こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

今ふたたびのヴェローナへ。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」2021年版上演決定によせて

嬉しすぎるお知らせが、いきなり飛び込んできたよー。
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」2021年版の上演が決定。そしてなんと、その真ん中に推しが立つ。
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』公式


大好きで応援している黒羽麻璃央くんが、甲斐翔真くんとのWキャストで、このたび主役のロミオを演じることになりました。
午前4時という早すぎる謎時間に解禁されたそのニュース、朝起きるのがおそすぎる私は4時間半経ってから知り、寝ぼけまなこの浦島太郎で今朝を過ごしました。
とにもかくにも嬉しすぎるので、今の感情を書き残します!




◆「ミュージカル」の世界にいる姿を、見たかった

まりおくんは、前回2019年のロミジュリに出演しています。演じたのはマーキューシオ(平間壮一くんとのWキャスト)。
大きなミュージカルの舞台に立つのはこの作品が初めてで、ファンとして見ていても「これは間違いなくターニングポイントだ」と感じましたし、
ご本人もインタビューなどでそのように述べることが実際にあったりもして、とにかく間違いなく、その後のお仕事の方向性を大きく決定づけた作品でした。


実際その後、まりおくんは「エリザベート」2020年版にはルイジ・ルキーニとして史上最年少の大抜擢を受け、
さらにその後、ミュージカル「るろうに剣心 京都編」では、主人公・緋村剣心の最強のライバルとされる悪役、志々雄真実を演じることも決まっていました。

しかし、今ここに挙げた2作品はいずれも、2020年、上演されることが叶いませんでした。


ロミジュリでミュージカルの扉を大きく開いて見せてくれた可能性が本当に眩しくて、もっともっとミュージカルの世界で活躍してくれるところが見たい!帝劇に連れいってほしい、と願い、
なんとその願いがエリザという超大作で叶いますよというお知らせを受け取って、最高の夢を見ているみたいだった2019年。
そうして胸を高鳴らせて待ち望んでいた晴れの大舞台が、靄の中にどんどん遠ざかっていくような感覚になる時間を過ごしたのちに、最終的に全てが奪われてしまった2020年。
年をまたいだからとて、この世の中を取り巻く難しすぎる状況は、いきなり好転するはずなんてないけれど、それでも望んだ景色を見たいと、願って迎えた2021年。

まさか、いきなり。これほどまでに大きなサプライズが待っていようとは…!


去年、考えたことは本当に色々あります。
時間が移り変わるにつれて、苦しいと思うポイントもその時々で変わっていった。
でもずっとずっと一番悲しかったのは、大好きで応援している推しの人が、どうしても舞台に立つことができない、その事実でした。
どうして、と何回も思いました。本当はあり得たはずの出来事たちは、実現していれば、いったいどれほど晴れがましく、夢のようなものになっただろうと。
そう思いを馳せても現実を変えることはできなくて、ただ歯を食いしばって、負けないぞ、としつこく思うほかなかった。


そして今年、1月9日に、ようやくまりおくんが舞台に立てる機会が訪れました。
それは、ミュージカル『刀剣乱舞』壽 乱舞音曲祭。
初日の前日に二度目の緊急事態宣言が発出されるという、異様なほどの緊張感に包まれたその環境下において、
音曲祭は力の限りの感染対策の中、無事に全19公演を走り抜け、カンパニーは予定されていたとおりの日付に、千秋楽を迎えることができました。


公演できていることが、もはや奇跡のように感じられた、この音曲祭という現場。
三日月宗近としてその中心に立ち、本当に心から楽しそうに、舞台の上で「生きる」姿を表現しているまりおくんを見て、
あぁやっぱり、この人が舞台に立っている姿が、本当に大好きだなぁと思いました。
その喜びの溢れ方を見ていると、使える言葉が見つからなくなりました。
ミュージカルの世界にいる姿が、やっぱりいちばん待ち遠しいんだと痛感して。
どうかどうか、またその日が訪れますようにと、ただ願いました。


そしてそこから、まさかの。
夢じゃないかな?と思う、今回のロミオ役…。

ロミジュリ、言わずもがな、大好きです。。あの作品にまた出演してくれるだけでも嬉しいのに、主役。主役なんですよ…!

グランドミュージカルの世界にいるまりおくんを、近い将来絶対に見たいなと願ってますし、次回ロミジュリが再演される時に、まりおくんのお名前がそこにあったら、本当に嬉しいです!

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」ロミジュリ2019 全体の感想その3(マーキューシオについて他) - こたえなんていらないさ

…ほんと、ねぇ…。名前がある、とかじゃなくて、推し、ロミオだってよ…?(もはや感情が巨大になりすぎて言葉が出てこない)

◆最初は想定していなかった。でも「もしかして…」と思い始めたロミオ役

19年にマーキューシオを演じる姿を見た時、もしまた将来的にまりおくんが出演する可能性があるなら、どちらかというと、ロミオよりティボルトなんじゃないかな?と感じたのを覚えています。
それがなんでか…というのはもう感覚的なものなので、うまく説明ができないんですけど…
あの閃光のように散っていくマーキューシオの哀しさと孤独がとても印象深くて、そしてそのお芝居がどうやら演出の小池先生のお気に召すもののようだったので、
その持ち味は、名家の中で居所を求めるティボルトの在り方にコンバートされうるんじゃないかな?と思ったんですよね。


でもその後、コロナ禍の自粛期間中の小池先生から「あなたはカメレオンのように色んな役を演じられる俳優さんになれると思うから」と言われたというエピソードや、
昨年10月にあった山崎育三郎さんのプレミアムコンサートへのゲスト出演時のあれこれを見ていて、
「いや…やっぱり、ロミオもいつか、あり得るのかも!?」と思うようになりました。
プレミアムコンサートは、ゲスト出演で歌った「キッチュ」はもちろん、まさかのルドルフとして歌った「闇が広がる」がまた、素晴らしかったので…。
あの見た目の麗しさからしたらそりゃそうだけど、やっぱり正統派王子もいけるに決まってるじゃないか~!と可能性の大きさにひっくり返ったし、
いくさぶさんが「僕、ルドルフもいけますって先生にアピールしなきゃ!」とまりおくんに言っていたのは、小池先生が見に来ていたからとも後でわかったし…これは!?ってちょっと、色んな期待が湧いたりしていました。


そして極めつけだったのが、先月の音曲祭でした。
そこでまりおくん演じる三日月が披露する歌声が、本当に以前とは比べ物にならないほど、豊かなものになっていて…。
本当にびっくりしたし、ひたすら感動しました。
あきらかに、技術力が底上げされていて…いったいどれだけ基礎的なレッスンを頑張ったのだろうと。

今まで聞いたことのなかったような、柔らかだったりまろやかだっりする発声、響きの深さ、そして何よりも「甘さ」
もう自由自在なのでは?と思うように移り変わるその歌声の素晴らしさを聞いていたら、「今なら絶対にロミオいけるな!」と勝手に確信してしまいました。
思わずその話題でフォロワーさんと盛り上がってしまったほど…。いやだって、あのEndless Nightはほんと、絶対ロミオいけるやつだった!笑
「マキュ→ルキーニの流れだと、小池先生はまりおくんの狂気の演技を買ってらっしゃるみたいだけど、いやでもここいらで!正統派もどうですか!?」みたいな気持ちに、ほんとに勝手になってしまってたんですが、
…もうなんか全然、とっくにそのあたり、やきもきしたりする必要すらなかったんだな、と。。
恐れ入りました先生!失礼しました&本当にありがとうございます!!!


好きすぎて何回も書いてしまうのだけれど、19年のロミジュリのパンフレットで、小池先生がまりおくんに寄せてくれた言葉である、
「未知と無限を秘めている」その先に、今回のロミオがあったんだなぁ…と思うと、もう何も言えなくて感無量です。


今回のキャストは、ものすごく「フレッシュ」です。
19年版のロミジュリは、なにか決定版のような、ひとつの集大成のような布陣だったなと思っていたのですが(だからこそ初めて円盤化されたのだろうとも)、
21年版はそこからまた、新たに一から始めるんだ!というような、意気込みを感じる若々しさに溢れていたキャスト陣だと思いました。10周年の節目に新たなチャレンジをする!という座組だなぁと。
ジュリエットのお二人もミュージカル初出演*1。大人チームでは続投キャストの方も多くいらっしゃる中、若者チームでは、小池先生演出を経験しているのはまりおくんだけのはずなので、
その中での主演のひとりというのは…核になって座組を引っ張っていくことも、きっと期待されてもいるのだろうな…と思えて。。
その信頼の在り方、嬉しさに震えます。。
まりおくんならぜったいぜったい、ものすごく魅力的なロミオになる!と確信しています。
「いつか」や「僕は怖い」や「エメ」…あの素晴らしすぎる楽曲の数々を歌うまりおくんが、見られるのかと思うと…なんかやっぱり、本当のこととは思えないや。それくらいに嬉しいです。


苦しいこと、悔しいことも、本当にものすごく、数え切れないくらいあったのだろう去年を越えたその先に、
こんなにも嬉しい出演情報があったのだなと思うと、今はとにかく、たくさんおめでとうを伝えたい。


まりおくん、ロミオ役でのご出演、本当におめでとうございます!
また新たな飛躍にワクワクが止まらないです。

稽古も含めて、たくさんたくさん、楽しくて充実した時間を過ごすことができますように。
舞台に立てる喜びが、5月にちゃんと予定通りに、訪れてくれますように。


公演の無傷での実現が未だ簡単ではないこともわかるけれど、それでもやっぱり、心にこうして灯りをともしてくれるのは、大好きな人が出ている舞台だと思うから、
とにかくいっしょうけんめい、応援していたいなと思います。

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19年版ロミジュリのパンフレット。宝!


時系列で喜びの背景を追ってみました。あとで自分で読み返す!
こうしてまとめると、やっぱりなんだかんだで色々書いておくものだなぁと思いました。


▼ロミジュリ2019でのグランドミュージカルデビューがとにかく幸せだった話(2019/2/27)
anagmaram.hatenablog.com

▼「エリザベート」出演が嬉しすぎて頭がおかしくなったときの話(2019/11/13)
anagmaram.hatenablog.com

▼「エリザベート」の公演中止のときの話(2020/4/11)
anagmaram.hatenablog.com

▼いくさぶさんのコンサートを配信で見たときの話(2020/10/5)
anagmaram.hatenablog.com

▼音曲祭のEndless Nightが素晴らしかった話(2021/1/11)
anagmaram.hatenablog.com


おまけ:今朝のわたしのイメージ画像です。こんな状況になっていた…

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情報解禁、4時半て。笑(だとして朝8時半起きは遅いよね…)

*1:伊原さんはWest Side Story Season3でヒロイン・マリアを演じる予定だったけれど、こちらも公演中止になっています…。