こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

崎山つばさ 1st Album「UTOPIA」を聞いたのでその感想

なにげに2月は初更新になってしまった!
刀ミュみほとせ再演、絶賛公演中ですね。もちろん東京公演で既に見てるのですが…感想まとめるのがどうしても難しく、うだうだしていたらあっという間に2月になってました。なのでもう、ええい!感想は凱旋1回目を観てからにしようかな!?となってます。でもぜったいに書くよ~。


前置き長くなりましたが、今日は全然違うお話をば。
このあいだ、ご縁がありましてつばさくんの1stアルバムを頂いたんです。その名もUTOPIA!理想郷!よいひびき!

UTOPIA(CD+DVD)(MUSIC VIDEO盤)

UTOPIA(CD+DVD)(MUSIC VIDEO盤)

そのかわりに私からはまりおくんの写真集を差し上げたよ。そうです、おたくがよくやりがちな推しの交換会をしました!笑 楽しいよね!
黒羽麻璃央写真集 開放

黒羽麻璃央写真集 開放

まりつばなお二人、ほんと好きなんですよ。この二人を見ていると世界平和って感じの気持ちになる。まじで徹頭徹尾ピースフル。おかずくんと俺旅はまごうことなき正義です…!


というわけで(どういうわけで?)、せっかくなのでアルバムを聞いた感想を書いておこうと思います!
もちろん、しっかりとしたファンの立場で書いている文章では全然ないので、とってもお気楽~な立場の人が横から好き勝手喋ってるてきなアレなので!以降の文章はそういう体なんだってことでひとつよろしくお願いします。

◆特に好きだった曲

完全なる個人の好みに基づき、特に好きだった曲をいくつか挙げてみました。

  • UTOPIA

余白のような大きなブレス、その後に続くサビ冒頭の言葉運びと、メロディーの組み合わせがすごく好き!
「広がってゆく」というア行の音で高く始まって、かつ「ユートピア」というこれまたア行の音で終わるのが、にくいな~と。この部分を聞いてる体感が、まさに「広がってゆく」としか言えないんですよね…!音の選び方が考えぬかれてるなって思う。
それでいて、二番のサビは「繋がっている」という、どこか対になるような言葉で始まっているのがまた良い。遠くへ向かって拡散していくだけなのではなくて、目には見えない、だけど確かな関係性が、手元にしっかりと残っているのを感じる。

  • スノーギフト

イントロと間奏のギターがメロウでめちゃ良いですね…。好きだな~!
つばさくんが作詞している歌がいくつかあることは知っていたんですが、その中で一番聞いてみたいなと思っていたやつでした。
結果、聞いていて「…!?」なりました。
え、、推しがこんな作詞してきたら泣いちゃいませんか!!??私はひっくり返った!
歌詞に込めた気持ちについて、ちょうど雑誌のインタビューで読んで知っていたので、余計…。これはいくらなんでも、ファンには染みすぎるやつなのでは!?
安易に寄りかかることを選ばない、孤独を内包するからこその強さ、みたいなものを歌から感じました。そしてその芯には、きっと何よりやさしさがあるんだと思う。
つばさくんの声は「冬」がお似合いになるなぁ…。

  • この「薄情」天空に投げて

タイトルからして強めの言葉が並んでいるとおり、ぐいぐいと力強く、前のめりに飛び出していくような一曲。
これはね~!サビのメロディーがすごく好きだった~!!!個人的な好みのラインに刺さるやつでした。
歌い出しがサビから始まるので、余計に疾走感があるよね。サビはとにかく、マイナーコードで駆け抜けていく気持ちよさがすごい。うん、とにかく、ああいうメロディー進行が、大好きなんですよ!ギュンギュン鳴るギターも良い!…えーん全然うまく言語化できない!笑
手の中に握りしめた自分の気持ちだけを信じて、足を引っ張る余計なものはすべて後ろに振り捨てて、全力で駆けていく、みたいな世界観を感じた。どこか刹那的なその様子も相まって、やっぱりツボにハマった一曲でした。そういうふうに生きていきたさあるよね…(そうなの?)

  • frost flower

これもさ~~!?こんな曲を推しに歌われたら泣いてしまいませんか!!?(2回目)
つばさくん推しの皆さん大丈夫でしたか!?いやーびっくりする。びっくりした。これは作詞はつばさくんではないけれど、にしたって!?となりました。
特にさ、「いつかは僕も君の花になるから」って、そんなのダメじゃない…?
ファンならば「何いってんだよォォ!!?すでに花だよー!!!」(号泣)ってなりそうですよね。なると思います。私なら200%なる。というか、普通に聞いててじわっと来た。
なんというか、この曲はつばさくんの声の柔らかさが、特に際立つ一曲だなぁって思いました。
frost flowerというタイトルどおり、ダイレクトに冬を歌った曲なんだけど、寒い季節にほっと胸のうちに届けられた、人の気持ちのあたたかさ、そんなものが浮かび上がってきます。押し付けがましさのないやさしさ、って言ったらいいのかな。
来年もまた会えるように、ってすごくいいなぁ。雪の花びらに乗せて、密やかにそっと放たれるその願いが、叶う世界であるといい。

◆俳優が歌う、ということ

私はこれまで刀ミュでしかつばさくんの歌声を聞く機会がなかったんだけど、その進化は、去年の阿津賀志巴里あたりからビシバシと感じていました。それこそつい先日のみほとせでも「やっぱり、歌うまくなってる!」と実感していた。
なので、やはりアーティストデビューすると当然のことながら一皮もふた皮もむけていくな、すごいな…!とは思っていたんですが、今回頂いたアルバムを通して聞いたとき、歌の実力の伸び以上に印象に残ったのは、予想を超えたその「聴き応え」の深さでした。
なんというか、これは「歌」という形態を通しての、俳優とは別軸での、確固たるひとつの表現活動なんだな、というふうに感じたんですよね。…いや、ごくごく当たり前のことを言っているだけの気がするけども。。


アルバムってまとまった曲数がある分、音楽を届ける側が聞き手に伝えたいと思っている内容が、とてもクリアに立ち上がってくる部分がありますよね。ひとつの世界観を提供してもらえるような感覚があります。
この1枚のアルバムを聞いていると、つばさくんが相当な覚悟を持って音楽活動の道に足を踏み入れたんだなってことが、自然と伝わってくるような気がしたんです。
ただ与えられたものをこなしているのでは決してない、というか。曲によって、けっこう大幅に歌い方も変えているんですよね。
聞いてくれる人に対して、歌うことを通して、自分は「表現者」としてどうアプローチしたいのか。届けたい感情、掴み取りたいものはなんなのか。そういったことを、めちゃくちゃ考え抜いた上でぶつけて来ているんじゃないかな、というふうに思えました。
UTOPIA、まちがいなくひとつの作品として成立しているなって、本当に感じたので。すごいなぁ。音楽活動って、生半可な気持ちで始められることでは当然ないとは思うんだけど、にしたって、こうして形にしてしまえるのってやっぱりすごいなぁ…みたいな気持ちにしみじみとなりました。

私はつばさくんの人となりに詳しいわけでは全然ないけど、そんな私がアルバムを聞いて感じたのは、溢れんばかりの包容力というか…自分が立つべき場所にどっしりと深く根をおろした人だからこそ放てる、力強い優しさでした。
そして、俳優として活動している人の歌声に自然と滲みだす「必然性」みたいなものに触れるのが、私はわりと好きなんだな、とも感じました。それこそこれは、The Brow Beatで活動している流司くんを見ていて感じることでもあります。
やっぱり、何より「表現する」ことを生業として生きている人たちだから。彼らが歌うことを選択したとき、そこにはなにか、どうしてもこれがやりたかった、これじゃなきゃ伝えられなかった、っていう類いのものが、詰まっているような気がしている。そうして、彼らが歌うことに対して見出した意味の表出を、聞き手として受け取ることができるのは、とても贅沢で楽しいことだなと思う。
もちろん歌声だけならば舞台で聞く機会も沢山あるんだけど、役を通さない、素のままの”本人”としての歌声って、やっぱりまた違う重みと魅力があるよね。


…以上、UTOPIAはとても良きアルバムでした、という(かんぺきに外野からの)感想でした!
とちゅうで中途半端に言及しちゃったけど、同じCDというくくりでは、Hamelnの感想もどこかでちゃんと書きたいですー!