こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

「その道が、光にみちていますように」 ―ライブドアニュースの黒羽麻璃央くんインタビューに寄せて―

応援してる人が、その人自身について語っているテキストを読むのが、私はとてもとても好き。
「1万字インタビュー」とかほんと最高ですよね。嬉々として読む。
…と常々思ってるのですが、今回のこれは読んで、本当にやられた。
どう言葉にしていいかわからない。言うまでもなく、泣きながら読んだ。
news.livedoor.com

そもそも昨日、このツイートを仕事中にみたんだけれども、

そんなディスクリプション、無理だよ。無理にきまってるよ。。

【覚悟】人気に甘えていたら死ぬ。必要なのは「実力」

本文読む前に、おたくはもう、このアオリ文だけでしんじゃったよ…。

読む前から「これはもう、だめだ(死を覚悟)」って感じだったんですが、さらにそこから担当されたライターさんが誰かを知って「これはもう、本当にだめだ(諦観)」となりました。

…横川さんのお仕事だったのかーーー!!!!!涙

それを知った瞬間、記事を開く前から「ありがとうございます」と思いました。横川さんが手がけられるインタビューなら、絶対に読みたいものが読めることがわかる。フラットなスタンスや対象に向かう姿勢の丁寧さ、何より愛を、とても信頼しているライターさんです…。
たぶん横川さんのお名前が舞台おたく界隈にひろく認知されたのは、私が知る限りでは、清光単騎2017のレポがきっかけだったと思います。
「まるで我々のような様子のおかしさで素晴らしい文章を書くライターさんがいる」と、当時ツイッターでめっちゃ話題になってた。豊富な語彙と丁寧な日本語で紡がれる、しかし「様子のおかしい」としか言えない名文、何度読んでも癖になります。
せっかくなのでその記事も貼っておこう!いつもお世話になっています!
entertainmentstation.jp


で、今回のインタビュー、帰宅して心を落ち着けてから読みました。覚悟を決めて。読んだんだけど…
「WEBインタビューを読んでその感想を書く」というわけのわからんことをこうしてやってしまいそうになるくらい、本当に来た。くらった。
とても丁寧にまとめられた真摯なインタビューなので、まずは冒頭に貼ったURLを読んで…読んでほしいです…。推しであるところの黒羽麻璃央くんの真っ直ぐさや飾らない人柄が、これでもかというくらに伝わってきます。
以下はそれを読んだ結果行き場がないのでここぞとばかりにブログに叩きつけている、私の個人的なうわごとです!インタビュー内容に具体的に触れたり紹介したりというより、とにかく読んでいて湧き上がってきた「ウワーーッ!!!!涙」という気持ちを言語化しただけのやつです!
というか、もう私のうわごとはいいので、みんな!とにかくライブドアニュースの記事を読んで!!!(なにがしたいんだ)




◆「恵まれている」からこそぶつかるもの

まりおくんは、圧倒的にかっこいい。
恵まれたとしか言えないお顔立ちやスタイル。さらに運動神経はなにをやらせても抜群で、なんと歌まで歌えてしまう。
めちゃくちゃ「持っている」ものが多い人だなって、今の彼を見たら誰もが自然にそう思うことだろう。
でも本人は、あくまでも「実力で勝負したい」とだけ言い切る。
ここ最近、インタビューで語る内容がまた徐々に変わってきたような…?と思っていたんだけど、今回のインタビューに滲む冷静な覚悟は、今までの比ではないな、と感じた。


まりおくんは苛烈なまでに、自分の立ち位置を見極めようとするところがある。その様子はシビアすぎると思うことがあるくらい。
おそらく、ある面では「持っている」人間であることを冷静に自覚してもいるからこそ、足りない部分に目がいったり、もっとできることを増やしたいと、強く感じるのだろう。

そして、圧倒的な強みであるはずのその美しい容姿が、場合によってはマイナスに働くことも、確かに避けては通れない事実なのかもしれない。
かっこよければかっこいいほど、顔立ちが整っていればいるほど、”そうじゃない”ところで評価されにくくなるところは絶対にある。そしてそれは多分、悔しさを生む瞬間もあるだろう。
…そういう場面があるってこと、応援している側からしても、時折なんとなくだが感じるくらいだ。

だから、横川さんが書いてくれたここの箇所で、わたしはめちゃくちゃに泣いた。

容姿に恵まれた俳優は、時として軽んじられることもある。とくに若い女性ファンの多い2.5次元舞台で活躍する俳優は、なおさらのこと。だからこそ彼はなりたいのだ、野次さえも実力で黙らせることができる人間に。

そんなふうに、まりおくんの語る言葉をすくい取ってくれた横川さんに、ただただ感謝の気持ちしかない。
ご自身が普段から2.5次元他、各種舞台およびエンタメを愛している横川さんだからこそ、この言葉を書けるのだと本当に思う。
記事紹介のこのツイート、全文にラインマーカーを引きたい気持ちだった。ありがとうございます…。


そして先程の引用箇所を読んだときに、思い出した別な文章があった。
それは今年の春にまりおくんが出演していた「ミュージカル ロミオ&ジュリエット」の公演パンフレットに、演出の小池修一郎先生が寄せていた文章である。
キャスト陣へのコメントのうち、まりおくんについて語ってくださった言葉を以下に引用する。

マーキューシオの黒羽麻璃央2.5次元スターのミュージカル初登場だが、見かけによらず(失礼)大変ユニークで面白い。未知と無限を秘めている。

ここも、初めて読んだとき、ほんとうにぼたぼたに泣いた。
感動しすぎてこの2文、正直そらで言えてしまうほど…嬉しさのあまり、あきれるほど繰り返して読んだから。
この言葉だけで、小池先生がとてもフェアな視点で、まりおくんのことを見てくださってることがわかる。
「見かけによらず(失礼)」と表現されているけれど、それはつまり、容姿からイメージされるものにはとらわれず、本質を見てくださっているということだ。
どれだけ人気演目にでていようが、2.5次元界隈で有名な存在だろうが関係なく、あくまでも「一人の俳優」として今のまりおくんを捉えてくれている。そのことが明確に伝わってきて、ファンとしてはただただ嬉しかった。

そんな現場でまりおくんが見せてくれたマーキューシオは、本当に間違いなく、彼の俳優人生において新しい扉を開くものだったと思う。
まりおくんにとっての千秋楽となった大阪公演前楽のカーテンコールでの挨拶、「純粋に、もっとうまくなりたいと思いました」という笑顔が、胸に刺さって忘れられない。

◆「2.5次元の◯◯」という呼称がもたらすもの

そんなまりおくんは「2.5次元俳優」という呼ばれ方をすることが、この半年ほどでとても増えた。
テレビ等へのメディア露出が、以前とは比べ物にならないくらい多くなっているのだが(少なからず昨年末の紅白の影響も感じる)、そのたびにキャプションとして、名前の隣に「2.5次元俳優」だとか「2.5次元の王子様」といったキャッチフレーズが踊っているのを目にする。


この「2.5次元の云々」という語られ方、個人的にはとても扱いが難しい。
そもそも「2.5次元作品」とはなにか。
漫画やアニメ、ゲームなどの原作から、まるで抜け出てきたような現実離れしたビジュアルのキャラクターにより、原作の世界観が忠実に再現された舞台。ごく簡単に説明するならば、こんな感じになるだろうか。
そんな2.5次元作品には、確かに他では見せられない、明らかに2.5次元にしかない魅力がある。好きだからこそ観客のひとりとしてそのことがよくわかるし、最近は世間的に見ても、ある意味とてもキャッチーな単語になりつつあるようにも思う。
だけどそうやって「2.5次元」という言葉を、自分が好きな俳優に対してまるでラベルのように使われた瞬間に、わたしはどうしても違和感を覚えるのだ。
なぜなら、まるで推しが「そのジャンル”だけに”属する人」として規定されることに繋がりかねないか?と、不安になってしまうから。それ以外の世界では「2.5次元の人でしょ」というふうにしか、見てもらえなくなってしまうのではないか?と思うからだ。


そういう私は、当然ながら2.5次元作品がものすごく好きである。
もはや誇りを持って、このジャンルを愛していると言える。
テニミュで舞台の楽しさを知り、帝一の國で規格外の愛と面白さを浴びて、刀ミュでエンタメの底力に殴られた。2013年に舞台にハマって以降、私の観劇人生は常に2.5次元の名作たちに彩られている。
長年知っていたまりおくんのことを突然推し始めるきっかけになったのは他でもない刀ミュだし、そもそもまりおくんのことを初めて知ったのはテニミュだ。どうしたって当たり前のように、私がまりおくんを語る時、切っても切れないものとして2.5次元はそこにある。
だからこそ「2.5次元の◯◯と呼ばれることが嫌だな」という感情は、とても扱うことが難しい。
だってそれは、大好きな作品そのもののことも、まりおくんをはじめそこで頑張っているキャストたちのことも、まるで否定するような気がしてしまうから。


そう、2.5次元を愛しているからこそ、その呼び名そのものについては、そもそも「否定」すること自体がとても難しくなる。しかし一方で、推しがあたかも2.5次元のみに属するかのように扱われるのは嬉しくはないし、むしろつらい…という、どうしようもないアンビバレンツが、2.5次元を語る上で私の中には生じるのだ。
おおよそ2015年以降に大きく盛り上がった、2.5次元のビッグタイトルに出演した世代の俳優たちは、多かれ少なかれこの問題に頭を悩ませることになるのではないか、という危惧を、少し前から個人的に抱いている。


だけどまりおくんは、その壁すらも、率先してぶち破っていこうとしている。
立役者のひとりとして2.5次元を愛しながら、一方で外の力でそこにのみ留め置かれ規定されることには、明確に抗おうとしている。
その気概は、いろんな場面で伝わってくる。今回のようなインタビューや、イベントで話してくれる内容から。
「圧倒的に売れたい」「スターになりたい」という言葉、何回も聞いてきた。
そうはっきりと口にできる覚悟って、並大抵のものではないと思う。
ある意味では自分を強烈に追い込んでいるけれど、でもそうしてまで目指したいもの、歩んでいきたい道が、まりおくんにはあるということだ。

◆まりおくんと三日月

先日、刀ミュ(ミュージカル刀剣乱舞)で、とても大きな発表があった。
毎年冬に恒例のものとして行われてきたライブ演目「真剣乱舞祭」をいったん終えて、代わりに新しく、もっとお芝居要素の強い演目「歌合 乱舞狂乱」を全国9都市で公演するのだという。

そして、この公演に出陣する刀剣男士の中に、まりおくんが演じる三日月宗近の名前は、なかった。

刀ミュが始まって、今年で4年目になる。
三日月宗近は、刀ミュという作品において、常に中央に立つ象徴的な存在である。
2019年は、そんな三日月が2015年のトライアル公演以降初めて、一度も公演・ライブのたぐいに出演しない年になることが、この発表で確定した。


SHOWROOMの生放送でこの発表を聞いたとき、当然めちゃくちゃ寂しかった。
だってまりおくんの三日月が、本当に大好きだから。
あのうつくしさは唯一無二だ。
一部のミュージカルのパートでこちらを圧倒する、表情や歌声にこめられる哀切も諦観も、強さの中に同居する果てのない優しさも。
華やかに舞っているような優雅な殺陣も、ライブパートで見せる腹の立つくらいに決まりきったかっこよさも、全部全部、本当に大好きだ。
だから「あ、今年はまりおくんの三日月を見れないんだ」って思った瞬間、どうしたって泣けて仕方なかった。


でもつまり、今のまりおくんは決断したのだ。
刀ミュの三日月宗近という役を、今年は「選べない、選ばない」ということを。
そうでないなにかを、今の自分のために、自分で選んで決めたのだ。

そのことに思い至った時、三日月がいないと知った最初に感じたひりひりするようなさみしさは薄れた。
その代わりに、まりおくんが決めた「選択」を、ただひたすらに肯定して応援したいな、という気持ちが自然と湧いてきた。

人前に立つ仕事は過酷だ。
期待や夢を背負いながら、自らの希望や周囲からの要請やタイミング、色んなものを天秤にかけて、でも常に前に進まなければならないというその困難さは、きっとこちらから推し量れるようなレベルのものじゃない。
そんな中であれだけ人気のある役を長年務めて来ているからこそ、見えてくるものがあるだろう。

この先二度と三日月を演じないわけではないと思っているし、なにがどうなっていくのかは全くわからないけれど、とにかく今はまりおくんの選択を、ただ応援しようと心に決めた。


「圧倒的な実力派になりたい」というその覚悟。
今のまりおくんが目指そうとしている姿、掴み取りたいと思っているもの。
インタビューで語られている言葉が、どうしようもなく本気なことが読んでいて痛烈にわかった。
その夢を絶対に叶えてほしいし、叶えられる力が間違いなくあると思う。

だってまりおくんは、演じたキャラクターの人気やひとりでに目を引くその美しさだけで、今の位置にたどり着いたわけでは決してないから。
わたしはファンになってまだまだ日は浅いけど(ようやく1年半とちょっとが経ったところ)、その短い期間であっても、それだけはわかる。


迷いも苦しみも、見えない部分に絶対にたくさんあるだろうけど、ただその道を、応援したい。
そこに、光だけがあればいい。
できることはなにもないけど、心からそう、願っている。




横川さん、本当に丁寧で素敵なお仕事を、ありがとうございました。届きましたし、刺さりました。
その言葉どおり、これから何度も何度も、読み返すと思います。
ケガによる挫折から野球を諦め芸能界を目指したこと、テニミュの頃のフェアウェルや全国氷帝のコンテナの話…刀ミュつはもので大きく成長を遂げたその背景、ロミジュリでの木村達成くんとの久々の板の上での再会や、古川雄大くんへの憧れ…。どこをとっても全編サビみたいな、とんでもないインタビューでした。ファンの端くれとして、御礼を申し上げます…!
そしてライブドアニュースさん、素敵な企画の1人目にまりおくんを選んでくれて、ありがとうございました。

「将来的には何かしら演劇で賞が欲しいです。お芝居って正解もないし、点数をつけるものでもない。でもその中で人に評価してもらって、何かカタチとして残せることって大事だと思う。何でもいいから、お芝居で賞をもらえる俳優になりたいです」


これは、インタビューの最終盤に語られていたまりおくんの言葉。

いつかきっと、そんな姿を見せてもらえる日が来る。
その光景を心待ちに、私はこれからも黒羽麻璃央くんを応援していきたい。

ミュージカル「エリザベート」2019年版を見た感想

見たくて見たくて暴れ倒していた今年のエリザ、ついに見てきたよ~~~ッ!!!

インペリアルシアターッ!(帝国劇場)

…わたーーしだーーーけにーーーー!!!!!!!涙

ついのっけから全力である。エリザがなんの話かわからない人を勢いよく置いてけぼりにしてしまう、ぽかーんな出だしになってしまいました。大好きすぎる演目なためにちょっとテンションが振り切れています。

超有名で超人気の定番ミュージカル演目ゆえ、説明するのも野暮な気がしますが!
www.tohostage.com
美貌でその名を世に知らしめ、ハプスブルク家に嫁ぎながらも奔放に生き抜こうともがき、最後はアナーキストの凶刃に命を落としたオーストリア皇后・エリザベート(愛称シシィ)の一生を描いているのですが、<彼女の死は一体何によってもたらされたのか>という問いかけからスタートする、史実とファンタジーが複雑に融合した作品です。
彼女の人生を翻弄し続けたのは、”黄泉の帝王”トート、またの名を死。
幼い頃おてんばな少女だったシシィは、木登りをしている時に誤って木から転落し、一度命を落とします。死を統べるものとしてシシィのもとを訪れたトートは、自ら思いもよらない形で、突然シシィに恋をしてしまい、結果として彼女の命を奪う代わりに、現世へと送り戻してやるのです。
死の御手としてシシィを見つめ続けるトートと、オーストリア皇后となり自由な振る舞いを封じられても、自分の人生を切り拓こうともがくシシィ。二人は事あるごとに邂逅するけれど、生き抜く力強さを携えたシシィは、死へ誘おうとするトートの手を決してとろうとはしない。
エリザベート殺害の犯人、ルイジ・ルキーニを狂言回しとして、シシィと彼女を取り巻くハプスブルク家の人々の物語が豪華絢爛な世界観の中に描かれるミュージカルです。


…うん、でもまぁ、詳しい説明は公式のURLで読めるので!(説明できた気がしない!すません!)
見てきた本日ソワレのキャストはこちらです!

気のせいかな!?と思ってカメラロール辿ったけど2016年も子ルドは加藤憲史郎くんだった!3年経っても子ルドできるのすごない!?

ここで、いつもつい書いてしまう断り書き的なやつ。(小心者なので)
わたしはいわゆるグランドミュージカルを本拠地にしているおたくではないので、残念ながらそれっぽいことは言えないです!笑
でもエリザはとにかくあらゆるツボに刺さりまくってて。。2015年・2016年に上演されたバージョンを見て「なんだこれ好きすぎるぞ」と思い、2016年以来3年ぶりの再演となる今年も、めちゃくちゃに楽しみにしていたんです…!
まぁそんな感じで、特にミュージカル的に詳しい知識を持って作品を語るってことは決してできないんですが(なので人によっては的外れだったり物足りなかったりするエントリーかと思います)、ただただ好きすぎるので、とりあえず個人的な感想を書きます!





◆古川トートと愛希シシィ、最高に好みでした…

今回のキャストでいう個人的メイントピックは、なんといっても、トートですよっ…古川雄大さんのトートが!ついに!この世に…!ウゥ~!!!
わたしは2015年も2016年も、ルドルフは古川雄大さんで見てたので、ついに満を持してのゆんトート爆誕…ってなってもう…うっきうきのそわそわでした…。(ちなみにトートは2年とも城田優さんで見ました!)
愛希れいかさんもすごく良いよ~!って友達から予め聞いてて、どちらも楽しみにしてたんだけど、
お二人とも、さいっこうに良かったー!!!!!!!涙

エリザ、物語の軸がそうなので当然っちゃ当然なんですけど、私はどちらかっていうとシシィの一代記としてのみ、この作品を受け取ってきたところがあるんですよね。

というのも、東宝版を見ている限りでは、トートとの<愛の物語>っていう印象を受けたことが正直なくて。確かにトートからシシィへの尋常ではない執着心は感じるのだけど、それが恋や愛のたぐいか?と言われると、それはようわからんな…みたいな気持ちがしていた。まぁ、トートは人ではないので一般的な恋心とは違って当然ではあると思うのですけれど。
でも以前、友人に花總まりさんが宝塚でシシィを演じられていた時の映像を見せてもらったことがあって、その時に初めて「あ、ラブストーリー要素確かにあるなぁ」って感じたんですよね。そこで初めて「愛と死の輪舞」」にも納得したといいますか!

…なんだけどっ!!!
今回ゆうたさんのトートを見て、ラブストーリーとしてのエリザの姿を、私個人としては初めて東宝版で把握できました。それが自分の中でけっこう衝撃的に大きな変化だったので、このエントリーを書くきっかけになりました。

なんていうか、、ゆうたさんのトート、とても真っ当にシシィに恋をしている…!ものすごく、ロマンチックなんですよ…!
決してベタベタしているとかそういう意味ではなくて、、本当に突然、自分でもコントロールが出来ない範疇で、シシィの存在に囚われてしまったんだろうなぁという感じで…。
なんだろうなあ、見ていて意外なほどに表情が!お顔つきが!雄弁に感情を物語る系のトートだったの!!!
直近だとロミジュリでゆうたさんを見たんだけど、その時とも当然違っている魅力が炸裂していて。。好きすぎた…。あんなの見られるなんて幸せすぎた。
ロミジュリの時、ゆうたさんのロミオは、とにかく死に愛されるロミオであることが特徴だと思って見てました。その時もすごく好きだったのでロミオ役については詳しめに感想を書いたりしました。
anagmaram.hatenablog.com

そんなふうに、独特に陰のある美しさを持ち味とする彼が<死>そのものを演じたら、一体どうなるんだろう!?って思ってたんですが、

  • ただただ、似合う。似合う以外に語彙が見つからなかった
  • あまりにも美。徹頭徹尾、美。美しすぎる。オペラ越しに美貌で殴られた

…っていうところまではある種予想どおりでした。でも、

  • シシィに真っ当に恋をしている

っていうのは正直全然想像してた方向性じゃなかったので、「ウワァ~!?」と頭を抱えて転がりましたわ…(興奮した)。


彼は帝王というだけあるのだから、思いのままにならないことなど、本来はきっとないはずなのです。そもそも生きている人間に振り回される必要なんてないはず。
それなのに、シシィを現世へ戻す決心をして以来、彼はずっと手に入らない愛を求めて彷徨うことになる。
愛と死の輪舞の「禁じられた愛のタブーに」って歌詞があまりにも似合いすぎてッ…!
あともーーー、本当にどんどんばかすか歌がうまくおなりになりますね!!?
最後のダンスのいちばんラストのシャウトなんか、かっこよすぎて「ヒィィィ」って背中を椅子に張り付かせました。。ゆうたさんの声ほんとスキナンダヨーー!!!
今まで聞いた中で一番ハリが強い歌い方をしている気がしたけど、それもやっぱり”帝王”ゆえんなのかな!?ロミオのときはもっと青年っぽい若いゆらぎを感じさせる歌声だったので!


今回、ゆうたさんのトートを通じて特に印象が変わったのは、二幕の「私が踊る時」でした。
フランツを説き伏せ、反目し合う皇太后ゾフィーとの対決に打ち勝ち、子育てを自分の手に取り戻したシシィ。ハンガリー王妃となった戴冠式のあとに「勝ったのね」と高らかに宣言し、あなたとはまだ踊らない、とトートの手を勝ち誇った笑顔で拒絶するのですが、その時シシィに手を差し伸べているトートの後ろ姿に、なんともいえない切なさが滲んでいて…。
シシィが思い通りにならないことにいらつくというよりも、彼女への恋心が成就しないことへの苦しさみたいなものを強く感じさせられて。うわ、こ、恋してんじゃん…!?ってなって、初めて「私が踊る時」で泣いてしまった。。
トートに感情移入してエリザみたのは本当に初めてだわ。。
もちろん、今回の二人の組み合わせで見てもこの曲においては<対決>の色合いは感じるのだけど、そこにロマンチックな要素が解釈として入ってきたのが、自分の中でものすごく新鮮でした!


そしてそんな帝王の愛を受けることになるシシィのれいかさん!愛称は「ちゃぴ」さんだと教わったのでもうちゃぴさんで書くね!
…ちゃぴさんのシシィも、本当にめっっちゃくちゃに良い!!!!!!
一幕の弾けるような若々しさも、徐々に羽をもがれてゆく二幕の重苦しさも、本当にどちらも素敵で…
歌声も抜群に素晴らしかった~!!!
歌や場面によって声音を変えるというか、明確な歌いわけもしないといけないし、音域は半端なく高いし、リーヴァイさんはなんて難しい譜面を用意するんや…って見るたびに思うんですけど、どれものびのびと歌いこなしていて、聞いてて大好きになるシシィの歌声でした。
年を重ねるごとに、自分の自由を貫くためにある意味では傲慢さを身にまとっていくシシィ。天真爛漫な少女時代の表情も、したたかさを身につけ、自信を漲らせて嫣然と微笑む皇后たる姿も、どちらも魅力的に演じられていて、叶うならちゃぴさんでもう一回みたいです。。
自分の中にシシィという存在が染み込みきっているのだろうなぁ…と思った。間違いなくそこには説得力がありました。美しくてかっこよかった…!

◆あとはひたすら、エリザの好きなところを書きますのコーナー

まとめる気がないことがありありとわかる見出し。ま、まとまらないんよ…。

  • 音楽が好き…!

なんなんだろうこの魅力。。なんでこんなにぶっ刺さるのかなぁ!?
私自身の音楽に触れた原体験が圧倒的にクラシック育ちだからのせいもあるのかな、とはちょっと思うんですが、クラシックをベースにするけど妙にキャッチーさを感じさせるメロディばかりですよね。引きが強い。ウィーンからやってきたメロディたち…うっとりしてしまうぜ…。
「第一の尋問」~「我ら息絶えし者ども」からして、とてつもなくやばくないですか…?
シンコペーションでおりていくマイナーコードでぶち上がり、その後メジャーコードにがらりと転調するあのダイナミズム。。今日もあそこ鳥肌立ちまくった…!
「ミルク」も「キッチュ」も、最強にかっこいいよね~!!!

エリザは主に音楽のせいにより、特に一幕はほぼずっと泣く、みたいなわけのわからん人間になってしまうんですが、その中でもやっぱり出色なのは「私だけに」ですよねーーーー!!!…と思っています。どれかひとつだけ好きな曲を選んで、って言われたら、迷わずにこれを選ぶ。
最初はピアノだけの静かな伴奏に、徐々に弦楽器と管楽器が加わってゆき、最終的に華々しく打ち鳴らされるドラムスから一気に盛り上がっていくラスト…そして満を持して張り上げられる、シシィの劇中で一番のハイトーン。このカタルシスはなんぞ!!?
どこを見渡してもドレス!っていうシーンが多い中、真っ白い飾り気のないネグリジェ姿でぽつんと立ったシシィがひとりで歌うという演出もまた刺さる…!!!
身を飾るものが何もなくても、彼女の魂こそが眩しく光り輝いているのだ、ということが端的に伝わってきて、もう襟元までぼったぼたに涙を流して泣いてしまいます…。(オペラグラスを外したくないのでハンカチが持てなくて…涙は流し続けるしかなくなるのであった。)
あの曲を聞いてる瞬間、ミュージカルが好き!エリザが好き!ってなって、客席に座っていられる幸せで爆発しそうになる。いやほんと、実はそれくらいこの演目が好きなのでした。。

  • 強さが招く孤独と、絶望と

そもそもが、シシィの生き様に惹かれてしまう…。
諸刃の剣のようなその強さに、自らの身を焼かれるようになりながらも、それでも前に進み続ける…っていう人物造形がもう言わずもがなで私は好きすぎるのですが…
シシィには、自分勝手な面ももちろんたくさんあるんだけどね。。わかっちゃいるんだが、絶対に好きにしかなれないんだよな~…。
でもそんなシシィも、最初から周囲を突っぱねて我儘に生きる気なんてなかったはずなんですよね。
「あなたが側にいれば」でフランツを愛にあふれたまなざしで見つめる彼女の笑顔には絶対に嘘はなかったし、フランツだってシシィを孤独に追いやるつもりはなかったんだよな…って思う。
この二人のすれ違いも悲しくて、その後に待ち受ける展開を思うと、一幕の「あなたが側にいれば」も号泣シーンになってしまうのだった…。
同じような理由で冒頭の「パパみたいに」もめちゃ泣きだし。パパからの「アデュー、シシィ」が、リプライズ含めてもうダメです。
孤独に苛まれるルドルフに対して、頑なに手を差し伸べることができなくなってしまっている彼女を見ても、なんでか責める気持ちになれなくて…っていう私はシシィに肩入れしすぎなんだろうなぁ!
でもそれで言うと、以前見たときは「フランツお前、妻に迎えたんだから責任もって守ってやれよォ!?」ってそればっかり思ってたけど、今はフランツのことも同じように責められないっていうか、かわいそうに思えてきてて…これは単に、見る側の私が以前より大人になったのでしょうか。。笑

  • 視界がドレス天国…

わたし、ドレスが好きなんです…。特にその背景とか理由とかで思いつくものはないんだけど(ないんかい)、ドレスというものを見るとテンションが爆上がりしてしまう。
服飾史的におそらくハチャメチャ正しいのだろう色とりどりのドレスが、これでもか!とばかりに出てくるエリザ、それだけで目が幸せなのです。。
パニエがぱんぱんに入っているシルエットも、ドロワーズがちらりと見える幼いシシィが着るすとんとしたワンピースも、人生の後期にシシィが着るヴィクトリア調スタイルのバッスルドレスも、全部大好き…。。。
シシィ付きの女官たちの装飾の押さえられたシックなドレスも好きだし、ゾフィーの重厚すぎる威圧感満点のドレスも好き!
宮殿に戻ったシシィがルドルフを拒絶してしまうところの、ダークグレーのファー付きのドレスとベールつきのトーク帽も…ルドルフのお葬式の真っ黒なレースのベールも…!ウゥ~!全部好き~!!!…って具合に、ドレスが好きです。笑
もちろん一番好きなのは星のドレスなんですけどね!
有名な肖像画の装いをそのまま衣装に仕立ててあるあのドレス。2015年にはじめて見た時は「ウヒョ~~!?肖像画と同じだ!!?」ってそこにまず大感動しました。
望む生活についての確約をフランツから勝ち取った彼女が、光り輝くばかりの美しさで笑みを湛える、あの一幕のラスト。
最後にバッ!と扇を顔の前にかざすあのシーンに、ばかみたいになってビャー!って泣いてしまう…今日も泣きました。。あの演出、心底天才だと思う…。



だいたい5000字で打ち止めようと思っていたのに、エリザが好きなところ、ちゃんと言語化したことなかったので、書き始めたら止まらず大変なことになってしまった。笑
というか、世界史好きには刺さるに決まっている世界なんだよな。。
背景にずっと吊り下がっている巨大な双頭の鷲のレリーフにそもそもテンションが上がってしまう。そしてそれがカラフルに点滅するところが、ちょっとおもしろくてまた好き。

あーーーー、やっぱり自分が好きって明確にわかっているものを見ると、ものっすごく元気がもらえる!と思いました。
観劇後は楽しすぎて幸福感に頭ふわふわになるあまり、帰り逆方向の電車に乗りそうになった。電車に乗れなくなるのは観劇後の舞台おたくあるある(だと思う)。
このエントリーで全然触れる余裕がなかったんですけど、初めて見た京本くんのルドルフもものすごく素晴らしかったですし、成河さんのルキーニはやっぱ最高でした。
7月にまた観劇にいくのでそれも楽しみ…!たつなりくんのルドルフを見たらまた別な意味での感動に襲われてしまうよ…!ようやく見られる花總まりさんのシシィも楽しみ!

はぁ、とくにまとまってないけど、好きなことを好きなように書いたから満足したー!笑

2年目のブロビ野音「The Brow Beat ~KLAXON PARTY 2019 at 野音~」に行ってきた感想

Wake up, Snow White!
今年でめでたく2回目となった、ブロビの日比谷野音ライブに行ってきました!

このブログで触れるのは初めてなので、ちょっとだけ解説をします。
thebrowbeat.jp
The Brow Beatは、俳優の佐藤流司くんがボーカルをつとめるバンドブロジェクトです。プロデューサーはHAKUEIさん。楽曲プロデュースだけではなく、ゲストボーカルとして密に参加もなさっており、ライブにも必ず登場されます。
2018年1月1日リリースのデビューアルバム「ラグナロク」を引っさげての1stツアーから、勢いそのままに、去年のゴールデンウィークにはデビューからわずか5ヶ月という爆速で、1回目の日比谷野外音楽堂でのライブを敢行。
活動2年目となった今年も1月~2月にかけてのツアーを無事に終え、2年連続となる野音ライブが開催されました。
私自身は、1年目はツアーほぼ全部に行き(地方も大阪以外行ってた)、2年目の今年は東京でのツアーオーラスだけ、というなんか極端な感じなんですが、ブロビの活動をしている流司くんが普通に好きで、というかそもそも曲がどれも好きなので、今年の野音もとても楽しみにしていました。


心配されていた天気も無事に持ちこたえ、最終的には若干の晴れ間も出るくらいに。暑さもなく、今年も絶好の野音ライブ日和になりました。
本気で雨を覚悟していたので助かった!流司くん的には雨ふらせたかったと思うんだけど!笑
今年の席はCブロックでしたが、野音のあのすり鉢状の構造は本当に見やすい。心底見やすい。なのでどこで見ていても楽しいです。

普段は舞台の話ばかりしているので、音楽の感想は書き慣れておらず…。レポのようなものは書けないんですが、印象というか、ごく個人的な流司くんに対する感慨を書き留めておきたいと思います。*1バンドサウンドについて語れる語彙をもたないので、まっとうなライブの感想を求めている人には不向きのエントリーです…!



そもそもこれはライブの感想なのか?みたいな曖昧な話を最初にします。

ブロビの曲、いろんな色合いの曲があるけれど、でも通奏低音としてものすごく独特に「生と死」を感じる世界観だなぁと思うんですよね。
悲観的とか厭世的とかそういうたぐいのものではなくて、ただ純粋に、すぐそこに当たり前にあるものとして、「死」という存在を捉えているような気がするんです。
ラグナロクの頃からそうだったけど、Hamelnではさらにそれが鮮明になった気がします。
それが顕著なのが「ドミノ」と「睡蓮」かと思うんですけど、そのどちらも作詞は流司くん自身なんですよね。
ラグナロクでいうと「Unlost」もそうだなと思う。


俳優として、普段は演じることを通じて表現している彼が、歌を歌うという新しい表現手段に向き合い、さらにそこで自分の言葉を使って歌詞を作る経験をすることになった時に、メインで選んだテーマが「生と死」であること。
音楽を通じて表現されうる感情って、本当に無数にあると思うんだけど、その中で流司くんが選んだのは"メメントモリ”だったという事実。
おそらくは、とても個人的な、外から踏み込むべきではないところに、彼の中で死というものに向き合った経験からくる、語らずにはいられない独自の感情があるのだろう。
1stアルバムがリリースされた時から、そんなことをずっと考えてブロビの曲を聞いていました。


そんななか、今回のアンコールの一曲目が、数日前に配信限定シングルでリリースされた「灯篭流し」だったんです。
ステージ中央に客席から見えないように仕舞われていた、明かりのついた灯籠を屈んですっと取り出してから、静かに低音を歌い始めた流司くん。
その灯籠を手にする一連の仕草を見た時、あぁやっぱり俳優だなぁ、と強く思った。曲にのせている物語が、その動きから自然に見えた気がして。
「灯篭流し」って、あかりを灯した灯籠を川に流して亡くなった人の魂を慰める、という風習ですよね。だから本当にそのものズバリ、死について向き合っている歌なわけです。
作詞に加えて、作曲も流司くんが初めて手がけた曲で、改めてど真ん中に死を扱ったことの意味をいろいろ考えたりもしていたのですが。


今回、灯篭流しの後のMCで、流司くんがぽろりとこんなことを言ったんです。

「いつかは絶対に別れる日が来ますからね。僕と皆さんも。人はいつか必ず死ぬので。」

その喋り方はごくごく自然、気負いなく自分の中にある当たり前の言葉を発しただけ、という風だったけど、
この言葉を聞いた時、本当に刺し貫かれるような衝撃があった。


いやほんと、そうなんだよね。
わたしたちにもいつか絶対に、お別れをするときがくる。
でもだからこそ、今こうして同じ時間を過ごせていることがこんなに楽しくて嬉しいんだよね、って思ったら、勝手に両目から一粒ずつ、ぽろっと涙がこぼれていた。
だって、本当にびっくりした。
事実としては当然のことだけど、言葉として聞くと、とても強い。
人はいつか必ず死ぬ、ということ。いつかは必ず、会えなくなる日が訪れる、ということ。
それをごく淡々と、当たり前のこととして、フラットに発した流司くんを見ていたら、どうしていいかわからない気持ちになった。


…流司くん本人はその後すぐに「真面目な話は続けられないんですよ~続けられないんだよな~!」って言いながらぱっとモードを切り替えて、なんでもない風になってたんだけど、私は衝撃を受けたままに、しばらくぼんやりとしてしまった。高速で勝手に色んなことをぐるぐる考えてしまって。

流司くんがこれまでの人生で感じてきたこと、今直面しているかもしれないこと。
そういうことの全ては、こちらには絶対にわからないけど。慮ることもうかがい知ることも、出来るとは思えないけど。
でもそういう本人にとってすごく切実なものをどこかに抱えながら、人前に立って表現することを選んでくれるから、わたしたちはその姿を通じて、同じ時間を共有することができるんだよね。
そう考えていたら、一緒にいられる「今」があってくれることのありがたさが胸に迫って。
自ら選んでこうして目の前に立ってくれていることが、そもそもどれほど貴重であるか。


そんな具合に、私が一人で勝手にうわぁ…と動揺しきっているところに、
「まぁそういう別れが来ることを歌ってるんですけど、でも前向きに歩いていこうっていう明るい曲なので」と言って次に紹介されたのは、「睡蓮」でした。

もがきながらも前を向くことを<選ぶ>意思の強さを歌う声が、まだ少し明るい、夜の始まりの空の下に響く。
<命は風に乗り旅をする 命は歌に乗り旅をする>という、歌詞カードには乗っていない、シンガロングする箇所を、何度も繰り返して歌うように客席に促す流司くん。
夜風の中に溶けていく客席の歌声が、ものすごく胸に染みた。
席が遠かったから、どんな表情をしていたのか細かくは見えなかったけど、このときの流司くん、すごく充実したお顔をしているように見えた。時折マイクを客席に向けて、少し頷きながら聞いていた。最後は、客席の歌声に自分のハモリを乗せて。


同じ時間はずっとは続かないし、色んなことが変わっていくのも、もう痛いほどわかっている。
でもだからこそ「今」を全力で大事にしたいし、好きなものや好きな人に会える時間の貴重さを、ちゃんと噛み締めていたい。
この一連の時間に、そのことを改めて強く思いました。


そしてその後に、MCで流司くんが結びとして言ってくれたのは、
「まぁ結論として言いたいのは…明日からも頑張ろうぜ。」
だったんですよね。
明日からも頑張ろう、なんてダイレクトな単語、流司くんから聞いた記憶がわたし個人的にはないような気がしてて。いや勿論、そういうことを言ってくれることも普通にあるかもしれないけど、だとしてももうちょっと、飄々としてる瞬間も多い気がしてて。
だから余計、まっすぐに、今回のその言葉がどかんと胸のど真ん中に飛び込んできた。


生きてるとどうしたって色んなことがある。だけど明日からも頑張ろうって言ってくれて、本当にありがとう。


以下は特に印象深かった曲!
セトリは全く記憶してないので順番は気にしないでください~!

一曲目何かなぁ、と思ってたらまさかのメビウスでびっくりした!
Hamelnの中ではラストに来ている曲なので、ライブ冒頭に来るとは思ってなかったんですよね。
Browbeatと対になるなぁとも感じる、未来へ思い切り駆け去るような、ちょっとだけ切なさを帯びたキラーチューン。
曲の魅力及び感想を言語化しようとしたら「好き」しか出てこなくてびっくりしている…。好きです!

  • 日本

二曲目…だったかな?と思う!もうイントロの時点で、ずるいくらいに客席全員でぶち上がります。去年はそれこそライブ1曲目だったりもしたものね!
この曲がなければ、ブロビは生まれてないんだよなと思うと、本当に感慨深いんですよ…。
流司くんとHAKUEIさんが出会うきっかけになった曲。
學蘭歌劇のおたくなので、すすめいちおくひのたまっだッ!って叫べるの、ただただ嬉しい。

  • Snow White

ライブで聞くとこれまためちゃくちゃアガる一曲ですね。
イントロの「Hi!!! Hi!!!」は勿論だけど、サビの「Hi-ho!」も客席から叫ぶように煽ってくれたので楽しかった!全力で腕突き上げて「はいほー!!!」した。goddamn!
HAKUEIさんの高音が綺麗なんですよね~!
向かい合って歌ってる二人、もうすっかり阿吽の呼吸って感じでした。
お二人の関係性が最早親子みたいだなと思うことがあるんですが、HAKUEIさんがものすごく流司くんを可愛がっているし、流司くんが慕っていることも伝わってくる。ライブパフィーマンス中の二人の信頼関係が垣間見える瞬間がすごく好きです。

  • CLOWN

去年の野音前に配信されて、ライブで初披露だった曲でしたよね!これもすごい好きなんだよな~。
ホーン隊の、ビッグバンドに近いようなジャジーなイントロがスタイリッシュでかっこいい。
「この歌詞に出てくるスペードの姫は皆さんのことですよ」って飄々と言ってのける流司くん、ハァ好き。と思った思い出(※これは豊洲PITオーラスの記憶)
”踊りましょう”っていうサビの歌詞、野音で聞くのにぴったりだなぁって思う。

  • Brilliant Transparency

この曲もすごく好きなんだ~!(おい全部好きしかいっとらんやんか)
だってBrilliantって単語にTransparencyを繋げるって、すごく過剰だと思いません…?
Transparencyの修飾にBrilliantを持ってくるのが、といったほうが正確か。とにかく、そのごてっとしているタイトル含めて、良い…。
この時は背景のスクリーンにPV映像が時々会場のカメラと切り替わるかたちで流れていたので、金髪に青い瞳の流司くんと、目の前の黒髪猫目メイクの流司くんが同時に見られたのでお得感がありました。笑

  • サザンクロス

HAKUEIさんが今日のために作ってきたという新曲!
流司「AメロやってBメロやってサビやって、AメロやってBメロやってサビやって、Dメロやってサビやって…みたいな曲やりまーす!」
HAKUEI「いや、大体の曲がそうですよ。笑」
流司「騒ぎたい人のための曲なので、騒ぎたい人は思いっきり騒いでもらって。今日はぴしっと行儀よく気をつけして聞いてる!って人はそのままで大丈夫なんですけど、心臓にだけは気をつけてくださいね!びっくりするかもしれないんで!」
…っていうアオリから入ったんだけど、なんか、ものすげ~曲だった!!!すげ~!でした!笑
歌詞もスクリーンに出てたんだけど、Aメロの流司くん、驚きの徹頭徹尾デスボイス!!!
漢字表記の熟語だけが、ひたすら連呼される。「大罪」って入ってたのは覚えてる!あと「変態」って言ってた!(へ、変態!?なったのでそこは明確に覚えている)
サビは普通に歌ってたけど声の切り替え大変じゃない!?ってなったしとにかくびっくりした!でも騒ぎたい人のための曲、がぴったりな、ウォ~!って勢いで乗れる曲で楽しかったです。



ダブルアンコール、ラストは「Browbeat」でした。
この曲、ラグナロクの中で一番好きなんですよね。
タイトルどおり、ある意味ではバンドを象徴する曲でもあるなと思っていて。だからラストは絶対これだよなと思ってはいたけど、最後に聞けるのはやっぱり嬉しい。
今年も去年と同じように、イントロで勢いよく金テープがバーン!と飛びました。
夜空いっぱいににテープがパァッと散りひらく様子が好きすぎて、今年も「うわぁ~」って思わずばかみたいに見上げてしまった。
風に流されてきらめきながら、舞い落ちていくその光の帯越しにステージを見ていたら、勝手に自分の顔に笑顔が広がっていくのがわかった。

今という時間をとどめおくことは誰にもできない。
でもだからこそ、こんなに楽しい気持ちが無限に湧いてくるんだ。


ブロビ、活動始まった最初はファンの側も手探りで。わたしもそうだけど、ロックは普段全く聞かない人も多いし、どんな感じになるのか正直想像がつかない~って中でツアーが始まった印象でした。
だけど2年目になった今は、ファン側にもすっかりブロビの音楽を聞く様子が「板についた」っていうか。全体の場を包む雰囲気としてなんというか妙な力が抜けたし、親密にもなったように感じます。
それぞれが好きにリラックスして、楽しみやすくなったように思う。
時間の経過でそうやって環境が育ってきたことにぐっときたし、そもそもカバー曲なしで、オリジナル曲も全部やりきれないくらいのライブができるようになったことにも感動した。

めちゃくちゃ今更書きますが、ブロビは曲が良いんです~。良いんですよ!!!
どれを貼るか迷ったけど「ヘヴィ、オルタナティブで骨太なサウンドから軽快なロックまで」の振れ幅がわかる2つを貼っておきます!

The Brow Beat「Snow White」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Full ver.] 】


The Brow Beat「アイリス」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Short ver.] 】


その中で、野音でのライブは特別でした。都心ど真ん中の屋外という環境がもたらす、独特の開放感がやはり素晴らしいです。
徐々に外の空気や空の色が変わっていくのを感じながら、体に風を受けながら音楽を聞くのって、すごく贅沢だなぁと思う。
ライブって全身で音楽を浴びる楽しさがそもそもあるけど、あの環境にいると、より五感をフルに使って時間を味わえる気がする。あの充実感は、ほかでは得られない!
楽しすぎて、今年も体感ものすごくあっという間でした!

来年はなんとバースデーライブをはさみつつのZeepツアー、からの渋谷公会堂2daysとかいう、とんでもないスケールでの公演が決定しててたまげます。いや~すごい。

来年も野音に行けたらいいな!

*1:ブロビのボーカリストとしてはRyuji名義なんですけれど、名義の違いに関して書くべきことをきちんと整理できる程には私の理解が足りてないという意味も含めて、文章の中では流司くんで通しました。

推しの「夢の始球式」を見届けに、楽天生命パーク宮城に遠征してきた

見てのとおりの観劇ブログに、唐突に野球の話が書かれる日がやってきた!

5月25日、楽天イーグルスVSオリックスバファローズ戦 in 楽天生命パーク宮城に行ってきました。
なぜなら、始球式に推しが登場するからです!!!
www.rakuteneagles.jp

前提から簡単に説明すると、推しであるところの黒羽麻璃央くんは、

  • 野球少年である(ケガをしたため、部活動としては中学まで)
  • 今でも野球が大好き
  • 仙台市出身であり、今年からは「みやぎ絆大使」*1も務めている
  • 昨年はミュージカル「刀剣乱舞」の刀剣男士(三日月宗近)として、東京ドームで始球式を行った実績もある

enterstage.jp

…という感じなんですけど、今回ついに!本人が夢と語っていた地元・楽天戦での始球式が叶った形です。
その勇姿を見届けるべく、きのう仙台まで日帰り遠征してきたのでした。遠征先が劇場ではなく球場というのが、めちゃくちゃ新鮮。


まりおくん、今年の1月にあったファンミーティングで2018年のお仕事についてを振り返る時、「やはり東京ドームでの始球式は一番緊張したし、すごく嬉しかった」と語っていたんですが、その話の中で「今回はあくまでも役(三日月宗近)として投げさせてもらったので、いつかは自分の名前、黒羽麻璃央として始球式をやってみたいですね~」って言っていて。

うんうんそうだよね、あの始球式ほんとに話題になったし、何より地元に球団あるし、絶対に叶うよがんばれ~!って思ってたら、
僅か5ヶ月後に叶っとる(はやい)

この夢を叶えていくスピード感っていうか、有限実行なところも本当にかっこいい…となります。ほんとすごい。あっぱれである。
というわけで、推しの夢が叶った一日の思い出を振り返ります。

◆タオル発売~ラジオ出演~トークショーまで

今回の始球式にあたり、楽天イーグルスさんのご厚意が各所にあふれまくっていたんですけど、まずはなんといってもタオルですね~!

見てくださいよこの嬉しそうなお顔…(お顔がよく見えないんですが、これはまちがいなく嬉しそうな顔です!)
いやいやこんなの、欲しいに決まっとるやーん!!!涙
でも最初、上記のとおり100枚限定だったんですよ。
「ほしいけど、ひ、ひゃくまい~!買えるわけね~!涙」って絶望してたんですが、しばらくしたら、


…という発表をしてくださって。グッズチームさん、神か?と思いました。
枚数増やすのみならず、受注販売までしてくれるなんてー!?ってなった。
黒羽麻璃央さんファンの皆さまへ」の呼びかけがあったかすぎてありがとうございます、でした…。

100枚と発表された最初は諦めてたのですが、300枚ならまだ希望の光が…!?と思い、ド早朝の新幹線で乗り込んだところ、運良く買えました!
昨日10時から発売開始だったのですが、数分で完売したみたい。
でも今前述のとおりに、受注販売やってるので!遠方でそもそも試合に行くことは不可能だけど、っていうファンもたくさんいたと思うから、ほんとうにありがたい。


タオルの件の後にも、追加でラジオ出演とトークショーまで発表になり、気持ちとしては五体投地でした。始球式がメインの目的でもちろん駆けつけるけど、+αでもっと楽しんでもらえるようにって考えていただいたことがわかる…。
www.rakuteneagles.jp
ラジオは球場となりのチームショップの2Fにある、ガラス張りのブースから放送されるので、外から見上げる形で様子を見ることができました。
まりおくん、この時からすでにこの日のために作ってもらった専用のユニフォームを着用してて、めちゃくちゃ笑顔で楽しそうなのが伝わってきた。
ブースから下で見てるお客さんに向けて何度も手を振ってくれたりして、見てるだけでこちらがニコニコでした。
表に出てくる時、まりおくんはいつも朗らかだけど、朗らか指数が段違いに高いのがわかる。本当に楽しそうだった。それだけこの日を迎えられたことが嬉しいんだな!っていうのが伝わってきた。

その後、イベントステージでのトークショーが10分ほどあったのですが、

  • けっこう速い球投げられるんですよね?的な流れから、「ドラフト、待ってまーす!」のいつものやつ出た(半分以上本気で言っていそうだなと聞く度に思う)。
  • 楽天で応援している選手は?にすらすら回答していて、あ~本当に好きなんだな~というのがわかる。試合速報もいつもチェックしてるとのこと。
  • 絆大使でもあるし、仙台のおすすめスポットは?→今日からはここ(球場)でしょ!と答える

などなど。普段はちゃんと内容記憶するんだけど昨日朝がはやすぎてポンコツだったので、詳細レポはなしです!
とにかく終始楽しそうで、見ているだけでこちらが笑顔になりました。って同じまとめをしてしまうくらい、本当によい笑顔をしてらした!

◆始球式~試合観戦

始球式、いざ!となるとめっちゃ緊張しました!(見てるだけなのに)
ホームチームの選手ってすごく華々しく入場するよね。そこで球場のボルテージが上がりきったところへ、本日の始球式は…と紹介されるまりおくん。

投球の時間は本当に短くあっという間なんですけど、ほんっとうに、かっこよかった!涙
たぶん「誰だろう」と思ってたお客さんも多いと思うんです。でも彼が球を投げると、やっぱり球速に驚いて「おぉ~!!!」ってどよめきの歓声が広がって。
もうこれが、ファンからするととにかく嬉しかった…。「そうなんですよ!野球経験者でしてね!?いい球投げますでしょ!!??」って勝手に誇らしい気持ちでいっぱいに。
鮮やかな投球の一部始終はこちらで見られるのでぜひ~~!動画サムネイルのまりおくんの笑顔が本当に晴れやかで心に来ます…泣ける…。
そしてちなみに、サウスポーです。ここでかっこいいポイントが爆乗せされてしまう。
この素敵な球を投げた黒羽麻璃央くんは!仙台市出身なので!この機会に、楽天ファンの皆さま、ぜひ覚えてくださいませ!!!(祈)


横から見ると球はもっと速く感じるので、シュンッ!ってミットに吸い込まれていく様子がわかって、ほんとうにかっこいい~!ナイスピッチング~!!!ってなりました。ストライクおめでとう!

退場する前にぴょこんぴょこんと繰り返ししていたお辞儀があまりにも爽やかだったので、「さすが!好青年の権化!!!」ってなりました。
球速で度肝を抜いた後は、球場のお客さんに、いいイメージだけ残して去っていく…好き…!涙
しかもこのグローブ、少年時代に愛用していた、おばあちゃんに買ってもらったグローブなんですって。「夢が叶う日を、自分の野球人生を一緒に歩んできたグローブで迎えたいなと思って」わざわざ持ってきたんだそうです…。このエピからも溢れる、推しの持つ真っ直ぐな心根!うえーん!好き~!涙(とまらない感動)


そして試合ですが、やっぱり生で見るとたのしいですよね!たのしい!
10年ぶりまではいかないけど、それくらい久しぶりに球場で試合みました。でも屋外の球場って実は初めてで。周りに高い建物がないので、空間全体がすこんと抜けている感じで、なんとも言えない開放感があります。グラウンド整地後はとくに、水を撒いた後の芝と土の匂いも相まって、すごく気持ちよかった。
あと今回まりおくんも作ってもらってたMy HEROタオル、天才の発明だなって思いました。
選手の打順が来ると「タオルを掲げよう」ってビジョンに出てくるのね。
外野席とか見ると実際にその選手のタオルを手にしてるお客さんがたくさんいるのが分かって、一体感というか、応援してる・試合に参加してる雰囲気を醸成するのがすごくうまいな~って思いました。
あと選手ごとの応援がやりやすいように、ビジョンで応援歌の歌詞流してくれたりもするんですねー!見よう見まねで参加できるのはたのしい。
内野席だとお客さんも思い思いって感じでゆったり見ているので気が楽でした。
完璧に部外者が紛れ込んだ感じになっちゃわないかと心配だったんですが、本当に年齢も性別もいろんなお客さんがいるし、そのへんは杞憂でした。

…という感じで、

◆普段は野球を見ない私のような人間が

果たして球場にあそびにいっても大丈夫かな(しかもひとりで)、だったんですが、
全然だいじょうぶでした!たのしかったです!

楽天生命パーク、「食べるものたくさんあるしちょっとしたテーマパークっぽくなってて楽しいよ~」って色んな人から聞いてたんですが、ほんと楽しい球場でした。なんか観覧車あるし!来場者数が右肩上がりというのも納得の雰囲気でした。
食べ物の種類の多さは、予想以上でした。球場の外を取り囲むようにぐるりといろんなキッチンカーや屋台ブースが出ていて、本当によりどりみどりの状態。今回は回りきれなかったんだけど、入場した後のゲート内にもたくさんお店があるみたいで…!?
串焼きにした米沢牛を食べたんですけどめっちゃ美味しかったです。


あと球場全体がキャッシュレスなのがすごいですよね。ビールやソフトドリンクの売り子さんまでキャッシュレスなのは本当にびっくり。
操作がいちいち必要で大変じゃないのかな!?って思ったんだけど、小銭の用意がいらないから楽といえば楽なのかな!?
売り子のみなさんもすっかり手慣れた様子で楽天Edyやら楽天Payやらの操作をお客さんに案内して売りさばいていたのでかっこよかった。
電子決済って「面倒なのでは?→そうでもないな」って実際に体感しないとわからない部分もあるよね、って昨日実際に自分でアプリ経由でQR決済してみて思いました。(座席でメロンソーダを買いました)
やってみたら簡単だったので、顧客体験として根付かせるって重要だな~と思った。
ブランド+野球を組み合わせてどちらも盛り立てられるように、めちゃくちゃマーケティングして施策打ってるんだろうな!って気持ちになりました。戦略がすげえ。(突然なんのはなし)


とにかく球場全体がものすごく賑わってて、来てる人がみんな楽しそうなのが印象的でした。
何かが好きな人が一箇所に集まる、という意味では一緒なんですが、劇場と球場ではその規模が本当に違うので、メインストリームを張るカルチャーってやっぱすげ~!ってなった。
老若男女、本当にたくさんの人が好きな選手のユニフォームを着て、タオルを首にかけて集ってて。女性のお客さんも多い、とかいうレベルじゃない人数でいるので。男女比で言ったら、半々くらいなんじゃないのかな?
世代や性別を越えた「野球」というスポーツの訴求力を改めて体感したのでした。


ここで唐突に補足すると、私自身は日常的に野球を見ることは最近はないとはいえ、ルールは自体は「何もわからない状態と比較すると、そこそこわかっている方」…くらいだと思います!笑
基本ルールはたぶん問題なくわかっていて、インフィールドフライあたりになると怪しい、みたいな感じの理解度です。
でも仮に、本当に全然、ルールがなんにもわからない!だとどうなのかな、たとえ見に来たとして試合を楽しむのはやっぱり厳しいもんかしら、と思っていたら、

◆なんか第二弾決まってた

www.rakuteneagles.jp
これ昨日発売開始になったチケットなんですが、ほんとびっくりした!し、わらった!(いい意味で)
以下、上記のサイト引用なんですが、

黒羽麻璃央さんと一緒に試合観戦できるスペシャルチケットを発売!
この日は特別にスタンド前方に特設ステージが建てられ、黒羽麻璃央さんが楽天イーグルスの応援を盛り上げます!
「野球のルールがよく分からない・・・」「楽天イーグルスの応援の楽しみ方が分からない・・・」という方もご安心ください!
黒羽麻璃央さんがしっかりサポートしてくれますよ♪

…まさに、かゆいところに手が届くやつだ~!笑 ってなりました。
調べてみたら、バイバーシートって過去にもいろんなコラボイベントに使われてるんですね。
内野の奥の一番高い位置なので、たしかに専用スタンド設けても他のお客さんの視界の妨げにはならなさそう、と納得した。
どうしたって門外漢になってしまう人が多い我々ファン層が参加しやすい形でイベントを打ってくれるのが、ありがたいとしか言えないです。。ありがてえ~!
始球式は行けなかったけど…って人にもぜひ検討してみてほしい!今回以上に参加しやすいと思います。たのしいよ!

というか、野球大好き!地元大好き!なまりおくんにとって、こんなにうれしいお仕事もなかなかないのではなかろうか…?
やりたいことが仕事になっていくって、その時点ですごくかっこいいことじゃない?と思う。
対戦相手がソフトバンクなことにはいったん目をつむって*2、7月はまりおくんと一緒に楽天を応援しようと思います!
きのうは残念ながら勝利ならず!だったので、次は勝つといいな~!



今回の始球式、応援している人の夢が叶う瞬間に立ち会えたことが、ファンとしてすごくすごくしあわせでした。現場で体感できるのってやっぱり特別だった。
とにかくまりおくん自身が嬉しそうで楽しそうで、見てるこっちが嬉しくなる、って感じの一日だったので、本当に行ってよかったです!
twitter検索したらイーグルスファンの方が「フォームが綺麗」「ナイスボールだった」ってたくさん褒めてくださっているのも、もうめちゃくちゃ嬉しくて…!
よかったね!まりおくん!夢の始球式、本当におめでとう!何回でもお祝いしたくなってしまうな。


素敵な思い出をありがとう楽天生命パーク宮城。また7月にお邪魔します!

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帰り際に一枚。きのうは笑いが出るほどの快晴でした。お天気に恵まれてよかった!

*1:http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kohou/taishi.html

*2:当方福岡県民のため、「いざゆけ若鷹軍団」をそらで歌える。野球といえばホークスで育っているのだった、野球のルールがわかるのはこのためです笑

とある若手俳優おたくが「もしも自分の推しが結婚したら」について思わず考えました

あんまりびっくりしたので、ついそんなブログを書いています…。
※私は該当する方のファンではないからその点については完璧に外野ですし、今回の事実内容について具体的にどうこう言いたいというわけじゃなくて、あくまでも自分の立場に引きつけていろいろ考えてみたくなったので、文章を書いています。



ちゃんともが結婚するんだそうだ。川栄李奈ちゃんと。
natalie.mu
友達から来ているLINE、仕事中は返事をできていなくてとりあえず読んで既読だけつけていたら、
途中で彼女が突然「ねえ!!!!??」と叫んだ。
何かがあったことがすぐにわかり、思わず「なに!?」ってそこだけ即レスしたら、友達からのトーク画面には、
「ちゃんとも結婚するってよ!!??」
との文字があった。
「えええええええ!!??!」としか言えなかった。びっくりしすぎて。
えええええ。ええええ???!えええ…???(まだびっくりしています)

いやーーーびっくりした。本当にびっくりした。ビビり倒してしまった。
でもひとまずとにかくおめでとうございます、だと思う。
ご結婚(まだだけど)、おめでとうございます。

月髑髏の美しすぎる蘭兵衛と、とある映画のイベントでの姿がわたしの生で見たちゃんとも情報の全てだけど、彼の人気や存在感は数年舞台おたくをやっていれば十二分にわかっている。
なので今回は、本当におったまげたというレベルでびっくりしました。


なんでそこまでびっくりするのかというと、やはり若手俳優と「結婚」というワードは、普段表立って語ることがそこそこ憚られる組み合わせであるからに他ならない。
今これを書いている私自身は、いわゆるリアコ、ガチ恋では全くない(そもそも自分が既婚というのもあるけど、その婚姻ステータスに関係なく昔からリアコではないです)。あ、補足すると、「リアコ」というのはリアルに推しに恋をしている人の略です。「ガチ恋」はガチで推しに恋をするという意味なので、両者はほぼ同義ととっていただいて構わないと思います。

で、とにかく自分は推しを恋愛対象として見るタイプではないため、その立場からの意見や感想は正直なところ、一切わからない。
そうなってくるとまた文脈が全然違うので、それは語るべき他の人に任せるとして、とりあえずシンプルに「いち若手俳優のファン」を素朴に自認する立場から、仮に自分の推しが結婚した場合のことを思わず考えた。

…というか、なんとなくその話題については定期的に考えていて(なんで?)、


常々こう思っていました。説明はのちほど。


さて。仮に、いま自分の推しが結婚したら?
多分「普通にショック」だと思う。でもそのショックは、純粋に「驚いて衝撃を受ける」という意味のショックに近い。
いやそら驚くやろ。驚かんほうがすごい。なのでそこは素直にショックを受けると言っていいと思う。
ただ、「推しが誰かと結婚する」事実そのものに落ち込む、というのは私の中では多分ちょっと違いそうで、その感情の動きは起こらないのかな…?というような気もする。
いやだって、若手俳優だってひとりの人間だもの。結婚くらいするさ。誰かと一緒に生きて家族を作りたいと思う日だって来るだろう。別に誰もが結婚したってしなくたって、それはどっちでも自由にすればいいと思うんだけど、だからこそ「若手俳優だから結婚しちゃなんねえ」とは、やっぱりどうしたって思えない気がする。人の人生をそこまで縛ることなんて、当然のことながらできっこない。


あとは、結婚にまつわる諸々の事象について「推しは~じゃないと思ってた」というパターンの反応が起こることも考えられる。
私が一番気になるのは、多分ここだ。(今回の件について具体的になにがどう、というのは明言を避けます。)
「推しは~なことをする人じゃないと思っていた」という文脈について。
この点に関して、私たちはある種の「虚像」を見ている立場なんだよな、と改めて実感したのだった。

虚像というと言葉が強くて難しいんだけど。別に偽りの姿なんだと言いたいわけではなくって、なんていうのかなぁ…私たちファンって、あくまでも生身の人間そのものというより「商品として市場に提示された姿」を追い、好きになっているんだと思うんですよね。

仕事として俳優という職業を選び、色んな作品に出演し、イベントに登壇したりして、様々な姿を見せてくれる彼ら。
時折(というには頻繁な頻度で)、私たちファンは、彼らと直接言葉を交わすことだってできる。
そうやってファンとしての時間を過ごす中で、自分が見てきた結果としての「○○くんはきっとこういう人なんだ」という姿が心の中に描かれていくのは、それは当然の帰結だと思うんですよね。
自分が目で見て、聞いて、体験したところから、どうしたって相手の印象は強固になっていくし、好きだなと感じる部分は、どんどん大きくクローズアップされていくものだと思う。


ただ、それは多分ある程度こちらの期待を反映したものにもならざるを得なくて。
「こういう○○くんを好きでありたい(こうあってほしい)」という願望は、多かれ少なかれ、相手の姿の中に、自然と織り込まれていくものだと思う。

そういう風に信じていた姿と、ある日触れた情報とが全く一致しなかった時、きっと我々は「私はいったい何を見てきたんだろう」っていう気持ちを抱くことになるのではないかな、と感じた。

でもきっと、出せることと出せないことがあるのよね。そりゃ、当たり前にそうなんですよね。
人前に立つ仕事とは、なんて困難で複雑な面を持つのだろう、と思う。
私たちが日常的に、例えば職場/友人/家族など、場によってパーソナリティの使い分けをおそらくはごく自然にしているように、若手俳優たちも、あくまでも「仕事」としての顔を、普段は私たちに見せてくれているんだよね。
だから知らない部分が突然出てきた時に「そういう人だとは思っていなかった」という印象を受けるのも、それはそれで当たり前のことなのかもしれない。


じゃあ、そうやって「本来の姿ではなかったかもしれない誰か」を好きになったことが、果たして虚しいの?と聞かれると、絶対にそんなことはないと思う。

パフォーマンスをする姿や整った外見に惹かれて好きになった、追いかけたいと思った、応援したいと思った気持ちが、無駄ってことはきっとない。
だってそうやってファンとして過ごした時間、私たちは間違いなく「楽しさ」を得ているんだから。
自分が好きになったその姿を信じることは何ら間違ったことじゃないし、仮に「なんか思ってたのと違ってた」という事実に触れた時に、過去の自分の気持ちや行動を否定する必要もないと思う。
その時に推しのことを好きで楽しかった時間は嘘じゃないし、誰に奪えるものでもない。
私の場合はだけど、むしろ、もしかしたら自分の本質とはイコールではなかったかもしれない要素を加えてまで、人前に立つ仕事をしているという事実の重みの方に、圧倒されてしまうような気がする。
そして裏返すと、自分がしている仕事については、だからこそ本人に強く誇っていてほしいな、とも思う。


…みたいなことをつらつらと考えるんですが、ここで最初に貼ったツイートに戻りますね。

もし推しが結婚を発表したら。
私は翌日、仕事を休むと決めています!(ドヤるな)

ガチ恋でもリアコでもないのになんで?」って言われるかもしれませんが、
いやそら、仕事くらい休むわ!!!!!!働いてなんかいられるか!!!!!!!

「わ~~~そうか~~~結婚するのか~~~そうか~~~~」ってなって、しばらくその事実を受け止めようと一生懸命になるだろうな。
でも一言では勿論感情をまとめることができなくって、とりあえずショックを受けている自分をはたから見て面白いなって感じたりして、ただ静かに、じっと来し方に思いを巡らせたくなるだろうな、と思う。

相手に恋をしているわけではない、と言いながらそこまで心を揺らすのって「結局恋愛感情なんじゃん」みたく思う人もいるかもしれないけど、そうじゃないんだ。
自分が心を傾けてきた対象の在り方が明確に変わるんだな、という事実は、消化にそこそこ時間がかかって当然だと思う。へ~そうなんだ、で済ませられる気は、どうしたってしないよ。だって好きだもん!!!
やっぱりどうしたってびっくりするだろう自分に「おお、びっくりしたな、そうだよな、そりゃ当たり前のことやで、とりあえずお茶飲んで甘いもんでも食べな」ってやさしく言ってあげたい。
波立った心を落ち着かせるために、たまには自分を甘やかして休むくらいのことは、別に許されたっていいのではないか、と思う。(※その場合は、なるべく迷惑をかけない休み方をしたいです。)
…なんていうんですかね、まぁほんとに休む休まないは別にしても笑、「自分はそれくらい真剣に何か(誰か)に思い入れて生きているんだな~」ってことを認めるためのいち手段として、「推しが結婚したら仕事やーすも!」ってバカみたいだけど敢えて言葉にしておくことは、セルフコントロールの上でとても有用であるように思いました。
ある意味ではセーフティネットを敷いているのかもしれない。この発言のどこが?って気もしますが、たぶんそうやって敢えて言語化することって、自分を客観視する助けになると思うんですよ。その点ではセーフティネットの役割を果たしてくれるような気がしています。


そして、そんな私がひとつだけ願っていることがある。
もしもその日が来るときは、叶うなら、外部への発表コメントの前に、ファンクラブだけに先にお知らせをくれたら、それが一番嬉しいなと思います。

めちゃくちゃ前じゃなくたっていい。ほんの5分だけでいいから、公式のコメントを出す前に、ファンクラブ会員向けにメールを送ってくれたらいいなと思う。


推しが結婚を発表するその日、もしも仕事中だったなら、きっと私が情報に気づくのはtwitterが先になるだろう。タイムラインに怒涛のように流れてくる内容を見て、「え」と思わず手が止まる。しばらくどきどきしてぽかーんとしているままの頭で、ようやく後になってファンクラブのメールが来ていることに気づき、そしてその時間が外向けの発表よりも、もし5分だけ早かったら、私はその5分に対して万感の思いを抱くだろう。

ゆーて年端の行かないファンも多数いるし、情報を見た瞬間何も考えずにSNSでしゃべっちゃう人もきっとたくさんいると思うの。だから贅沢は言わないです。
その日が来るときは、私たちに5分間だけ、与えてほしいです。
誰かのことを一番応援したいと思った「ファン」という概念を構成する一要素として、アンサーとしてその時間だけ与えてもらえたら、きっと本当に嬉しいだろうな、と思いました。


私の推しであるところのまりおくんは、インタビューなどで結婚願望はかなり強い方であるようにお見受けするし、したいのであればいつかその願いは叶えてほしいし、そもそもが「幸せになってね!」の気持ちが強すぎるんですよね。どうしたって、本人が望むように幸せになってほしすぎる。
そして彼がいつか仮に結婚したとして、やっぱり「商品として提示している姿」を通じて好きになっているから、直後にとりあえず仕事は1日だけメンタルケアと称して休むけど、でも後日、舞台にもイベントにも普通に行く自分がいるような気がします。

…かといって、どれだけ殊勝なことを述べていても、受け入れられなくてのたうち回るのかもしれない。こればっかりはその日が来てみないとわからないな~と思う。
でも心づもりをしておくことは別に無駄ではないような気がするので、勢いに任せてだぁっといろいろ書いてみました。
誰かを応援するって、奥が深いです。

「思いを残すな」VS「持続可能性」 ー今より大事な時間なんてない、ような気がするけど

観劇趣味を持ち始めてからこの2019年で7年目に突入してるんですが、自分自身について、明らかに昔にくらべて「刹那的になったな」と思う。これは絶対にそう。
もはや<舞台>というエンタメが持つ以下のような特性が、おたくをそう変化させていかざるを得ないところがある。

その日その回の公演は、本物の一期一会、たった一度きりしか出会えない世界。
どんなに公演数が多い演目だって、それでもいつかは千秋楽を迎える。
終わってしまった舞台は、たとえ映像に残ろうと、直に生で見ることは二度と叶わなくなる。
再演される日が来たとしても、キャストが一人も変更になっていない、なんてことはまずあり得ないし、仮に全員が同じ布陣だとしても、初演時に比べて経過した時間分の変化が、彼らには訪れている。

…このように、あらゆる意味において、舞台作品って「その時にしか会えない」要素が、とにかく多いんです。そりゃあ、刹那的にもなるよね。

またいつか、は二度と訪れないかもしれないし、次はもうないかもしれない。
その現実と常に隣り合わせになりながら、私たち舞台おたくは、目の前の舞台上で繰り広げられる一瞬の輝きを見つめることに、命をかけているんだと思う。


この「今は今しかない」という動かしがたい事実は、火事場の馬鹿力みたいなエネルギーを生み出すことがあります。
本当に見たいものに出会った時に、突如として自分の中に湧いてくる、あのわけのわからんほどの馬力。
あとになってから「なんであんなことができたんだろう」って自分でも感じるんだけど、でもそのときはただ必死だから、びっくりするような力が生まれて、なんだかなんでもできてしまうことがある。
あの時無茶だと思いながらも動いてよかった、って思う経験が、がむしゃらに走り抜けた先に出会えた忘れられない景色が、実際のところ私にはたくさんあります。
例えば、幕末天狼傳の上海公演だとか。土日マチソワ4公演を積み重ねた阿津賀志巴里だとか。翌日新幹線でエクストリーム出社したらぶフェス2018の宮城公演だとか。
「これはなかなか正気じゃねえな」というスケジュールで動いたとしても、結果それなりの疲労を溜めてしまったとしても、その先で得た充足には、何物にも代え難い価値がありました。


でも一方で。じゃあ悔いが残らなければなんだっていいのか?というと、そういう問題でもないんですよね。
というのも、何回も同じことを言っているけど、私は「思いを残すな」VS「持続可能性」という、見事なほどに相反するふたつの言葉を、自分の観劇ライフの標語にしているからです。

行きたいだけ、見たいだけ好きな舞台を見られたら、そりゃあ幸せだろうなと思います。しかし現実はそんなに甘くなくて、お金と時間、さらに言うと有給というリソースはどうしたって有限のもの。
その有限のリソースを一気に食いつぶす勢いで、一瞬の感情の振れ幅に身をまかせて動いていいのか?っていうと、そんなこともなくて。
思いを残さないようにいようと突っ走ると、持続可能性が潰える結果に繋がりかねない。別な素晴らしい何かを見れたかもしれない未来を、今のために全て手放していいの?ってなるわけです。
でもかといって、「やっぱりあの時行っておけば良かった」って後悔をいつまでも引きずり続けることになるのもしんどいし、可能な限りそうなるのは避けたい。いや~、この話本当に難しいよな。


…じゃあ結局、どうしたらいいんだよ?って問いへの答えは、とにかく「真剣に考えぬく」以外にはないんじゃないかな、と私は思っています。
本気で悩んで、本気で選んでいくしかないんだよね。
周りを基準に相対評価で決めるんじゃなくて、自分に対してだけ、とことんシビアになって向き合って、その上でどう動くかを、絶対評価で決めていくしかないような気がしている。

そういうふうにスタンスを定めていても、それでも苦しい瞬間はやっぱりあるし、一筋縄ではいかないんだけど。それでも、自分の力で選びとっていった内容の積み重ねは、長い目で見ると、ある種の自己肯定感にも、多分つながっていくんじゃないでしょうか。
…ここまで書いて「趣味に向き合う態度がなんでそんなに重たい感じになるの!?」ってどん引かれる可能性に思い至ったんですが、いやほんとよね!笑 その点に関しては、何も言えねえ!自己に対して修行を挑みがちな謎の性質をもった人間なんですよね!


いやー、ほんとに難しいです。とくに「推しを推す」という面に関しては、やっぱり今より大事な時間なんてないんだよなぁ。それは真実。
推しは推せるときに推せ。生きてる誰かを追いかけてる人は絶対に心にとめておいたほうがいい言葉だと思う。
でもそうはいっても、きたるべき未来に自由に動いていられる自分を守るのも、今の自分の選択なんだよな。


…というわけで、結局は全部が「選択」のお話なんだろうなって思っています。もはや生き方の指向性にもつながる話かもしれないですね。
繰り返しになりますが、別にこんな修行僧みたいな態度で、趣味に向き合う必要性は特に無いと思う。笑
ただ、自己の中で楽しさを維持して、明るいムードを醸成する上では、この「選択する」力は、とても有用に働くのではないでしょうか。わからんけど。


今回このエントリーを書いたのは、くろステの千秋楽に行くかどうか数ヶ月悩んで、結局我慢して行かない選択をした、という事情があったからでした。
たまたまだけど千秋楽、地元福岡だし。当然のように行きたかったんだけど、諸々の状況を鑑みた結果、そうなりました。
休みの事情とか体力とかももちろんあるけど、一番の理由はこの2月~4月、ロミジュリに通い倒したからです。当然それなりの金額が、お財布から出ていったので…エヘヘ…。笑
でもどうしたってあれは通わないとダメやなつだったので!この選択には満足してて、本当に通ってよかった!って思えています。むしろ通ってなかったら後悔してのたうち回ってたと思う。
でもだからこそ、メリハリつけないといけないよねと決めて、今回は珍しくちゃんと我慢という選択をしてみたわけです。


行く予定だった福岡公演を諦めた結果、今回は東京での3公演のみの観劇になりました。正直なところ、当社比で少ない回数しか見られないことがつらすぎて、行く前は情緒不安定になりかけたりもしたけど(しっかりして)、でも観に行って本当~によかった!素晴らしかった。あ、感想ちゃんと書きたいけど千秋楽の配信をみた後にしようかとおもっています!
良質な舞台は心の栄養だし、その中で輝いている推しを見られる喜びって他じゃ叶えられない特別なものだなって実感した。
我慢がつらい瞬間もあるにはあったんだけど、でも結果的にはちゃんと「本当に楽しかった、いい舞台だった」って充実感でいっぱいになって帰ってこられたので、自分の中で納得しながらひとつずつ決めていくことは、やっぱり大事だなぁと思った次第です。



事実として、全てを追うことはできないからこそ、劇場の客席に座っている時間は、舞台上の出来事を100%受け取れる自分でいたいし、見たいように見られないからといって、その演目を酸っぱいブドウ*1にしてしまうことのないようにいたいな、と改めて思いました。

今より大事な時間なんてない、ような気は確かにしてる。でも、それだけじゃ、やっぱり趣味は楽しく続けられないんだよな。

趣味だからこそ楽しくいたい。でもそうして楽しくい続けるためには必要な努力があり、それは主に「選択」という形として訪れるなぁ、と考えたお話でした。

*1:イソップ童話のやつですね、届かない位置にあるブドウはどうせ酸っぱいに決まってる!っていうやつ

刀ミュ 加州清光 単騎出陣アジアツアー 5/7日本凱旋公演@幕張メッセの感想

佐藤流司くんの加州清光は、やっぱり刀ミュの総隊長だった。

加州単騎アジアツアー、本当にお疲れ様でした!
国内凱旋、5月7日@幕張メッセ昼夜を見てきたよ~!
musical-toukenranbu.jp
上海、バンコクマカオを経ての最終公演となった幕張ですが、本当に本当~~~~に、信じられないくらい楽しかったし、もう毎度のことながら、その才能に圧倒されて打ちのめされるようになって帰ってきました。

単騎の記事を書けるのも3年目と思うととても感慨深いものがありますが、興奮が醒めないうちにと、粗いですが感想をまとめました!
現地に行かれた方も配信を見た方もたくさんいると思うので、レポっぽい要素はほぼなし、感想に終始する感じで書きたいことだけだだっといきます!




◆「幕張メッセは流石に大きすぎるんじゃ…」という不安が

全くもって杞憂に終わった。まずはこの一言に尽きる!
なんせ、ホールの数がひとつ減っているとはいえ、らぶフェス2018と同じ会場なわけです。らぶフェスの総数18振りに対して、今回はたったひとりの単騎出陣。しかも10連休明けの平日かつ月初という、特に社会人にはなかなかハードルの高い日程でもありました。
「埋まらないことはないだろうけど、流石にちょっと厳しいんじゃないかな、どうかな…?」って、正直ドキドキしたりもしたんですが、そんな心配は無用だった。
幕張メッセ9-10ホールが、びっしり一面、加州清光のおんなたちで埋まっていた…!

単騎にいくと、赤&黒の色を使って全身コーディネートしてるお客さんが本当に多くて、その景色を見ると「あ~~単騎に来たな!」って実感します。そういう私も毎回赤い服を着てます!(理由:そのほうが気分が盛り上がって楽しいから、というその1点に尽きる。)
たぶんね、その場所にいるお客さんには、別に推しの刀がいる人もかなり多いはずなの。なんだけど、みんな「加州清光」を見たいと思って、足を運んでるんだよね…!私たちをそうさせてしまう力が、間違いなく清光にはあるんだなぁ。


今回のセトリは単騎2018を踏襲しつつも、けっこうボリュームが増えていて!
あの~~~…順番まではやっぱり覚えられませんでした!笑
ディレイ配信で正しいやつがわかると思うので、ご参考までってかんじ…!そしてわたしはディレイを買ってないので直しようがない…笑
具体的に言うとNo life without youがどこに挟まったかが思い出せないんだけど、めちゃくちゃ序盤にありましたよね…?とりあえずなんかもう「書いとくことに意味がある」くらいな感じのアレですのでご容赦を!

◆アジアツアー凱旋セトリ(もどき)
  • 解けない魔法(ジャズアレンジ)
  • 星の彼方へ
  • No life without you
  • 言の葉
  • Kiss for all the World
  • 美しい悲劇
  • サヨナラ

~衣装チェンジ~

  • Run Time
  • Jackal
  • Love Story

~衣装チェンジ(脱いでインナースタイルに)~

  • Promise You ★トロッコでの客席降り
  • 和太鼓披露

~衣装チェンジ(一部衣装)~

~アンコール~

  • mistake
  • 見つめてくれるなら
  • Additional Times
  • Show Me The World

~衣装チェンジ~

  • 情熱のSymphonia
  • Dear You
  • 解けない魔法

…いまこうして書き出して、その長さにおののいたんだけど!?これを一人でパフォーマンスしてるの、ほんとにやばない!??意味わからないんですが!!?
「いや、アーティストのライブなら別に普通でしょ」って思う方もいるかもしれないですね!いや確かにそうやね!…でもね!佐藤流司くんはね!!!俳優なんだよ!!!!
俳優である彼が、「加州清光」という刀剣男士として、このサイズのライブを、幕張メッセでひとりでやってのけている…っていう事実を思うと、達成した内容のその途方もない大きさに目眩がしそう…!えーーん、やっぱりどう考えてもすごい…!涙


以降は、個人的に思い入れがあったポイントを書きます!

◆Promise You ~その時歴史が(トロッコが)動いた~

もうさ~~ここだよ~~ここ、単騎アジアツアー凱旋のサビだったよ~~!!!涙

フェイクファーの赤いコートを着た清光が、パフォーマンスを終えて「ごめんねちょっとお水飲ませてね~」と言って休憩に入る、という単騎2018と同じコーナー。

単騎2018の時は、お水とタオルをもったダンサーさんが袖から出てきてくれてたんだけど、今回はステージのいちばん下手端で、ダンサーさんが清光を手招きしてるんですね。ステージの中央にいる清光からすると、かなり遠い位置です。
「え…?そこ?そうなの?」って言いながらステージを端まで進んでいくも、たどり着いた下手端では、なぜかタオルしかわたしてもらえない清光。
「…え、お水は?」と尋ねると、今度は会場後方の大通路下手端に設けられた、謎の小高いスペースにスポットライトが!そのてっぺんで、お水のタンブラーを持ったダンサーさんが手招きをしてるんですね。
今回、会場は縦に56列(!)まであったんですが、通路の位置は32列と33列の間に当たるところ。さらにはそのいちばん下手端です。当然、ステージから見るとめちゃくちゃ遠い!
「え~?…なるほどね~。そういう感じか~。…うんわかった、今いくよ~」って言いながら、なんとここでステージを降り、下手側の会場通路をとことこと走っていく清光…!
もちろん、その通路付近の席からは大歓声。キャー!って湧くお客さんの間を、「わー、すごい全部真っ赤じゃん!」って言いながら走ってく清光…!

要はさ、このタオルのくだりもお水のくだりも、お客さんの近くになるべく行ってあげようというサービスなんですよね!なんて健気なの!?涙
そうしてたどり着いた謎スペース上で、無事にお水をもらった清光なんですが、一息ついたと思ったら、そこでそのまま「単騎出陣だからこそ見せられるもの、見せてやるよ!」と、ファーコートを脱いだのです!!!
そして流れ始めるPromise You…!

もちろん再度キャーッと会場は思いっきり湧くんですが、凱旋初見となったマチネでわたしがいたのは、上手側のわりと端っこ、かつ大通路よりも後ろの位置だったんですね。つまり、清光がいる位置とはちょうど真反対に当たります。
え~おんなじ後方なのに、下手側の人たちは羨ましいなぁ!?ってなるんだけど、探してみても上手側には同じような台が見当たらず、おや…?と思ったんです。そんな、上手下手で差がつくようなことをするかな?って。
周りのお客さんもみんな、同じ感じで「あれ…上手には…台はないよな…」って、気もそぞろな感じでキョロキョロしてたんですよ。
で、もしや…あれは…まさか…?って思っていたら、

清光を乗せた台が、…動いたァァ!!!??

ついに刀ミュに、トロッコが導入された瞬間でした。感動した。

ただの台と思っていたトロッコが、ゆっくりと上手に向かって移動を開始した瞬間、感動のあまり「動いたーー!!?」って口から出てしまってました。
周りからも「やばい!!?」「えっ嘘」「動いた?」「来る!!!」って感じの、動揺しつつもボルテージの上がりまくった声が沢山聞こえてきて!あの瞬間の盛り上がり、ほんっと~に楽しかったな!!!だって想像してみて!!清光が台に乗って、こっちに近づいてくるんだよ!??笑 そんなのはしゃいでしまうに決まってるじゃんねえ!!?

そうしてゆっくり移動するトロッコの上の清光は、まさしく乱れ打ちファンサ状態なんですが…もうね、見てて「ほんっっっっっとうに、可愛い!!!てんさい!!!世界一!!!!可愛い!!!!」ってなった。
指差ししたりお手振りしたりエアハグしたりハート作ったり…もちろんその間じゅう、ずっと歌っている。ずっとだよ!?だって一人だもんね!!?いやすごくねえ!?その突き抜けたパフォーマンス能力、本当にすごくない!!??


そこまでのライブも、勿論後方のお客さんもみんな、ちゃんと楽しんでたとは思うんです。なんだけどまぁ、広い会場だけあって、本当にステージが遠いんだよね!笑
私は序盤はけっこうオペラグラス使って見てたのですが「さすがに距離はあるよな~、まあ幕張な時点でわかってたことだし、仕方ないよね~」って思ってて。それでも全然、楽しかったんだけど。
でもやっぱり、間近に清光が近づいてきたら、周りの空気が一気にぐっと華やかなものに変わったんですよ。
すぐそこまで来てくれた清光を見て、赤いペンライトを握ったお客さんたちが、みんな一斉に、うわあ~!ってキラキラした笑顔になって…。本当になんともいえない幸せそうなムードが、あたり一帯に満ちて。
そうして実際に後方まで来てくれる清光を見たら、「どの位置にいるお客さんのことも、絶対に楽しませて帰すんだ!」って思ってることが、こちらにはっきりとわかるんです。
座席の位置がどこであれ、私たち観客は、清光にとっては全員が「自分を見に来てくれた主」に変わりはないんだな…ってことが明確に伝わってきて。
それだけたくさんの人に、一気に幸せを運んでみせようとする清光のいじらしさに、本当に胸が詰まるような気持ちになりました。


…からの大問題。はい、あのラスト大サビですね。

♪ありふれた言葉の中に Oh Oh♪「好きだよ。」

”好きだよ”という歌詞をメロディに乗せて歌う代わりにセリフのように言ってのける…という、このとんでもねえ爆弾を落とされた後の、会場の動揺たるや!!!!!!
\ギャーーーーーーーーッ/でした。もう。
それはそれは清々しいくらいに。すっごかった。興奮の坩堝だよ。阿鼻叫喚だよ。もちろんわたしも叫んだよ。

なんていうかさ~~~!?方向性としては、ド定番の、対会場全体に向けてのファンサじゃん!?やってることとしては、超がつくほどシンプルじゃん!?
でもそれを、あんなふうに真正面からやられた日にゃ~もうね!?…勝てるはずないよね?!!?
わたしは叫んだのち、なぜかぽろぽろ涙が出てきてしまいまして…なんだろうこの気持ち、何千人もの眼差しを受け止めて、それを愛をもって跳ね返してみせる、そのきみが持っている強さとやさしさは、一体なんなの?って思って。


下手→上手へと移動したトロッコは、横通路の中央の位置まで戻って停止するのですが、今度はステージ上にセッティングされた和太鼓を前にして、ダンサーさんが清光に戻っておいで~って手招きをするんです。
それを見て「あ~、なるほど~。」ってさっきと同じように頷いた清光は、「今行くよ~!ちょっと待っててね」って言いながらトロッコを降りるんだけど、なんとそこで、わざわざ上手側の最後方に走ってくるの…!
そのまま真っすぐステージに戻ることだってできるのに。ものすごく大回りをして、敢えて後ろを通っていく。しかもこれ、ステージから降りる時は下手側だったから、戻るときは上手側を使う、という心くばりなわけですよ。。

そうして、わたしのすぐ近くの通路を清光が駆け抜けていったんですが、その後ろ姿を見ていたら、「好きだよ。」の後から流れっぱなしだった涙が、いよいよ本当に止まらなくなりました。
間違いなく、彼が客席に届けようとしているのは、「愛」なんだなって思えて。清光のその在り方が、もはや愛そのものだ、って思った。

笑顔に包まれた真っ赤なペンライトの海の中を、ステージを目指してまっすぐに走っていく清光。肩上で可愛らしくおさげの跳ねるその背中が、わたしの単騎アジアツアー凱旋公演の中で、ひとつ忘れられない光景になりました。
本当に、ただただ、心の底から「ありがとう」って思った。

◆ひとりなのが信じられない迫力の「獣」

これもほんと、やばかった…。いや、歌うことはわかってたんだけど。
刀剣男士18振りの獣in幕張メッセを、わたしたちはらぶフェス2018で見たわけなんですけど、彼はそれをひとりで、やってのけましたね…!?

何に感動したかって、冒頭でLEDライトにシルエットを映し出す演出と、音に合わせて噴き上がる炎を、まるっとそのまま独り占めしてみせたところですよね!!!いやほんと、かっこよすぎんか!?
Aメロ前で、らぶフェスばりに「ゴォォッ」って燃え上がるオレンジの炎を見た時「まじか~~~~」って思った。「一人だけど、燃えてるよォ~~!」って思った。(※光景に圧倒されて、脳内にただ見たままの事実を並べることしかできなかった)
あまりのかっこよさに、頭がおかしくなるかと思いましたね。
でもってあの獣の振り付けさ~。。なんていうか格闘技っぽさがうっすらとあってさ~、また清光に似合うよね…。コンパクトにきゅっと整った、筋肉質な美しいスタイルで、存分に暴れまくる清光。。。
グラフィックポイ捌きに関してはもうプロですね。プロだわ。間違いない。「うぃあざわん!」のキメで腕を高々と突き上げてみせる仕草とか、鬼のようにかっこいい。
そして「おーまえのこーえがー!あーしたをーてらーーすーーゥ!!!」でスクリーンに大写しになる顔面の可愛さよ!!!?なんかもうほんと、敵わないとだけ思った。打ちのめされた。清光はすげえや。
これからもわたしたちに、きみの<覚悟決めた生きざま>を、思う存分見せつけてくれ~~~!!!!涙
って思いました。全力でペンライト振るの、本当に本当に楽しかった…。

◆威力を増しまくったアンコール

一部衣装での出陣ソングメドレーは、そのまま単騎2018を踏襲したものだったのですが、その後に待っていたアンコールが、またとんだサプライズだったんですよね。

単騎のアンコール1曲目といえば「情熱のSymphonia」。初年度となった2017年、単騎に行ったお客さんを猫も杓子もアモーレ状態にしてしまった、あの魔性の名曲です。

もう3年目ともなるとお客側も慣れたもので、もうすぐあのイントロが、タンゴ調のノリノリの旋律が聞こえてくるに違いない!って、わくわくとしてスタンバイしてるわけじゃないですか。
なんだけど、今年はなんか様子が違ってて…
明らかに「アモーレがこないぞ」ってわかる、バリッとした感じのエレクトリックな音が聞こえてきて。そして会場にばぁっと放射状に差し込む、緑色のレーザーの束。
おや…?って思ったわたしたちの耳に聞こえてきたのは、聞き間違えようもない、

mistakeのイントロだった。

もうその瞬間に「ウワーーーーー!!!???」でしたね。うわーーーで、ぎゃーーーー!!!でしたね。(※言葉を使って説明をしろ)
いやあの、ちょっと、誰がアンコールでmistakeがかかるなんて想像しましたか!!?っていう。いや~~~不意打ち。不意打ちからのテンション爆上がり!
もうさ~~ダメだよ。勝てないよ。勝てっこないんだよ!!!(何度目かの完敗)

mistakeといえば、らぶフェスで唯一3年連続歌われた曲。
刀ミュ二部ライブの幕開けを飾る、全ての始まりになった、象徴的な曲です。
それを一人で歌って踊る加州清光…!
いや、単騎2017で見てるけどさ!見てるけど!でも幕張メッセで、しかもアンコールのタイミングでぶちかましてくるっていう状況が、あまりにもかっこよくて…もうひたすらに、口ぽかーん状態になってしまった。
2016年当時から、あの振り付けを踊る清光がどれほど好きだったか…。
嬉しすぎる大誤算だったな…。


その後に待ち受けていたのは「見つめてくれるなら」でした。
まさしく刀ミュの清光のために作られたとしか言えない、流司くん自身が「明るいけれど切なくて、すごく加州清光らしい」と語ったこともある、これまだドのつくほどの名曲。
特に振り付けがめちゃくちゃ好きな曲のひとつなんですが、今回セトリがあまりに豪華だったので、ここまで歌われていなかったことに、正直気づいていなかったくらいです…!
そこからもダメ押しのように、Additional Times→Show Me The Worldをメドレーにして連続披露。
いや待って、体力どうなっとるん!?ここでそんなカロリーを使う曲をぎゅっと詰め込むなんて!?って、もはや動揺するレベルだった。清光が自分に課すハードルの高さにおののく。でもそんな最終盤になってもしっかり声が出てて、そこにまた進化を感じたりもしました…!

◆満を持してのあの曲と、不意打ちだった曲と、最後を飾るあの曲と

そして圧倒されていた私たちを置いて、再びステージから姿を消す清光。…ということは今度こそ…!?と思っていた会場に届けられたのは「情熱のSymphonia」でした。

これね~!何が嬉しかったかって、2017年の衣装だったことですよね!
2018年もゴージャスでもちろん素敵だったんだけど、あの真っ赤なシフォンの段フリルと、襟元のファーがあまりにも好きで…戻ってきてくれて本当に嬉しかった。あの衣装をもう一度見たいと願っていた人はすごく多かったと思うので、うわーー願いが通じてる!?ってなって、なんかもうそれだけで感動してしまいました。

今回のアモーレは、スローテンポでゆったりと歌い出してからの、元のテンポにぎゅいんと戻る新しいアレンジになっていましたね!
フル歌唱じゃなくてショートバージョンにもなってたけど、それでもやっぱり聞けて嬉しかった。だってこれを聞かないと、単騎に来た感じがしないもんね!
そして冷静に考えると、我々がすでに「見慣れてしまっている」のがおかしいなと思うんだけど、あのドレスと見紛うような衣装を身に着けて、曲線的な振り付けを踊りこなす謎の美しさは、いったいどこからくるものなんでしょうね…?
流司くんの清光は本当に中性的な表現をするのがうまいよね。。今更ながら、君のその底なしの表現力、いったいどうなってるの…?って新鮮な気持ちになりました。


その後に、またなんだか初めて聞く感じのアレンジをされたイントロが流れたのですが。
幕末天狼傳ロスおばけであるところのわたしには、すぐにわかってしまった。
それが「Dear You」だということが…。

Dear Youは、幕末天狼傳の客席降り曲の中のひとつで、唯一のバラードです。
過ぎ去った過去をほほえみながら振り返るといった趣の歌詞が、とてつもなく切ない。
特に「思い出す必要も ないくらい覚えてる」って部分が、幕末天狼傳が終わった後のロスの心に突き刺さるようで、当時のわたしはCDが出たあとも、1年くらいはまともに聞くことができませんでした。
そうしてCDを聞けずにいる間に、単騎2017で清光の声でまた聞くことになって、なんとも形容し難いダメージを受けたという思い出もあります…。

なので今回イントロを聞いて「うわ~~~~Dear You来ちゃったよどうすんの」って頭を抱えたのですが…
なんでかわからないけど、今回の単騎は、ちゃんと正面から聞けた気がする。

まったく同じことをツイートしたけど、「大切な時間は 消えないと分かっているから」って歌詞を歌っている清光の声と、その言葉とが、自分の中に降り積もっていくような感覚がありました。
今このタイミングで、すとんとその言葉を受け取れたっていうか。
そうだよな、たとえ二度と見れない、終わってしまった演目だとしても、過ごした時間が消えてなくなるわけじゃないんだなって思えて。
実際に、清光はその後、幕末天狼傳を終えた後に、こうしてなんども出陣を繰り返してくれていて。らぶフェスで本丸のみんなと一緒の姿を見せてくれて、単騎では回を重ねるごとに、会場だってこんなに大きくなっていって。
2016年のあの秋と今とが、ちゃんと繋がっていること。なにより、そうして時間を繋げ続けてくれたのは清光自身なんだなってことを、しみじみと思った。
ここでもやっぱり、ただ「ありがとう」という言葉が浮かびました。


そして最後は「解けない魔法」。
刀ミュの曲はどれも大好きだけど、「解けない魔法」はわたしの中でなんだかすごく特別な位置にあります。きっとそう思ってる人は他にもたくさんいると思う。
清光が初めて歌ったソロ曲。清光の原点であるとともに、彼の魅力が詰まりに詰まった、替えの効かない、みんなにとっての特別で大切な曲。

<僕と一緒に行こう>っていう冒頭のあの一連のセリフが、最初の頃はなんだか気恥ずかしく思えていたのが、今となってはもう、こうして見たことのない未来に引っ張って連れて行ってくれる清光にしか言えない言葉であるように聞こえます。
これからも、わたしたちのことを、どこまでも遠くまで連れ出して行ってほしい。「さぁ、飛び立とう!」って、ぐんぐん手を引いていってほしい。



わたしはアジアツアーの海外公演には参加していないし、単騎2018も東京でしか見ていないけれど、主のひとりとして清光が届けてくれるこの真っ赤な時間を受け取れたこと、本当に幸せだなと思いました!

刀ミュの本丸に、加州清光がいること。
佐藤流司くんが、こうして長い期間、加州清光でいてくれていること。
その両者のかけがえのなさを、改めて感じる凱旋公演でした。
流司くんでなければこの清光は成立させられないのだし、単騎出陣は叶わない。
自分の持てる力の全てを使って、7500人ものファンを一度に幸せにしてみせた加州清光は、やっぱり刀ミュの総隊長で、唯一無二の存在だなと痛感しました。


愛をもって作られた演目にはやっぱり愛が集うし、本気でお客さんを楽しませようとしてくれているエンタメは、絶対にこちらまでその気持ちが届いてくる。
刀ミュを見に行くたびに、わたしの中ではその確信が強まります。

加州清光/佐藤流司くん、ダンサーのみなさん、今回も夢みたいな時間を、本当にありがとうございました!
やっぱり刀ミュが好きでよかった!!!