その事実の発表からもう12時間以上が経っているのだけど、まだちょっとどうしたらいいか、わからないでいる。
わたしは俳優の黒羽麻璃央くんを応援している一介のおたくです。
そんな推しであるところのまりおくんが、このたび、ミュージカル「エリザベート」にご出演される運びになりました。
…ルイジ・ルキーニ役で。
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ちょっとまって
ほんとに。ちょっとまって。
以降、全然まとまらないのですが、今回の衝撃的すぎる事実の受け止めが追いつかない叫びをお届けします…。
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◆覚悟はしていた。でも、覚悟の「中身」が追いついてなかった
エリザ2020について…正直なところ、わたしはまりおくん、出る可能性が限りなく高い、数値で言うなら80%は超えてる、と思っていたんです。
なので、11月12日にエリザ2020の制作発表がある、そこでキャストも発表になる、と知ったとき、ああXデーはここだ。わたしの2020年はここで一回命運が決まる、という覚悟をしておりました…。なんなら制作発表は抽選申し込んでました。当然落ちましたが!
なんで出る可能性がある、と思っていたのか。以下は数ヶ月におよぶキャスト深読みおたくの妄想の歴史です。
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- ①今年7月のバースデーイベントでのまりおくん。あまりにもはっきり「帝劇に出たいです」とおっしゃった。あわせて、イベント冒頭で「26歳は、楽屋のれんをかけられるような、一人楽屋を持てるような大きな役を舞台でやりたいです」ってめちゃくちゃはっきり言っていた。
- ふだんあまり将来の仕事を匂わせたりするタイプじゃないまりおくん。この明確すぎる発言を聞いたとき、ここまで明言するということは、2020年にきっと大きめのミュージカルが決まっているんだな、という予測がまず立った。
- ②同じくバースデーイベントにて、ロミジュリで共演した古川雄大くんの話になったとき「ツイッターで言ってないからわからなかったと思うんですけど、エリザ見に行きましたよ。」と、ものすごくさらっと言い放つ。
- 見にいってほしすぎたけど、行ってたんかい!…いや、行ったならその時なんで言わんのじゃい!普通に共演の縁でよかろ!?言わんその理由を深読みするぞ!?となる。
- ③その後、エリザ2020が公演されることが発表に。一気に心のそわそわ指数が爆上がりする。
- エリザ2019の大千秋楽に入っていた友人から、演出の小池先生が「2020のキャストはびっくり箱」とカテコで発言なさっていたことを聞かされる。そのびっくり箱にもしや推しが…?と思い始める。
- ④前後して、エリザ2019でルドルフを演じていた京本大我くんの所属するSixTONESのメジャーデビューが発表になる。さらに2020年5月に、別なミュージカルで、京本くんは主役を務めることも発表になる。
- ということは…さすがに2020は京本くんルドルフ、卒業せざるを得ないのでは?つまり、ルドルフが1枠空くのでは…?と思い始める。
- ⑤その後9月になり、同じくエリザ2019でルドルフを演じていた木村達成くんが、2020年の別な東宝ミュージカルに出演することも発表になる。
- 地方公演が重なっている以上、たつなりくん、出れたとして帝劇だけでは?ルドルフ、トリプルキャストの可能性があるのでは…?とほぼ確信しだす。
- ⑥今月に入って、まりおくんのインスタのストーリーに三浦涼介くんとのツーショットが突然あがる。
- ふたりはロミジュリで共演した仲、だけれども。だけれども。。なんでこの時期に一緒におるん…それって…と最後のピースを渡された気持ちになる。
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こんな感じで、まりおくんの隠されてる来年の舞台のお仕事はきっとエリザに違いない…りょんくんたつなりくんとトリプルでルドをやるんだ、たつなりくんが出られない地方を主に担当するんだ…という勝手な予想を、わたしは一人で静かにしていたんですね。時間をかけて、じっくりと覚悟を、決めていたんですね。
そして迎えた、11月12日。
12時にわたしのもとにやってきた途方も無い事実。
推し、ルキーニでした
いや、ちょっと、ええ?
ルキーニ?ルキーニってあのルキーニ…????
あのね、ルキーニはね、
覚悟してなかったよ!!!!!!!
いやほんと、繰り返しになるけど!?
わたし完全にルドルフのつもりの覚悟をしていたんです???よ???
だって!!!エリザの若手デビューゆうたらルドルフやんか!!!よしおさんもゆうたさんもルドルフから始めたやんか!!???ねえ!!??普通に考えてそうおもうやろ!!??順当にいったらルドルフやんけ!!???!
この気持ち、わかっていただけますか!!???
すみません!!推し、ルキーニでした!!!!!!!(だれに謝っているんだ)
◆ロミジュリのマーキューシオがもたらしたもの
すべてはここ。ほんとうに、これに尽きる。。。
ロミジュリがまりおくんにもたらしたもの、本当に、大きすぎる。
anagmaram.hatenablog.com
私が数ヶ月前、ただの夢見るおたくの妄想で「まりおくんに帝劇に出てほしいなぁ。エリザで見れたらいいのに」といったトーンのぼんやりとしたつぶやきをぽつぽつしていたとき、通りすがりの方から「麻璃央くんならルキーニがありえると思います」ってリプライをいただいたことがありまして。
そのとき「いやー!?そんな!?そんな大きな役は流石に!?」と思いつつ、でも「…ありえるな…」とは、正直、ちょっとよぎった。
なぜかというと、小池先生、まりおくんのマキュの演技を、すごく買ってくださってることがわかってたので。。
狂っているタイプの役、という意味だと小池先生の理想としてはルキーニなのかもしれないな…と。
といいつつ「いや~~~まっさかぁ~~!!!」と、自分の中ではうっすらとした可能性だけをいちおう残しつつも、さすがにないだろう、という方向に落ち着かせていた、のだけど。。
小池先生がまりおくんのマキュを気に入ってくださってるな、と思った理由もいくつかありまして。補完する事実を集めて構成するのがすきなおたくなのでこうなる。
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- ①ヅカに知見のあるかたとロミジュリ2019を見に行ったときのこと。観劇後に感想戦をやっているとき、その方がまりおくんのマキュについて「あれはものすごく小池先生の好きなタイプのマキュ、間違いないよ」と力強くおっしゃった。とにかく好み、そうとしか言えない、と。
- 当然その時点で小池先生の好みに関しての見識を持ち合わせないわたしは「ほほお、そうなんですね…!きっと稽古場で忠実に演出のご指導についていったんだな!えらいな!」と思っていた。しかし。
- ②またしてもバースデーイベント。ロミジュリについてのファンからの質問で、きっとすごく難しいことやつらいことも多かったと思うんですけどどうやって乗り越えましたか?といった内容に対してのまりおくんの返しが我々の予想を超えていた。当日の記憶のほうが正確なのでレポツイート貼ります。
すごく好き勝手に自由にやらせて頂いて…」って言ってたんだけども、いやあなた、それめちゃくちゃにレアで奇跡的なやつなのでは…?って思いながら聞いていたんですよね…
— あなぐま (@numa_mistake) July 21, 2019
一緒に観たヅカオタの方が「あれは小池先生の好きなタイプのマーキューシオ」って観劇後に仰ってたのが忘れられないです。- これ、本当にひっくり返ったんですよね。お芝居が通用したと語る推し。ものすごく厳しいことで有名な小池先生から??と、わたしは仙台の地で完全に宇宙猫顔になっていた。
- ③それを踏まえての、ロミジュリ2019パンフで小池先生がまりおくんによせた紹介コメントが本当にしびれる。過去にもブログで紹介したことがあるのですが、再び引用します。このやばさを全人類かんじてほしい。
マーキューシオの黒羽麻璃央。2.5次元スターのミュージカル初登場だが、見かけに寄らず(失礼)大変ユニークで面白い。未知と無限を秘めている。
- 未知と無限…??????(宇宙猫顔ふたたび)
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…このたびのキャスティング、恐れ入りました。本当に。まじでビビり倒している。
だってさぁ!??ルドルフ、まさかのりょんくんシングルキャストなんですよ!?
それに対してルキーニが突然のトリプルって、いやそこ、バランス!!?なるやん!!?黒羽麻璃央の名前があったら順当にいったらやっぱどう考えてもルドルフやろ!!??ってなるやん…?
それだけ、小池先生にとって、まりおくんは「ルキーニ」だったんだな…と思えて…ちょっとほんと、どうしたらいいのか…
おそらくは今のまりおくんの実力に、可能性をたっぷりとプラスして見て頂いてるのだろうということをひりひりと感じて、やっぱりどうしたらいいのかわからない、今この感情を言い表す語彙が見つかりません。
あまりにも「未知と無限」を体現させすぎてるよ、小池先生。とんだびっくり箱ですよ。ありがとう…ございます……(しにそうになってる)
◆9時間後にやってきた、喜びの感情
制作発表は12時までの開催でした。東宝の公式ツイートより早く、参加していた方のレポにより、キャスト名がぞくぞくとツイッター上に上がり始める。
わたしの勤務先は13時からがお昼休みなので、12時台はふつうに仕事をしていたんですけど、まぁ当然仕事にならない。意識2%くらいで仕事してた。残りの98%はどっかいった。でもそのわりには勤労したと思う。がんばった…。
友人からの「ねえ、まりお ルキーニだって」という、これは死の宣告か?心臓とまるんちゃうか?なるようなメッセージをチラ見したけど、仕事中なので返事はできない。そうこうしている間にも、スマホにはいろんな人からLINEがばんばか入り(「ねえ生きてる?」「おめでとうございます!」「ルキーニって!」など様々なあたたかいメッセージを頂きました)、お昼休みになってから改めて向き合ったけど、まぁ全っ然、向き合えなくて。
ご飯を無理やりたべたけど、正直食欲なんて全然ないし。
コメント動画来てるのは知ってたけど、見たら号泣するから見れないし。
キャストビジュアル見ただけでそもそも涙出てくるし。なんだあの美しさ。いまだかつてあんな美しいにふりきったルキーニいたか!!?(キレだす)
わたしそもそも、エリザベート、大好きな作品なんです……。
anagmaram.hatenablog.com
初めて見たのは2015年。その後2016年版も観劇し、今年上演された2019年版の感想について上記のエントリーを書きました。
これを書いた後も追加で2回見に行って、今年はトータル3回見たんですけど…
本当に好き。エリザ。いやみんな好きだと思うけど。こんなにぶっ刺さる演目があることが嬉しい、って思うほどに好きだなと打ちのめされるように痛感した今年、とくに初回はオペラ越しに引くほど泣きました。
そんな大好きな作品に、推しが出演なさる。帝劇デビューの演目として。
ルイジ・ルキーニで。
いやほんと、意味がわからないとしか…
ルキーニはいわゆる狂言回しを担う役。出番が多いとかいうレベルじゃない。まじで一幕も二幕もずっといる。
なんなら、パンフレットでの掲載順は一番最後です。シシィ、トートから始まるキャスト紹介の、一番最後がルキーニ役なの。それだけ番手が大きい役なの。
今年演じてらっしゃったのは、成河さんと山崎育三郎さんだよ…???
それを、若干26歳で、グランドミュージカル2作目のまりおくんが演じるということ…どうかんがえても、大大大抜擢としか言えない。もちろん史上最年少です。育三郎さん、2015年のとき29歳/尾上さんは30歳なので。というかそもそも2000年以降の東宝版で演じてきた人、今年までまだ4人しかいなかったんだよ…。ルドルフが若手の登竜門と位置付けられて2019年までで11人を数えるのに対し、2019年時点でまだ4人しか演じてこなかった役…。
まりおくんが、帝劇で、あのキッチュを歌うのか…ミルクを歌うのか…「インッペリアルシアター!!!」ってがなるのか…
いやちょっとほんと…どうしたらいいの…???
帰ってから、職場にいる間はみられなかったまりおくんのコメント動画を見た。
うごけなくなって、コートを着たままでリビングでぼたぼたに泣いた。
嬉しい、とじわじわ思えるようになったのは、21時を過ぎてからでした。
発表からは、とうに9時間が経過していた。
◆夢に双方向性があるかもしれない、そんなことを思えた瞬間
今年の2月24日に、ロミジュリ初日を見たとき。
その堂々とした存在感と今後への伸びしろの在り方に、まりおくんは近い将来絶対に帝劇に立てる、とわたしは確信しました。
いつかそんな姿を見たいと思った。でもその時は、まりおくんの今後の仕事はやはり映像シフトが確定しているように見えて、本人が舞台へどれくらい気持ちをもっていらっしゃるかが、まだこちらには伝わっていなかった。
なので、迷いながら、でもどうしても伝えたくて、4月梅芸での千秋楽で出したおたよりの最後に、こう書いた。
「まりおくん、いつか帝劇につれていってください!帝劇に立っているまりおくんを見てみたいです。いろんなお仕事があってやりたいことも沢山あると思うので、もしまりおくんの心の中にも同じ目標があるなら、それが叶うように全力で応援します。」
そう勝手に思っていたこちらの夢が、まりおくんの目標でもあるって教えてもらえた、今年7月のバースデーイベント。
その夢、いつか絶対に叶うよ、近い将来にその姿を見せてね!と思っていたところに今回届いた、予想を遥かに超えた形での帝劇デビューのお知らせ。
まりおくん、エリザベートにまさかのルイジ・ルキーニ役でのご出演、本当に本当に、おめでとうございます。
帝劇に立つ夢、叶いますね。
やっぱりどうしたらいいかわからないです。嬉しいんだけど嬉しすぎて、感情が追いついてきません。ただやたらと泣けてきます。
話をきいてくれたひとが「あなたたちが帝劇に連れて行ったんでしょ?」と言ってくれた、そうかもしれません、でもわたしが連れて行ってもらうんです…って答えたら「同じ夢を追ってるのは本当に幸せなことだよね」って返して貰って、その時は泣くのを堪えたけど今もうどうしていいかわからない
— あなぐま (@numa_mistake) November 12, 2019
連れて行ってもらうつもりでいた、こちらが連れて行くなんて、そんな大それたこと思えないし言えない、でもそんな風に声をかけてもらってどうしたらいいかわからなくなった
— あなぐま (@numa_mistake) November 12, 2019
応援していてこんなに誇らしいことはないです…
ファンでいられること、本当にものすごくしあわせに思います。
まりおくん、ありがとう。来年の春から夏の飛躍、心の底から楽しみにしています。
夢が叶う瞬間を、またひとつ一緒に経験させてもらえるその日に向けて、わたしも自分の生活をがんばります!
まりおくんだいすき!!!!!