今回のお題は「お金のことを一切考えないで理想の劇場を作るなら」です。
理想の劇場、つくりた~~い!!!
舞台オタクとして思いつくままに要素をあげていったら13個になりました。
……でもさいざ書いてみたら、すっごく「いや、それなら普通にできるんじゃない!?別に世の中に当たり前にあってもよくない!?」みたいな超現実的な回答ばっかになってしまって、なんだかとってもつまらない気がしています!!?笑
目次
- 1.どの席からでも舞台が見やすい
- 2.客席の椅子が腰やお尻に優しい
- 3.交通アクセスがいい
- 4.劇場の手前に広々としたフリースペースがある
- 5.大きな荷物も余裕で預かってもらえる無料のクロークがある
- 6.ホワイエ、ロビーがゆったりとしている
- 7.売店や自販機が常設されている
- 8.トイレの数が潤沢
- 9.パウダールームがある
- 10.入口に傘立てがある
- 11.せりや盆などの機構が潤沢
- 12.使用有無が自由に変えられる花道・銀橋みたいな機構がある
- 13.音響がすこぶるいい
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1.どの席からでも舞台が見やすい
なんといってもここでしょう!!!マスト!
「人が満席に入った状態で・女性の身長でも・問題なく舞台の様子がクリアに見える」ことを、当たり前に叶える設計であってほしい。
というかなぜこれが叶わない劇場が当たり前にまかり通っているのか、誰かその理由を教えてほしいです!!!
パッと見はなんとなく千鳥配席で良さそうな雰囲気、でもいざ目の前の席に人が座ったらまるごとそのシルエットで視界が削れる……そんな座席配置は絶対にNO!!!
サイドブロックは舞台に向かって斜めに配置されていてほしい、というか全体的に客席の横のラインがお椀型に湾曲しているようなのが理想かな~*1。
傾斜がしっかりついていて、前の人で視界が遮られる事態が極力少ない状態になっていてほしい。
2階席最前は手すりで視界が奪われることなどなく、またありえない鋭利な角度で見なければならないバルコニー席などはないものとする。
2.客席の椅子が腰やお尻に優しい
長尺のミュージカルを観ていてもへっちゃらな座り心地。
腰の部分をサポートしてくれる出っ張った形式のクッションがついてたり*2、座面は程よい硬さで疲れづらくあってほしい。
前の座席との間隔もしっかり確保されていて、上演が始まってから暗がりで入ってくるような人がいても、スムーズに座れる。
3.交通アクセスがいい
最寄り駅から3分以内で到着できる、もしくはもうちょっと歩くけど地下通路とかで直結している!
お陰で雨の日や真夏も、しんどい思いをせずに劇場にたどり着ける。
4.劇場の手前に広々としたフリースペースがある
劇場の入り口手前にも、アプローチのようなちょっとしたフリースペース的な空間があると便利で楽しいな。
ベンチがあって、劇場に入る前に友人との待ち合わせにも使える。
5.大きな荷物も余裕で預かってもらえる無料のクロークがある
遠征してきたはいいけど荷物を預ける時間的余裕がない!ってときも、何の心配もなく劇場に駆け込める。
もしくはお金が返ってくるタイプのコインロッカーが沢山あると嬉しい。
6.ホワイエ、ロビーがゆったりとしている
うなぎの寝床みたいな細長い隙間状のもうしわけ程度のロビーじゃなく、休憩時間にわっと人が出てきても各自がゆったり過ごせるくらいの余裕がある。
スペースの使い方にせせこましさがなく贅沢で、腰掛けられる椅子やベンチもそれなりに準備されていてほしい。
頭上には凝った綺麗な照明なんかもあったりして、足元はふかふかの、深い色合いの絨毯で。
そこに足を踏み入れた瞬間から「非日常にやってきた」と思えるような空間であってほしいな。
7.売店や自販機が常設されている
ちょっとのどが渇いたな~というときに飲み物を手軽に買える自販機や、売店が常設されていてほしい!
なんならカフェがあってくれて良いんだけど最低限飲み物が買えれば十分!
お茶やお水を買い忘れて劇場に来てしまって喉がカラカラだけど中には自販機がなくて辛い思いをした経験、きっとあるはず。。
8.トイレの数が潤沢
開演前や休憩中に長蛇の列ができてもすぐに回転していくような、十分な数のトイレが用意されててほしい!
個室の空き状況は、ドアにくっついている印や入口のランプなんかですぐにわかるようであってほしい。
9.パウダールームがある
お手洗いとは別に広々としたパウダールームがあって、メイク直しをしたい人はそっちへいけばOK!な作り。
10.入口に傘立てがある
雨が降って長い傘で来たときも、濡れた傘を客席に持ち込まなくて良いし、無理やり床に寝かせておいたりする必要なく、入り口で預けられる。(図書館の入口とかにあるやつ。)*3
11.せりや盆などの機構が潤沢
居心地の良さだけでなく、見応えのある演目に出会える場所であってほしいので機構部分も贅沢なところがいい!
舞台上でおおよそ演出家の皆さんが使いたいと思うような物理的かつ一般的な手法は、すべてなんでも実施できる。
12.使用有無が自由に変えられる花道・銀橋みたいな機構がある
使わないときはしまい込まれて客席ゾーンになるが、使用されるときだけ便利に出現する花道的な機構。
出現時は役者と客席とがたいそう近くなってより興奮して楽しめる瞬間が生まれる。
13.音響がすこぶるいい
台詞も歌も生演奏も、最高の音質で客席に届いてくるし、席の位置によっての極端な差分なども生まれず、どの席に座っても聞き取りに困らない。
サイドシートだと妙に音がボワボワするとか、前の方だと響きが足りない感じがするとかが、ない。
……すいません、本当にすっごい当たり前のことしか思いつきませんでした!!!
我ながら常識的すぎるっていうか、あまりにも「実」に寄りまくっている回答すぎない!?
もう少し夢、あってもよくない!!??自分で書いててあまりにも現実的すぎてびっくりしてしまった。。笑
でもそれくらい、劇場にはこうあってほしい!の個別具体的な思いは溢れますよね。
改めて書いてみて、「そんな贅沢言ってない……よねぇ!?」って気持ちに。
皆さんの理想の劇場はどんな劇場ですか!
以上、あなぐまアドベントカレンダー2024の4記事目「お金のことを一切考えないで理想の劇場を作るなら」についてでした。
明日更新予定のお題は「現地に行く or 行かない(=我慢する)の境界の決め方」です。お楽しみに!