こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

one year has passed - 1年経ったので「推し」について書いてみる

めっちゃ唐突な話をしますね!
これまでとくに名言してなかった「推し」について書きます。
あ、もちろん大前提としての推しは刀ミュなんですけど、今回は人物、俳優としての推しについて!

今わたしが推している俳優さんは、黒羽麻璃央くんです。(since 1 Dec, 2017!!!)
この12月1日で彼を推し始めてちょうど1年になりました。なんとなく、1年経ったらちゃんと書こうかな~って思っていました。
まぁ、つはもの以降にあげているエントリーから察するに、うっすらそれっぽさは伝わっていたことだろうと思うんですが「…いや、お前そうだったのか!?」って驚く方ももしかしたらいるかな~と思います。

でもね、そういう意味でいくとね、だいじょうぶです、
自分がいちばんびっくりしてます!!!
いや~~~~~~ほんとね、青天の霹靂なんですよ。よもや自分が黒羽麻璃央を推すことになろうとは。まさかすぎる。個人的には「まさか」としか言えない出来事なんだよ。


…というのも、そもそも、私が初めてまりおくんを見たのは刀ミュよりもずっとずっと前で、

www.tennimu.com

なんです。このドリライは、わたしの舞台おたくとしての初現場でもあります。
テニミュ2ndシーズンはドリライ2013以降、すべての公演に最低1回は見に行っているため、完璧にまりおくんのことは「英二ちゃん」として数年間認識していました。そう、わたしが初めて生で観たテニミュ、青学7代目のゴールデンペアである…!お前のお茶目な笑顔で、と大石に言わしめていたところの英二ちゃんがまりおくんだった。青7の黄金ペアといえば、まじ半端ない二人の連携プレー、ですよね。。。乗り越えようこの試練、お前とならできるはず…!!!(ゴールデンペア、そしてダブルスの愛が詰まっているこの曲、3rd全氷にもしっかりそのまま残っていたので観に行ったときめちゃくちゃ泣きました)

なので、2015年に刀ミュの制作が発表され、三日月宗近役がまりおくんだとわかったとき、「ほぉぉ~~!!?」って感じのリアクションだった。「へえ~~!??まぁたしかに、三日月似合うっちゃ似合うだろうな!可愛い系というよりどっちかっていうとしゅっとしたお顔だちだしな!」って具合の感想でした。
その後、トライアル以降の刀ミュの公演が始まり、実際に三日月であるまりおくんを見たときも「おー、思ってた以上に似合ってるな、かっこいいなー!」「テニミュぶりに見たけど、成長したんだな~!」くらいの、超絶フワッフワした感想しかもっていませんでした。


そんな感じで、三日月にもまりおくんにも特段思い入れを抱いていなかったはずの私が、なぜ彼を推しと思い定めるに至ったかというと…その原因は!

  • つはものどもがゆめのあと

ARCHIVE - つはものどもがゆめのあと | ミュージカル『刀剣乱舞』公式ホームページ
です…!もう刀ミュの演目は全てにおいて事件が起こっているな…。

もともと、私つはものには「呼び出されなかった人」のつもりでいました。
「あっよかった、今回はチケット戦争に参加しなくても大丈夫だ、ちょっとの間休めるぞ~!」って思ってたんですよ。なんせ、直前の単騎2017チケット戦争で本当にしにそうになったもので。。
だから源氏推しの友人や小狐丸推しの友人に対して「がんばって!!!」って言ってた。本当に本当に、つはもの、心から他人事だった、マジで。
勿論、公演に興味がないという意味ではないよ!ただでさえ刀ミュは常にチケット入手困難な演目だから、刀ミュのことが大好きだからこそ、本当に見たい人が沢山見られたらいいな、という気持ちが強くて。そういう意味で今回はわたしのターンじゃないな!って思っていたんです。だから「つはもの、私は3回くらい見られれば満足だな!」だったんですよ。
で、実際に見に行くにあたり、今回のメンバーだったら誰を推すかな~って考えて、ん~やっぱ、三日月だな!…くらいの軽い気持ち、だったんですけども。。

いざ見に行ったら、あの物語の中での三日月宗近の描かれ方が、もう刺さりまくって大変だったんです。。。。
刺さった当時の様子は詳しくはここにあるので割愛します↓
anagmaram.hatenablog.com

物語の中での描かれ方に加え、圧倒されたのはまりおくんの三日月としての凄まじい進化でした。
まず1点目がビジュアル面ですね。まりおくん演じる三日月を見たのは、らぶフェス2016ぶりだったわけなんですが、約1年経って久しぶりに見たその三日月としてのその美しさが、なんかもう、恐ろしいほどに完成されていて…!?
いや、もともとかっこいい三日月だなとは思ってたけど、つはもので見たら「いやいや、え?そんなに美しかった!!???」ってなって。本当にびっくりしたんだよね…。急に仕上がった感があって…当時の彼は24歳、ちょうどお顔が固まる時期だったのかなって思った。。ほんと、一気に大人の顔になったよね…?なんていうか、はんぱなく垢抜けた。内側から、前とは比べ物にならないほどの自信がにじみ出ていることも感じた。顔面がもはやまぶしい。
そしてビジュアルはもちろんなんだけど、ほんっと、表現の全てがグレードアップしていらっしゃって。歌も殺陣もお芝居も何もかも!
殺陣には前にはなかったずっしりとした重みが生まれていて、同じ人とは思えねぇ!?ってなった。身のこなし、歩き方からしてまず違っていて、天下五剣としての存在感が段違いになっている。
三日月って本当に難しい役だと思うんですよ。ただそこに存在するだけで「三日月宗近」であると周りに思わせなければならないというか。他とは違う、特別な刀であることについての説得力が求められると常々思ってるんだけど、その部分がめちゃくちゃ伸びていたな…と!
そんなふうに進化していた諸々の中でも去年特に驚かされたのは、なんといってもやはり、歌声でした。
勿論、もともと歌はうまい方ではあったけど、不安定さもまだまだあったような印象でした。声量出るときとそうじゃないときが、わりとはっきりしてるなって思ってて。とくに低音域になるとボリューム不足しちゃうときがあるイメージがあった。
…なんだけどさ、つはもののソロ2曲、あれ、ほんとやばない…?????
初日に聞いたとき客席で「!????!」ってなったんだよね。透き通った高音、哀切のこもったその美しい響きに、完全にノックアウトされました。
いや、たった1年ちょっとで、人ってこんなに成長してしまえるものなの!!!??って、本当に度肝を抜かれたんですよね…。


東京公演はTDCのキャパにも助けられてもともと3回チケットを持っていたのですが、その公演期間の約1週間で、三日月のことしか考えられなくなりました。もう夢中もいいところ。
「つはもの、今回は私のターンじゃないな!」だったはずが、むしろここで俺のターン!状態に。
いやほんと、勘弁してくれ…???
先述のとおり、つはものは通う予定が微塵もなかったので、凱旋公演のチケットが見事なまでに手元になくて、発狂しそうになりました。でも発狂していても仕方がないので友人の助けも借りまくり、できることをやりつくした結果、凱旋観たい回数はなんとか観れた。もうその当時の記憶がないけど、なんかものすごくがんばったことだけは覚えている…(しかし全力で走りきった気でいたその千秋楽のライビュの現場で、さらなる爆弾が落とされることになろうとは…)*1

つはものは東京のあとに京都公演、そこかららぶフェスを挟んで年明けに凱旋→大阪公演、というスケジュールで進んでいました。
東京公演が終わったあとはらぶフェスまでお預けなわけですが、その期間にキャスト陣でワイワイやってる写真がツイッターにあがったりすると、途端にぎょっとするようになった。ぎょっとするってなんだよ。せめてドキッとするって言えよ。
友達に向けて「わたしまりおくんのこと好きなのかな…」とLINEでぼやいては「お前は中学生女子か?」とツッコまれる始末。今振り返るとまじひどすぎて笑える。友人のツッコミのあまりの的確さには涙が出ますね!!!
それからなんだかんだ、1ヶ月くらい結論を出すまで(?)引っ張ったんですけど、ある瞬間に突然、「わかった、これはもう、推しだな。」って、空から事実が降ってくるみたいに自分の中に結論がやってきたので、その瞬間に「よし、推そう」って心を決めました。
…いや、なにいってるかマジでわけわかんないと思うんですけど、でもほんと、そうだったんだもん!!!笑 親方!!!空から推しのお告げが!!!!
そのとき時計をみたら、ちょうど12月1日になるところだった。なので私の中でその日が「まりおくんを推し始めた日」となりました。
周りのひとたちにもずいぶんと驚かれた。いやたしかに、真っ赤な清光担として生きていたので唐突な出来事ではあるんですけど、でも好きという感情に理屈を求めるほうが、ぶっちゃけナンセンスだと思うんですよね!?
…って、ここまで書いてなんで推しを黙ってたか思いだしたよ!「なんで急にまりおくん推しなの?」って聞かれることがストレスだったからだ!笑
そんなの聞かれたってしかたねえんだよ!!!私だってびっくりしたし自分がまりおくん推しになったことに慣れるまで正直半年以上かかったんだから…!!!でも、好きっていう感情の理由って別に論理で語るものじゃなくないですか!!?好きになっちまったもんはしょうがなくないですか!!?(言いたいことはわかったからキレちらかすな)


私が舞台まわりの趣味を持ち出してから、そこそこの年数が経過しているのですが、2017年の秋時点の私は、いわゆる俳優さんの中に、もう「推し」はできないだろうし、なんなら作りたくないな、って思っていたくらいでした。
というのは、過去にいわゆる「降り」というものを一度経験しているため、自分の中ではそれがけっこうなダメージになっていたんですよね。もう昔のことだし、この先も詳細を語るつもりは特にないんですけど、思い入れていたはずの何かから離れるって、それだけでけっこうな傷を残すんだな、と知った出来事だった。
anagmaram.hatenablog.com

なのでね~しんどい思いしたくないし、いろいろ大変だし、もう刀ミュ追ってれば楽しいし、私は推しはいらないや!って、本気で思っていたんですよ。
…それなのに、なんかもう不可抗力、それこそ事故にあったような勢いで、突然推しという存在が爆誕してしまうことになって。正直、まじで戸惑いました。いやいやいや、予定外にも程があるし、なによりも「いや、なんで今まりおくんなん!??」だった。数年前から知ってたはずの子だよね!?そんな、いきなりなにがあったん!?って、自分で自分を処理しかねていました。…でもそれを言ったら刀ミュにハマったのも全く同じ様な図式だったなっていう。笑
この「好き」という感情は、自分で全てをコントロールできるなんて思ってはいけないやつなんだわ…!と、この2年ほどでわたくし散々学びました!
もっと言うとね、いわゆる好みの顔の系統では当初まったくなくて!かっこよすぎて逆に興味がない、くらいな勢いだったんです、よ…。ある意味失礼だなと思うけど。いやでもほんと、かっこよすぎて。
だってもう、いわゆる誰が見てもイケメンなお顔じゃないですか!!?わたしの好みのラインとはわりと違うんですよね!!?どっちかっていうと和顔が好きなので!?あと身長も別に高くなくて良い派で、おおよそ170センチくらいが好みのはずだったんですよ!!?
今はもちろん顔もスタイルもビジュアルに相当するものは全部まるっと好きですけどね!!??ちなみに御本人は「容姿を褒められるのは大好きです!!!」と先日のカレンダーイベントにて力強く言い放っておられました!!!!!そういうことを積極的に自分で言っちゃうところ、めっちゃ好き~~~!!!!(どさくさに紛れた大告白)


で、そんなこんなで、自分自身に戸惑いながらも、せっせとまりおくんのことを推してみたこの1年だったんですが、もうね、まじで、心からたのしかった!!!
まりおくん推すのって、ほんと~にびっくりするくらい楽しいです。ハッピーです。
誰かを推すことの楽しさや充実感を、改めて味わうことができたし、昔いろいろあって苦しかったときの個人的な呪縛みたいなものからも、完璧に解き放ってもらった感があります。
とにかくね、まりおくんを見てると心がキラキラする…。勝手に笑顔になってしまう。
舞台に行けばその実力や進化に「すげえ」となり、イベントに行けばその気立ての良さに「なんていい子なんだ」とニコニコして帰ってくることになる。イベント、ほんとーに常に楽しいし幸せを感じられるのでおすすめです。
なんかもー、すごいしか言えなくて頭が悪いんだけど、トータル「すごい子だな」と思う。かつて英二ちゃんとして認識していた頃は、こんなお人だったとはついぞ知らんかった。バランス感覚が天才だし自分の商品価値わかっていすぎるところとか、特にすごい。あと散々言及したあとで恐縮ですが、圧倒的に顔が良いですよね。いやまじで、いつの間にそんなにかっこよくなったの!!?
彼の強みのひとつに私は気立ての良さがあると思ってるんですけど、その点に関しては刀ミュ演出家の茅野さんお墨付きでもあります。*2
様子を見ていると、そりゃ共演者に好かれまくるだろうな~と思うもの。
もう推しに関してはどれだけアホでもおめでたくてもいいので、できるだけ長いあいだ今のこの「楽しい」だけの状態を維持したいな!と思っています。
いわゆる「新規ハイ」ってあるじゃないですか。好きになりたて、興味を持ちたてはとにかくすべてが楽しくなっちゃうし情報を追いかけまくってしまうアレ。なので最初の半年くらいはその状況なんだろうな~って思ってたんですけど、まるっと1年経った今も、去年の12月1日から感覚がほぼ変わらないので、この「楽しい~!好き~!イェ~!!!」っていうバカみたいなテンションでこの先もいけたらいいな、と思ってニコニコしています。
このあまりのおめでたさに「今の私はウルトラハッピー期だよ」と友達には説明していたくらいなんだけど、でもその維持のためには、自分でいろいろと気をつけておきたいなと思うこともあります。
楽しくいるために心がけておいたほうがいいことって、絶対にあるなと思う。おたくとしての年数だけは長くなってきたからこそわかってきたこともあって、過去にそれを言語化しようと試みたのが以下でした。
anagmaram.hatenablog.com

とはいえ。わたし自身がどうであれ、でもこの先なにがあるかなんてわからないんだよね。
たとえば、来年爆発的に売れてしまって、そうそう会いにいけるチャンスなどなくなってしまうかもしれないな、とか思ってみたり。そんな未来がないとは言えない。ファンの欲目炸裂です。
でも、本人は圧倒的に売れたくて、スターになりたくて、有名になりたい!って真正面から宣言しているので、それをとにかく応援したいな!と思います。いやまじそれを口に出せるのがかっこいいわ。
さみしいとかなんだとか言ってる場合じゃないよ、売れたいってはっきり言ってくれてるんだから「どんどんやれー!」の気持ちで背中を押すしかないよね!

実際のところ、まりおくんやりゅうじくんは、新しい売れ方を模索できる若手俳優のニュージェネレーションだと思ってるんですね。
ある程度キャリアを積んで、実力が伴うようになったら帝劇に呼ばれるようになる、っていうのがこれまでのミュキャス*3の一つの成功パターンだったと思うんですが、舞台をやりつつも、がっつりとTV・映像の世界で成功していくっていうモデルは、2ndキャストからは実際のところ存在してなくて。1stも城田優斎藤工以外は映像の世界で知られている人はなかなか、だと思う。しろたんはトート閣下だからなんかもはや別次元だしな…!
今後、その出世の壁をぶち破れるのは、あの仙台組二人なんだろうな…って思ってるし、心からぶち破ってほしいなって思う。
おそらくお互いの視座が近いんだろうなと思うんですが、二人とも、インタビューなどで全く同じことを言うんですよね。「舞台に育ててもらったから、自分は舞台の人間だと思っている。だからこれからも舞台には出続けていたいけど、同じくらい映像もやりたい。大変かもしれないけどどっちも絶対にやっていきたい」という趣旨のことをはっきりとおっしゃる。まりおくんは、過去にそういうコースをたどった先輩がいないから、自分がその存在になって後輩にモデルを示したい、みたいなことまで言う。いや、そのメンタルがイケメンすぎんか???
そういう風に本人たちが公言できる状況が、数年前と比較してこの界隈が大きく変わったところでもあると思うし、何より今は紅白というビックウェーブがやって来ている以上、ほんと使えるチャンスは全部貪欲に使っていってほしい!!!テレビにもどんどん呼ばれたらいいと思う!!!!!
更にそんな中で年明けに待ってる舞台のお仕事がまさかのロミジュリだから、それも楽しみすぎて転がってしまう…!!!
貼ったリンクはロミジュリ制作発表の歌唱シーンなんですけど、皆さんこれご覧になりました???まりおくんを知ってるけど見てないって人は是非見てくれ!!?冒頭の一曲目、ロミオ・マーキューシオ・ベンヴォーリオによるかっこよすぎてやばすぎるナンバー「世界の王」で最後のパート歌ってるのがまりおくんだよ!!!!歌がうまいよ!!!しかも青7でまさかの共演してるんだよ!!!!あ~~もう楽しみすぎてぶっ倒れる!!!!
youtu.be

で、当然のように並べて名前を出していましたが、最後に触れなくてはと思ったことが!
「いやいや、じゃありゅうじくんは何なん?」って思う方もいると思うんですが。
ええと、りゅうじくんは癒しです。
これは私個人のオリジナルではなく、友人と二人で会話する中である日生まれた定義なんですけど…「推し」とはまた違う存在なのだがめちゃくちゃ好きで応援していて、別なポジションにある存在、それが「癒し」なんですよね…。またしても何言ってるかわかんなくなってきましたね。
でもほんと、癒しとしか表現のしようがないんだ…!!!
見ているとなんだか胸がきゅんとなる。その懸命さや才能や頭の良さに惚れ惚れするし、彼にしかできないことが絶対にあることをひしひしと感じるし、その持てる力の全てを使って2.5次元から外の世界に向かって殴り込んで行ってほしいと思う。あと顔が可愛い。ダンスがうまい。表現者としての勘の良さが尋常ではない。尊敬の念しかない。
…いやアンタ、それ普通に「推し」やん?ってなるじゃないですか、でもなんか私の中の概念としては違うんですよね!?でも「推しじゃない」っていうとなんかマイナスに聞こえるじゃないですか!?違うの!あくまでも癒しなの!!それはそれで、めっちゃ特別な存在なの!!!そういうことなのでひとつよろしく頼みたい!!!(なにをだよ)


はー、1年黙ってたこと書いたらスッキリした!
推せ甲斐のある推しを持つって、心底おたく冥利につきるな、と思ったこの1年でした。まりおくんは、ほんと推せみしかない、素晴らしいお方です!しあわせになってくれ~!!!
というウルトラハッピー野郎のままこの記事をおわります!!!

*1:2018年1月30日の「つはものどもがゆめのあと」大千秋楽で、「阿津賀志山異聞2018巴里」の上演がサプライズ告知された

*2:阿津賀志山巴里のパンフレット内に「うちの三日月宗近で、俺がいいなと思っているのは、麻璃央自身が生まれつき持っている人の好さとか愛嬌なんだよね。」という茅野さんの発言があります。泣いた。

*3:ミュージカル「テニスの王子様」に出演した経験のあるキャストの総称

真剣乱舞祭2018(らぶフェス)11/24@サンドーム福井 初日の感想、もしくはレポのようなもの(ネタバレ)

ついにー!始まりました!!!真剣乱舞祭2018…!!!
らぶフェスの初日に参加できるのは、3年目にしてこれが初めてでもうめちゃくちゃ楽しみにしていました。初日公演を土日にやってくれたのって初だもん!
なかなか普段縁のない日本海側、初上陸の福井県サンドーム福井に行ってきました。

f:id:anagmaram:20181125181633j:plain
開場待ち列から見上げたサンドーム福井入り口正面。写真を載せてたまには記録っぽくしてみようという試み
…人を入れないように写真を撮ったら、つまり屋根しか映ってないじゃんっていう。笑
でもこの写真のとおり、天気には幸いとても恵まれまして!屋外待機時間がそれなりにあったから、ありがたかった~。

とりあえず初回の感想と、披露された曲名だけでも残しておこうと思います。曲名を並べるだけであってセトリではない…なぜなら順番などとてもではないが、覚えられないからですw

以下、ネタバレしかしませんので、初日がこれからの人は以下の閲覧ご注意くださいねー!
やっぱり今年もいろんな衝撃てんこ盛りだったので、できれば何も情報入れないで見たほうが楽しくない!?ってネタバレ踏みたくない派の私は思っちゃいます。もったいないからできればまっさらな状態であの衝撃は体感してほしい…!それくらい、今年も刀ミュくんが用意してきた内容はものすごいぜ…!
※以下、おなじみの度を越した長文なので、時間がないときには読まないことをおすすめします。笑



珍しく10分以上押した開演、今か今かと待ちわびた会場の明かりがついに落とされ、息をのむ客席。
暗闇に浮かび上がるライトの中、一人姿を現したのは、巴形薙刀
そう、今年のストーリーテラーは巴さんなのです…!
物悲しげな音楽に合わせて、静かに薙刀をふるい、ひとりステージで舞い踊る巴。力強く床を踏みしめるその足音が、会場に厳かに響き渡っていました。
そうして舞い終えた巴の元に現れたのは、堀川国広
「巴さん…」
そう声をかけた堀川くんの次の一言が、
「今の舞、『弔い』ですか?」
…なのです。
と、とむらい…!!!!!とまずここで、これから待ち受けるものへの覚悟を新たにするおたくたち。とむらい…そう来ましたか…!!!なるよね。でも、らぶフェスだもんね…そう、らぶフェスの世界において、祭りといえは「彼岸と此岸をつなぐもの」。うん、これまでのモチーフから十分ありえることだ…とぞくぞくしました。
その後、二人はこんな会話を交わします。(記憶ベースだから当然不正確ですが)
「あぁ、そうだ」
「誰のために…?」
「命を落としていった者たち、すべてのために」
「とても、悲しみがこもっているように見えました」
「そう…見えたか」
「はい」

このあと、巴「まだまだ、俺も足りないな」堀川「…足りないですか?」みたいなやり取りをしていたように思うのですが記憶が…!
巴さんが、舞で表現しようとしていた内容について自身の捉え方がまだ不足している、といった意味合いのことを言っていたような気がするんだけどだめだ~~思い出せない!涙

そして、この上記の二人のやりとりのあと、ふとステージが明るくなり、
陸奥守、待ちやがれテメェ、もっぺん言ってみろ!」
「あー、何度でも言うちゃる!」
っていう小競り合いをしている兼さんとむっちゃんの二人が、前方のメインステージに現れます。
二人は「よさこい祭りがどの地域のものか」で言い争っていたのでした。
もちろん土佐のもんじゃ!と主張するむっちゃんと、よさこいっていやぁよさこいソーラン節に決まってるじゃねぇか!と主張する兼さん。
そこへぞろぞろと他の刀剣男士も登場し、皆それぞれに自身にゆかりのある地域の祭りについてプレゼンをし始める流れになります。笑
そうこうするステージ上には十七振りの姿がそろい、すっかり賑やかな様相に。このらぶフェスならではの、あふれる「本丸感」がまじたまらん!
そして、満を持して最後に現れたのはやはり三日月宗近
「いったいどの祭りが日本一なのか?」というテーマでやいのやいのと騒ぐ皆に対し、「では、こういうのはどうだ?」という三日月の提案により、なんと本丸において、刀剣男士が東軍・西軍に分かれての「東西祭り対決」が開催されることになったのでした…!
そう、今年のらぶフェス、グッズに法被があったところからも察せられるとおり、とってもシンプルに「祭り」がテーマになっています!!!いや、乱舞祭っていってるから、その時点で祭りなんじゃん!?なんだけど!そういう意味ではもとからテーマは祭りなんだけど!笑
この三日月の提案に皆は大賛成。そうして、自身が日本の中で東と西どちらにゆかりがあるか?を基準として、男士自らが申告していく形で東軍西軍の組分けがスタートし、結果は以下のようになりました。

東軍
西軍

しかしここで一人、東軍にも西軍にもついていない男士が…そう、巴形薙刀です。
巴は「俺は、物語を持たぬ刀。果たして、東と西、どちらにつけば…?」と思案顔になりますが、三日月が「巴」と声をかけ、軍配を手渡します。
「巴には、東西どちらの祭りが優れているのか、判定をしてほしい」と。
「俺でいいのか…?」と戸惑う巴でしたが、「むしろ、適任だと思うよ!」と安定ごめん髭切でした!に声をかけられ、「わかった、東西祭り対決の判定役、引受けさせてもらう」と力強く宣言します。
(※この巴の役割のこと、なんて言い表してたか自信なくって…行司とは言ってない!評定とも言ってない!でも判定であってるかは覚えてません…!)すいません、普通に行司、だったよ!!!武道館11/27で確認しました。


そしてここからいよいよ、怒涛の!怒涛すぎる!!ガチの祭り対決が始まるのでした…!
西軍と東軍が、交互にそれぞれの地域の祭りを披露していく、のですが、もうここからの展開、予想の斜め上すぎて、目を白黒させるはめになった!!!!!!

西軍といえばまずは京都、京都と言えば祇園祭…だろうとは!思ってたけど!?!!!
あの、祇園祭の山鉾(やまぼこ)と呼ばれる山車をそっくり模した小ぶりのものを…このらぶフェスのために、自前で作りなさっていて…!!??そしてそこに三条太刀の二振りが!!!三日月と小狐丸が並んで乗っていて!!??
もう「ハァァァ!!!!!!????」でした。あまりの光景に頭がぶっ飛んだ。
だってほんと、なんて言ったらいいんでしょう、ものっすごく…神々しかった!!!!!!かみさまだった~~~びっくりした~~~!!!!!…美しかった~~~~!!!!!!!涙
…無力なわたしにはこうしてエクスクラメーションマークを連打することしかできない…。
ちょっとほんと、あまりの出来事に記憶喪失に陥っており、まあ記憶喪失といいますか正確に言うと山車の中にいる三日月の記憶しかない…たしか歌が歌われているはずなんですけど歌詞のようなものはなんにも思い出せないし、もっと言うと山車に乗ってない二人以外の西軍の男士がどこで何をしていたか、まじで1ミリもわからない…。え、みんないた?(いやそりゃおるわ)ってなるくらい、インパクトがでかかった…。びっくりした…。
いやそんなおおげさな、ってなると思うんですけど、あのね、三条太刀が山車に乗ってる姿、ほんと、あまりにも似合うの。。あんな素晴らしすぎるものを見せてくるなんて、まじで刀ミュくん怖い…。最終的に怯えだす。
あっあと、山車のてっぺんにこんのすけがついてて「!??刀ミュ本丸にこんのすけの概念がある!!!??」ってなったことと、山車の左右に西軍の刀剣男士の名を記した札が並んでいてめちゃくちゃかっこよかったことは覚えています。つまりトータル山車の記憶しかないやんけ。
もうここで「ミュージカル刀剣乱舞くん、やばい」ってなりました。あまりにもお金がある。お金がありすぎるし、それを使ってどうファンを喜ばせるべきかわかっていすぎる。怖い。怯えた。最高。

それに対する東軍は、なんと、ねぶた祭りで来ました。。。。
あの、あれ青森で発注して作ってもらいませんでした…???ってなる、本物なんじゃね?っていう、コンパクトサイズのガチのねぶた(※こんのすけモチーフ)を曳いて出てきたよ…東軍…
…お金がありすぎる!!!!!!(全力かつ2回め)
ラッセラー、ラッセラーっていうねぶたの時の掛け声を雄々しくかけながら進んでくる男士たちが、も~~~~~~!!!!びっくりするほどかっこよかった!!!んだけど、びっくりしすぎたのでやっぱりこんのすけのねぶたの衝撃しかほとんど覚えてない…記憶がこんのすけに占められてて「嘘ではwww」ってなっています。いやそこは普通に考えて、男士たちをみろよ!!??
いや、だって、ねぇ!!?びっくりしない!!!???びっくりするよね?一日たったけどわたしまだびっくりしてるよ!!??

やはりそこは徳島・阿波の刀であるはっちが、メインステージ上でばっちりフィーチャーされていたはず!!!スクリーンに大きく映し出されてるはっち(美人)を見た記憶がある!
…なんですけど、すいません、なんかもうそのあとは「えらやっちゃえらやっちゃヨイヨイヨイヨイ」っていうあの感じで、すり足で腰を低くして花道を前進してくる三日月宗近が卒倒しそうにかっこよかったことしか覚えてない(いい加減にしろ)
いやあの、ほんとすいません…まじでかっこよかった
三日月に限らずだと思うんだけど、みんな普段の本公演で見る「かっこよさ」とはベクトルが全然違うかっこよさだよね!?なんていうか、雄々しさというか力強さというか、男性性のもつそういった要素がまっすぐに炸裂していて、もう、あほほどかっこいい。なんていうの…DNAに訴えかけてくるかっこよさっていうの…??「男らしい」という日本語は、昨今取扱いがとても難しい印象がありますが、なんだろうな、男性性にしかないタイプの美しさがことごとく表れているって言ったらいいのかな…結局は美しさに行き着くきがするな…!?色気もものすごいし…なんかもう、ダメ。ダメすぎる。あんなの見せられたらちょっと正気でいられないすぎる。
ジャンルとしてはあれかな、「獣」で見せられた方向性のかっこよさにも近いのかな!?…とにかく、心の底から、かっこいいです。
こういえばいいのかな、ますらおぶり!!!まじで、心の底から、かっこいい…!!!

…だったはず。心の中で「すみません、その雪まつりとは札幌雪まつりのことを指している理解で正しかったでしょうか?」って問いかけたのは私だけではないはず。笑
でも別に雪像とか出てこなかったよね…あれっ…雪まつりパートの記憶がちょうおざなりなんですけど私!!!!…ほら!!!!清光がいないからこういうことになる!!!(※なぜなら「新選組にゆかりのある刀は、東軍だな」「そうだね、元の主たちは、武州出身だったからね!」というやりとりがございましたので清光はいたら東軍確定です)
すいませんまじで思い出せないので火曜日にちゃんと見てくるね!!!!!ひどい!!!
(あと札幌雪まつり以外の雪まつりがあるかどうかほんとうにわからないので書きながら気になっています。笑)

ここでよさこいでした~~!!!とさの~こうち~の~はりまやばぁしで!
これ自然と会場から一斉に声が飛んでたけど「いつじゃ?」のあとは\いつじゃー!/ってコーレスっぽくなってた気がする。だってあんなお祭りテンション、自然と叫んでしまうよねぇぇ!!!いつじゃー?って問いかけられるから…あれは叫んでいいやつだったような気がしています!
ここで本物の鳴子が登場していて!みんな両手に鳴子を持って踊っていた!!!
むっちゃんwith鳴子がこの世に実在している姿を見てめっちゃ感動した。似合ってた。似合いすぎてた。心くんの全力の踊り方すごく好きなのよね…!もうめっちゃ、かわいかったー!!!!

この、ソーラン節がさ~~~~!!!!!
蜻蛉切の独唱で始まるんですけど、もおおおおおう、これも、めっちゃくちゃかっこいい!!!かっこいい時に使える語彙ってかっこいいしかないんだっけ!!?ってなる勢いで「かっこいい」しか言えていない今回である。
spiさんの、あの朗々とした太い声で「ヤーーーーーーレェーーーンソーラン」って歌いだされるの、めちゃくちゃ鳥肌たった…最高すぎる…なんてエンタメの具現化が得意なんだ、ミュージカル刀剣乱舞…!お客が見て喜ぶものを、あまりにも理解しすぎている!
これ世代かつ地域限定なのかなって思うんですけど、小学校の運動会でソーラン節踊りませんでした…?なんとなく、いまはなさそう?笑 そのせいで「にしんきたかとかもめにとえばぁ~」って歌詞が頭の中に染み付いている…(あ、今回の歌詞はそうじゃなかったです)
あれ、でも…以降の記憶が…ないな…アレ…?やっぱり、あんまりびっくりさせられると人って記憶に支障をきたすんだなぁとおもいました。(ひらきなおり)

ところで、

  • 新衣装で全員での祭り対決ソング

を、やった記憶があるんですけど、これタイミングいつ…?対決の前?あと?どっちが先だっけ?もうまじでわかんないやww
というのも、新衣装がかっこよすぎて頭がビックバンになったので…そうなんです…この祭りパート、まさかの全員「新衣装」です。ええ。
浴衣の変形みたいな感じの衣装だったような気がする。気がするをとにかく連発して申し訳ない。なんだろう、ちょっと着流しみたいな…背中にいたっては全面とくに刀剣関係なさそうな和柄の模様がめちゃくちゃ入ってなかった?石切丸さん、背中に虎とか背負ってなかった?まぼろしかな…?(まぼろしだったらすいません)
あ、もちろんそれぞれの紋はしっかり衣装には入ってるんですけど、白地がベースというところは共通していて、というか言ってしまうと全員だいぶ白っぽい見た目のため、一瞬誰がだれだかマジでわからなくなりますw 普段はかなりはっきり目に色がわかれてるからさー!
結果、しょっちゅう推しを見失い、ふたたび見いだすそのたびに「はあああああかっこいい!!?!?」ってなった。…お得?
いやー、まさかの新衣装を全員に準備しちゃうとは…イベントのための全員新衣装は厳島神社の奉納公演ぶりだよね。この新衣装スタイルがも~~~かっこよくて最高なんですけど、もちろんグッズのビジュアルには含まれていなくってですね!!!そりゃそうだよな、ネタバレになるもんな~!!!これ、円盤の予約特典写真あたりにつかわれませんかね…?涙

◆祭りについて巴が出す答え

こうして東西それぞれによる熱い祭り対決が繰り広げられたのち、男士たちは「で、どっちが勝ったと思う!?」と巴に判定を依頼します。
期待に満ちた顔の皆に囲まれ、しばらく思案していた巴だったのですが「…しばらく時間を貰えないか」といいます。
まだ自分の中で、そもそも祭りとは一体なんなのかについて、答えを出すことができていない、と。
それを聞いた皆は「ゆっくり決めるといい」「答えが出たら、いつでも声をかけてね」といったことを優しく伝えてその場を去っていく。一人センターステージに残った巴は、自身に問いかけるように祭りについて考えを巡らせます。
そうして巴が一人になってからの、祭りについての最初のセリフを失念したのですが、
「まだ、何かが欠けている…そうか。俺と同じように」といった意味合いのセリフを巴が発したとき、その背後に、見覚えのあるシルエットが登場します。
それを見た客席からは小さく悲鳴が…そう、メインステージに立っていたのは、あの犬・猫・蝸牛の、三体の時間遡行軍だったんです。
うぉ、これはどういう展開に…!?と思っていたら、そこへ続けて姿を現した人たちが。それは男士たちの元の主である、近藤勇土方歳三源義経武蔵坊弁慶…かつてこの世に存在し、歴史上にその名を刻み、今は亡き人となった者たち。
その姿を目にした巴は、何かを理解したかのように「そうか!」と叫ぶのです。
「祭りを通して、亡き人に祈りを捧げる。祭りとは、彼岸と此岸を繋ぐもの。…だが、祈っているのはこちらだけではない。そちらからも同じように、こちらに向かって、祈っていたのだな」
…セリフがまったくもってちゃんと覚えられなかったんですけど、この「そちらからも同じように」のところで本当にうわぁぁーーーー…ってなって…
元の主たちがもう「今この世には存在しない」ということを、改めて突きつけられた思いになって。なにせ彼らは、私達にとってはいわゆる「歴史上の人物」なので、かつて生きていた人たち、亡くなっている人たちというのはある種当たり前のこと、なのだけど。でも、刀剣男士からするとその「彼らはもうこの世に存在していない」という事実は、やっぱりもっと鋭く刺さるものなんだろうなと、はっと気付かされたというか。
そしてその「かつて生きていた人」である元の主たちがまた、この世=此岸に対して思いを馳せ、祈りの気持ちを送っているのだというその解釈が…俺たちの大好きな刀ミュだ!!!!御笠ノ節だ!!!!!!ってなりました…!!!涙
相変わらず、今年も本当に、優しい物語だった…。

ここで一回、うわぁ~~;;ってなって泣いてしまったので、その後どうやって場面転換したのだったか、さっぱり思い出せないのですが。。巴さんが何かをいってライブパートが始まったような気がするな…
すごい、ここまで人の記憶って曖昧になるものなんだ!!??(他人事なの?)

というわけで以下、

◆ライブパート楽曲一覧

抜けは多分ないと思う…けど不完全前提でお願いします!
それっぽい順番に並べたかったけど、ちょっとトライはしてみたものの順番思い出すのはまじで不可能だったので、記載順は気にしないでください!
☆じるしつけたやつがシャッフル編成曲です。

  • Lost The Memory☆
  • In My Light☆
  • 断然、君に恋してる!
  • Just Time
  • Secret Sign
  • 漢花、美しき日々よ☆
  • Heart-To-Heart☆
  • Timeline
  • Can you guess what?
  • Don't worry, don't worry☆
  • 新曲1(全員曲)
  • 誰のモノでもない人生
  • mistake☆
  • 解けない魔法☆
  • Versus
  • Gateway
  • ゆうやみ
  • To the North
  • 白刃の月
  • だいすき ※ここから3曲が内番衣装+客席降り
  • Million Melodies
  • 新曲2(全員・降り曲)
  • 新曲3(エンディング)

あ、巴さんが一人のときにも歌っているから、新曲でそれをカウントするともっとあるな…あと祭りパートの全員曲もあるな!?ってなると、新曲こんかい、いくつ!?
とりあえずライブパートに絞ると上記のような感じです!

え~~~~とライブパート…二部曲パート…何から話したらよいのかわからないんですけど、意外すぎる選曲や組み合わせがてんこ盛りでして…!
とにかく今年は今までで一番「公演を超えたチーム編成」が発生している年だったと思います!
シャッフル度合いがすごすぎて、曲が始まってもいったいどの色をつければいいのかわからなくなるし、公演ごとのペンライトを複数持ち込んで参戦するスタイルのおたくは、使うべきペンライトがどれであるかすら見失う瞬間が訪れると思います。がんばりましょう!笑
シャッフルっていう意味でいうと、清光がいないこともあり、幕末天狼傳っていうくくりがどうしてもなくなっちゃってたのは正直なところはちゃめちゃ寂しかったんだけど…でも、はっちがむすはじ組に「お邪魔しているよ」って言って参加してるのがすっごい可愛くて私は好きだったし、ライブパート用の衣装も、ちゃんとはっち用に新調されているところにすごく刀ミュの愛を感じたよ!
そんな幕末天狼傳のデュエット曲からは、今年はHeart-To-Heartが選ばれていて、美しい悲劇じゃなかったのが意外でした!おぉ、ついにあの特定のさにわを狙い撃ちにしてしとめる伝統芸をやらないんだ~!?ってなってた。笑
あとね、Lost The MemoryとIn My Light、清光がいないだけじゃなくてこぎちゃんもいなくって…!ダンスナンバーはまだ多分体調的にだめっぽい…!そうか~~~!!!涙 でも出てくれてそれだけでうれし~~!!ってなった。
不在の清光・小狐丸の代わりには源氏兄弟が加入してたんだけど、でも「時を告げる鐘は心を分かつ子午線」の歌い出しの清光パートは、そのまま三日月にバトンタッチされていた。だよね、そこはそうなるよね~~!!!ってエモさに一人納得していました。
清光がいないなら、やっぱり歌い出しは三日月になるよね…だってteam三条with加州清光だもんね!?っていう。(※何がだってなのかは自分でもよくわからない)
勿論、こぎちゃんが出られるなら、こぎちゃん含めた5人に清光パートわけっこしてほしかったのはある!けど!ね!!!


しかし、一番の事件でいうと「解けない魔法」ですよ。びびりません?わたしはびびりました。
歌ったのは村正と青江というみほとせアダルトお姉様コンビ…!!!!!!
最初、イントロ聞こえてきた時に「なんかジャズアレンジのとけまほに似てるな~」ってのんきに思ってたんですけど、似てるどころの騒ぎじゃなかった。その曲だよ。そのまんまだよ。
驚きのあまり、隣で見ていた友人と全く同じ動き(動揺しすぎて腰が引ける)をやってしまいました。オーバーリアクションしちゃう、おたくあるある~!!!!
だってまさかあの、総隊長の不動のソロナンバーを、不在の隙に他の男士でやっちゃうとは!?禁忌にふれてしまったような気持ちに!??…といいつつ、私は全然、ありよりのあり派でした。もしかしたら清光以外に歌ってほしくない!って人もいるかなぁとは思うんだけど、、いやその気持ちもわからなくはないけど、でも「いやいや、そんなんあり得ないでしょ!?」って思うような組み合わせでおなじみのナンバーが聞けちゃうの、まじでらぶフェスならではって感じだから!!!
アダルトお姉さまがたによる解けない魔法、ほんともう、すっごかった。セクスィ~~~だった。なんか清光とは違う方向性の魔法がかかりそうで危ない感じしました。たぶん媚薬とかが大量に含まれているやつです。摂取の際はくれぐれもお気をつけください。


あとはなんといっても、Timelineねーーーー!!!!!!!!!
こぎちゃんーーーー!!!!!!!!!本当に!!!おかえり!!!!!!!!泣
「ご心配をおかけしました。でもこうして、さらに大きくなって、戻ってくることができました」みたいな挨拶をこぎちゃんが歌う前にしてくれたんだけど、もうなんか感動して泣きすぎて詳細ちゃんと覚えてない…聞きたかった、ずっとずっと聞きたかった、二人でのTimeline。思い出しても泣けそうになる~~~!嬉しすぎる…!!!!!
Cメロの「愚かな願いがいくつ増えても」のところ、8月に聞いたときはまりおくんの「いくつ増えても」の高音の出し方が涼くんに寄せてる感じするな、って勝手に思ってたんだけど、やっぱりそこのパートはこぎちゃん担当で正解だったよ…うえ~~~~泣ける~~~~~!!!!(興奮しすぎて中の人とキャラクターがもうはちゃめちゃ)
向かう槌音は聞けなかったんだけど、というか、今年はもう祭りパート以降は潔く二部曲だけ!っていう構成だったので…!


そして今回のらぶフェス、会場替わり曲があるそうなんですが、すいません、どれだったのか全然見当もつかねえ
いや、そんな気はしてた。笑 初日だけじゃ判別つかないね!
内番衣装になってからの三曲のどれか…かな?とは思うんだけど、みっつめの新曲は新曲だから毎回やるような気がするし…?(あ、手ぬぐいという名のタオルを使う曲でしたコレ!)
この内番衣装タイム、一曲目が「だいすき」だったのがめっちゃ嬉しかった!
しかもさ~途中でさ~コーレスで「だいすきーさーだいすきーさーだいすきーだーよー!」って言わせてもらえるんですよぉぉぉ!!!!みんなに向かって合法的に大好きを叫べるという素晴らしすぎる時間。
更にはそこのコーレス練習タイムが当番制っぽくてさ!?福井は源氏兄弟←ほんとうにごめん!膝丸とむっちゃんだったんです!膝丸の「だいすきーだよー!」に兄者が照れてるように見えたのは気のせいでしたでしょうか!?
…って考えるとこの大好き当番全員やってほしいし福井だけっていうのは考えづらい…!?つまりは、Million Melodiesが回替わりだった説が有力!??火曜日の武道館で確認してきます!
ハッ!?もしや、ここに私の大好きなFLOWERが入る余地もあるのでは!?!?ないかな!!???大袈裟とかLet's, Set, Changeも聞けちゃったりするーーー!!???やべえ夢が膨らむ!!!!!

やらないとは思ってなかったBrand New Skyがなかったりしたので、意外っちゃ意外な選曲もあったんですが、でもやっぱ、トータルめちゃくちゃに楽しかった。満足度が高すぎたし、幸せになれすぎた。期待しててもらっていいと思うので、って予告されていた通りに、腰を抜かして帰ってまいりました…。
あと友達も言ってたんだけど、毎年困ってた「私達は客席で立つべきなのかどうなのか?」問題も、最初から自然に立ちたくなる流れで展開されたので、そのへんごちゃごちゃしなくて済んで快適でした!2016年はやっぱ初回だっただけあって、ほんと悩ましかったもんな…両国国技館、立つと見えない演出もけっこうあったしね…!



もういい加減字数がやばいので、To the Northの演出が最高すぎた話とかできてないけどそれはまたこんど…!
こうして無事に始まった今年のお祭りも、これだけ長々書いてしまうとおり、本当に本当~に楽しいです。やっぱり刀ミュは私達を裏切らないな~って幸せの中で噛み締めている。
最後まで全力で楽しんで来ようと思います!まってろ!ぶどうかーん!!!

f:id:anagmaram:20181125181640j:plain
終演後、ガチャ列に並びながら振り返ったサンドーム福井。最後まで晴天でした。またいつか来たい!

刀ミュ 阿津賀志山異聞2018巴里 今更ながら振り返りの感想(一部パート)

「なんで今!?」すぎるんですが、今書かないともう一生書けない!と思って…(なぜなら、明日かららぶフェスが始まってしまうから)。
阿津賀志山異聞2018巴里の一部の話を…ちゃんとしたい!
初回~4回目までを見たあとに8月に書いた↓の感想と、結局重なることは沢山ありそうなのですが、
anagmaram.hatenablog.com
それでもいちど総括しておきたさがどうしても…。
そう思って昨日阿津賀志巴里の配信をひととおり見直したんですけど、も~好きなことがありすぎて全然考えがまとまらない。とりあえず見切り発車で書き始めて、

  • 作品全体について
  • 好きな刀剣男士について
  • とくに好きだった演出について

書いてたら、もうそれだけで1万字になってしまった。とくに面白くはないので、お読みくださるかたは、ほんとに暇つぶし程度に…!らぶフェス会場への移動時間にでも読んでください。笑




◆作品全体について

先日発売された「CUT」の刀ミュ特集を読んだんですけれど(※この特集は本当に本当~~~にやばいやつだったので刀ミュが好きな人はまだ買ってないなら今すぐ本屋に行ってほしい、刀ミュが取りあげられた記事の中でも最高峰に素晴らしかった)、その中で御笠ノさんが「今回阿津賀志山の脚本を書き直す中で、実は一度は全く違う話になってしまったが、松田さんから『どうせなら決定版になるものにしたいよね』と言われたことで今回の内容に落ち着いた」という趣旨のことを答えてらして。
今回の阿津賀志山異聞2018巴里は、本当にその「決定版」という一言がしっくり来る作品になっていたなぁと思います。
初めて「ミュージカル刀剣乱舞」という作品に出会う人にとって、その世界の中に無理なくいざなってくれる作品。刀剣男士とはどんな存在なのか、彼らは何と戦っているのか、世界観がわかりやすく伝わってくる、しかし一方でちゃんと見応えもある…という、とてもバランスの取れた作品に仕上がっているんじゃないかな、という印象を持ちました。
とくに見ごたえの面では、2016年の阿津賀志山異聞と比べると、本当にいろんな面での進化が見て取れるんですよね。
例えば、セットや衣装の大幅なブラッシュアップ。純粋に、作品を取り巻く環境が変わり、資金的におそらく余裕が出たのだろう背景もありそう。
衣装が重要な役割を果たす真剣必殺のパートについては、CUTのインタビューでもそれこそ「今だからできること」という表現が茅野さんによってされていました。あのシーン、まずは衣装さんの途方もない技術が必要なことは見ていてわかりますし、さらにそうして施された仕掛けを、演者たちがお互い呼吸を合わせた状態でリリースしないと成立しないものですよね(わからないけど、多分マジックテープとかスナップとかを自分で外してるんだと思われる)。
トライアルの時点ではゲームのサービス開始からまだ1年も経っておらず、そりゃ作り手側も手探りだったのは無理からぬことだなと思います。舞台の世界といよりは、ゲームの方に寄せなければと茅野さんが考えていたというのもすごくわかる気がする。
でも今は作品シリーズとして積み重ねて来たものがあって、さらにそこにキャスト陣の成長も相まって、もっと演劇的な手法で描けることが増えた。同じ題材を扱っているとは思えないほどに、作品に奥行きの深さが生まれていることに、見ていて本当に感動しました。

そして今回「決定版」が生まれたことで、今後刀ミュというコンテンツが長く続いていったその先に、全員違うキャストでの再演がされるようなことも、いつかきっとあるんだろうな…とも思いました。
勿論、それはまだまだ先の話であってほしいけれど。だけど間違いなく数年先に、その日は訪れるんじゃないかなって思うんだよね。なんていうのかな…作品シリーズがこの先も長く続いていく上でのひとつの礎が、今年の夏に確かに生まれたんだな、っていうふうに感じる。
阿津賀志山異聞2018巴里は、「これがミュージカル刀剣乱舞です」って、外の世界に向けて自己紹介ができるような、そんな役割も担える特別な作品になったんじゃないかな、って思っています。

◆好きな刀剣男士について言いたいことを好きなだけ言うよ!のコーナー

えーとここでおさらいですが、あなぐまが好きなのは言うまでもなく加州清光です。そしてつはもの以来、そこに三日月宗近が加わりました。しかしさらにここで新事実をバラすと、阿津賀志巴里、わたし客席では完璧に青い女で過ごしました!…えっそうなの!?ええ、そうなんです!(聞かれてないけど自分で答えていくスタイル)
なのでせっかく目があった清光にもふっと視線をそらされ、直後に私のすぐ前の列にいた清光担にファンサをしている姿を目撃する出来事、などがありました。あれは例の「天下は譲れぬ漢道」での出来事でした。…だーよーねー!なった。そりゃ、真っ青な女にわざわざファンサしね~わ~!!!!笑
…というわけで(どういうわけだよ)、この二振りについて書きたいことを好きなだけ書くよ!

阿津賀志山異聞2018巴里の清光を見ていて感じたこと、それは、とにかく「わ、若い!」ってことでした。
若さに関しては、刀の時代においてはだいぶ後半に打たれたという意味での「若さ」と、刀剣男士として顕現してからの経験がまだ浅いという意味での「若さ」が、どっちもあるなと思っていて。
その中でも、とても象徴的だなと思ったシーンがあります。
それは、第一部隊の六振りが、時間遡行軍によって歴史の流れが変えられ始めた阿津賀志山に出陣した直後の場面。今剣が無邪気に「れきしをかえては、なぜいけないの?」と問いかけるシーンです。
その今剣の問いかけに対し、岩融は「悲しいことがあっても、その次に我らがいるからだ」とはっきりと答えるんですけれど、その時隣にいる清光は、そんな二人になんと声をかけたらいいのかが、わからないでいる様子なんですよね。
今剣と岩融の二人に近寄って行こうとするけど、言葉を発することはなくて。話しかけようと手を伸ばすんだけれど、迷ったようにそれも途中でやめてしまう。
そんな清光の様子を見ていると、「歴史を守る」という使命についてや、その守らなければならないとされる「歴史」とは一体なんなのか、ということについて、清光自身がまだ明確には掴みきれていないんだろうな、という風に思えました。
主に命じられたから、自分は刀剣男士だから、歴史を守るのが使命だと思ってはいる。だけど、では何故歴史を守らなければならないのか?ということは、まだ彼自身がちゃんと立ち止まって考えたことがないんじゃないかな、と。
そんな清光とは対照的に、三条の刀たちはとくに心を乱すこともない様子で、今剣と岩融のやりとりを静かに見守っているんですよね。
この対比に、清光の刀としての若さが表れているな…!って見ていて感じました。
長い長い歴史の流れの中に身をおいてきた三条の刀たちは、やはり清光とは世界の捉え方が違うんだろうな…と!
そんな清光は最後、出陣を終えて戻った本丸で、元の主という存在について、「でもいつかは、俺も向き合わなきゃいけないときがくるんだろうなって」と静かな声で言うのですが…清光は、この阿津賀志山の出陣を経て、自分にとっての元の主がどんな存在であるのかを、意識的にとらえなおすきっかけを得たんだろうな、と思いました。
そこからきっと「歴史を守る」という使命についての理解も、清光の中で深まっていくんだろうな、って。これ、今回の阿津賀志巴里で足されたセリフだったから…最初見たとき、清光が自らかつての主という存在について口にしたことに、めちゃくちゃ動揺した。だけどそんなふうな覚悟をし始めていた清光だから、きっと幕末天狼傳のくるしい出陣を、乗り越えることができるんだろうな、って…頭の中で世界観がつながり、また泣けてしまうのでした。

同じように若さを感じたのは、清光たちが阿津賀志山で最初の時間遡行軍との戦闘を終えた後に、死んだはずの義経たちが甦った姿に出会ってしまうシーンです。
六人の前には「貴様ら、何者だ」と弁慶が立ち塞がりますが、義経の姿を見たことで我を忘れてしまっている今剣は、弁慶のそばを無防備に走り抜けようとし、そのまま斬りつけられて負傷してしまいます。
弁慶の思わぬ強さにたじろぎつつ、負傷者も出てしまい、さてここはどう出るべきか、と冷静に探っている風の三日月や小狐丸なのですが、その一方で清光はというと、もうぎゃんぎゃんに戦闘モードになりきってしまっていて。周りが全く見えていない。
怪我をした今剣を支えながら「加州清光さん、ここは一時撤退を!」と叫んだ石切丸に対して、清光はそちらを見ることもなく「まだだ!」と怒鳴り返して、再び弁慶に向かって突っ込んで行きます。
そうして弁慶に斬りかかっていく直前の清光は、片足のつま先を地面につけた状態で、準備運動をするような感じで足首をぐるんぐるん回してるんだけど、その一連の動きがほんと…「やってやろーじゃん」って感じで、もしかしたらその瞬間、笑ってすらいそうで(客席には背中を向けているので顔はわからないんだけど)。もう、目の前の相手を斬ることしか考えていない、壬生の狼すぎるその様子、そりゃ「俺達は、殺して、壊して、それでなんぼの刀剣だろ!」って叫ぶよな、って思う…。そしてこれじゃあ、石切丸さんに塩対応をくらう羽目にもなるよな、と思う。笑
刀として存在した時間の短さは、顕現した時点での刀剣男士の初期値としての経験の浅さにも、多少つながっているのかなと思うんですよね。さらにその短い存在期間の最後を、清光は新選組という特殊な環境で過ごし、さらに戦いの場において折れてしまったという過去を持つ。
そんな清光が、戦うこととなると我を忘れてひたすらに牙を剥いてしまうのも、目の前の相手を倒すことしか考えられなくなるのも、すごくわかることのような気がします。

だけどその後清光は、部隊の仲間たちとの会話を経て、感情を持ったことにより生まれてしまう内面の揺らぎと向き合うことを、だんだんと掴み取っていきます。刀剣男士として明らかに成長していくその一連の様子が、清光ってやっぱりとても素直な刀でもあるんだよなぁ、と感じられて大好きでした。
一人で阿津賀志山に向かってしまった今剣を追い、義経の陣にどう攻撃をしかけるのか「作戦なんだけど、」と清光が話し始めるシーン。奇襲攻撃という清光の案はあえなく却下され、じゃあどうすれば…となった中で、「抜け道があるかもしれない」とその場を離れる岩融、つきあおう、とその後を追いかけていく三日月。
そんな二人のやり取りを見て「抜け道なんてないこと、三日月なら知ってると思うんだけどー!」と叫ぶ清光でしたが、岩融は今剣が気がかりでじっとしていられないのであり、三日月はそんな岩融を気遣ってあげているのだろう…と小狐丸に教えられ、はっと気づかされた表情になります。
そのあとの「っあ~~~~、駄目だな俺って、隊長失格…」と呟く姿には、自分の足りていない部分を隠そうとしない、清光の真っ直ぐな内面が見て取れるように感じました。
そのように、触れる出来事ひとつひとつからいろんなことを学んでいき、自らのうちに取り込んでいく吸収の早さにもまた、ひとつ「若さ」が表れているんじゃないかな、って。
若いからこそ、足りない部分、わからない部分もあるけど、ちゃんとそこに向き合って補っていく柔軟性もあって。三条といういにしえの刀たちを率いる立場として、清光が隊長を任せられた理由が、すごくよくわかるような気がします。
いやも~、この編成で初演やろうと思ったのが本当に天才だよね…御笠ノさんへのオーダーは「義経と弁慶で話を書ける?」だったそうだけど…清光を隊長に、っていうのはどこの誰から出てきたアイディアなのかな~!?作品への引きを強くするために、人気のあるキャラクターを据えようというのは絶対にあると思うから、編成は指定があったのかもしれない…けど、だとしても、清光についてこういう描き方をしてくれる刀ミュの脚本が、私はものすごく大好きなんですよね。。
そして、演じる流司くんによるこの「若さ」の表現が、2016年はもっと「可愛い」に寄っていたというか。愛されたい刀、大事にされたいと願うところが特に強く抽出された清光だったかなと思うんですが、阿津賀志巴里の清光は、その表現がひとつ深掘りされているような印象でした。表面的なわかりやすさには頼らないっていうか、より繊細な表情が増えたというか…!2年前とはまた違う魅力を見せてくれていたなって感じました!
流司くんのことだから、全く同じアプローチをすることはまずないだろうなと思ってたけど、予想以上に細かな部分が変わっていて、だけど世界一可愛いところは変わってなくて…ほんと、天才なんだと思う(という身も蓋もないまとめになってしまった)。

三日月に関しては、も~~ね~~~~…とにかく「つはものを経た」あとの描かれ方であることが、本当にしびれるポイントでしたね…。
もちろん時間軸としては、阿津賀志山異聞がつはものよりは前におかれる物語であることは変わってないんだけど。だけど刀ミュという作品が、三日月宗近というキャラクターが、「つはものどもがゆめのあと」という作品を経験してしまっている以上、当然変わらざるを得ない部分があると思うわけです。その点がどうなるのか、阿津賀志巴里を見る前は本当に気になって仕方なかったのですが…結果としては、今回御笠ノさんが書き直してきたその方向性があまりにもツボすぎて、客席で泡を吹いて倒れそうでした。
もう8月に書いたのと同じ内容が大半になってしまいそうだけど、それでもまた書くけど(書くんかよ)、話の始め方からしてもう反則ですよね。
だって「華のうてな」だよ!!??びびるわ!!!また生で聞くことになるとは、しかもらぶフェスとかじゃなく、本公演の中で…ってなって、初回見たときに鳥肌が止まらなかったんだよ…。
「半座わかつ 華のうてな」のところの高音が、まじでまじで大好きだったので…。つはものを見ていて最も泣いたシーンかなという気がするので…はぁ、本当にびっくりした。。

今回、つはものを彷彿とさせる三日月の細かな視線や仕草に、とにかくやられまくっていたのですが、一番「や、やばい」と思ったのは、第一部隊の六振りが、義経たちに出会ってしまうところですね。
最初に男士たちの目の前に現れたのは頼朝。戦いに勝利した側であるはずの頼朝が、なぜか追われる立場になっていることを不思議に感じる男士たちでしたが、そこにまた別の何者かが近づいてきている気配を察知します。
あの「来るよ」「この気配上物、狩るに当たって不足なし!」のところ。石切丸は手刀をきっと顔の前にかざし、岩融は力強く薙刀を握り、それぞれが敵らしきものを迎え討とうと構えているその一方で、三日月はというと。
この気配上物、と岩融が言っているあたりで、一度抜刀しようとするんです。でも右手を柄にかけようとしたその瞬間に、何か違和感を覚えた様子で動きを止めて、刀を抜くことをやめ、どこかはっとしたような表情で振り返る。
振り返ったその視線の先には、義経・弁慶・泰衡の三人が現れているのですが…死んだはずの義経たちが生きていることに驚き、立ち尽くしている他の五振りとは異なり、その三人の姿を見た三日月は、ひとりだけ対照的な表情をするんです。…そう、笑ってるの。。
他の五振りは客席に背を向けて、ステージ上部にいる義経たちを見つめているんだけど、三日月だけは反対に客席のほうに向き直り、ひとり笑顔を浮かべるんです。
その笑顔は状況を訝しんでいるようでも、何かに納得して諦観しているようでもあり…公演によってもまた、微妙にその色が異なっていました。
そして最終的には、三日月はふっと表情を引き締め直し、腹当てに手をかけて気持ちを切り替えるような仕草をしたあと、何事もなかった風に、皆と同じように弁慶に向かって刀を構えるのだけど…!
この一連の流れ、絶対映像には残らないだろうなと思っていたので、毎公演目を皿のようにして見続けていました…案の定、映像では確認ができないシーンになっています!!!どのタイミングかというと、義経を追おうとする今剣が、岩融に「ならん!」と抑え込まれているあたり、上手端での出来事でした。
三日月、あのときなんで笑ってたのかなぁ…。心の中で別れを告げたはずの友が、あらぬ姿で甦ったことへの驚きや、もしかしたら悲しみが、そこには表れていたのかな…。
他の男士には見えないところで顔つきを変え、でも誰にも気づかれないうちにいつもの表情を取り戻していくその様子が、つはもので孤独にすぎる行動を貫いていた姿に重なってしまい、かなり「うう~~~;;」ってなるやつで…本当に好きなシーンでした。

あとは、クライマックス近辺、人間としての自我を失った義経と、弁慶が対峙するところ。
今剣は「弁慶どの!」と繰り返し叫び、無情に斬りつけられ続ける弁慶にすがりますが、弁慶に「来るな!」と突き飛ばされてしまいます。そうして自分の方へ転がりこんできた今剣を、体全体を使ってぐっと抱え込んで抑えつけている三日月が、めっっっっっっっちゃ、好きでした。ほんと、すげ~~~~~~~好きだった…(かみしめてる)
今剣との体格差がさぁ…力強い太刀らしさがまずそこにあるのは勿論のこと、仲間が傷つかないように、必死で守ろうとしている姿がもー、、たまらない。そこに、普段は泰然自若としている三日月とのギャップがものすごくあって。
その時の三日月の顔、本心を隠していない表情をしているのも好きでした。目の前に起こる予想外の出来事を必死で追っているようであったり、深く慕っていたはずの主を倒そうとしている弁慶の本気に胸打たれているようであったり、でもそんな弁慶の悲痛な覚悟すらあざ笑うかのような、義経を乗っ取った存在の無情さに言葉を失っているようであったり…。目を見開いて、時に苦しそうに眉をしかめたりするその様子、あまり感情を明確には表に出さないことが多い三日月なので、すごく貴重だなと思いながら見ていました。
これも当然、映像では確認できないやつでした…そりゃそうだ、あの場面のメインはあくまでも義経と弁慶だから、そこは敢えて映さないよね…!見たくてももう円盤が出てからの全景でしか見られないんだけど!しかし!表情まではさすがに…なのでやっぱり悔いなく見たいところに集中してガン見しておいてよかったです。それもまた、視点を自由に変えられる舞台ならでは…。
でも「今剣をおさえこんでいるときの三日月がしぬほどかっこいい」って言ったら、周りの友人数名には同意を得られたので、そうだよね!やっぱそうだよね!!!よかった!!!ってなっていた。きっとあの時の三日月がしぬほどかっこいい派閥の人はけっこうな人数がいるはずだと思っています。笑

あとはとにかく、歌も殺陣も全部、さらに進化していたので度肝を抜かれました。ほんとうに。
歌、どうした…ってくらいまた急角度で伸びたよねぇ…。
「返歌 名残月」がほんとうにびびる。はなのあはーれーよーーーからの声量の上がり方にびびる。
まりおくん、低い音程でもビブラートをかけられるようになったのかなって勝手に感じてるんですが。前は、高音はすごくよく伸びるけど、低音になるとどうしてもボリュームが落ちちゃうところがあったのが、今は低いパートに差し掛かってもビブラートで聞かせられるようになっている!?って印象を受けます。とにかく、歌が、うまい…。その一言に尽きる。歌がうまい!!!笑
殺陣に関しては本当にもう、「華やか」の一言でした。身のこなしの鮮やかさというか、なんだろうなぁ、動きのシルエットのひとつひとつがもう全て絵になってしまう。
刀ミュの三日月の殺陣、美しさと強さが同居しているなってすごく思う。ただ美しいだけではなく、強さを兼ね備えた「刀」としての本領も存分に発揮しているというか。足取りには確かな重たさがあるのに、同時に華やかでもあるっていう部分、シブヤノオトで殺陣師さんが言っていた「色気」がまさに溢れているなぁと感じます。
義経の陣を正面突破していこうとするところ、通路から登場した三日月の殺陣から戦闘シーンが始まりますが、あそこで初めて刀を手放して素手で戦ってたのも印象的でした。
「ひえーーー!!??刀手放した!!?パンチした!!?!?」ってなった。めっちゃ動揺した。そして友達がその後「天下五剣パンチ」って事あるごとに言ってくるから本当にやめてってなってた。そんなん言われたらどうしたって笑うやろ。でもたしかにあれは、天下五剣パンチ…うわ、好き……。
あの、斜め上に向かってひらりと拳をお見舞いする姿、なんだか舞を舞っているようでもあって。っは~~~、華やか!!!!ちょっと遊び心もあるような殺陣なんだけど、やっぱりとにかく美しいんですよね!!!!!すごく、刀ミュの三日月宗近っぽい!!!!って思う。
歌も殺陣も、つはもののときにある程度完成されたんだろうと思っていたんだけど、まだまだ伸びしろがあったことに本当に驚かされてしまった夏でした。
三日月って、きっと誰よりも説得力を持って演じることが求められる役だと思うんですが、そのプレッシャーも楽しんでそうなふしがあるし、自分にしかできないっていう自負心もあるように思えて、とにかく頼もしいなって思います。真ん中に立つ役の人が堂々と、いきいきと演じてくれているのはやっぱりすごく嬉しいですよね…作品と本人との間にいい成長の循環ができているんだろうなって感じる。

◆とくに好きだった演出

たくさんありすぎて列挙してたら大変なことになるので、ひとつだけあげるとしたら…最後の「キミの詩」が秀逸だったなぁと思っています。
照明のレベルがかなり明るいところまで引き上げられて、まっしろい光に照らされたステージに、イントロが始まるか始まらないかくらいのタイミングで、花びらの最初のひとひらが、ふわりと降ってくる。
その瞬間が、本当に美しくて、毎度息を飲んで見つめていた。
あの花びらのつくり、かなり計算されつくしているのだろうなと。だって大きさや形によって、降り始めから床にたどり着くまでの時間や軌跡が変わるだろうから…!
本当に、ものすごく綺麗な花吹雪だった…。花吹雪の演出って珍しくないけど、間違いなく今までみた舞台の中で一番綺麗な花吹雪だった。青年館の舞台、天井が高いのもまたいいですよね!滞空時間が長くって!
最初はひらりひらり、と控えめに降ってくる花びらが、最後の大サビに差し掛かると、もう土砂降りって感じでぶわ~っと舞い落ちてくるんだけど、その光景がまた贅沢で…!惜しみなくじゃんじゃん降ってきてた…。
薄紅色に染められる視界の中に立つみんなの充実した表情と、あの切ない歌詞と、散り落ちる無数の花びらが織りなす陰影の組み合わせが、言葉につくせないほど素晴らしかったです。
男士たちの頭や肩に花びらが降り積もることもよくあったんだけど、そうして頭にくっついていた花びらが、最後のお辞儀でふわりとその体から離れ、ふたたびそっと散っていく光景が…エモい。余白、みたいなものを感じた。足元に降り積もった花びらが、退場していくみんなの足取りにつられて少しだけ舞い上がるのも、同じ様な意味合いでとてもとても、よかった…。
あんな綺麗な幕引きある!?って思う、完璧だなと思ってしまう、大好きなエンディングでした。
そしてあれほど美しい光景の中で「いつもキミを捜してるよ」っていう言葉を残して去っていくなんて、どんだけ罪なの。。と思う。…みんなのことをいつもさがしてしまうのは、間違いなくこっちのセリフなんだよ~~!!!つれ~~~~な!!!!!!涙



当初とは異なる形での上演となった阿津賀志山異聞2018巴里だけど、そのこともあって振り返ることができずにいたんだけど、その辺りの色々は、この間のシブヤノオトの特別番組が全部すくいとってくれました。あれを見たことで、気持ちの中でこの夏にちゃんと区切りがつけられたような気がします。おかげでやっとブログ書けた。
そして昨日配信見始めたらもう、岩崎さんの小狐丸で涙腺が決壊した…。この夏、舞台の上に小狐丸を存在させてくださったこと、本当に本当に、ありがとうございました。改めて、感謝しかありません。
そして涼くんの小狐丸にまた会えることが、もう、どうしたらいいかわからないくらい嬉しい…!これはもう祭りだ!!!お祝いだ!!!!!!

…ということでいよいよ明日、真冬のお祭りであるところの、真剣乱舞祭2018の幕が開きます。怯えながらも行ってくるぞ、サンドーム福井ーーーーー!!!らぶフェスで初日参戦初めてだからちょ~たのしみ!!!
また25日にらぶフェスの感想を書きに来ます!長文おつきあいありがとうございました!!!

「描いていた未来へ」 ー ミュージカル「刀剣乱舞」(刀ミュ)より、刀剣男士のNHK紅白歌合戦初出場決定によせて

いつかは出るだろうな、とは思っていた。
きっと出たいだろうな、とも思っていた。
だけど、本当にそうなる日が来るなんて、やっぱり想像できていなかった。

ミュージカル「刀剣乱舞」より、刀剣男士の皆さん、
第69回NHK紅白歌合戦への初出場決定、誠におめでとうございます!!!!!!!!!!!

おめでとう…ございま…ウゥッ……!!!!!!!!!!(大号泣)


今朝、すでにフライング気味の報道がチラホラと出始めていて、朝起きて私が最初に目にしたツイッターの情報がこれでした(アラーム止めたらまずは一回ツイッター見ちゃう、という見事なまでのツイ廃っぷりである)。このニュースを見た瞬間、眠気が一気に吹っ飛びMAXまで覚醒しました。そりゃ当たり前ですよね。
驚きのあまり起床数秒で旦那さんに「ねぇ…推しが紅白出るらしいんやけど…」って深刻な声で訴えたところ、
「おぅ…おはようより先に推し情報伝えられたわ…」と苦笑され、これは大変申し訳ねえと思いました。申し訳ねえ。一大事だったんだよ。おはようございました。
「推しが紅白に初出場決定した日」なんて、この人生でまじで間違いなく今日一度きりだと思うので、この二度と無い感動を克明に刻みつけつつ、何より正気を保つために、こうしてブログを書こうとしています。いや、正気などとっくに保てていないのですが。だってさぁ、これが正気でいられようか???いられるはずがなくない?????
紅白ですって。紅白ですよ。紅白?????
紅白歌合戦…????????(頭がおいついていない)


刀ミュと紅白。
意外か、と言われると、不思議なことに、なんだか意外、ではないのである。
だけどやっぱり考えれば考えるほど、その事実の重みに全身が震えます。

先日のシブヤノオトの特集のあまりの素晴らしさにふれて、「NHKの刀ミュへの寵愛がこれはもう天元突破したな…!」って思ってはいたんですが(それはもう、拝み倒す気持ちで視聴の上、あほみたいな長文を書いた)。
anagmaram.hatenablog.com
もともと、シブヤノオトには本当にコンスタントに呼んでくれていたしね。
あとほら、SONGS OF TOKYOもあるしね。
www.nhk.or.jp

だけど、ゆーーーーーーて、紅白ですよ…????????

世間において紅白を知らない人を探すほうがよほど難しいよ。わざわざ書くまでもないですよね?周知の事実すぎますよね?紅白の知名度を疑うことの必要性、とくに感じられませんよね???(※わかったから謎に詰め寄るのやめろ)
老若男女問わずに親しまれ、年末を華々しく飾る、ある種の祝祭のような番組。年末の風物詩などという単語を使うことすら最早はばかられるような、他に換えのきかない、あまりにも特別すぎる番組。それこそ「紅白出場」を目標に掲げるアーティストやアイドルが、いったいどれほどの数、存在することでしょうか。
「紅白離れ」なんて言われることもよくあるかと思いますが、私個人に関していえば、幼い頃から年末の番組は紅白一本の人生を歩んでおります!!!
実家にいる頃も毎年見ていた。基本大晦日は自宅で過ごす派なので、物心ついた頃から見ていない年は多分一回もないと思う。紅白にちゃんと間に合いたいから、母親のおせちづくりを積極的に手伝って終わらせようとしたり。好きなアーティストを見逃さないように、お風呂に入るタイミングをはかったり。
社会人になって実家を出てからは、自宅でだらだら大掃除やりつつお正月用のご飯を仕込んで、宅配の寿司をとって紅白の始まりとともに缶ビールで乾杯する、みたいな大晦日を、ずっと定番のものとして過ごしてきました。紅白大好き。だって賑やかで楽しいもん。終わる時に蛍の光でちょっとさみしくなるところまで含めて、ぜんぶ大好き。


で、再び、刀ミュと紅白の話。
年末になると「刀ミュ、今年は紅白だめだったね~!笑 でもいつかきっと出ると思ってる!」…みたいな気楽な刀ミュおたくの呟きを見かけることが、私のTLではわりとあったし、自分でもそういうたぐいのことを言ってた気がします。なんとなく「刀ミュはいつか紅白に出かねない」というのが、共通見解のようになってる部分があった。…ありましたよね!笑 シブヤノオトからちょっぴり期待してしまう流れ、出来上がってましたよね!


「(自分の推しが)紅白に出るかもしれない」
その発言者が、そうだなぁ…たとえば人気急上昇中のアイドルグループのファンだったり、それこそジャニオタの方ならば、それもまぁわかることかな、と思うんです。ある意味では当たり前に期待することかもしれないなぁと。
だけど、わたしたちが好きなのは、2.5次元ミュージカルの、とある1タイトル。
興奮の渦の内側にいると、その世間的な知名度や影響力がもはやわからなくなってしまうんだけど、明らかにメインストリームはってる存在ではないことくらいは、それでも流石に理解しています。
そんな刀ミュを好きなわたしたちが、のほほんとして繰り返していた「いつか紅白ほんとに出ちゃうかもね!」っていう発言は、だから聞く人が聞いたら「何バカみたいなこと言ってんの?」って思われる内容だったろうな、と思う。


だけど、それでも。
「いつか、刀ミュは紅白に出るんじゃないかな」って、やっぱり心の中でなぜかずっと、思っていたんですよね。
それは「ある意味飛び道具的に、いわゆる企画枠としてなら、全然チャンスがあるんじゃないか!?」といった感じの、ある種とても打算的で現実的なおたくたちの予想でもあったわけですが(そして本当に形としてはそのとおりになったけど)、
なんだろうね、出そうだなって…本気で思ってたよね。
だって、そう思わせてくれるほどの勢いと魅力が、間違いなく刀ミュにはあるんだもん。
だから、
「絶対に無理だと思っていた」夢が叶った、っていうのではなくて、
「きっと彼らなら実現させられるだろうと思っていた」夢が叶った、っていうこと。
そこへの感慨が、なんだかものすごく深いように思う。
いざ実現してみたら、やっぱり信じられないような気持ちになったけど…だけど本当に、叶ってしまったんだなぁ…。すごいな…!!!!!涙


紅白という舞台にまでたどり着いた、刀ミュという作品。
爆発的な人気をごく短期間で得た、ある種化物のようなオンラインゲームの巨大タイトルを、キャラクターの基本設定と数枚の絵と数えるほどのボイスしかない状態から「ミュージカル」にするという、無謀とも思える試みから、それはスタートしました。
前から何回も書いていることだけど、私も発表当時「いやいや、まだゲームのサービス開始から1年も経ってないのにミュージカルにするって、ネルケ正気か!?」って思っていた一人でした。
初演となった2015年のトライアル公演は、舞台作品としては正直まだまだ荒削りだった。「トライアル」とついているからこそ、この先の進化に期待してみよう、という感じのクオリティでした。
だけどそこから、本当にいろんなことがあった。
2016年の阿津賀志山異聞の本公演で彼らは見違えるような成長を見せ、最初は苦労せずにとれたチケットはまたたく間に入手困難なものになった。皆が立つ舞台はどんどんとスケールアップしていき、動員数は伸び続け、国宝舞台での奉納公演や海外公演にも取り組み、年末の真剣乱舞祭では日本武道館さいたまスーパーアリーナを使うまでになり…。

こう書くと、ある種華々しい成功を、順調に打ち立ててきたようにも思えます。
だけどそれが実現できたのは、その作品が他でもない「刀ミュ」だったからじゃないかなって。

舞台に立つキャストのことを大切に守り育てる気概に溢れた制作陣と、作品とキャラクターを愛して演じ続けてくれるキャストのみんなが、お客さんにいい作品を届けよう、という一点に集中して努力を続けて来てくれたこと。その姿勢は、作品に触れる中で何度も繰り返し、こちらに伝わってきました。何より、舞台上のパフォーマンスから。茅野さんや御笠ノさんが寄せる、パンフレットの序文から。キャストたちの沢山のインタビューから。
そうして作品の魅力を信じて、タイトルを丁寧に育てて来た人たちがいて。そしてその光に惹かれ、虜になってついて来たたくさんのファンがいて。
見る人を楽しませたいという作り手側の本気と、その作品を心から好きだと思う観客からのレスポンス。
そのふたつを、奇跡のように積み重ね続けることができたから、きっと刀ミュはここまで来られたんじゃないかなって、そんなふうに思うんです。

紅白出場は、刀ミュとしての目標、だったんですね。見事、届いたんですね。
本当に、おめでとうございます。


そして、涼くん…おかえりなさい…!!!!涙
team三条with加州清光が揃うことを、ずっとずっと願ってた。でもらぶフェスに清光が出られない以上、2018年にそれが叶うことはもうきっとないんだな…って諦めてたから、こんなに嬉しいことはないです…!!!涙
6人が揃った姿、何よりみんなの嬉しそうな表情に、こみ上げるものが止まらなかった。
家に帰ってきてNHK公式のコメント動画を見ながらこらえきれずにびゃーびゃー泣いていたら「よかったねぇ」って祝福されながら爆笑されたよ。いや、そら笑うよな。
だってさ~会社でふと気を抜いたらガチで泣いてしまいそうで、仕事しながらまじでずっと考えることすら我慢してこらえてたんだよ…。日本青年館で今年の夏を駆け抜けた人は、こんなの見たらそりゃあ、泣かずにはいられないよね…。


刀ミュが好きでよかったなって、今までで一番思った日かもしれません。
「描いていた未来へ」とたどり着いたその先の、2018年12月31日のNHKホールで、みんながいったいどんな景色を見せてくれるのか…本当に本当に、心の底から楽しみにしています!!!!!!
…やっぱあれかな、Aqoursの皆さんのところに時間遡行軍が現れて「た、大変だ!」ってなったところに「はっはっは」と笑い声を響かせながら三日月宗近率いる刀剣男士formation of 紅白(仮)が登場し、「刀剣乱舞、はじめよう」…かーらーの、「刀剣乱舞」披露ですかね!!??!(※ガチで事細かに予想すな)(でもこの流れ以外になくない!?笑)
しかも阿津賀志の六振りだけに限らず、他の仲間も…って言ってるからもう…まじで!!全員で!!!出てほしい!!!あぁ~~~~!!!楽しみ!!!!!!!!涙

もう、なんべんいっても足りないくらいなんですが、そして気持ちが溢れすぎて全然文章としてはまとまらなかったけど、
本当に本当に、紅白歌合戦ご出場、おめでとうございます!!!!!!!!!!

ミュージカル刀剣乱舞がすきでよかった!!!!!!!!!!!!

マイナーなものを好きになるとわかること ―誰が何を好きでもいいじゃない、という話

ここのところ、自分の趣味について、ジャンル外の人に説明することが続いたのですが、その時にすごく感じたのが「自分にとっては当たり前のことが、人から見るとびっくりするような内容だったりするんだな」ということでした。
趣味にまつわるあれこれの詳細を話していると、新鮮なリアクションをもらうことがすごく多いため、「あ~やっぱりおよそ一般的ではない行動を多々とっているのだな私は。」といった具合に自分を客観視する機会にもなり、色々と面白いです。
…確かに、数年前とは状況が全然変わってきているとはいえ、舞台、しかも主に2.5次元作品を観に行くことが好き、もっと言うと出演しているキャスト本人についてもファンになって応援している、というのは、やはりまったくもってメジャーな趣味ではないよなぁ、と思います。日常的に趣味を同じくする人と話す機会が多いので、このあたりの感覚がだんだんわからなくなってきてたとこある(マジで)。
いやほんと、ちょっと前と比べるだけでも全然状況は違うんだけどね。何らかのジャンルのおたく女子であれば、話が通じる確率はそれこそ比較にならないくらい、昔より上がってはいるんだけど。
でも当然、世の中にはおたくじゃない人も沢山います(当たり前のことを言うな)。
非オタの人から見ると、例えばそうだな…スポーツ観戦が趣味です!とか、それこそスポーツそのものをすることが趣味です、っていうのに比べれば、まぁ世間的には「どマイナーな趣味を持つ人」の範疇に入ると思っているんですよね。
私の場合、趣味に関して「どうやらこの人は何かを追いかけているらしい」というところまでが伝わると、だいたい真っ先に「ジャニーズですか?」と聞かれることになります。ジャニーズ。ジャニオタの友人は数名いるけど、今まで関わったことがなさすぎて、私にとっては未だに謎に満ちた巨大帝国です。私の趣味のいわゆるホームグラウンドである2.5次元若手俳優界隈からすると、ちょっと想像することすら難しいほどの広大な世界…と思って見ています。支えてるファンの母数が多いってだけで、まじですごいことだよなって、何かにつけてよく思う。
一方、ひるがえって我らの主戦場。趣味について質問をされると、必然的に「2.5次元とはなにか」の説明から始めることになるのはもちろんのこと、それに出演している「若手俳優」と呼ばれる役者陣についての概念的な説明までが、ざっくりと必要となるんですが、前提知識として共有され得る要素がほとんどないことに、自分でも説明していてかなり驚きます。それこそ、例えばジャニーズだったら、仕組みはわからないまでも、主だったグループ名やメンバーの名前が伝わることはきっと多い気がします。しかし私にはそれがないので、まじで全部説明する感じになります。若手俳優の名前をあげたあとに「へ~、その人何に出てるの?」(=テレビを念頭に置いている)と無邪気に繰り出される質問に対して、どう返したらよいのかわからなくなる、あの瞬間の切なさを帯びた戸惑いよ…!笑


とにかく、そんな感じで今の私には、
「自分はどマイナーなものにハマっており、なおかつその趣味に対してそこそこの金を注ぎ込んでいるマイノリティである」という自覚が一応あるのですが、その点においてひとつよかったな、とここ数年で思っていることがあります。
それは「誰が何を好きでもいいんだよな」って、本当に心の底から実感をもって思えるようになったことです。


たとえ他人から理解され得なくても、私にとっては、趣味に対するその「好き」はかけがえのないもの、生活を支えるエネルギーそのもの。仕事でも家庭でも学生時代の繋がりでもない、まったく新しい人間関係を、大人になってからあたらしく形作ることができた礎でもあります。
そして何より、その趣味に触れている瞬間に「楽しい、幸せ、サイコー!!!」と掛け値なく思えているということ。趣味に触れることで心がひとりでにキラキラしていくという事実そのものが、とても尊いんじゃないかな、とも思っています。
…だって、よく考えるとそれってすごいことなのでは!?その「好き」にアクセスすることによって、少し先の未来の自分を元気づけられるという結果が、ある意味保証されているんですよ!?
そんなの、生きていく上でめちゃくちゃ力強い武器でしかないではないか、と思う。この間推しについて考えた時にも思ったけど、「これが好きだ!」って叫べるものがあるのって、めっちゃハッピーなことじゃないかな、と。
その一方で「そんなものが好きなんて」っていうふうに感じる人は、きっと世の中には勿論しぬほど沢山いるのです。
だけど他の誰かにとっては「そんなもの」であっても、私にとっては本当に大切なものなんだ、ということに、ちゃんと自信を持っていたいな、と思うんですよね。
嫌なことはわりとすぐに忘れるタイプなので、もう具体的なアレコレは思い出せないんですが、過去にはやっぱり無意識に近いレベルでの「へー、(そんなものが)好きなんだ!」という反応を何度も受けたことがあって、そこそこのダメージとして刺さったこともありました。
それとか、もっとタチが悪いと「あぁわかる、つまりこういうことなんでしょ」って、その人の世界の見方の中に一方的に組み込まれ、「そういうんじゃね~よ!」ってこちらからしたら憤りたくなるような、勝手なラベリングをされたこともある。
…そういう目に遭ってしまうと、やっぱりどうしても疲弊してしまうものです。なので、おおよそそういうリアクションをしてきそうだな、と予想される相手には、これまで頑ななくらいに趣味の開示をしないで自分を守ってきました。笑


多分、自分の趣味について「理解されたい」というのとは、またちょっと違う。
むしろ理解はしてくれなくて全然いい、わかってもらう必要があるとは一切思っていないです。
ただ「あなたにとっては理解できないかもしれないけど、私にとってはそれがとっても大切な存在なんだ」っていうその事実は、尊重してくれたら嬉しい。…ということなのかなと思ってます。


なので、それこそ反面教師として、誰かに対してその人の「好き」を踏みにじる行為をやってしまうことをしない自分でいたいな、と思うようになりました。
世の中には、本当に驚くようなことに命をかけている人が沢山いる。
周りから見ればそれがどんなにバカらしくて信じられないと思うようなことでも、その人にとってはすごく切実で、奪えないものなのかもしれない、ということ。そこにちゃんと、想像力を働かせることのできる人でいたいなぁと思います。
幸い、そういう経験をすることはなくて済みそうだけど、本人がいない間に家にある趣味のものを勝手に処分されるみたいなやつ、なので本当に無理です…。なんで他者に自分の「好き」についてをジャッジされるのみならず、財産の処分までされなければならないんだ。あまりにも受け入れがたすぎる。
仮に私が2017年の夏に死ぬ気でコンプした大海帝祭の缶バッジ全22種が知らぬ間に売り飛ばされたりしたらどうしたらいいんだ。千秋楽の直前まで手に入らなかった久我くんを執念でゲットしたあの時の私の感動はどうなるんだ。嬉しすぎて友達と久我くん(の缶バッジ)を手のひらに並べてツーショットまでとったあのプライスレスの夏の喜びの価値、踏みにじられたらそんなの耐えきれずに憤死してしまう……!!!(注:家族はそういうタイプでは全くないので、ここに書いていることは全くの杞憂です!)
やっぱり、理解はできなくても、尊重はできる、そこが何より大事なことなんじゃないかな、と思うのです。


何かを好きになるという感情は、それだけでとてもかけがえのないものだと思うし、自分を励ます武器にもなる。好きにかかるコストはエネルギー面でも資金面でも正直かなり高いけど、だからこそ今の毎日を、自分なりに楽しく生きられているような気がします。
そして他ジャンルの人でも、やっぱり自分の趣味に命をかけている人はこちらの趣味のことも自然と尊重してくれる傾向が強いな、とも思います。過去に色々削られた経験からすると、それが本当に身にしみてありがたいし、嬉しいことだよな、と思うんですよね。
自分の好きを大事にするなら、他人の好きも大事にできるようにしたいよね!と思ったので、なんちゃない文章として書いてみたのでした。

「シブヤノオトPresents ミュージカル『刀剣乱舞』 -2.5次元から世界へ-」を見た感想(刀ミュへの愛が止まらない)

楽しみ半分、怖さ半分で、でも待ちわびていた番組がついに放送されました。
シブヤノオトPresentsミュージカル『刀剣乱舞』 -2.5次元から世界へ-
www.nhk.or.jp

本当に、見るのが怖かった。というのが始まる前の正直な感想です。
この番組は、おそらく本来であれば「2.5次元トップランナーとして駆け抜けてきた『ミュージカル刀剣乱舞』が、フランス・パリでの上演というこれまでにない大きな挑戦をし、そしてそれを成し遂げた」という、とても華々しい内容を伝えるものになるはずだったんだ、と思います。
だけれど、今回の誰もが予想だにしない、考えられる限りではかなり深刻な部類に入るアクシデントの発生により、番組が持つ意味が自然と変わってしまった部分が、どうしてもあるんじゃないかと思います。
私はどうしても後者に引っ張られてしまって、どういう心持ちで見ればいいのかがわからなくて、始まるまで本当に怖かったんですけど…無事に見終えた今は「放送してくださってありがとうございます」の気持ちでいっぱいです。
私は未だに阿津賀志巴里を総括した感想は書けていなくて。見る前も、見ていた間も、そして上演が終わった今も、どう言葉にしたらよいのかずっとわからないものが、心の中に残り続けていました。
そんな感じで、8月からどこかでずっと止めてしまっていた時間が、今回の番組を見ていたらまた動き出したような感覚になったので、今思うこと、書けそうなことを、書いてみようと思います。
※録画を見返してから書こうかなっておもったんですけど、見るのにすごくカロリーを使うので…とりあえずリアルタイムで1回見たままの状態で行きますね。なので細かい発言の言い回し等は間違ってると思います、すみません!




番組前半:パリ公演に向けた稽古

まず、ここまでがっつりと明確に「上演前の裏側」だけに密着した映像は、刀ミュではほぼ初めてだったように思います。
刀ミュの円盤って、最初わりとかたくなだな!?って思うほどバックステージを収録してこなかったですよね。公演が始まる「前」までの様子がそれなりに垣間見えるのって、つはものが初めてじゃなかったっけ…?という印象。
らぶフェス2017のバクステは、主に公演中の舞台裏がメインで収録されていた気がするし。
裏側を詳しく知る、という点では、今年の1月末に放送されたネルケ松田さんを追った「情熱大陸」も、同じような情報を提供してくれていたんですが(素晴らしいのでぜひ円盤買ってくれ…)、つまりは裏返すと刀ミュ作品の「公式」側からは、あまり舞台裏は明かされて来なかった、とも言えるような気がしていました。
作品としても、カーテンコールでは常に役を降りずに、キャスト本人が顔を出さない形での挨拶が徹底されていて、とにかく「表」面に提供される情報に集中してほしいのかな、といった印象を受けていました。
だけどその一方、今回の番組では稽古初日からカメラが密着しています。まず、阿津賀志山異聞2018巴里に登場する六振りが、それぞれどんな逸話を持つ刀で、役者は誰が演じているのか、といったところから、丁寧に説明がされます。
このあたり、に限らずもう全体的になんだけど、今回NHKの丁寧な仕事ぶりに泣けました…。だって<刀剣乱舞-ONLINE->のゲーム映像を紹介する時も、部隊をきちんと阿津賀志山の六振りで組んでいるんですよ。。そしてゲーム絵のキャラクタービジュアルを六振り並べて紹介したあとに、同じ背景のままで画像を刀ミュのキャストビジュアル六振りに変えて紹介してくれるんです。その背景っていうのがまた、阿津賀志山2018巴里のメインビジュアルの、あのなんとも言えない綺麗なブルーグレーのグラデーションのやつで…。あ~~丁寧…!涙

その先のシーンは、演じる上で6人がどんなところに苦労したのか、何を考えてこの作品に向き合っていたのか、茅野さんからどんな要求がされていたのか…などなど、とても具体的に見られる映像がてんこ盛り。こんなものを沢山見せてもらっていいのか…!とめちゃくちゃ興奮しながら見ていました。
作品のわりと序盤に登場する、能をモチーフにした一曲「向かう槌音」が、動きも声もうまく合わせられなくて苦労する麻璃央くんと涼くんだったり、クライマックスのシーンで「もうおこった!ほんきでやっちゃいます!」の一連の動きを何度も繰り返しダメ出しされる峻也くんだったり。
茅野さんの要求について「非常に高い」とナレーションが表現するところがあったりもするのですが、映像を見ていたら、あの6人のキャスト陣と茅野さんとの間には、もう確固とした信頼関係が成立していることが、明確に伝わってきました。
トライアルの頃は、できないことばかりで茅野さんには怒られてばっかりだった、と口をそろえて言っていた6人なのに…。最初の上演から約2年が経って、彼ら全員が、今ではもう全く違うレベルで作品作りをできるようになっていたんだな、というのを実感しました。今回の阿津賀志巴里のパンフレットを読んでいてもそれは伝わってくることだったんだけど、映像として稽古場の様子を見せてもらうとまた感じるものが大きかったです。


そもそもの話なんですが、私は最初、阿津賀志山2018巴里を上演します!って知らされた時に「なんでわざわざ阿津賀志山異聞をもう一度選んだんだろう?」って正直不思議に思っていました。
ちょっと前に「つはものどもがゆめのあと」という、同じく源義経にスポットを当てた作品があり、しかもその描き方のアプローチは二作品で全く異なっていたので、ある意味矛盾するところも出てくるし、どうしてわざわざ時計の針を元に戻すのかな?と。
実際に8月に阿津賀志巴里の東京公演を見た初回、諸々に感動しまくって「いや、やっぱり今やる意味が全然あったな」って思ってはいたんだけど。だけど今回、また阿津賀志山をやる狙いはもっと手前のところにあったのかなと、番組を見ていて感じたんですよね。


それは、
「世界に勝負をかけるなら、この6人で、刀ミュという歩みを始めたこの座組で行きたい」って(きっと松田さんが)思ったからじゃないのかな…ってことでした。あくまで個人の感想だけど。


勿論刀ミュとしての海外公演は初めてではないんだけれど、今回のJapan Expoへの参加とパレ・デ・コングレ・ド・パリでの上演は、これまでの海外公演とは全く別な意味合いを持っていたのだと感じています。
アジアを越えてヨーロッパへ。単なる作品の紹介に終わらず、一作品をまるごと日本語のままで上演するという試み。必要な情報は検索すればなんでも手に入る今の世の中でも、「舞台を生で見る」という行為は、実際にその人が劇場に足を運ばなければ叶わないものです。
その上で「物理的な距離」は、どう考えてもハードルになる。すでに現在、アジア圏のお客さんが沢山日本へ見に来てくれているとしても、ヨーロッパとなると流石に条件は変わってくるでしょう。
つまり「刀ミュどころか、恐らく日本の2.5次元ミュージカルを生で見たことがない」人たちがほとんどである状況で、4000人規模の劇場でいきなり公演をやる、という挑戦。
さぁ、それをどうやって成功させる?と考えた時にどうするか。それはやはり、一緒にゼロから作品を立ち上げて、最初の本当に苦しくて手探りだった時期を乗り越えて、ここまでの大きなタイトルに成長させて来た立役者である、彼ら6人にこそ託したいって、そんな風に思ったんじゃないのかな…と。(その意思決定者が誰なのかは勿論明確にはわからないけど、ほぼ確実に松田さんなのかな、と思う。)
そしてプロデュースする側、演出する側の意図は、きっと6人には当然のように伝わっていて。
茅野さんが日本での最終稽古の後に6人に向かって「事件を起こすつもりでいかないと」というようなことをおっしゃっていました。その話し方からは、作品としての及第点にはきっととっくに到達しているのだろうなという印象を受けたんですが、だけどそこからさらにもう一つ上に、お前らなら見せられるものがあるだろ?っていう感じの発破をかけていました。そしてそういうレベルのことを要求されても、当たり前のこととして受け止めることができ、自分たちの表現に還元していけるだけの力が6人にはついていたのだし、実際にその期待に応えようという気概が、それぞれから溢れ出ていました。
パリに渡った後、”公演直前の決起集会”とナレーションがつけられた、通りに面したカフェのテーブルについた茅野さんと6人の様子。その場で「何か事件を起こすんだっていう気持ちでいるし、だけどそれを特に気負ってはいないというか…」といった趣旨の発言をする麻璃央くんの落ち着いた様子が印象的でした。
肩の力はある意味抜けていて、でもやってやる、俺たちにしかできないことをやる、っていう静かな闘志みたいなものを全員から感じたのでした。だって、そう思えるだけの経験や苦労を、彼らは間違いなく積んできているから。

番組後半:アクシデントの判明から、公演へ

しかし、事態は急転直下。
涼くんが網膜剥離の診断を受けた事実を告げられる5人の姿を、私達は見ることになります。
パリ公演の上演は7月15日でした。刀ミュ公式サイト上に、涼くんが声だけの出演になる旨のお知らせが掲載されたのは、その前日の7月14日。
今振り返ってその時期のことを思い出しても、なんだかどう説明すればよいのかわからない気持ちになるし、涙が出てきてしまう。
私個人は、パリ公演は観に行っていません。行きたかったけど、スケジュール的にも資金的にも難しいなと判断して、そのエネルギーを東京公演に全振りしようと決めていました。しかし「え、パリ行かないの?」と友人(しかも数名から)聞かれるたびに「行かないよ!」って返す羽目になっていた(理由は同じく「行かない」って言っていた上海には、直前で飛んだ前科があるからである)。
今回の阿津賀志巴里ではきっといろんな演出が変わっているだろうし、パリに行けないのは残念だけど、ネタバレ見ないで済むように情報シャットアウトして、私は東京公演を楽しみにしていよう!ってワクワクしていたんですけど…そうして思いもよらない事態が起きて、本当に思考が停止してしまいました。
現地で何が起こっているのか、当然当時の私達には知るすべなどなくって。
心配することしかできなくて、そして予定通りの上演が叶わないことがあまりにも無念すぎて。どうして、なんで?ってそればかりが頭に浮かぶ。
でも絶対に一番つらいのは涼くんで、あの5人で。私は現地に行っていないからあれこれ言える立場でもなく、ただ舞台が成功することを祈るしかありませんでした。


その裏側、あの時何が起こっていたのかを、今回初めて見ることになりました。
もう、6人全員が、見たことのない表情のオンパレードでした。
あんな風に、苦しそうな感情をありありと顔に出している6人を、これまでに刀ミュという世界のくくりの中で、少なくとも私は、見たことはなかった。
これまでずっと、きらびやかな舞台本番の姿だけを私達に見せてくれていた彼らにとって、きっと刀ミュに関わってきた中で一番苦しくて悔しかったであろう時間。それを今回、図らずも見ることになってしまいました。
あんなに尊い努力の先に、非情すぎるアクシデントが待っているなんて、きっと誰も信じたくなかっただろうなって思う。観ているだけのこちらからしたら、あの状況に対して言えることなんて本当になにもない。


だけどとにかく、あの瞬間、誰も諦めてなんかなかったんだなってことが、痛いほど伝わってきたんです。
苦しみを抱えながら、今できる最高のものをお客さんに届ける、っていうその一点だけに全員が集中して、その時にできる努力をただひたすらに重ねていく姿が、映像には収められていました。


「大変なことになっちゃいましたね…一番つらいのは彼だと思うけど」って、その先の言葉が見つからない感じで、ただドアを閉めて去っていった大地くん。
客席後方に一人座って、組み上がっていく舞台セットを見つめながら「こうしてスタッフさんがステージを作ってくれていて…だけどそこに一人少ない状態で立たなきゃいけない」と苦しそうな表情で呟くつばさくん。
「今回、一番絡むというか、一緒にやるシーンが多かったので、僕も…もらいましたね。…それでも、やる。」って、強い眼差しと笑顔で言い切った麻璃央くん。
本番前、鏡前にうつむき加減で座っていた涼くんの後ろを通りかかり、いきなり笑顔で抱きついて「びっくりしたぁ」って言わせていた峻也くん。
普段、絶対泣く姿なんて見せないのに、開演前の挨拶の後、舞台袖でひとり何度も涙を拭いていた流司くん。
そして「ここ、俺の声に合わせたほうがきっかけ合いませんかね?」って、自ら提案をして、自分が抜けたことによって生じる殺陣の動きと効果音のズレを解消するべく、アイディアを出す涼くん。


7月15日のパリ公演当日、私は敢えて一切の情報を入れないようにして過ごしていました。何もできないのに、やきもきだけしてしまうのがすごくつらくて。
なので、開演前に涼くんの挨拶から始まったことも、声だけの出演が舞台袖ではなくって客席後方の音響卓から行われていたことも、今回番組を見ていて初めて知りました。
物理的に「いるべき人がそこにいない」形で上演された阿津賀志山2018巴里の姿も、初めて見た。小狐丸がいるべき場所にはスポットライトだけがあたり、向かう槌音を舞う三日月は不自然に一人ぼっち。出陣前の三条の自由な様子に手を焼く清光は、「なぁに、これ?」って、いるはずの小狐丸に向かって、虚空に自分の手のひらを開いてみせる。
やっぱり、見ててめちゃくちゃ、苦しかったです。
実際にその場で観ていた人にしか、その公演の空気はわかりえないものだけど、そのほんの一部だけでも垣間見て、苦しくて涙が止まりませんでした。

だけど、上演を終えた後、客席後方でお辞儀をして退出していく涼くんに、あたたかい拍手が送られ続けていたこと。その姿を黄色いペンライトを灯して笑顔で見送るお客さんの様子。
最後に退場してきた涼くんを迎えて、舞台裏で笑顔で握手をかわしあったり、抱き合ったりする5人。大成功!って叫んで、拍手をするその姿。


本当に、なんてものを見せてもらってしまったんだろうなと思いました。
ずっと一緒に努力をしてきた仲間が突然舞台に立てなくなり、でも絶対に公演はやり遂げなければならない。考えられる限りでも本当に過酷すぎる状況を、6人はただ、まっすぐに乗り越えていった。
そして、その努力をしっかりと導き、支えた茅野さんや松田さん。変化に対応するアンサンブルキャストの皆さんや、音響、照明スタッフの皆さん。
こんな想定外かつ深刻なアクシデントが超直前に起きてしまってもなお、お客さんから拍手喝采を受けるクオリティで上演を叶えられたのは、そのカンパニーが「刀ミュ」だったからに他ならないな、というように感じました。

象徴的だなと思ったのが、涼くんの出演方法について、松田さんと茅野さんが涼くんと3人だけで会って決めるというシーン。
松田さんは、部屋に入ってきた涼くんにソファーに座るように促しながらすぐに「大丈夫、カメラ最初だけだから。途中で出てもらうから」ってきっぱりと言います。
「最終的にはどうするか、俺たち3人で決めよう」って。
そんな風に、振る舞いに一切の迷いがなく、きっとその瞬間、一番苦しい思いをしているだろう本人に落ち着いて声をかけられるその人が、刀ミュのプロデューサーであること。
松田さんがネルケ代表取締役会長っていう肩書でありながら、ものすごく主体的に現場に関わっていることは情熱大陸で目の当たりにして、びっくりした点でもあったんだけど。アクシデントへの判断を下す立場として、ごく当たり前のように海外公演直前の現場にいられるその姿は、手がける作品に対して本心からの「愛と責任」を持っていないと、実現しないものなんじゃないかな、っていう風に思ったんです。
その在り方を見ていて、だから私達はこうして、安心して刀ミュに身を委ねて楽しんでいられるのだし、こんなふうに作品のことを大好きになってしまうんだろうなぁって、強く感じました。


今回の番組では、作り手側のスタッフさんの仕事ぶりの紹介についても時間が割かれていて、とても見応えがありました。もっと見たい!と思う場面ばかり。
「毎日タイミングが変わるんです」って言いながら殺陣の効果音を全て稽古場の段階から手作業でつけている音響スタッフさん。「体を使ったアクションは世界中にある中で、日本にしかないものとしてやっぱり色気を見せていきたい」と語る殺陣師さん。大掛かりな舞台セットがパリという異国の地で組み上がっていく様子を現地で見守る美術監督
そうして刀ミュに関わっている全ての人たちによる真剣な仕事があるからこそ、私達は感動できるのだし、心から楽しめているし、こうして密着映像として取り上げられた時にも、刀ミュが輝く作品たり得ているのだなと実感しました。

私が一人の舞台おたくとして、2.5次元というだけで好きな作品が低くとらえられることに悔しかったり、モヤモヤした思いを抱えていたのはほんの数年前の出来事です。
やはりどうしても「2.5次元」という単語は、ある意味レッテルのようにも機能してしまいがち。2.5次元であるというだけで、一定の線引きをされて、舞台作品としては真剣に扱ってもらえるチャンスが少ないように感じられることがありました。
だけど刀ミュは、そんな事態を一つ上に向かって打破したような気がしてて。2.5次元であり優れた舞台作品である、という実績を明確に打ち立てて見せたと思うし、ある意味では2.5次元というジャンルを、無視できないレベルの存在感までに押し上げてきたようにも思っています。
私は完璧にその世界の内側にいるファン層だから、冷静な見方ができない部分は当然あるんだけど、でも今回のシブヤノオトでの刀ミュの取り上げられ方を見て、真剣勝負で作り上げてきた時間や努力は、やっぱり裏切らないんだな、結果はついてくるんだなっていう風にも感じました。
2.5次元だから」ある種低く見られてしまうのではなくて、「2.5次元にしかできない」ことを追求し続けているその姿が、これからももっと広く、正当に評価されていけばいいなって、改めて思いました。



阿津賀志山異聞2018巴里は、私にとって本当に大好きで、この先もずっとずっと思い出に残り続ける作品です。
この夏の間に、苦しい瞬間も一杯あったけど、番組放送後のライブストリーミング配信、終始笑顔でふざけあってるみんなを見られて、本当に嬉しかった。
まじでずーっと笑顔だったもんなぁ…。過去の出来事ではあるとは言え、ほんの数ヶ月前の過酷な経験を振り返った直後であっても、ああして変わらない関係性の中できゃっきゃして笑ってるみんなが尊すぎて…見ててしあわせでした。ありがとうの気持ちが爆発した。

見る前までは、怖い怖いってそればかり言ってしまってたこの特別番組だったんですが、「阿津賀志山異聞2018巴里」っていう作品が、どういう歩みを経て作り上げられてきて、8月19日に東京で大千秋楽を迎えたのか、っていうことをつぶさに体感することができて、本当に本当に、よかったです。
つらすぎて、向き合う勇気がでなくって、言葉にずっとできなかったものがあったんだけど、今回の特集を通じて、改めてこの作品を観られてよかった、出会えてよかったって気持ちを抱くことができました。

シブヤノオトさん、素晴らしい番組を本当にありがとうございました。見そびれた人のために是非いつか再放送をお願いします!!!!というかもういっそのことライブストリーミング配信の中身も未公開シーンも全部セットにして円盤にして!売って!!!NHKだと売れないか!?どうですか!?だめですかね!!!?笑

はー、やっぱり、刀ミュが大好きだ!!!

「推し」っていったいなんだろう? ~とある若手俳優おたくが考える、推しの構成要素~

数年来の舞台おたくですが、本質的には私はやっぱり「若手俳優おたく」だな~と思うことが多い、あなぐまです。
タイトルどおりのことを、本当にここ数年、ず~っと自分の中で考え続けておりまして…。ツイッターをフォローくださっている方におかれては「こいつ、また言ってんな」って思われることかと思います。笑

いやほんと、「推し」って、いったいどんな存在を指すんだと思います…?
人によってその言葉の捉え方、意味することは様々なんだなぁと、日々ツイッターを眺めて思うわけなんですよ。言葉にもたせている意味の濃淡が、ほんとうに人によってバラバラなのが興味深い。
ここ数年、二次元/三次元を問わずに使える・実際に使っている人が多い印象の言葉です。それで言うと、そもそも応援してる対象を「推し」って呼ぶ文化、いつからここまで幅広いジャンルのおたくの中に定着したんだろうね…!?発祥は女子アイドル界隈なのかなと思ってるんですが、どうなんだろ?
そんな中で、私が「推し」という単語について掘り下げて考えたいと思う時に想定しているのは、「自分が彼のファンだなと自覚している若手俳優についてです。なので、今回はその内容に絞ってのお話をします!
このテーマ、まじで奥が深いなと思っていて…数年飽きずにひとり謎に追求し続けてるんだけど、一言でばしっと定義することは不可能に近いっぽい。なので、自分の中で「推し」について思いつく要素を、とにかく挙げていってみようと思います!
特に、オチとかはなさそう。ただの謎のぼやきになりそうな記事です。笑



というわけで、

Q.推しとはいったいなんなのか?
  • A.生きる希望で、
  • A.明日への活力。

…のっけから考えるつもりがなさすぎるのではないだろうか、という出だし。でもほんと、真っ先にこういう単語を思い浮かべてしまうんですよ。真顔で。
もうね~推しはまじで、生きる希望で明日への活力だなと感じます!そうとしか言いようがない。だって事実だから仕方ない!!!
日常生活って大変だな!仕事つれえ!もう無理だ!しんどい!!!…って思う時にも、乗り切る力を与えてくれる存在、それが推し。「あの舞台が待ってるからがんばろ」「イベントあるからがんばろ」そういうふうに、かなりダイレクトに力をくれる存在だなぁと思う。

どれくらい力をもらっているかというと、唐突なんですけど、私は今年の春~夏にかけて転職活動をしておりまして。その結果今は新しい会社で働いているんですけど、この転職活動のエネルギー源がまさに、推しだったのでした。
年明けすぐくらいの私は、とにかく元気がなかったのです。なんでかっていうと、仕事に関して自己肯定感が下がりまくっていたからでした。
当時の仕事、ざっくりいうとやりがいがなかった。入社後数年経つうちに仕事内容がつまらなく感じられるようになってきたうえ、収入もそんなによくなくて。いわゆる昇進・昇給の機会がほぼ無いことも分かり始めた時期でした。働くことがわりと好きな人間なので、その状態がすごく辛かったんですよね。めちゃくちゃ早く帰れることは利点の職場だったんだけど。
でもそんな中、私が観に行く推しは、いつもいっしょうけんめい、かつ楽しそうにお仕事をしていて、魅力的な姿をみせてくれる。なんか「社会に出て働く」という意味では同じ立場とも言えるひとりの社会人として、シンプルに眩しいというか、羨ましさがありました。
そして、その様子を見ていたら「私もまだ、もうちょっとがんばれるかもしれないな」ってマジで思えてきてしまい。嘘みたいだけどほんとに、頑張れそうな気がしてしまった。「仕事がつまんなくて収入にも納得いってないなら、余計に働く分、稼げばいいのではないか!?」って思うようになった。
その結果、いっちょやってやろうじゃねーか!となり、一念発起して転職活動始めたのです。大変だったけど仕事(および地獄のような阿津賀志山のチケット戦)と平行しながらなんとかがんばって、最終的にはうまいこと希望する条件を叶えて転職することができたのでした。
そうして入った今の職場は幸いにしてかなり働きやすく、いろんなことが以前に比べて充実した実感がものすごくあります。もし、推しを推してなかったら、あの時わたしも負けずにがんばろって思うこともなかったし、3月以降~夏までの間、あんな意味不明に爆発的なエネルギーは湧いてこなかった。そういう意味でも本当、心底ありがとうすぎる、推し。…いや、まじでありがとう!?!?(振り返ってみて、改めて感謝が爆発した)

  • A.見ているだけで笑顔になれる存在

推しを眺めていると、ほんとに勝手に、笑顔になります。別に本人が目の前にいなくても、画像でも映像でも全然オッケーです。
なんかめっちゃ良い風なことを言ってるけど。笑顔になれる、というと聞こえはいいけれど、要は単に「全力でニヤける」ということです。危ない人やんけ。なので、電車の中で、保存した推し画像をうかつに眺めたりしてはいけない。でもたまにやってしまう。にやけます。やめようぜ。
いやでもほんと、写真を見るだけで一瞬でハッピーになってしまえるのって、なかなかにすごいことなのでは!?と思うんですよ。いやだって、燃費が良すぎない!?写真見るだけで笑顔になれるなら、そんなん絶対、推しがいたほうが幸せじゃない!?って思う。どう考えても、それだけでめっちゃ生きやすくならない!?
というか、そんな風に見ず知らずの他人を画像だけで励ましてしまえるなんて、推しという存在価値の高さ、やばくないですか…?えぇ…?彼はなんて、尊いお仕事をしているんだろうか…???(考えていたら、今度は尊みが爆発した)

  • A.気づいたらお金を使ってしまう対象

ちょっと観点を変えて、自分の行動について考え、言語化してみたらこうなりました。気づいたらお金を、使ってしまう。いや~その一言に尽きるな。
個人で出すグッズや写真や、掲載されている雑誌。出演している舞台やイベントや舞台挨拶のチケット、出演作品の円盤、などなど。買わずにいられようか?いやいられない。基本、買う以外の選択肢がないのであった。買うor買う。絶対買うやん。
そうは言っても最近は、そもそも置く場所ももうないしな~と思って、グッズ系はちょっと控えたいなって思ってはいるんですけど。いるんですけど~!前述のとおり、見ていると笑顔になってしまうので~!!!…という理屈で、やっぱりいろんなものが増えていき、いろんなことにお金を使ってしまいます!!!
ただまぁ「気づいたら」って言ってばかりもいられないので、真面目に予算を考えて資金使途をきびしく把握しようかな、とも思い始めては、います。笑

  • A.優先順位のトップに勝手に躍り出てしまう存在

まじで、勝手に躍り出るよね。仮にもし、他の舞台のチケットを取っていたところに、推しの急な仕事が告知されたら、「えええ困る!!!!」って言いながらも、観劇予定だった元のチケットはきっとなんとかして別日と交換し、推しの急な仕事の現場に一目散に出かけていってしまうと思います。…っていうか、実際にそれをやっている私。
いや、ほんと仕方ないのだ。行けるなら行きたい。もっと言うと本来行けなくても行きたい、だからこそなんとか都合をやりくりしてしまう。それくらい優先順位の頂点にいつだって飛び込んでくる存在、それが推しです。
なので公演期間が長い舞台が決まったりすると、逆にその時期身動き取りやすい、みたいなところあります。「ここが初日なら、直前の2~3週間は稽古だろうから流石にイベントとかもないだろうな!よし、じゃあ何かあるならここにいれとこ!」的な思考回路です。笑
それくらい、なるべくスケジュールを空けていたいと思っちゃうんだよね…!優先度マックスだから、推しに照準を合わせていたさがすごくある。あまり気の乗らない予定で自分の休日を埋めていたくない。可能な限り、オープンにしていたい。何か決まったときに対応できるように、していたい…!
余談?ですが、わたしの周りのおたく友達にはそういう人が本当に多いので(いわゆる類友というやつだろうか)、飲みの約束をする時なんかも「もし推しに急に呼び出されたら全然そっち優先で~!リスケしようね~!」っていうのが前提になることが多いです。笑
なので数ヶ月先の予定調整をしようと試みるときも、「あっ待って…その時期多分、稽古まだ始まってなさそうだから、土日になにかしらある気がする…」「オッケー、じゃあ何もなければとりあえずそこで、何かあったらまた考えよ!」みたいな会話がなされることになります。みんな、いつもありがとう。笑

  • A.とりあえず、色々知りたい対象

なんでもかんでも知りたい、っていう欲求は正直あんまりないんですが、インタビューとかで知らなかった事実が明かされていると、めちゃくちゃテンション上がります。うぉ~そんなことを考えていたのか!とか、実はあの時裏ではそういうことがあっていたのね…!とか。知らなかった事実には激しく食いつきがち。そしてマイ推しペディアを脳内で充実させていこうとしがちです。トークショー的なイベントではいろんなエピソードが明かされることが多いし、まさに知っておきたい情報の宝庫ですよね。
私の場合ですが、たぶん「商品として提供される推し」についての情報はなるべく知りたいんだと思います。彼自身が自分に関して、外の世界に「商品」としてプレゼンしている内容については、可能な限り情報を拾っていたいです。反対にプライベートはあんまり知りたくないかな…そこは彼自身のために、ひろく知られない状態で、守っていてほしいな~。知り得る範囲の情報に余白がたくさんある、くらいのほうがどう考えても気が楽。
あ、でも小さい頃のエピソードとかは聞くの好きなので、なんだろうな、今現在、リアルタイムのプライベートは、知らなくっていいや!って感じなのかもしれないですね。

  • A.他人なのに勝手によく知ってる気がしてしまう人

上記から繋がる点なんですが、日常的にSNSに触れていたり、インタビューを沢山読んでいたり、イベントでの発言をしょっちゅう聞いていたりすると、だんだんと推しの考え方のクセみたいなものがわかってくる。その結果、圧倒的に他人なのに、なんだか勝手に「よく知っている人」のような感覚を抱きがち。…全然そんなことないのにね!
すごく遠いんだけとなんか妙に近い人、みたいな不思議なポジションにいる人になっていくのが推しだな、って思います。そして、ここの心理的距離感を誤らないことが、ファンを続けていく上では肝要なんだよな、とも思う。笑

  • A.健やかでいてくれと思う対象

まず、ご飯はちゃんと食べていてほしいという願望があります。急に痩せたりすると心配になるのでご飯はしっかり食べていてくれ。頼むぜ。稀に体調崩したりすると「働きすぎなんだよ~!」と青ざめる。そういう勝手な心配をつい抱いてしまうのも、推しならではかな…って思う。勝手なことはわかっているんだが、心配くらいはさせてくれ。的な。まぁ他にできることなどないので。元気でいてくれ!と願うだけ。
なんにせよ、心身ともに健やかであってくれるのが一番ありがたいなぁ、と思います。元気があればなんでもできる、っていうのは本当にそのとおりだなと思うんですが、それってつまり裏返すと「元気がないといろんなことがままならない」ってことだなと、身をもって思うので(私自身が、あんまり体丈夫じゃないほうな人)。フィジカルもメンタルも、ほんと健康第一。推しにこそ、ひたすら健やかであってほしいです。

  • A.(推しが)褒められると勝手に嬉しい存在

これほんと嬉しい。推しが「かっこいいよね」「かわいいよね」「スタイルいいよね」「演技うまいよね」「運動神経いいよね」「ダンス得意だよね」「歌がうまいよね」…等、ほんと~になんでもいいので褒められると、すごく嬉しい。「そうなんですよ~~!!!!!!!」ってなって全力でニコニコします。
あっそうなんですよわかってくださいます!?この子本当にステキな子なんです、魅力にあふれているんです、どうもありがとうございます!!!という、この感謝の気持ちは…いったいなんなんでしょうね!?笑
こういう感覚、親目線とよく言われたりもしますが、なんか違和感あるんですよね。笑 まぁ私は今のところ誰かを生んだ経験はないので…その感覚はようわからんし、正直ピンとはこない!笑
でもとりあえず「褒めてくれてありがとうございます」とは確かに思う。いや、お前は推しのなんなんだ。

  • A.心臓に悪い存在

なにかあるとすぐにびっくりするし、告知で目ん玉飛び出がち。昼休みにはいった直後、ぼけ~と眺めたツイッターのタイムラインにでかい告知があったりすると、動揺のあまり瞬間的に本当にものすごい顔をしてしまう。「情報解禁です」の続きを読む時の、ハラハラドキドキ感たるや。…あ~、あの独特の緊張感、想像するだけでちょっと疲れた。笑
なので推しとはたまに、心臓に悪い存在にもなるのでした。その存在にまつわる些細なことにも、好むと好まざるとにかかわらず、自然と一喜一憂してしまう、それこそが推しなのであった…!

  • A.なんだかんだ尊敬している対象

これも大事な要素かもしれないなぁ。
推しって、人として「きみはほんとうにすごいよ」って素直に思える存在でもある気がします。
あの時、表ではなにも言わなかったけど、実はそんな悔しさを抱えていたんだね、っていうのを後から知ったりすると、なんかもう、ただただ尊敬する。そんな風に真摯にお仕事に向き合っていて、まじで偉いなって思う。
そもそも、いろんな人のいろんな期待を背負って人前に立ち続ける、という仕事特有の困難さを思うと、それだけでもう言葉にならないほど「すげえ」って思うから、まずその時点でめちゃくちゃたくさん尊敬ポイントが積まれている感じ。
彼が携えている才能だったり、それを武器にして戦っていく姿だったり、ひたむきに努力する姿だったり、ステージでキラキラ輝くその様子…その色々をひっくるめて、いやぁ尊敬できるな…偉いな!!!!!と思って眺めています。

  • A.とりあえず「幸せになってくれ」と思っている人

結論はもう、これに尽きますね…。いやもう、幸せになってほしい。なってくれ!!!
お仕事を通じて、きみ自身の夢をバリバリ叶えていってくれ、毎日を楽しんでくれ、そして思う存分幸せな人生を歩んでくれよな!って思う。でも見てる感じ、多分私などがそう願わなくても楽しそうだし夢を叶える力がありまくる感じの推しなので、ほんとその調子で大成してくれたらいいな、って思っています。
健康を願うのと同じく、こちらから他にできることなどないのである。ただ、彼が望む姿を手に入れられたらいいな、夢が叶ったらいいな、と思って見ることはできるので、推しのことはほんとに応援しています。
その姿を見ながら、わたしも自分の人生をがんばりたいな、という気持ちです。



…私にとっての「推し」とは、どうやらこういう存在のようです!
うん、オチはほんとに、とくになかったですね!笑
こうして書いてみたら、たぶん割と、濃い意味で「推し」って言葉を使ってる方なのかな?とは思いました。あとなんか、全力で楽しそうなので、私よ良かったね…と(他人事のように)思った。
推しがいる毎日は、やっぱり心がきらきらします。かつて推し不在期間を経ているので余計そう思う。そう、推しという存在を持つということは、ある種ひとつのライフハックなのだ!!!
…という気持ちで、次の現場を楽しみにしていようと思います!

おしまい