こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

やっぱりテニミュが好き!と思った話 ~ドリライ2018を見てからの思い出話もろもろ~

ミュージカル「テニスの王子様」、通称テニミュ2.5次元というジャンルを切り拓いたパイオニアであり、今年でなんと初演から15周年を迎えた、大変な長寿演目でもあります。
テニミュという単語なら、きっと舞台に縁のない人でも聞いたことがあるでしょう。
最近だと、あぁ、城田優とか斎藤工が昔出てたんでしょ?っていう認識がもはや強いのかもしれない。
世間的な知名度はもはや決して低くない、それがテニミュ

 

わたくし、先日Dream Live 2018に行ってきたのです。しかもうっかり千秋楽に。
その時に感じたいろんなこと、文章に残しておきたいなと思ったので書きます。


私が舞台にはまったのは2013年の出来事、あれは本当に突然の沼落ちでした。
そのきっかけは、ほかでもないテニミュ
身近に、テニミュが好きな友人がいたんですね。仮にHちゃんとします。
それまで猛烈な勢いで公演に通っていたHちゃんが、ある時から急に魂が出ていった抜け殻のような有様になってしまったことにびっくりして、「なんで?どしたの?」と軽い気持ちで聞いてみたところ、「青学が卒業した…6代目から7代目に代替わりした…」との返事。
代替わり、とは…卒業とは…6代目とは???全然わかんねえ!?と思いつつ、「それほどまでに人を夢中にさせるコンテンツって普通に興味ある」と思い、Hちゃんにたのんで映像を見せてもらったんです。
忘れもしない。あれはセカンドシーズンの青学VS六角でした。
最初はとにかくその世界観にびっくりしすぎて、大胆不敵神出鬼没な歌詞には爆笑してしまうし(ほんとにそういう歌詞があるんだよ)、「えっ待って、なにこれ、どういうことなのwww」っていうテンションだった、んですが、最終的には
…やだ、楽しい…とね。なってしまったんですよね。
なんだろう、歌って踊られることによる暴力的なまでの説得力っていうんですか???
だって演じてるみんながすげぇ楽しそうなんだもん。。やたらと耳につくメロディーばっかりなんだもん。
そしてみんな、圧倒的に顔が良い。青学6代目、本当に顔が良い。と今でも思ってる。
あとはもう友情・努力・勝利の図式ですよね(そりゃ、ジャンプだからね)。
仲間がいて、対戦相手がいて、勝ち負けがあって。いつも目の前には乗り越えたい相手がいて、チームでつかみたい勝利がある。
何より、その熱いストーリーの中に、演じてるキャスト達の姿がそのままオーバーラップしていくような、ゆーたらもうそれ青春でしかないやんっていう、あの感じ。
なにがそれほど当時自分の中にヒットしたのか、ちゃんと言語化するのはすごく難しいんですけど、「あ~~私、これ好きだ」ってはっきり思ったんです。

 

そこから、Hちゃんに借りた2ndシーズンの公演CDをあほみたいに聞きまくる日々が始まりました。あっという間にほとんどの曲を歌えるようになった。だって2か月以上通勤しながら毎日聞き続けてたんだもん…今思うと怖いんだけど。
そして同じくHちゃんから借りた円盤を見まくり、たしか自分でもこの時期にアニメイトでDVD買ったりもしたな…?6代目のことが本格的にめちゃくちゃ好きになりました。…えぇ、卒業直後、つまりは二度と見れない代だったんですけどね。涙
時期的には、ちょうど比嘉公演が終わったころだったんだと思う。
突然確変を起こしたわたしに恐れをなしたHちゃんに「次、ドリライあるけど…一緒行ってみる?」と誘ってもらい、もちろん「行く!!!」と即答。
…あとから聞いたところによると、本当に私が行くとは思ってなかったらしい。笑

 

そうして私が初めて行ったテニミュの現場が、Dream Live 2013でした。
会場は横浜アリーナ
横アリって座席の呼び方、謎の独自ルールだよね。ドリライ2013は、アリーナ…という名の要は1階スタンド席だったんですけど、ラッキーなことに出島が目の前の位置でね…!
「ち、近い!どうしよう!近い!」って開演前からワーキャー騒ぎまくってたんですけど、始まってからは本当にもう目の前の世界に夢中になりました。。
だって、円盤でしか見たことのないキャスト達が、目の前にいる…!CDでしか聞いたことのない、大好きなあの曲を歌ってる…っていうその事実だけで、もう心底大感動した。
だけど、嬉しいながらもそこにいた青学は、私が好きになった6代目じゃなくて…というさみしさも、早々に味わうことになりました。あぁ、これが代替わりということか、と。
セイヤーのお披露目もここだったよね…?(←訂正、その前の比嘉公演が正解だった!ドリライのタイミングでセイヤーのCDが出て握手会があったのでごっちゃになっていた!)テニス大好きなみんなで一緒に、ヤー!って言ってね~!っていうリョーマに、全力でヤー!!!って返して、私のテニミュデビューは無事に終わりました。

 

…そこからの私は、テニミュ2ndシーズンに出演していたとある俳優さんにどはまりして、むしろ彼を追いかける若手俳優おたくとしての人生をメインで歩むことになるんですが、、まぁそれはそれとして、2ndシーズンの公演は全て見に行きました。観劇回数こそ少なかったけど。
そして正直見に行くたびに、生で見ることの叶わなかった6代目の面影をどうしても!どうしても、ステージ上に追いもとめてしまうところはあったんだけど…。
おごたんが、リョーマだけが、青学の中でキャストが変わらず続投だったために、余計に「周りにいるのが違うメンバーだ」っていうのが際立ったところもあるんですよね。
あ、でも7代目が好きじゃないって意味ではもちろんないの!そういうことじゃない、っていうのはテニミュが好きな人は絶対わかってくれると思う。
思い入れのある代って、人それぞれ違うんですよね…!
それでもやっぱり、テニミュ観に行ったら絶対に面白いし感動するし元気が出るし、あ~観に行ってよかったなぁ!って毎回思ってTDCから元気に帰ってきてた気がします。

 

そしてやってきた2ndシーズン最後の公演。2014年11月、Dream Live 2014。
もちろん最終公演に入ってるわけではないですが、Hちゃんと一緒に、たまアリで2ndシーズンのラストをしっかり見届けました。
あの巨大なたまアリがお客さんで埋まってて。
ちっとも淋しそうなそぶりを見せないおごリョは、やっぱり不敵で、いつもどおりかっこよくて。
おごたんが10代後半を捧げたリョーマを、ほんのちょっとでも自分の目で見られて、本当によかったなって思ったことを覚えています。

 

そこからさらに月日は流れて!
今も変わらず元気に舞台おたくをやっている私ですが、2016年を境に主戦場が刀ミュに変わっており、さらに2013年当時から3年半ほど推していた俳優さんからは、今はすっかり降りたりしていて、いろんなことが自分の中では様変わりしています。
3rdシーズンになってからは、正直テニミュ観劇が手薄になってました。
建て替え直前の日本青年館に、8代目のデビュー演目である青学VS不動峰は観に行ったし、そのあとの聖ルドルフまでは観た。んだけど、以降の公演にはさっぱりいけないまま、気づけば青学があっという間に8代目から9代目へ…。
代替わり早いな!?と思ってるうちに、なんと9代目もドリライで卒業してしまうという!
正直慌てました。
わたし、テニミュにはまるきっかけだった六角公演、本当はちゃんと観劇しに行きたかったんです!
だけどその当時…あまりにも抜け殻になっており…だって12月はらぶフェス2016だったし。。2017年の1月は上海行ってたし…そのあとはもう、しばらく幕末天狼傳ロスおばけでしかなかったので…。
六角、たしか公演日程もめっちゃ短かったんですよね。。い、行きたい~って思ってるだけでは、もちろん観劇なんてできやしない。
2月の凱旋になんとか予定をねじこむべきだったなって、今でもまだ悔やんでます。

 

なので、ドリライくらいはやっぱり行きたいなって思ってたんです。
その時にちょうど、追加ゲストが発表されて。
なんと最終公演には、しょごたん、阪本奨悟くんが来るという…!
Hちゃんは1stシーズンからテニミュを観ているおたくで、4代目には思い入れがあるって話を私は前から聞いていました。
まぁ、そんな我々は二人そろって直前まで、刀ミュむすびねで堀川くんなしょごたんをさんざん見ていたんだけど笑、
しょごたんが堀川くんを演じるという発表がらぶフェス2017であった時も、キャスト変更に打ちのめされている私の隣で、Hちゃんは「しょごたんが出るなら私は通う、2.5に戻ってきてくれるんだからこんなに嬉しいことはない」って力強く言っていたくらい。
あ~これはHちゃん行きたいやつやな、って思ってたら当然のごとく「行く」という。
だよね!私も行きたいと思ってた、じゃあ行こう!って、我々はまた連れ立って、ドリライに出かけていったのでした。

 

それがこのあいだの5月20日、Dream Live 2018。会場は、5年前のドリライ2013と同じ、横浜アリーナ
…5年。え、あれから5年も経ってるの!??って、Hちゃんと二人で動揺しまくりました。
そうなんだよ…好きなものを好きなように追っかけていたら、5年なんて本当にあっという間に経つんですね!?普通に怖すぎますね!!??
相変わらず見やすい横アリの会場に感動し、トリオの前説に懐かしい…となり、そしていよいよ開演したとき。

会場に流れてきたのは「THIS IS THE PRINCE OF TENNIS」でした。
しかもね、客席に歌うように促してくれるの。
「歌って!」って。スクリーンに出るの。
そのメッセージに一生懸命あわせて、思いっきり、サビを叫んだ。でぃすいずざ、ぷりんすおぶてーにーーす!って。
そしたら、なんかもうね、涙出てきました。(って現役でテニミュにバリバリ通ってる友達に後で言ったら、それで泣くのは最速!はやすぎ!って言われた。笑)
1stシーズンから変わらずにある曲であり、2ndシーズンではもちろん不動峰で歌われ、そして全国立海のラストでも歌われた曲ですね。
2ndの全国立海、THIS IS THE…が流れてきたとき、動揺して3バルで号泣したこととかを、いっぺんにぶわーって思い出した。

やっぱ、テニミュってすごい。だって、ずっとそこにある。時間は経つし、いろんなことが変わるけど、テニミュテニミュであることは変わらないんだ、そう思った。
そしてその感覚は、公演が進んでいくにつれどんどん強くなりました。

 

だって、本当に本当に、あまりにも楽しかったんだ…。
1回しか観られてないから曲順もセトリもうろ覚え中のうろ覚えなんだけど、半分くらいは3rdの曲だから知らない曲なんだけど、やっぱりそれでも楽しいし、知ってる曲がかかるとアァ~~~!!!って嬉しくなるし、トータル結論、最高なんです!!!!
あとほんと!みんな!!!顔が良いね!??!びっくりする!!!!
にちかくん…いや前から思ってたけど、きみはお顔が…美しすぎる…びっくりした…(ほかにいえることないのかよ)
あとSAMURAIはもうふっつ~に泣いたからね!!!
友達がはまり倒している3rd立海に関してはほんと心底おそろしかった。なんであんなとんでもない素材があつまってしまったんでしょうか?どうなってるんですかね?
幸村部長神々しすぎてもうあんなんひれ伏すしかないし、真田副部長おちゃめさもありつつ超超かっこいいし、蓮二さんはひたすらうつくしいですね…
仁王くんはあのウィッグでその顔の小ささなんなん?パースおかしくない?って二度見した。いや小顔とは聞いてたけど。どういうことなの?
あとさ~~噂に聞いてた柳生おもしろすぎ問題…めっちゃ顔が良いのに様子がおかしい!!!ってなったり。。
私はまったく立海の女ではないのですが、体に黄色い血が流れている友達がそりゃ血眼になって通うわけだわ…というのを、ぐうの音も出ないくらい納得させられましたね、ええ…
比嘉曲はちょうど公演直後でタイミングがかぶるからだよね、ドリライ2013で聞いたな!?ってなるやつで楽しかった!
楽しかったな…だってさぁ、\汚いやり方日本一~!/\俺らの部長は卑怯者~!/ってコール、いくらなんでも楽しすぎませんか??(楽しいしか言えてないじゃんよ)
あと「テニスとは」!!!ふじぜんばいいいいい!!!!!!!ってなりました。説明をしろよ俺。いやできねえ。
俺達アスリートにとって一番大切なもの…結局なんなんや!!!ってツッコミをいれながらもとりあえず不二先輩が美しすぎてもう最高ですとなるやつ。この曲すきすぎる。そしてキラキラ舞う紙吹雪の中にたたずむ不二先輩最高。
あっあとルビーアイズ(であってるか不安)は本来黄色いペンラを振るのがメインかと思われるところ、かたくなに青を振り続けて不二先輩を応援していた女は私です!
そんでさ~~もうさ~~~ゴールデンペア~~~~!!!涙
舞台上にコンテナ出てきてしぬかと思ったし、英二ちゃんの、きっと最後だ!って、そのセリフ、アァーーー!!??ウゥゥーーー(;;)!!?ってなるし…!(これ、2ndシーズンでは全国氷帝に出てくるセリフだった、しかし9代目が全国氷帝に出演することはなく…)
友達が9代目の英二ちゃんをとってもとってもほめていた理由も、直にみてよぉぉくわかった。かわいすぎた…そしてその笑顔での涙はアカンよ!!!!!涙
おーまえとおーれとは!ゴールデンペーアー!!!!!涙

 

あぁ、本当に。全然通っていないのに。初見なのに。それでもやっぱり、こう脈々と受け継がれてきたテニミュの息吹を感じまして、あ~~今こんなにステージ上でキラキラしている子たちが今日で卒業なんだ!と思ったり、自分自身の過去の思い出がよみがえってきたりして、結論としては、もうね、ずっと泣きながら観てた。まじでお前はなんなんだ状態。

 

そしてザ・レギュラーの「新青学!」に続く悲鳴は凄まじかったですね…。
私はもちろんリアルタイムで知らないんだけど、だってさ、これもはやフェアウェルじゃん、6代目のラスト公演に7代目がサプライズ登場したときとおんなしやん…ってなって、まじで鳥肌立ったよ…なにより、自分がうっかりそんな場に居合わせてしまうことになるとは思っていなくて。
そして絶対に心底動揺しているだろうに、でも力強く青いペンライトを励ますように振り続ける客席の愛がまじで好きだとも思いました…。
9代目のみんなの卒業のあいさつに関しては、今日初めて見たお前が泣いてんじゃねえ!!!って怒られるぐらいの勢いでギャン泣きしてしまったんですけど、だってもう仕方ないよ~~~!!!テニミュなんだもん!!!
Hちゃんと二人そろって「通ってない立場ではおこがましくて\ありがと~!/なんて言えない、だから代わりに死ぬほど拍手をする」っていう感覚が同じだったのは面白かったです。笑
そして何より、ひとりリョーマとして残るにちかくん…。だから~~!やっぱりダブるから!!!6→7へのリレーと、9→10へのリレーはあまりにも類似性がありすぎますよね…歴史は繰り返されてしまうというのか!!となり、7代目だったあの子たちにこのドリライ見てほしかったなぁって(またしてもお前何目線?な)感慨を抱いたりしました。

 

アンコールソングでは、シャカリキファイトブンブンが出来なさすぎる自分に笑いました。
あれ初見だと無理やな!そりゃ練習動画あるやな!と思いながら、センター(という名のアリーナ席)で、キャストがどこにいるのか俊敏にキョロキョロしながらも完璧に踊りきる人々をみて「さすがです」となったりしてました。これはあれですね!刀ミュのおたくがもはや手癖でえおえおあ踊りながら降り中の推しを探せるようなものですね!!!(らぶフェス2017参照)
あと、アンコールソングは最後がセイヤーだったね…天井から降ってくるハートを眺めながら、セーイヤー!って言うの、すごくすごく幸せな気持ちになりました。そしてまた、ちょっと泣いた。

 

テニミュに関しては、これまでろくに公演に通ったこともなく(何度もいってすまん、でもほんと心からそう思うんです…死ぬほど通っている人が身近にいることもあり)、3rdシーズンに至ってはほぼ本公演を観られてないわたしみたいな中途半端な人間でも、足を運べばこうやっていつでも楽しめる。なんだかそのことに心底感動してしまいました。
なんていうか、テニミュって間口が広い。とんでもなく懐が深い。
「おっ、観にきたいと思ってくれたの?嬉しいな、うんうん、楽しんでってよね~!」って、ニコニコ手招きしてくれる感じ、快くその場にいさせてもらえる感じ。

 

わたしはきっとしばらくは、舞台おたくとしては刀ミュに身を捧げる宿命のようだし、時間もお金も有限ではあるんだけど、でも。
私はやっぱり、テニミュが好きだなぁ、また観たいなぁと思いましたし、何より長いこと離れていたのにこんなに楽しませてもらえたことが、ものすごく幸せでした。
演目としてこれだけ長く続いていることには、やっぱり理由があるんだよね。
松田さんの情熱大陸を思い出すけれど、松田さんと許斐先生がタッグを組んで「攻め」の姿勢でこの熱い演目を世に送り出してくれていなければ、今の2.5次元演目の隆盛は存在してないんです。
そのことを思うと、テニミュがもたらしたものの大きさにはまじで震えますし、これぞ感謝しかないというやつなんです…。
そして、新規だろうが古参だろうが久しぶりだろうが何だろうが、目くじら立てずに楽しませてもらえるようなそんなホーム感、今や他にはなかなかないよなって思いました。
だってさぁ、15年だよ!?もはや伝統と格式だよ…!そんだけ続いてりゃもう、古参がどーだとかまじで昔すぎてあーだこーだ言ってられんよね!笑

 

かつてはテニミュを経由せずに若手俳優を推し始めたり舞台にはまることのほうが難しかった気がするんですが、この数年でそのあたりもすっかり様変わりしていて、
私の周りにも、舞台にはよく行くけどテニミュは観たことないって人は本当にたくさんいます。
だけどやっぱり、テニミュ、楽しいよ!!!機会があったら是非みてほしいな!!!って思ったので、お得意の行き場のない感謝を投げつけるべく、ブログ書いてみました。
迷ってた全国氷帝もね、行きたいと思ってます。しかしチケットまだもってない。…あ~、明日のプレリク当たってねぇかな!?(←チケット手配の出遅れがひどい)


他にはまじでとくにオチとか何もないんですが、あと途中からテニミュ知ってる人むけの書き方になり果ててましたが、読んでくださってありがとうございました!テニミュって楽しいじゃん!!!