こたえなんていらないさ

ミュージカル『刀剣乱舞』を実家とする舞台オタクのブログです。推しとご贔屓がいます。

テキスト文化と心中したい

Twitter、お前、しぬのか……?


情報を追うごとに、ここ数日でどんどんと怪しくなっていく雲行き。
Twitter、本当にどうなってしまうん?」
という気持ちがおさえきれず、未だ今年のエリザの感想記事すらあげられていない(ほどに文章を書くことを休みたい気持ちが強かった)のに、思わずブログを更新してしまっています。


わたくし、どう考えてもTwitterヘビーユーザーです。ないと本当に困る。特に趣味において困ることが多すぎる。
自分がなんちゃないことをだらだらと書き連ねるつぶやきの機能はもちろんこそと、
そもそも日常の「情報収集」はTwitterに全頼りで生きています。
ここに関しては趣味のみならず、この人なら信頼できるなと思うソースたり得るアカウントをフォローすることで、時事の話題もそれなりに追うことができていました。
それで不便を感じずにここ数年過ごしてきたので、仮に急に「もう使えません」と言われたら、本気でどうしたら良いかわからなくなりそうです。



こういう、幅広い情報収集が行えるツールでTwitterに代わるものって、どう考えても今のところないですよね……?
という時点で、これだけ影響力の大きなサービスに於いて「どうにもならなくなる」ことが現実に起きうるものなのかはわからないんですけど、それにしてもザワザワします。

「退避先としてマストドンにアカウント作る?」といった意見もあって、
親切に概要をまとめてくださった方のツイートなんかも流れてきてふむふむと読んだのだけど、
これを世の大半の人が使いこなせるとは到底思えず……マジョリティが流れる先のツールには、まずならないよなぁ、という印象です。


かといってじゃあInstagramなのかと言われると、それも絶対に違うわけで。。
そもそもタイムライン的な機能を放棄していて「こっちが見せたいものを見せるからね!」の押し付けが強すぎるインスタとは、わたしは現時点で本当に気が合いません。
俳優陣のアカウントをフォローするだけの、自分では一切投稿しないアカウントこそあるものの、
この先自分が積極的にインスタを活用していくイメージは全く持てていないのでした。
タグでの情報検索とかは、たしかに便利だしメイク動画とかは色々見られて面白いんだけど、SNSの活用として中心に据えることは難しいな……と思う。


やっぱり、140文字という「テキスト」で作り上げられている世界だからこそ、わたしはTwitterが好きなんだよなぁとしみじみ思います。
画像も動画も投稿はできるけど、主たる要素はやはり文章にあるわけで。

当たり前のことですが、画像って情報量がものすごく多いですよね。
伝えられる内容も、パッと見で与えられる印象も、文章よりよほど投稿者の意に添いやすい形で運用ができるように思います。
だからこそわたしはインスタが苦手なんですが……「こういう風に見てほしい」という理想のもとに切り取られた画像の集合体に感じられてしまって、怖いんですよね。
正直、なんて容易に嘘がつけるのだろうと思って見てしまっているところがある。
そりゃあ文章でも虚飾に走ることは可能なわけですが、そうは言ってもやはり限界がありますもの。


それこそブログもそうなんですが、
どんなに廃れていっても、わたしはインターネット上で出会う情報としては、一番「文章」を愛しているし、これからもそれは変わらないと思います。
その時点で時代にはとっくに取り残されているのかもしれないし、切り捨てていかれる層なのかもしれない。
でもそれならばそれで構わないよと思うくらいに、わたしはテキスト文化が大好きです。
テキスト文化と心中させてくれ。


そのためにも、Twitterには是非とも踏みとどまってもらいたい……のだけど。
システムを支える立場の人たちがいなくなったら当たり前のこととしてサービスは持たないに決まっているだろうし、
本当にある日突然使えなくなるなんてことも、出てくるのかなぁ。。無理すぎるなぁ。。


深く付き合いがある・ないに関わらず、相互であるかどうかも関係なく、
ただ「この人が書いてる内容を日々眺めていたい」という感覚で時系列で文章を好きに追える、そんな場所としてのTwitterが大好きです。

まともに使い続けられるなら全然課金もやぶさかではないけど、なんかそういう話ですら無さそうで、とにかくざわついているよ、というお話でした。
果たしてこの懸念は、笑い話で済むのかどうか。。本当にどうなっちゃうんだろうな。

及川光博ワンマンショー「GROOVE CIRCUS」@人見記念講堂 ツアーファイナル・7月31日の感想

書くと言いつつだいぶ遅くなってしまったのですが!
ミッチーさんワンマンショー2022・人見2デイズ2日目、ツアーファイナルの感想です!

~ここまでのあらすじ~
anagmaram.hatenablog.com
ベイベー4年目の姉の導きにより、ついに及川光博さんのワンマンショー現地にやって来ることが叶った私。
ドキドキワクワクしながら参加したその場があまりにも楽しくて、どうしてももう一度行きたい!という衝動に抗えず、
フッ軽現場オタクらしく思い切って2日目にもお邪魔することに!
さて、どうなるワンマンショー・ソロデビュー!?

※以下、記事内に登場するセトリのカンニング元です!(姉の記事)
purplekuina246.hatenablog.com




「ひとりでできるもん!」ワンマンショー、予定外のソロデビューを果たす。

土曜日は姉と連番だったわけですが、そんなこんなで急も急、いきなり飛び込んだ2日目はソロでの参加になりました。
前日同様、光るタンバリンとポンポンをちゃっかり再度貸し出してもらい、いそいそと一人で着席。
姉のアシストでお譲りいただいたのは後方のセンターブロックのお席だったのですが、大変に見やすかった……!
(あとやっぱりセンブロなので音響がだいぶ聞きやすい印象でした!)


始まる前は「なぜ私は今日もここにいるのだろうか?」と自分でもこの状況が面白くなってしまい、真ん中!という座席ならではの空気感を、存分にうきうきと味わっていました。
客入れのSEが終わり、前日よりも更に早く、より熱を持って立ち上がり出す客席。
今日はちゃんと確認するぞ!と気合いを入れて臨んでいたので、下手側からニコニコとステージに登場するミッチー団長をしっかり目撃することができました!笑
(1日目は「いつの間にかステージ上にミッチーさんがいた」だったので。リベンジできた!笑)


おもちゃ箱のようなごっちゃりした賑やかさにあふれた「The Curtain Rises」に続き、勢いよく始まる「Don't Stop Me Baby」
土曜の公演よりも、指差しだったりウインクだったり投げキスだったりが気持ち多めに見えたミッチーさん。ショーマンとしてのその姿の華やかさにのっけから目を奪われました。
やはりツアー最終日ゆえのボルテージの高さかな?と感じました。すっごくニコニコしていて、嬉しそうで!
コーレスのような作りの「Don't Stop Me Baby」イントロ、Dance! Dance! で朗らかに突き上げられる、きらめくタンバリンの海。
や、やっぱり、楽し~~~ッ!!!

実を言うと、本当のところはちょっぴり不安だったのです。
前日は手取り足取りの引率をしてもらったわけですが、今回は完全なる一人ぼっち。
「果たして私は一人でも問題なく楽しめるのだろうか……?」と、ほんのりと違う意味でのドキドキを抱えていたのですが、そんなのは全くの杞憂でした。
決まったフリを外さずに踊ることは当然できないんですが、やっぱりどうしたって、客席で音楽と共に在ることのできるこの時間が、楽しい!!!ただその一言で、もうオートマティック笑顔でした。

全景!って感じの見晴らしの良い視界いっぱいに広がる、2日目のワンマンショーの世界は、少し文脈を理解したからこそぐっと親密度を増したものに感じられました。
その真ん中で、会場じゅうを「愛」で埋め尽くすミッチーさん。正面からその愛を受け取れる気がして最高の体験だった!
後方センターの席ってお芝居を見るときも大好きな位置なんですが、全身で入り込める感覚があるのがたまらなかったです!

昨日なかった曲!?の驚き→バラードへの落涙→「血の繋がり」の実感(?)

そしてすごく驚いたのが、ファイナルの2日間でもセトリが全然違ったこと!
PARANOIA「気まぐれラプソディー」(曲順間違えましたすみません!)では、なんかいい感じに乗れたぞ、ふふん!と満足していたんですが、
直後に「いや、絶対昨日はなかったよね!?」という曲がやってきたので、踊れる気になってきていた初心者はだいぶ慌てました。笑

なんかすごく重厚でどっしりしてる!と感じたこの曲、確認したら「まるごとフルーツ」だった模様。
テンポは気持ち緩めで、なんというか低音部にずどん!と重心があるような印象の曲ですよね。
完全なる初心者がダンサブルに捉えるにはやや難度の高いこのナンバーのあいだじゅう、私はどうしていたかというと、
「ミッチーさん!『グルーヴ』がわかりません!こうですか!!!」
みたいな気持ちで、なんかこう……ひたすらグネグネしました。つまり、全然かっこよくは乗れなかったw
「うわ~これをおしゃれに乗りこなせたら、かっこいいんだろうな~!!!」と思いながら、現実はもちゃもちゃ→グネグネとした楽しげな動きで、2日目にして初対面の一曲を乗り切ったのでした。笑


そしてやってきたバラード、「願い」
センターで聴くと更に没入感すごかったし、ミッチーさんが全身で歌い上げるそのエネルギーに本当に圧倒されました。

この先の道が別れていくことは決まっている、けれどそれでも「ずっと幸せでいて いつでも想っているから」と微笑んで送られるその優しさが、甘く苦しい。
お互いに音圧で遠慮なく殴り合うみたいなはじめさんのサックスとの掛け合いに、前日以上に涙が出ました。
本当に素晴らしいアクトだった。。
お隣の席のお姉さんもほぼ顔を覆うように泣いていて……すごいものを見せてもらったな、という気持ちで放心しました。ミッチーさんの魂の歌唱。


そうして圧倒されてぼんやりしている泣きっ面に、今度は耳馴染みのあるやたらとご機嫌なイントロが聞こえてきて……!?

「そんじょそこいらの恋とは ワケが違うのさ♪」
ハッまさか、もしかしてあなたは……ロディアス!!?

数年来、私の中では「メロディアス」=「お姉ちゃんが好きな曲」として認識されています。何故なら姉は、メロディアス芸人である。

最初にこの曲を知ったのは、多分姉と一緒にいったカラオケでだったと記憶しています。
「すごくいい曲なのに、歌うと低いから自分だと全然聞いてて気持ちよくないー!これじゃ曲の良さが伝わらないー!」ってその日の姉は悔しがっていました。笑

そんなこんなで親しみしかないメロディアス。このタイミングで聞けるとは全く思っていなかったのでびっくり&嬉しさで、客席で「わぁ~!」とシンプルに喜んでいたのですが(※もちろん振り付けは全然わからない)、
しかしここで、私に予期せぬ異変が起きた。


「心が壊れそうになる 現実の苦しみから 解き放ってくれるのは Baby君なんだから」
この、Bメロの歌詞にリンクした眼前の光景が、私の涙腺をぶっ壊しました。


ここを歌うミッチーさんがね、本当に心からの、ニッコニコな笑顔だったの。
笑顔で客席を見つめて歌うミッチーさんと、ニコニコ&シャラシャラ(※タンバリン)で愛を返す客席と、それを包み込む底抜けに明るいメロディと……その全てが作り出すどうしようもない多幸感に、涙が溢れて止まらなくなりました。

天井から「幸せ」の概念が輝きながら降ってくるような、キラキラした光に空間中が埋め尽くされていくような。
その愛のシャワーが本当にたまらなくて、もはや踊ることもままならず。
定番曲らしく客席はすごく楽しそうに踊っていて、サビ途中の「パンパン♪」の手拍子なんかはそれこそバッチリ揃って決まっているんだけど、
私といえばあまりに泣きすぎていて、それすら最後までできなかったです。笑


幸い、今のところ私は人生にさしたる深刻な悩みもなく元気に暮らしているけれど、
でももしも「心が壊れそうになる」現実の苦しみがやってきたら、きっとこの時間を思い出さずにいられないな。
そう思うほど、圧倒的にポジティブでラブリーな、きらめくスターの愛を全身で受け取ってしまいました。勝手に。
だってこんなの、ド正面から生きてくことを肯定しまくるぜソングだよ。
人生そのものの応援歌だよ。その真っすぐさ、どうしたって泣くんよ。……メロディアスが好きだ!!!
だって「メロディアスな君」っていう修飾の仕方、めっちゃときめかん?最高の口説き文句では!!?
ロディアス=褒め言葉としか受け取れない!ってなっています。好きぃ。。!!!

「……ところでこのリアクション、何?血筋?」になって最終的には面白くなり、とりあえず休憩で姉にメロディアス号泣を報告しました。おもしろ喜ばれた。


そのあとの「Q.I.D」→「CRAZY A GO GO!!」で一気に畳み掛ける流れはさながらジェットコースターのようで、
今泣いた烏がもう笑った!みたいなスピード感でめっちゃ楽しく踊りました!全然踊れてないけど!笑
でもCRAZY~にも最終的にはなんとなく食らいつけた気がするので、自己肯定感が上がりました!楽しかった~!!!

可愛さ全振りで登場するMC、お祭り騒ぎのような2部

休憩明けのミッチーさんの登場曲、土曜日はキャンディ・キャンディだったのが、この日は一休さんだった~!
曲にあわせてけっこう長い時間、ステージ上をかみしも行ったり来たりしてるミッチーさん、あまりにもso cuteでした。
右足だけ膝のところできゅっと曲げて上げて静止する、やや内股気味のあの可愛らしいポーズは一体何だったんです!?かんわいかったな!!?

いやあの、なにがすごいって、あれミッチーさんご自身で「可愛い」ってわかっててやってるよね!?
なんかもう本当に「すげえな……」ってなるんですよ。すごいお人だ!!!可愛い!!!

その後の「愛と哲学の小部屋」コーナーでは、前日にご挨拶していた姉の友人の初心者ベイベーさんがおもっきし読まれる事件が発生し、客席で「もしかしてッ!?」ってなれたのもすごく楽しかった!
昨日が楽しくて今日も来ちゃった!っていう初心者からのひとことに対し、返す刀で「…好きっ。」っていうのは、、ちょっと、ミッチーさん、超よくないよね!!!(褒めてる)
聞きながら「ウ、ウワー!!!助からないやつ!これ絶対助からないやつだ!!!」ってめちゃくちゃ興奮しました。だって落とし方が的確すぎる。プロのお仕事、お見事でございました!!!


その後のアンコール前までの2部の曲は、全体的に賑やかっ!って感じですごく楽しかったです。なんというか、お祭り騒ぎ感あって!

「死んでもいい」が始まる前、客席へ「いいかい!(ポンポンで)一面の!ラベンダー畑を作るんだ!」って呼びかけるミッチーさん、めっちゃ気合いが入ってたなぁ。
ステージ上から見たらやっぱりすごく綺麗な光景なんだろうなぁと。実際、当日も客席をたくさん褒めてくださっていたような記憶が!
ポンポンの海の一部になってたゆたうの、本ッ当に楽しいです!!!もう顔じゅうで笑顔になっちゃう。
その甲斐あって「死んでもいい」の後半どこかで、ミッチーさんから視線をいただけた気がほんのりとしたので嬉しかったです!(←本日もポジティブ)

続いての「コングラッチュレーション!!」は、振り付けがYoutubeに上がったとのことだったので、やっぱり見ておけばよかったなァ~と2日目にして思いました!
サビ最後らへん(たぶん)の右手のキメが、なかなか合わせられない!と悔しがりだす自分に気づく。
こうして人は、及川光博ワンマンショーの深みにハマっていくんですね。ニッコリ。
最後の「ポン酢・ポンザー・ポンゼストは、土曜日はミッチーさんin下手だった阿波踊り部分が、この日はセンターだったため再び目の前で腰を落とした阿波踊りを見られて嬉しかったです。お前はどこに重点を置いているんだ?笑

アンコール、そしてエンディングへ

アンコール一曲目のバラード「君の中へ」
このナンバーは、照明と音楽がシンクロした空間の美しさがすごく心に残りました。

発散と収束を繰り返すようなライトの動き、センターで見ていたせいもあると思うんですが、いい意味でゾワッとしました。
中心からぐわっと光が広がっていくサビ。遠くまで伸び切ったところで静止した輪っかの光は、曲の終わりに向けて、ゆっくりとまた中央に集まっていく。
その光の集まる場所にいるのは、他でもないミッチーさん。
光をあつめて音を纏うスター、その真実性
音楽・空間・そこに流れる時間そのものすべてを掌握し、ひとつの芸術として客席に届けるミッチーさんの、アーティストとしてのこだわりを感じたような一曲でした。


そしてアンコールでは、その場にいた誰しもにとって、本当に衝撃だったに違いないお知らせがありました。
「理枝ベイベーからお知らせ!」と声を張ったミッチーさん、その紹介で理枝さん本人が語ったのは、ワンマンショーツアーからのご卒業でした。
今、とんでもないことが起きているのだということだけは、混乱した私の頭でも理解できました。
本当に長い間ツアーに参加され、ミッチーさんのステージを隣で支えてこられたその事実は、完全に伝聞ではありますが存じ上げてはいるところだったので、
初めて来たこのワンマンショーがその姿を見られる最後になってしまうのかという衝撃と、私なんかがここにいて、これを聞いていていいのかという申し訳なさと……色んな感情が頭の中を駆け巡りました。

声を震わせてご挨拶を終えた理枝さん。でもその後の曲フリでは、「乗れよ」っていうミッチーさんのアテレコに合わせて、すっごい柄悪くバイクにまたがる動きを颯爽とやりきっていて、本当にかっこよかった。
ラストの「Shinin' Star」は全然踊れなかったんだけど、だけどこれが色んな意味での最後なんだって、訳がわからないなりに一生懸命、音楽とひとつになりました。


全ての曲が終わり、最後にエンディングとして歌入りの音源が流れる「Don't forget me」。
もともと、どうしたって泣いてしまう曲だと思うんですけど、
ミッチーさんが歌詞をひとりでつぶやくかたちでシンガロングするように、なぞっていったあの時間。

「ねえ、」って客席に語りかけるような一言ののちに、
「忘れないでいて。」って、ふっと零すような柔らかな笑みを添えておっしゃった、あの瞬間。

人見記念講堂でのこのファイナルを。この2022年のワンマンショーの日々を。
そしてそれだけじゃなく、
これまで理枝さんと一緒に過ごした時間のことを、忘れないでねって、ミッチーさんはそう言っているんだなと思い……堪えきれずに泣きました。
今どんふぉげを流しながらここを書いてたんですが、改めて泣きました……

そこには愛だけがあるし、きっとこの先も残るんだなって、そんなことを思いました。

及川光博ワンマンショー」とは何なのか

以下は、ミッチーさんのワンマンショーの何がこんなに響くのだろう?心揺さぶるのだろう?と考え、たぐり寄せてまとめた個人的な感覚です。


根本的になるべく”いい人”でいること、まっとうであること、出来得る限りポジティブでいること。
そのような姿勢や物事は、もしかしたら小馬鹿にされたり蔑ろにされたり、生きているとそういう時もあるかもしれないなって思うんですが、
でもそうして人として「善くあろうとする」その心持ちを、ミッチーさんからはごく自然に、正面から肯定してもらったような気がします。

何も「いい人でいなさい」って意味じゃなくて、出来ないこともあるしダメダメな時もそりゃあたくさんあるけど、でも根底で善くありたいって希求するその心こそが大事なんだよって、その立ち姿から語りかけられた感じがしています。


そして、生きていることは、本質的には絶対に「死」と結びついている。
人見一日目のMCで、ミッチーさんが「みんな、死ぬんですよ」「僕たちは、死に向かって歩いていく」ってごく当たり前のように仰っていたのを聞いた時、
それが紛れもない事実だとわかるからこそ、そんなこと言わんといてー!って気持ちでぎゅーって眉間にシワが寄ったし、ちょっと涙が滲みました。

今は今しかなくて、同じ時間は二度と来ない。
観劇オタクであるところの私は、いつだってその一回性にこそ命を燃やして生きています。
きらめきに溢れるこの幸せな時間は、過ぎ去ってしまえば二度と戻ってこない。でもだからこそかけがえがなく、愛おしい。舞台に通っていると、日々そんなことを思います。
ミッチーさんの、死生観に裏打ちされたゆえの人生を肯定するパワーと姿勢は、そんな私にとって、ものすごく刺さって抜けない何かだったのでした。


時間は巻き戻せないから、手元にある今この時を大切に見つめて、自分にできる範囲の「いい人」で生きていこう。
その人生がより楽しくなるように、音楽とダンスを添えて。そして何よりも、笑顔を忘れないでね!

ミッチーさんの光り輝くスター性から、そんな言葉を受け取れたような気がします。
忘れられない、私のワンマンショーデビュー、2デイズになりました。



ここまで一気に書き上げて改めて思ったのは、本当に本当に、2日間ともに心から楽しかった!ということ。
今年も年末にゆくくるが開催されたら連れて行ってね~!と姉とは約束済みです。
なんなら来年のツアー地方も行きたいまである。私がすでに異種掛け持ち多忙すぎ舞台オタクでなければ……!(だからこそ何かとくっつけていけないか?って考えるのが、本当に私の悪いところだよ。笑)


エンタメに、生きることに真摯に心を砕くその姿に、たくさんの元気と幸せをもらいました。
次にまたミッチーさんにお目にかかれる日を、心から楽しみにしています!
\いつまでも夢見テンダネス♪/(←言わずにおれなかったこのワンフレーズを添えて、終わります!笑)

夕闇に沈み始めた人見記念講堂

及川光博ワンマンショー「GROOVE CIRCUS」@人見記念講堂 7月30日の感想

ベイベーであるところの姉の誘いで、ミッチーさんのワンマンショーにようやく!お邪魔しました!
ようやく、と書いたのは本当は2020年4月が初参加になる予定だったため。
あらゆるエンタメが幻となって掻き消えたあの春から2年と数ヶ月越しに、ついに我が身を客席に運ぶことが叶いました!


まえがき的なもの①

  • この記事を書いているのは、オタクになって10年目を爆走中の、とある舞台オタクです。推しと贔屓がひとりずついます!
  • 普段見ているものは2.5次元・グランドミュージカル・宝塚となっております!(このところ、ガチでこの3つの比率が1:1:1になってきている)
  • 姉(id:purplekuina246)はワンマンショー全通タイプのベイベーで、公演を観るごとにせっせとものすごい文字数のレポを同じくはてなブログで書いています。
  • (※我ら、ふたりまとめて「妖怪ブログ書き魔」です、以下は参考記事)

anagmaram.hatenablog.com


まえがき的なもの②
おそらくこの記事を読んでくださる方の大半は姉経由だと思うのですが、自分の感想が取り出せなくなってしまうので、まだ姉のブログは読んでいない状態で書いてます!
(↓配慮して、セトリだけの記事アップしてくれました。福利厚生!笑)
purplekuina246.hatenablog.com
もしも読んでないのに謎に言ってることが被ってたら、それはあれです、「血なんだな。」と思ってくだされば幸いです!笑
あと妙に把握が早いとかそういうところももしかしたらあるかもしれませんが(※小賢しい仕上がりにならないか若干心配している)、それもあれです、毎度アップされる数千字レポを数年読んでいるため……なんかこう、進研ゼミ状態だったんだな、ということで…!




着席~開演後から、MC前パートまでの記憶

この日は姉と連番でした。位置は大通路からすぐ後ろあたりの下手サイド、理枝さん側だよ~と教えてもらう。
ありとあらゆる装備=ポンポン・光るタンバリン・シュシュを貸し出してもらい、いそいそと身につける。
「ポンポンは後半でいいんだよね?」「タンバリンってずっと使う感じ?」的な軽めのQ&Aを事前に済ませ、
客席に座ったわたしは何をやっていたかというと、無言で「\オッケーでーす/」の練習をしていました。オッケーでーす!


そして時刻はついに18時!
SEのボリュームが上がり、暗くなる客席。
とにかくワクワク&ふわふわしていたので、「……あれ、ここからどうやって始まったんだっけ!?」が既に明確に思い出せない自分に笑ってしまったんですが、
まさに「これから始まるよ!」的テンションのウキウキした音楽が流れ始め、降りていた幕がするりと上がるに従って、客席がうわっと熱の籠もった空気感で立ち上がり。
否応なしに気分が高まったそこには、華やかな”サーカス”の世界が広がっていました。
姉がブログでいつも「スターの登場を見そびれた」って書いてるのでミッチーさんはどこから出てくるんだろう!?って思ってたはずなんですけど、なんということでしょう!私もしっかり見そびれました。笑
ピンク×黒のくっきりとした派手派手ストライプのジャケットに身を包んだ及川光博さんが!いつの間にかセット2階の壇上に、いらした!笑


そこから始まってすぐは、とにかく「うわーー!!!(感動)」の気持ちでいっぱいになりました。ついについに、私もここに来れたんだ!と募る実感。
話には聞いていた&映像でも見たことはあるので知ってはいたんですが、本当に客席全体が、楽しそうに踊っている!ということにまずしっかりと衝撃を受けました。
そして突き上げられた手に手に握られるタンバリンの光の、まぁなんとキレイなこと!

……そして隣の姉はと言うと、開始直後から、私の予想の5倍、踊り狂っていた。
現場でどうやらめっちゃ踊っているらしいのは話を聞いて当然知ってたけど、目の当たりにすると「なるほど!!!」になり、そこでもまた楽しくなってしまう私。
爆踊りがガチ初心者の参考になるか?と言われると、それはなかなかならないやつなので(それはそう!笑)、その日の私の目標は、「楽しげにもちゃもちゃ動く」に決まりました。笑
もちゃもちゃ~!!!((( 🐻)))
(そしてあれだけ踊ってても姉とは特に隣でぶつかったりはしないの、座席幅のみで踊る「新手の訓練」の存在を感じ、またそこでも面白くなったりしていました。笑)


MC前の3曲、始まった直後は流石に曲ごとの明確な記憶がなくて難しいのですが、
ひたすら「たのしいいい!!!」という気持ちでいっぱいになっていました。
振り付けはこう、なんとなく、雰囲気でもちゃもちゃしました。なんかいけた気がします!!!(←※自己評価が高く図々しい様子)
さっき右だったから次の4カウントは多分逆で左よね!みたいな感じで、なんとな~く予想しながら、しゃにむに楽しく、ついていきました。
でも、なんというか特に「踊らなきゃ!」みたいなプレッシャーもなくて。
音楽と一緒に動きたいから好きに動く、わーーい!!!な気持ちで、それはもうただただ楽しく参加しておりました!
なんせ隣が姉なので気楽だったというのも大きかったのかも?特段照れもなく、ビクビクしたりもなく、本当に我ながらのびのびしてしまったな……と振り返って思うなどしております!笑

MC~残りの前半パートの記憶

4曲終えたミッチーさんが、客席に語りかけるMCパート。
ここでとにかく「……嬉しい!」と溢していたのが、とても印象に残りました。
中止になってしまった仙台公演。
「ステージに立てることが、当たり前では無くなってしまった。」と語り、今日無事に幕が開いたことへの喜びを爆発させるミッチーさんの言葉。
現在進行系で開かない幕がひとつある身*1としては、公演中止にまつわる様々な感情がわかりすぎるほどにわかるので、ちょっとじわっと涙しました。
ファイナルがファイナルとして迎えられて本当によかったなぁ……と、お邪魔する身ながらしみじみと嬉しくなりました。


客席の位置ごとに「◯◯ですか?」で呼び名をつけるやつ、
2階席が”フェアリー”だったので、なんかそういうファンタジックなやつになるのかな~?と思っていたら、
「1階後ろベイベー、フェラーリですか?」だったのでめちゃくちゃ笑ってしまった。急なスーパーカー来た!?なった。\フェラーリで~~~す!🚗/
その次が「ランボルギーニですか?」→さいごの前ベイべーの皆さんはもはや初めて聞く車種でなんだかわからなかったのが楽しかったし、なによりミッチーさんが大変楽しそうだった!w


休憩前の後半パートで特に心に残ったのが、「君が好き。」「願い」の2曲でした。

「君が好き。」は、優しく抱きしめるみたいに歌うミッチーさんの歌声と、醸し出される空気感のなんともいえない愛らしさにメロメロになりました。。
あったかい声音と表情は、真ん中に愛と優しさがある~!って言いたくなるようなそれで。
ひりつかない、どこまでもやわらかな愛の形。
ゆるやかにリズムに乗ってニコニコしてその歌声を味わっている間、とっても幸せを感じました。


「願い」は、聞きながら最終的にびっくりするくらい泣きました。
ライブ会場で聞くバラードの持つパワーってすごいんだなと……。
群青の夜空を思わせるような深い青の背景に、散りばめられた星のような照明と、ゆるやかに回転するミラーボール。
なんといっても、サックスのはじめさんとの掛け合いに、本当に痺れました。
サビの後半、ミッチーさんの歌とまったく同じメロディを追いかけるように奏でるサックスの音色を聞いたとき、その構成に鳥肌がたちました。美しすぎて。
まるで、二人で歌っているように聞こえたんですよね。
イーブンの力で音楽をぶつけ合い重ね合わせて、ひとつの世界を作り上げている感じ。
バラードだけどものすごく力強さがあって、理屈ではない音楽の力に圧倒され、ただぼたぼたと涙をこぼしました。本当に素晴らしかったです。


その後、特にラスト2曲は「難しくておどれねええ!!!!笑」みたいな気持ちになりながら、それでもめっちゃ楽しかった!
振り付けわからなくてもリズムに乗って楽しくもちゃもちゃすることはできるので、\楽しげでーす!/みたいな気持ちでいました。

MCパート~後半からアンコールまで

愛と哲学の小部屋、これが噂の~!て感じで、聞いていてすごく楽しかったです。
ミッチーさんのスマートさが随所に光る返し。読み上げられたベイベーさんへの愛のあるツッコミも、ニコニコしながら聞きました。(特に米米CLUBのファンの方への回答がめちゃくちゃ面白かったです!)


そして後半はなんといっても「死んでもいい」が!ちょう楽しかった~~~!!!

「死んでもいい」と私の出会い(?)について記憶をたどってみたんですが、
2020年の2月あたりに、姉と一緒に姉の友人夫婦のお宅にお邪魔して、それぞれの推しをプレゼンするぜ!みたいな会をしたことがありまして。
その時にワンマンショーの「死んでもいい」の映像を流しながら、当たり前のように踊っている姉を見ていたら、楽しそうだったので一緒になんとなく踊って……なんかそれでおおよそ覚えてたみたいです……?なんでだよ。そんなことある?我ながらそれ、どんな記憶力?笑

そんなこんなでめっちゃしっかり踊れてしまい、サビ前のV字のキメのタイミングとかも外さないで全部できたので、もうめちゃくちゃに楽しかったのです。
「なんなんだ、この楽しい時間は!!?」ってなりました。
だってもう、会場じゅうの空気が”楽しい!”としか言えない気配に満ち満ちていて!
その場にいる人全員で、ひとつのポジティブでキラキラしたものを作り上げる充実感がものすごかったです。
一方、その後の「コングラッチュレーション!!」はもうちょっと難しいので、右手を突き上げる決めが残念ながら最後までできませんでした!笑
でもすんごく楽しかった~!!!
「ポン酢・ポンザー・ポンゼスト」は、途中でミッチーさんが阿波踊りを踊っているのを見て、嬉々として一緒に全力でやりました。(理由は説明難しすぎたので笑、注記に飛ばしました!*2

アンコールの「Shinin' Star」は「あっコレ難しい!」になって、再びのもちゃもちゃ~!タイムをしましたが、いやぁ、でもほんと、え?なんかめっちゃ、楽しいな……?になってた。
ゆあしゃいにんすたー!ってイントロからして、もうかっこよくて好き!
「もう一曲やるのやらないの!?」のくだりからの「バラ色の人生」は、大好きな曲なのでかかってとっても嬉しかったです!
(ダンサーのさちえさんのお誕生日サプライズからの、「こういう人生にしたいです!」のフリ、あまりの可愛らしさにめっちゃ胸キュンしました……!)
バラ色は流石のド定番曲(ですよね?)で、もう会場の皆さんの一体感ったらなくって!
そんななか、私は振り付け的にはさっぱりついていけなかったんですが、
いやでもそっちに必死なるのもったいないわ!と思い、歌うスターをしっかり見つめることに集中し、最後まで楽しく笑顔でもちゃもちゃしてました!楽しかった!

感想、まとめ!

いやあの、本当にめちゃくちゃに、楽しかったです!!!(大声)(いやそれはもう十分伝わっとるよ)
何がそんなに楽しかったの?っていうのを、自分の中で紐解いてみました。


普段私がよく行く「観劇」の場合は、当然のことながら行儀よくじっと椅子に腰掛けていることが基本で、拍手以外は微動だにせずに座っているのがデフォです。
私にとっての実家であるところの2.5次元演目・ミュージカル刀剣乱舞では、公演の2部がライブパートになっていて、ペンライト・うちわ持ち込み参加OKの構成なのですが、
そのどちらも「掲げるのは胸の高さまで」の規定があり*3、ペンライトは「振る」けど「踊る」ことはまずありません。
刀ミュではアリーナクラスの大型ライブ演目がコロナ禍以降では今年初めて開催されたのですが、現地では着席するよう予め指定がありました。
そういったわけで、普段は音楽を聞いていてもペンライトを振る右手以外はじっとしていることが当たり前なので、
「……好きに踊っていいんだ!??」という事実そのものに、新鮮な驚きと喜びがありました。
めちゃくちゃ裏拍で乗りたい!みたいな曲も普段はぐっとこらえて、右手で刻むリズムのみに全てを賭けている身にとって、本当に好きに動いていいんだよ~!っていうのが初体験で。
腕を頭上に掲げるのがOKなのも最初どうしても慣れなくて、上じゃなく前にしか手が伸ばせなかったんですが、徐々に上に伸ばすことへの抵抗もなくなりました。
それこそ宝塚だと手拍子・拍手に全てを込める!!!っていう文化ですし、観劇中に体を動かすことってまずないです。(動くとその分、他の人の集中力を遮って邪魔になってしまうので!)


なんというか、音楽を「身体的に体感する」経験の楽しさに、とにかく驚きました。
観劇の際は、その場で得る感動や情動を、ひたすら胸の内で・心の中だけで内的に処理しているわけですが、
それをそのままリアルタイムで、自分の体を使って表現できるのって、こんなに楽しいんだ……!?というのが新たな発見でした。
(※客席でじっと座って観劇するのが嫌だ!という意味じゃなく、エンタメとしての受け取り方の手法がまるで異なるという意味のお話です)

……そんなわけで、個人的に踊るのがびっくりするくらい楽しかったので(※ねえ、それも血なの?笑)、ついその話ばっか書いちゃいましたが、
別に会場には「こうしなきゃダメ!」みたいな縛りがあるわけでも全然なくて。
もはや一芸?と感じられるようなタンバリンのレスポンスとかはしっかりビシッと揃えつつも、
音楽と共に在る方法はそれぞれのお客さんに全て委ねられている空気なのも、ものすごく素敵だな~!って思いました。


そして、そうやって客席で思い思いに楽しんでいるお客さんを見ているミッチーさんが、何より本当に幸せそうで。
中止を経ての再開に当たる公演だったので、きっとたくさんこみ上げるものがあったんだろうなと、見ていて思いました。

人前に立つことを選び続けて26年目の光り輝くスターは、集ってくれたお客さんと一緒に”今この時”を作り上げることに、無上の喜びを感じているのだなぁ……と。
愛を込めた眼差しを、とにかくたくさん客席に注いでいらっしゃったなぁと思います。
あと多分なのですが、なんとなく「このあたり」として見てくださった瞬間があったので、「たぶん……見てくれてたかな!?」と思えたのも、初心者ながらたいへん嬉しかったです!
(※こういうのは普段から「そう思っておこう!」と積極的に勘違いしていくスタイルで生きており、図々しくてすみません!笑)
下手側にいらっしゃる時は、基本的にミッチーさんが0ズレになるラッキーな座席位置だったのですが、
たぶん前半曲のどこか……!で、ちょうど目の前で指ハートをきゅん♡と飛ばしてくれたので、
\きゃー♡/という気持ちで軽率にタンバリンを握りしめながら空いた左手で指ハートを無意識に返してしまいました。それくらいときめいたし、ミッチーさんの笑顔がso cuteでした!!!



さて、ここで問題です!
私はこの記事でいったい何回「楽しい」と書いたでしょう……!?

……みたいな状態に仕上がってしまったため(数えんのかい!)、
本来1回だけのはずが、急遽、ファイナル2日目までお邪魔してしまいました。

帰宅途中も帰宅してからも、ひたすら「楽しかったな……」しか言えないbotに成り果てていたのですが、
姉の猛プッシュとアシストにより、ちゃっかり&うっかりの2デイズ、させていただきましたッ!
行けるもの・見られるものは、見たいと思ったその時に足を運べ!と思って生きている舞台オタクなので、
これを逃してはならぬ!という本能に大人しく従った次第です!


というわけで、2日目の感想はもう1記事書く予定です!今日はここまで!
(……ミッチーさんはこういうとき「チャオ☆」って言うのかな!?)

*1:本来、この7月30日は(私は行く予定はなかったのですが)宝塚花組の東京公演初日でした。今は遅れている初日の幕が一日も早く開くことを願う日々です。

*2:ええとですねなんで阿波踊りが嬉しかったのかというと、今年の5~6月に公演してた刀ミュの真剣乱舞祭2022のお祭りパートに阿波踊りがありまして……「めっちゃ見てたけどペンライトを振るだけだった」動きを、思いっきり一緒にできたので楽しかったっていう、そういう事情でした。特殊&説明が難しすぎるだろコレ!笑

*3:念のためですが、ペンライトはかなりまぶし目の光源なので胸の高さまではとっても妥当な規定です!実際規定外の高さで掲げる人が前にいたりすると本当に見づらくて死ぬので……!

舞台「呪術廻戦」じゅじゅステ 東京公演を見た感想(※激・肯定派の意見)

開幕をものすごく楽しみにしてました!じゅじゅステ。
チケットがなかなか取れなくて、追加発売とキャンセル待ちでなんとか見たい回数をかき集めたんですが、
も~~ほんと大好き!!!わかってたけど!!!

※以下、舞台内容の具体的ネタバレを含みます。
※これを書いている私は原作はコミックスで追っている勢ですが、今回の舞台化で触れられていない先のストーリーに関しては一切ネタバレしませんので、その点はご安心ください。
※タイトルに入れたとおり「じゅじゅステ、激・肯定派」の感想なので、観劇した上で合わなかったな~と感じる方は以下自己責任でお願いします。楽しかった人は是非読んでね。まだ見てないけど評判が気になる人は、こういう人もいるんだよのひとつの例として気が向いたら読んでみてください。



じゅじゅステ、感想書こうとすると「楽しくて好き!」しか出てこなくてですね。いや~好き。楽しい。
私は今日このあとのソワレで見納めなんだけど、もう既に寂しい!!!
演出:小林顕作 × 脚本:喜安浩平 × 主演:佐藤流司は、私はそりゃあ好きに決まっているやつなのですよ(理由は後述します)。
なので「絶対に面白いはず!」という感覚で期待100%の気持ちで見に行ったんですけど、
私個人としてはいわゆる見たいものが見られた状態で、もうほんと楽しくて!
原作でいうとちょうど4巻ぶんが舞台化された形でした。


色々な意見があるらしいのはわかってるんですが、それでも私はまず第一に言いたい。
じゅじゅステ、何よりもちゃんと原作の芯を食った舞台化だと思う。それが見ていて一番感じたことでした。

もともと舞台化が決まる前からコミックス既刊はすべて読んでいたんですけど、
「呪い」という存在が、それぞれの登場人物の人生や人格形成にどのような影響を与えているかが、エッセンスとして明確に抽出され、描き出されているように感じました。

主人公:虎杖悠仁にとっては、やはり祖父からの遺言「大勢に囲まれて死ね」が生きる上での指針となった一方で、
裏返せばそれはやはり「呪い」になっている側面もある。
作品の冒頭を、祖父の声+死を前にした悠仁の独白で描き出すことにより、彼が運命に巻き込まれていく上での在り方や、その中枢にある「呪い」が何であるのかを、明確に打ち出すことに成功しているなと思いました。

恵ちゃんには恵ちゃんの、野薔薇ちゃんには野薔薇ちゃんの、そして五条先生には五条先生の、それぞれが背負う呪いがやっぱりあって(※もちろん4巻までの内容で描けないこともたくさんあるんだけど)、
それを踏まえて彼らがなぜそこにいるのか、何を目指して戦っていくのか、その本質的な部分を掬い上げている脚本だなぁと感じました。
喜安さんの台詞とか場面の取捨選択、本当に冴え渡っていると思う。


あとは、原作序盤の展開で個人的にすごく好きな、大人と子供の明確な対比がちゃんと舞台上にも展開されていた点が好きでした。
力を持つものが結局はすべてを制するその厳しい現実の中であっても、それでも高専の生徒たちは本来はまだ庇護されるべき子供。
作品の中における”大人”たちがその点において自分の矜持をしっかりと示すところ、すごくグッとくるポイントなんですよね。。
ナナミンや伊地知さんは、悠仁を正面から心配して、はっきりと「行ってはいけない」と諭す。
それでも、二人に謝りながらその制止を振り切って、自分の足で駆け出さずにはいられない悠仁
そしてその先に待ち受けている、あまりにも辛い現実。
眼前で起きた出来事のままならなさ、どうしようもなさを、悠仁は正面から受け止めて、その先に進もうと決意する。


コミカルなところは(アニメでもそうですが)思いっきりコミカルに振り切って、めちゃくちゃ笑わせたかと思いきや一気にシリアスに展開していく。
今回は久々に劇場に旦那さんを連れて行きましたが(※原作は旦那さんの勧めで読みました。ちなみに彼は連載本誌追ってる勢)、夫婦ともどもめちゃくちゃ楽しみました。
4巻までって序盤も序盤なので、どんどんキャラクターを出していかないといけないですよね。
そもそも原作も流石現代の覇権タイトルやな!って感じのハイテンポでガシガシと進んでいくので、
「舞台にまとめるのかなり難しかったのでは?」と感じるのですが、
説明すべきところは説明しきって、キャラクターごとに削れない背景はワンシーンでもしっかり織り込んで……正直、よくまとめたな!?って思いました。
推しが本作に出ている友人、せっせと銀劇に通ってるのですが、たしか1話だけしか読んだこと無い状態で見ていてそれでも「楽しかった!」って言ってるので、
原作知ってる勢・知らない勢のどちらにもちゃんと訴求できる脚本になっているんじゃないかなと感じます。

キャスティングについて

キャスティングに関しては、ほんと全員正解!!!って叫びたくなります。良すぎ!!!
まず虎杖悠仁を演じるりゅうじくんの真ん中主人公力を堪能できるのが、もうめちゃくちゃ楽しいです。
普通の(※全然普通じゃないけど)高校生として、そのへんにぽんっと気負わずに存在してる感じ、肩の力の抜けた可愛さがもうそもそもたまらん。
からの、虎杖悠仁の半端ない運動神経を体現してしまえる、あの素晴らしい身体能力ったらないよね!
回し蹴りとかハイキックとか悠仁の動きは体術の宝庫なんですけど、見ていて惚れ惚れしてしまう。
りゅうじくんはいつ見てもとにかくその存在感が「本物」で、ただただすごい。。
悠仁がよく言う「知らん。」の台詞の言い方もすげ~好きなんだよな。
あと入学の学長面接の歌でセンターで踊ってるところは、かっこよすぎてかっこいいです!!!「好!!!」の感情に支配されてしまう。


そしてりょんくんの五条先生ーーー!!!!ずるい!美!!!立ち姿、二次元!!!
線の細さがまず五条悟だな!!!ってなりました。脚の細さと長さ。アクスタの写真なんて、もうそのまんま二次元じゃん……?
何より「無量空処」の、あの目隠しを外すところね……あそこがビシッと文句なく決まる、りょんくんの顔面のとてつもない美しさよ。。
徹底して軽薄なところと、その奥にある「最強」のとてつもない重み。似合ってるとしか言えないです!
原作だと一番好きなキャラクターは五条先生ですが、何の文句もありません!かっこいい!!!最強!!!
エンディングの髪を下ろしたグラサン姿がとくにパーフェクト造形でほんと心を鷲掴みにされました。拝みたくなった。ありがとうりょんくん。


あとは、なんといっても二幕をかっさらう真人ですよね。。
もっくんはもう、徹頭徹尾「役者」でらっしゃるので……もう流石の実力というかなんといいますか、演じてて楽しいんだろうなー!って思いたくなる素晴らしさでした。
純なる邪悪さ……絶対悪でありながらどこまでも透き通っているというか。ナナミンの言葉どおり「まだ子供」の呪霊なわけでね……
真人の持つ相反する部分を、自分の身のうちにしっかりと飲み込んだうえで、あとはもうあるがままに板の上で体現している様子に痺れます。
あまりにも似合いすぎてる。そりゃ~太田基裕に演じてほしい役だね!ってなりました。
旦那さんは「ノーマークだったけど一番良かった!」って、観劇後にめちゃくちゃもっくん真人を褒めちぎっていました。わかるよ!笑


でもほんと全員正解!だと思わずにはいられないの~~。
高月彩良さんの真希ちゃん、立ち姿の迫力と口調のおっかなさ、本人か!?なるし、藤田玲さんの物腰の恐ろしいまでの柔らかさがあまりにも夏油だし、
泰江和明くんの恵ちゃんの、呪術師としては明らかに実力者なんだけれど根底は高校生な感じとか、ほんと全員「好き」しかない!
和田雅成くんだとちょっと若いのでは!?と思ってたナナミンも、大人の枯れた感じがめちゃくちゃ出せてて流石だった。
あと、田中穂先さんの伊地知さん、伊地知さんすぎる!最高です!脇が実力のある俳優さんによってビシッと締まりきってるので、ものすごく安定感がある座組だなと感じました。

劇中の歌について

「はいこの中毒性、知ってる~~~!」ってなっています。ほんとあいかわらず、けんさくさんは作曲の癖が強いー!!!(好き)
特に好きな曲は……ちょっと選べん!!!笑
選べないんだけど、最初に見た時は野薔薇ちゃんの「スカウトされたらどうしよう♪」にめちゃくちゃ持っていかれました。
野薔薇ちゃん、可愛すぎんか!??!なにより声がめっちゃいい!!!
発声もクリアで聞き取りやすいし、それだけじゃなく声に滲む脱・田舎!の悲願達成の強さが好きでした。


作品の中において印象に残る、という意味だと、
やはりメインテーマになっている「この先どうなるかなんて~♪」の1曲目と、
少年院で特級を前にして死の可能性を突きつけられた悠仁の独白ソロ、あとはやっぱり真人のソロ。この3曲ですかね!


メインテーマに関しては、センターを張るりゅうじくんの主人公歌唱がそもそも最高なわけですが、
オープニングのラスト、悠仁が舞台上からはけて、恵ちゃんがセンターでめっちゃ歌って踊ってるところも大好き。
群舞+合唱の迫力によって、ここから何かとんでもなく新しいものが始まるんだ!っていう高揚感がすごくありました。
少年漫画感がすごく溢れているというか。バーン!と勢いよく世界観が打ち出されて、予感にワクワクさせられる効果があるなと感じます。


少年院でのソロに関しては、りゅうじくんの歌唱力、本当に爆伸びしたし安定したな!?というところへの感動があるのと、
何よりやはり感情を歌に乗せるのが、彼は本当にいつ聞いても抜群にうまいなと。
死に方を選べると思っていた、自分はもっと強いと思っていたという、あの悔恨や苦悩や恐怖や、色んな感情がないまぜになった独唱は圧巻。
その結果、実際に悠仁は一時的にとはいえ命を落とすことになるわけですし……
聞いていてすごくこちらまでヒリヒリとしてきて、表現者としてのりゅうじくんの実力に改めて脱帽!という気持ちになりました。
「呪い」の存在をまだどこか軽く考えていた悠仁はあの時二重の意味で死んでいて、その一つの終焉を描くに当たって効果的なソロだったなと思います。


真人のソロはなんかもう……完璧!て気持ち。もっくんさんよ、なんであんな歌がうまいか??笑
いい加減慣れろよと思うけど、あまりにもうまいので新鮮に驚いてしまう。
「なにーをーしーてもーいいー♪」って歌われるとなんかこう、ゾクゾクしますね!?
そ、そうなんだ……!?ってうっかり持っていかれそうになる。
なんというか、ある意味では順平をたぶらかしている存在なわけなので、
真人が順平を自分の手の内に取り込もうと惑わせ、酔わせている世界観とあのソロ、めちゃくちゃしっくりきているなと思いました。


あとはそれこそ、順平のソロも好きだったなぁ。うまく言語化できないんですが、あそこでそのメロディ持ってくるの、わかる!!みたいな。
何とも言えず、すっごいけんさくさんを感じました。メロディラインを作る巧なんですよねぇぇ。
退場のときには劇中曲のライブ音源じゃなくてあきらかスタジオ収録の音源がめっちゃ流れてるし、CD売ってくれないかな!?の気持ち。あるんでしょ!?売って!!?

真面目な話、本作への是非について。「是」側の意見として思うこと

さて、ここを遠ざけて書くことが今回はできなかったので、どうせ書くなら正面から真面目に書きます。

正直なところ、私は客層としてそれなりに偏ったところにいる自覚はあります。
なぜなら、本作と同じ脚本・演出コンビで2014年~2017年に上演された學蘭歌劇「帝一の國」を心から愛し、シリーズトータル30回超通っている女だからです。(りゅうじくんもライブを含めたシリーズ全4作のうち、3作に出演しています。けんさくさんとりゅうじくんが出会った最初の演目なわけですね。)

なので私、このクリエイターコンビが明確に好きなんですね。それゆえじゅじゅステの観客の中央値(?)では、まったくないと思います。
そのために今作が歌満載な部分にも、驚きは特にありませんでした。むしろ「でしょうね!」だった。
そもそも演出の名前を見た時点で予想していた範疇だし、キャストを見た時にも歌わないほうがおかしいと思っていたくらい。笑
ただまぁ、それはだいぶ外れ値としての感覚だな、ということは自覚してます。……してるんだけど!
超人気の覇権タイトルゆえ、仕方がない部分も理解しつつ、なんかそこまで、そーなっちゃうかな~!?という極端なリアクションの数々には、ちょっと面食らってるのが正直なところです。


そもそもなんだけど、「舞台」って書いてあったら歌っちゃいけんのか?みたいなの、私にはぶっちゃけるとよくわからんのだ。
「舞台って書いてあるのに歌い出した!ミュージカルだとは思ってなかったのに!」みたくハレーションを起こすのはまぁ、たしかに、となりつつも、、
ただ、そこは私がもともとミュージカル大好き人間なので、ちょっともう置いておきます!
苦手側の感覚がわからんのは申し訳ない、歌って踊るのが好きですまんよ!!!笑


でも、本件を巡るあれこれの本質は、たぶんそこではないですね。
これだけ人気のある、誰もがタイトルを知っているような現在進行系で連載中のジャンプ作品、
舞台化するならどうやったって、批判も合う合わないも出てくるに決まってるんですよ。
それはもう作り手側も重々承知の上だと思います。
その上で演出に他でもない小林顕作さんを当てている時点で、明らかに制作側の腹は決まっているっていうか、ある意味では勇気がありすぎるっていうか。笑
喜安浩平脚本と小林顕作演出の組み合わせ、そこに佐藤流司を主演、この方向性で作品を絶対おもしろいものにしてみせる!!!」って覚悟があったんだろうな~と感じずにはいられないし、実際その仕上がりになってたなと。
どう考えても作家性を踏まえてなければなされない指名なんだし、結果それにド正面から応えた作劇に仕上がっていたってだけの話で、もうそれで十分じゃないかな~と、のんきな私は思います。


舞台って、出来上がったものを見せられて終わりなのではなくて、
それを受け取る観客側の想像力が介在して初めて完成するエンタメなのだと思うんですよね。
パッケージされた完成品を、さぁどうぞと手渡されるものではない。
目の前で繰り広げられる生身の人間による1回きりの生きたパフォーマンスで、自分の心がどう動くのか、何を想像し何を感じたのか。
それを自分の感性で導き出して、初めて完成するエンタメ体験なわけです。

それを踏まえた上で、作り手側は舞台上で表現出来ることであれば、それこそ別に「なにをしてもいい」わけですよ。
表現手法のひとつとして、小林顕作という演出家が持っている作家性は「劇中に歌を組み込むこと」だっていう、そういう話なんだと思います。
だってミュージカルか?って言われるとコレ別にミュージカルじゃあないな?とも思いますもん。じゃあなんだ、って話なんだけど……歌のある舞台?笑
「この場面づくりをするに当たって、そうだ!こういう歌が欲しい!」っていう組み立てをするのが、けんさくさんだな~と私は思ってる。


なので単にその演出が、観る側各自に「合う・合わない」の話、ただそれだけではあるはずなんです。
そしてそれは別にこの作品に限ったことじゃない。
普段わざわざ言わないですが、私だって同じ作品が原作でも、自分に”合わないな”と判断した方の舞台化は明確に見てませんもの。

しかし今回はとくに観客層が多種多様、それこそ舞台慣れしてない人もかなり多いと思われる中で、受け取り方にでかめのグラデーションが出て、その上で「非」側の意見に強めに引っ張られる人も出やすいのだとしたら、それはたぶんもうしょうがないんだろうな、と感じます。ネガティブな意見のほうが強いことはままある。


ただ、自分が期待していた・思っていたものとは違ったから、イコールそれは「良くないものだ」って決めつけるのは、流石に短慮かなぁと感じずにはいられないのも事実です(発端を見てはいませんが、仮に自分の感性に合わないことを以て「虚無」という言葉を用いるのだとしたら、それには明確に賛同しかねます)。

あとは「なんか批判が多いみたい……」っていう予断のもとに見に来るの、それが一番、シンプルにもったいないな~とも思う。
まずは自分の目で見るものを信じてみようよ、という気持ち。
周りがどう言っていたって、自分が楽しいと思ったんなら別にいいじゃない。無理に人に合わせなくたって!
他人の評価じゃなくて自分の内側に問いかけた結果を信じなよ、になる。
ただ一方で、1万円するチケットで損をしたくない、という気持ちがあるのもわかります。
そこから前評判を気にしてしまうのも当然だと思うので、そのあたりも本当に難しいところですね。


ひとつ言えるのは、せっかくのメディアミックスなので、舞台なら舞台でしかできない表現を思う存分したら良いと思うってこと。
そして本作はそれをやってのけていると思います。
さらに演出家がいる以上、そこには明確な作家性があります。それが万人に受けることは難しい。合わない場合は仕方がないです。
「原作を蔑ろにしてる、そういうことがやりたいならオリジナルでやれ!」みたいな舞台化だったら話は全然別ですけど、
そういうことではないと少なくとも私は自信を持って言えます。原作もともと読んでいた勢の感想として。
見て楽しかった派の人たちがあまりにもしょげてる印象なので、本当にびっくりしてしまったので、はっきりとそれは言っておきたかった。
じゅじゅステ、私は大好きだよ!楽しかったよ!!!次も見るね!って、書きたかったです。


合わなかった、自分は好きじゃなかった、それはそれで勿論良いんです。
みんなが同じ感想である必要なんてまったくないんだから。楽しめなかった人の気持ちを否定する気はさらさらありません。
そしてその上で、私は自分の感性でもって、胸を張ってこの舞台が大好きです。
次もあったら絶対にチケット取って見る!!!じゅじゅステさいこー!!!


そして何より、愛すべきこの作品が、千秋楽までどうか無事に走り切れますよう。
例のごとく上演中止の嵐が吹き荒れてきており、厳しすぎる環境になってきていますが、全公演完走できることを心から祈っています。

「断然、君に恋してる!」んだな~!だった真剣乱舞祭2022・肥前忠広の思い出

本当に心の底からこんはなずではなかったのだ。そう言い続けていたお祭り期間が、遂に幕を下ろしました。
2ヶ月かけて10都市を回る大編成での公演が、この期間に予定通り完走できたことは本当に快挙だと思います!めでたい!何度でもお祝いしたい!
真剣乱舞祭2022大千秋楽、本当におめでとうございました!!!

当然のこととして、演目全体への感想を書きたいのですがその前にこの感情を言葉にしないと先に進めない!となったので、
界隈を全力で騒がせる超人気刀剣男士に躍り出た肥前忠広くんについて書きます!
ご多分に漏れず、私も本当に大変なことになってました。江水の時点で既に完敗していたところではありますが、らぶフェス期間での「恋」の加速度がやばかった。
何がそんなにどストライクにぶっ刺さってしまったのかを書くぜ!という記事です。

まずは面白がりの人格で書くね!(どういう宣言?)

現実が妄想を超えてくる、それがミュージカル『刀剣乱舞』。肥前くん in 断然!

6月になって現れた大事件セトリこと「断然、君に恋してる!」ですが……。いやそんな……そんなことある……???(おさまらない動揺)

断然、君に恋してる!

断然、君に恋してる!

自分でもどうしてなのかさっぱりわからないんですが、わたし江水大楽の頃から肥前くんに断然!を歌ってほしかったみたいなんですよね。
いや怖いよ。夢叶ってんじゃないよ。どうしてそうなるんだよ。たぶん江水散花雪のペンライト曲「ALL FOR ONE」が可愛すぎたせいなんでしょうか、なんなんでしょうか……?ウケるというか、本気でもはや怖いよ。笑


ハイテンポで3分ぴったり?くらいで終わってしまうほんとあの一瞬の間に、ものすごい勢いでオタクの情緒をかき乱していく肥前くん。
断然!まではなんとか無事だった人たちのことも、抵抗むなしく多数陥落させたのではないかと感じます。あの6月以降の勢い、本当に異常だったなって。笑
福岡公演の配信を見ていたマブから速報が入ったとき以来、まじで現地での<死>を覚悟して臨んだんですが、
実際に見ると「なんで俺まで!!!」って不満を顔で述べながらも、しゃかりき全力爆踊りするそのギャップが本ッ当に面白すぎて可愛すぎて、むしろ爆笑しながら見てしまっていました。なんであんな面白いか!!?


Aメロはさ、めちゃくちゃ真面目に全部ちゃんと踊るよね!お陰で一番の被ダメポイントはAメロだったよね!?
ていうかそもそもあの「ヘイガール!」、なにごと!??
嫌そうかと思いきや、初っ端そんな真剣に指ひらひらまでさせて全力で\へいがーる!/はしてくれるんかい!?なって、配信で初めて見たとき頭おかしくなりました。むせた。
その後間髪入れずに俊敏に前髪切るし(※そういう歌詞なので)、「そう君は天使」の、あの両足そろえて前かがみで顎の下に手を添えるポーズの可愛さで既に無い正気を改めて失うし、
「呆然!」の首をくいくい横に振る動きで丁寧にとどめを刺された挙げ句、「始まってたマイラブ」のあの深すぎるのけぞりには心臓とまりかけるし……いやだから、ほんとなに?!……みたいな感じで、Aメロはまじで毎秒ごとに命を取られておりました。すごいんだもん。全フレーズ全力。その全身を余すところなく収めた推しカメラ映像が心底欲しいです。売ってくれ。。

そのあとのBメロ「あいあいあいそ笑いでも~♪」あたりからだんだん世界観がおもしろに寄っていくのですが……だって歌ってる人のまわりをくるくる回って\パン!/手を叩くの、シンプルにおもろすぎん?笑(パン!の勢い良すぎて配信のマイクに音拾われとんの笑った)、
なんかもう最終的に可愛い VS 面白い、どっちの時間帯も、頭の中には「最高!」しか残りませんでした。
ほんとさ、そもそもだけど「照れ笑いからの♪」が「でれ゛わら゛いがら゛の!?」には、普通、ならんのよ!!!笑 私が知ってる断然じゃないすぎたよ!笑
曲想を表現するのが爆裂得意であるところの肥前くん、ひとたび曲と気が合わないとみると「なんで俺が!!」って曲破壊しにくる→不満ゆえにやけくそ爆踊りするの、本当に最高のアプローチで天才か!!?ってなってました。天才だと思います!!!大好き!!!


という、面白がりの人格で言いたいことをまず書いたよ!
ここからは趣向を変えて真面目な人格を引っ張り出すね!

音楽を、歌詞を空間に紡きだすように踊る、その表現力のポテンシャル

肥前くんのダンス・踊りは、とにかく「音楽を可視化する」力が凄まじく強いなと感じます。
その体の動きから、手の仕草から。全身の動きを見ていると、その場に流れる音楽そのものがはっきりとその「体から」聞こえてくる気がする瞬間が本当に沢山ありました。


その背景には、おそらく純粋に「音ハメの精度が高すぎてえぐい」っていう技術的な側面も多分にあるのですが(例として挙げるなら「お前が知ってる」1番Bメロのギター音と拳のシンクロが最高だとかそういうやつ)、でもそれだけじゃ説明のつかないものが沢山あって。
単に技能としてのダンスがうまいというシンプルな話なんじゃなくて、
その全身を使って、この場面・この曲を自分はこう表現したい、がとてつもなく雄弁で明確なんだなぁと感じます。
体の内側に、表現したいものがたくさん溢れていることがわかるというか。その在りようにものすごく心を持っていかれました。
それはすなわち、肥前忠広を演じる石川凌雅くんの表現力のポテンシャルの高さに他ならないんだろうなと思います。*1


たとえば、かみおくりの「風が運ぶは 花びら 落ち葉」の、あの兼さんの歌い出し。
外を向いた円の陣形を組む刀剣男士たちがその歌に合わせて踊るのですが、私の目には、肥前くんの両の手の動きに、はっきりと「花びら」と「落ち葉」が見えました。
宙を掬うようにひらり、ふわりと広げられる腕と手のひらが、風に乗って舞い落ちる鮮やかな花弁と乾いた落ち葉を、その瞬間にふっと出現させていた。


船に乗り現れた将門公を仰ぎ見る、片膝をついた姿勢に滲む畏怖も、
「ならば共に吹き荒れろ」を聞いている、”その時”を待ち受ける前傾姿勢の静止も、祈りを込めた渾身の雄々しい舞姿も。
どの瞬間も、本当にあまりに力強くて美しいので、見るたびに本気ではっとさせられていました。
音楽+歌詞で表されるその世界にぴったりと過不足なくはまりこんで、その世界を表現するためにここにいるのだと感じさせられる全身表現。


2部曲で言うと、「約束の空」が本当にどうしようもなく好きでした。
もともと葵咲本紀の頃から大好きだった曲。ラスト、他の5振りが階段で歌っているところでダンサーさんと一緒に爆踊りしている時間の「I'll never forgetが、どうしてもその言葉どおりの形にしか見えなくて。
見るたびに「あぁ、今日もまた肥前くんがI'll be forgetのかたちをしている……」と訳のわからない感慨を抱いて嘆息していました。そんな君の姿をこっちがI'll never forgetだわ、と思った。
両腕の鮮やかな動きは明らかに”瞬きもせず心留め”てるし、約束のことめっちゃ刻み込んでるし。
歌詞をひとつも取りこぼさないといった意志を感じるあの動きのすべて、何度見ていても飽きることがなかったです。


これはめちゃくちゃに個人的な余談ですが。
その”全身”の動き、主にダンスで表現されるものを、とにかく感覚すべてつかって受け取っていたい!っていうタイプのアンテナは、ここ2年弱で完全に贔屓*2を見ることによって磨かれたところがあります。
もちろんふたりのタイプは全くもって違うんですけど、贔屓のダンスを見ている時にしか起きないと思っていた「体から音楽が聞こえる」瞬間が、肥前くんを見ていてたくさん起きたことに個人的にすごく驚いたのでした。
いや勿論ほんとに全然タイプは違うのが大前提だけど、「踊る姿から音楽が聞こえてくる人、ここにもいたーー!!?」ってなったのが……いやこの驚きというか衝撃、完全に自分ひとりにしか伝わらないやつすぎてアレなんですけども!笑
何が言いたいかと言いますとね、
自分の中に好きが増えると、それにつられて「感受性の幅もいつの間にか広がる」ということでもあるのかなって思ったんです。
”好き”はその仲間を呼ぶというか、本当に色々全部つながっていくんやな……と感じる事象が他にもあったりしていて、何か/誰かを好きになることは、やはりどうしたって奥が深すぎる!

「好き」がクリティカルヒットすると、その後になにがおきるか

最初の記事で「クリティカルヒットの向こう側」って書いてたんですけど、
anagmaram.hatenablog.com

つまりそれくらいやべえよ肥前くん!!!完敗です。クリティカルヒットの向こう側には、本当に何があるんでしょうか……?

【ネタバレあり】刀ミュ 真剣乱舞祭2022(らぶフェス)初見 in 愛知公演の感想という名の、衝動なぐり書き - こたえなんていらないさ

向こう側の結果がコレ ↓ でした。


何があるんでしょうか?じゃあないのよ!笑 一級フラグ建築士、すな!
心から自分に対して「お前は本当になんなんだ?」という気持ちなんですが、
肥前くんだけを見つめるために通った(としか言えないよね)、今年の真剣乱舞祭、もう楽しくて楽しくて仕方なかったです。
どの席で見てても、自分の目で今この瞬間に生み出される輝きに立ち会えているその事実だけで、ただただ最高に満ち足りて幸せでした。楽しいしか無い!悔いも無い!


獣のラスト、ポイを握ってメインステージの一番上手端で大サビを踊っているところ、キラキラした光の粒がポイの表面を走っていくみたいなグラフィックが流れるときがあって。
噴き上がる火柱の向こう側で、その光の粒が走るポイを握って全身を躍動させる肥前くん。そのポイの効果と相まって、もはや肥前くん自身から眩しい光が爆発しながらこぼれ出してるみたいに見えて、その光景のあまりの完璧さに思わず息を呑みました。
「ウワーー!!!肥前くんが発光してる!爆発してるー!!!綺麗ー!!!」って思った。まじであの瞬間も、肥前くんが音楽と一体になっていた。
真剣乱舞祭2022での忘れられない光景のひとつです。
その一瞬にしか見られない、刹那の輝きが鮮やかに具現化されたようなひとときで、脳裏に強く焼き付きました。


6月26日をもって、いったんはそんな肥前くんともお別れになりました。
もうあのタオルとリボンの売り切れ速報を聞くこともないのね……と思うとまずそこにしんみりしたよね。
当日はさみしすぎてもっと取り乱すかなと思ったのですが、演じるご本人がすごく清々しいツイートをしていたので、お陰で吹っ切れた気持ちで楽日を過ごすことができました。

次に肥前くんに会える可能性が高いのは、どうやら2023年9月に富士山の麓で……?が濃厚みたいですが(相変わらずのこのスケールの訳のわからなさ、またしても爆笑してしまった)、
この先もしばらく刀ミュくんにはこれまでどおり好き勝手翻弄されて楽しく過ごせたらいいな!と思います!!


まさに「断然、君に恋してる!」な感覚で過ごしたこのお祭り期間、熱に浮かされるゆえの謎の充実感と幸福感に満ちてました。
最終的に荒ぶる感情の行き場がなさすぎて、ブロマイドデコったりピアス自作したり、本当にありとあらゆることをやり尽くしたもんね。いやぁ楽しかったな……!?

また次に会える機会を楽しみに。
本当にありがとう肥前くん!大好きだよ肥前くん!また会おうね肥前くん!

千秋楽を見終えた後に、代々木第一体育館前にて

*1:書ききれなかったけどあの、エレキギターね……あそこもやっぱり自分のものにしていたし、手段はなんであれ「表現する」その力が凌雅くんの身の内にはぎゅうぎゅうに詰まっているんだなって実感しました。

*2:贔屓=宝塚花組トップスター柚香光さんです

「好き」に行き場はなくていい

梅雨寒の日々がつづいておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか!(急な時候の挨拶)

わたくしはですね!
こいつまじで一生同じことやってんな!って感じですが、またしても「好きだ!」の嵐に溺れ迷子になっている、昨今であります!
本当にどうして?お前は一体なんなんだと自分でも思うけど、でも、
好きになるかどうかってもはや選べない、運命づけられた何かなんだなぁと思ったりするわけですよ。

「こんなはずではなかった」と愕然とする頻度がここ数年で上がりすぎているのはちょっとどうなんだよ、と我ながら心配にもなりますが、好きだ!と思ったものはもう変えようがないもんなぁ……。
もはや完全に諦めモードに入っています。だってもう、好きなもんは好きよ!仕方ないよ!(ここ一番の開き直り)

お察しの通り(?)、全くの予定外もいいところに突然真剣乱舞祭2022に通い詰めている、この状況についてのひとりごとです。いや、行くつもりでは当然あったけど、通う予定なんて全くなかったんだ。。本当に、どうしてこうなった。

某・肥前くんの何がそんなに刺さってしまったのか?みたいな具体的な話はもう今回は特に書かないんですけど、この感情の荒ぶりを書き残しておきたくて、という記事です。


……いいですか!あのですね!(いきなりうるせえ)
好きになるかどうかをこちらの意志で選ぶことなど、できません!間違いなく、こちらに選択の余地などはない!
なぜなら、ある日突然、向こうのほうからぶつかってくるので!もうそういうものなので!
「好き」から出会い頭衝突をされ、あれよあれよという間にどこぞに沈んでいったご経験をお持ちのオタク各位、沢山いらっしゃるのではないでしょうか!

その対象に、どこまで自覚的に近づいていたか?という問題はもちろんあるわけなんですけど、
たいていの場合はそれ以前の問題というか……心の準備も何もないままに、向こうの方から突然どーーん!!!と勢いよくやって来て、
こっちとしてはびっくりして受け身も取れずに「うわぁぁぁぁぁ」と巻き込まれ、いつの間にやら見知らぬ場所へ連れていかれてしまう……みたいなのが、私にとっては定番になりつつあります。
そう、好きは選べないのだ。誰がなんと言おうと、絶対にだ。


そしてこの「好き」という感情には、
極論、どこにも行き場なんてなくて良いんだよなぁと、改めて思います。


自分の身のうちに尽きることなく湧き上がってしまう「好きだー!!!」という、もはや”暴れ”。その先は、正直どうにかしようがないに決まってて。
もう完結しているといえば、既にしているのです。その後外に向かって世界が展開することはたくさんあるかもしれないけど、なんていうの?その感情そのものの成就を目指すような何かではないじゃないですか。うまく例えられないんだけど。
「好きだ!(※清々しいほどまでに、完)」って感じに、なりません???

私はそれをなんとか処理しようとするひとつの手段として、こうして懸命に外に吐き出すような感覚でひたすら文章を書いているんだけど、じゃあその先に何かあるのか?というと、
具体的には多分「何もない」が正しいのだ。
でも、それでいいし、それがいい。

見返りとか報酬とかそんなものはどうでもよくて、その情動が直接的には何も生み出さず、何の形にもならないのだとしても、
その人やコンテンツに対する「好きだ」という感情を、思うままに気の済む限り叫んでいたい。
ただただ、虚空に思いの丈をぶちまけていたい。
そしてなるべくなら、それができるだけキラキラしていてくれたら、たぶん一番嬉しい。
本当にバカのひとつ覚えのように心の底からこれしかできないんだけど、でもそれが、自分でも不思議なくらいにどうしようもなく、楽しい。
目的も理由もなく、ただ無駄とも言える勢いで湧いてしまうポジティブな感情の暴れ。その様子を体感していると、なんか「生きてる」って感じすら、します。


なんでかわからないけど、たいてい「好き」になりたての頃、なにかに出会って突き詰めていくときに、最終的にそういう感情になってしまうんですよね。
ここまで辿り着くと、もはや達成感すら出てくるというか。
また「好き」の登頂記録、新しく打ち立てちゃったな!みたいな。

ひとつ前の新しい登頂記録は、言わずもがな「はいからさんが通る」で柚香光さんに撃ち抜かれた2020年秋でございました。
はいからさんの前楽を見ようとしている東京宝塚劇場のロビーで、窓越しに晴れた青空を見上げていたら巨大感情がどうしようもなくなって、思い余ってツイートしたのがコレ↓でした。
そしてこれは宝塚を見ているタイミングのため、ちょっと人格がオタク<文学少女に寄っていますね。どういう説明だ。


もちろん、時間やプロセスの経過によって、変容していく「好き」のあり方も嫌いではないです。
積み重ねることでしか生まれないものも、見えてこないものも本当にたくさんあることは、身をもってよく知っている自負心はあるつもり。

だけど、いつの間にか芽生えてくるこだわりとか、理解が深まったことによるちょっとした執着とか。
周りの目をなんとなく気にしてしまう瞬間だったり、そこに付随してやって来る、時に避けがたい落ち込みだったり。

好きの度合いが高じることで発生してしまう、言ってしまえばある種雑音とも呼べそうな、
そういう周辺情報が追いつく前のタイミングにだけ。
一番最初に、純粋な事実のかたまりとしてどかんと胸のど真ん中やってくる、
「この感情にどこにも行き場なんてない、だけどそれがいいんだ」って事実を噛み締めるこのひととき。
そのかけがえのなさみたいなものを、今はひとりで気のすむまで味わっているところだったりします。


……いよいよ、こいつは一体なにを言ってるんだろう熱でもあるんじゃないのか?感がバリバリに出て参りましたが!
昨日ねじ込んだ乱舞祭の幕張公演で、またしても散々に打ちのめされて帰ってきたもので。
いや~好きだわ。こりゃあ、笑えるくらい好きだわ!だった。それがしんどすぎて、今は少しでも消化しようとこうしてブログを書いています……。気の毒である。
この先のことは、私にも全く!わからないです。とりあえず流れに身を任せておきます!*1

そしてもうひとつ、「好き」は増えるものである、っていうのも重要なポイントかなって思います。
単に「好き」ラインナップが自分の中でどんどん充実していくっていう、そういう感覚。
好きな人・もの・コンテンツのことは、私はいつだって誠意を込めて全力で好きです。ただそれだけ!


……この話を書くにあたり、ついでにこのブログの過去記事を振り返ってみたんですが、似たような話が散々書いてあったので笑ってしまいました。
1こだけ貼っておくと、自分でも書いたことを忘れていた2017年のだいぶ古い記事、読んで最終的に抱いた感想は「この人たいへんそうだなぁ」だった(※心の底から他人事になるな)。
幕末天狼傳初演が与えた衝撃の大きさに改めて怯えるなど。いやぁ、歴史……。
anagmaram.hatenablog.com
カテゴリー「うわごと」の中をさかのぼると似たような話がぽこぽこ出てきますので、面白がりたい方はどうぞ!笑
anagmaram.hatenablog.com


この行き場のない「好き」も、あと1週間ちょっとで終わりを告げるのかと思うとさみしさでどうにかなりそうになりますが、
とにかく余計なことは考えず!
今しかないこの瞬間を、愛おしんで楽しみ尽くして、全力で走り切るのみ!の勢いで、限界オタクスケジュールのラストスパートを激走しようと思います。
正直、この先10日弱の間に異種かけもち、かつ見る公演数が頭おかしいんですが、だって好きなもんは好きだし、好きな人・好きなコンテンツは全部大事なんだもん!
悔いを残してる暇も気を散らしている隙もないんだ!!!お前がいるから俺は行く!!!

*1:キャラクターとしての好きと、中の人としての好きって、似ているようで全く異なるお話なのですよね!これもまたたいそう奥が深い話で、、今日はこの先、とくに続きません。笑

宝塚花組「巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~」初回観劇の感想(6月5日マチネ・宝塚大劇場)

幕開けからの2公演目、6月5日・日曜のマチネで花組マイ初日を迎えて来ました in 宝塚大劇場ー!

大ポスター、大好き!(いきなりめっちゃ頭の悪い文章を……笑)

まずはお芝居の感想のみで1記事更新します!

著名な作曲家でありピアニストであるフランツ・リストの生涯をとりあげる本作。
貴族の開催するサロンのアイドル的存在、超絶技巧のピアノの腕前の持ち主として著名な彼が、その人生の中で追い求めたものは何だったのか。
リストと彼を取り巻く恋人や友人たちとの関わりを通し、その光と影を緻密に描き出した作品です。

人生の複雑性を丹念に織り上げた名作

と、感じております!今回のお芝居!
ちょっと思い出しても、胸がぎゅっとなるような、不意に涙が零れそうになるような、そんな瞬間に満ちている作品でした。
演出の緩急の付け方がとても効いていて、生田先生の狙った通りの世界が舞台上にしっかりと立ち現れているのではないかな?と。
前半のパリの社交界の華やかさ・賑やかさが溢れる場面では、振り切って「派手である」ことに集中した、面白さの溢れた演出が繰り出されます。
演奏を始めそうで始めず、鍵盤から指を離しては悩ましげに髪をかきあげるリストの美貌に「……あぁ~~!」とたまらずにため息を漏らすパリの貴婦人たちの様子は、
あまりにも客席の私たちの気持ちとリンクしすぎているのでつい笑ってしまいますし、
いざリストが演奏を始めた!と思ったら、トップスターの歌と共にまさかのゲーミング仕様で虹色に光りだすピアノ……嘘でしょそんなのズルい!?wwになって、あれには爆笑してしまいました。。だって、光りながらぐるぐる回るピアノ……!?笑
「彼の汗のしずくを持って帰りたい!」みたいな歌のときは、れいちゃんリストから溢れる汗がキラキラ特大ビジューになって具現化してるし、振り切り方が最高すぎた!笑
その後、パリを出て駆け落ちしたリストとマリーが真っ白い衣装で森の中を駆け回るところは、ベッタベタの甘々な70年代少女漫画とおぼしき世界観で、もはやバカップルと呼んでも差し支えないような雰囲気に仕上がっていたりして、
笑ってしまうところ・わかりやすくキュンキュンしてしまうところは、明確にバーン!と眩しいまでの陽のオーラをまとって提示されているなと思いました。


そして、だからこそ引き立つ、人生の「影」の部分。
神童と呼ばれ親に望まれるままハンガリーを離れるも、パリ音楽院に入学できなかったリストの過去。
リストと巡り合い運命を共にできると信じたはずが、離された手はそのままに、どんどんと遠ざかっていく彼を遠くから見つめることしかできなくなるマリー。
誰よりも「野心」を通じて理解しあった相手が躊躇なく名声を捨てたことを受け入れられず、リストを焚きつけて表舞台に引き戻すジョルジュ。
音楽を愛し、親友として友を案じる中で、己の命の灯火が尽きていく運命を変えられないショパン


邂逅と別れ、理解と断絶。
そこにあるのは単純な正解ではなく、ただ思うようにならない、人生の真実。
きらびやかな成功も、運命の人との愛の交歓も、天賦の才を持つ友への嫉妬も、自由を希求する魂も、
そのどれもがフランツ・リストという人物が生き抜く上で、確かに存在した人生の一部だったのだと。
何が間違いで正しかったのか、そんなことを考えてもそれに意味などなくて……リストはただ、「生きる」ことに誠実に、必死だったのだと、そう思いました。

日々を生き抜いたその先に。血の通った人間であるフランツ・リスト

れいちゃん演じるリストは、とにかくどこまでも人間臭い存在でした。
人々から称賛を浴びることを欲し、誰よりも高い位置に立つことを目指し、実際にその才をもって名声を意のままにする様子。
周囲が求める”フランツ・リスト”を熱心に提供する一方で、己に深く穿たれていた空洞に気づいた瞬間、一気に全てを投げ出してしまう極端さ。
巡り合った真の理解者と信じる女性と、歓びのままに心を通わせる夢のような日々。
忘れていた野心に火がつき、一度離れたはずの社交界に舞い戻った途端、そこで収めた成功により再び権力と虚飾に溢れた世界に引き寄せられていく業。
激動の時代を越え、波打ち際に静かに佇むような穏やかさをもって、かつて愛しあった人と再び時を共にした瞬間にこみ上げる、その万感。


そのひとつひとつが、リストが「生きた人間」であるからこそ生み出される、嘘のない感情とその帰結であり、
れいちゃんのお芝居を見ていて、リストはどうしてそんな行動を取るのか?と腑に落ちないような部分がまったくなく、
ただひたすら、ひりつくような生の実在を感じました。
人間性が出来ているとは言い難いからこそ、リストの言動や行動の全てが、とても血の通ったものに感じられて。

何かを追い求め続けている、満たされたいと心の底から願いながらも、自分の身の内にある真実を掴み切ることだけが叶わず、
奥底に純然たる孤独を抱き続けるその様子は、まさに副題のとおり「魂の彷徨」なのだと思いました。


修道院に暮らすリストを、マリーが訪ねてくる物語のラストシーン。
互いに黒い服を身に着けるふたり。そこにはかつての華やいだ空気はなく、年月を経ての再会に、恋する想いが燃え上がることもない。
ただ穏やかに微笑んで言葉を交わしあうその中で、「喜びと、苦しみの全て」という、ポスターに綴られたあの煽り文がリストの台詞として登場するのを聞いたとき、
こらえきれない涙があふれました。

後悔などどこにもない。ただ熱く信じあって共に過ごした日々だけが、確かにそこにある。
遥か向こう、来し方をそれぞれの視点から見つめるようなふたりの表情は、どこまでも凪いでいて。
ラストシーンを徹底的に「静」のみにぐっと抑えた表現で終わらせたあの演出、大正解だったのではないかと思います。
余韻が凄まじくて、最後の数分間だけでびっくりするくらい涙が出てしまいました……。

綺羅星のような花組スターたち。魅力あふるるそれぞれの輝き

リストの他に物語の中心に在る、マリー・ショパン・ジョルジュ(トップ娘役・二番手・三番手)の3人、言わずもがななんですが、本当に!全員自分の魅力を遺憾なく発揮していて、素晴らしかったです。

まずは星風まどかちゃんのマリー・ダグー伯爵夫人。
自由を求める叫びがこめられたようなマリーの最初のソロ、歌声にボロボロ泣かされました。
窮屈でどこにも行けない、何者にもなれない自分をどうか誰か見つけ出してほしいと請い願う、救いを求める切なる心がマリーにあの批評を書かせたのだろうし、
その叫びが真実だったからこそ、記事を読んだリストはいてもたってもいられなくなり、マリーの元を強引に訪ねずにはいられなくなったのでしょう。
「フランツ、お願い、ジュネーブへ」と懇願するその指先が、リストに届くことは二度となかった。
恋人が嬉々として成功を伝えてくる手紙を読み上げながら、彼がもう決して自分の元に戻っては来ないその事実をひとり痛感し、遠くから想うことしかできないあの苦しさ。
それでいて、自らの在り方をその手で掴み取って決めていく強さを、シトワイヤン!と叫ぶ彼女は、同時に身につけてもいくのです。


マイティー(水美舞斗さん)のフレデリック・ショパンショパンが歌う場面は、どれも切なくて苦しくて仕方ありませんでした。
その穏やかな笑顔はどこか透き通っているようでさえあり……音楽を愛し、音楽に愛された存在として、真っ白い光の中に在る、そんな姿に見えました。
友人としてリストの身を心から案じ、どうして君は本当に大切なことに気づかないんだともどかしさを抱く彼は、
死を前にした場面、夢の世界でのリストとの会話で、その思いの全てを愛する友に伝え、この世から静かにいなくなります。
「君が置いていったんだ」「連れて行け」と幼き日の友人の心を、今の彼の元へそっと導いて。
事切れたその後にノクターンが流れるの、あれは本当に無理すぎる。辛くて爆泣きした。
真っ直ぐな明るさはマイティー本人の持ち味でもあると思うのですが、そこに途方もない儚さが乗ったショパンの姿は、
リストにとっての救いと苦しみを同時に表現しているようで、胸が締め付けられました。もうこうやって書いてても泣きそう。


ひとこちゃん(永久輝せあさん)のジョルジュ・サンド。本当に見事すぎた!素晴らしかったです。
男装の麗人としての存在の複雑性をありのままに体現していると思いました。
リストを愛し、別れた後もその野心を揺さぶり続け、のちに愛したショパンに寄り添い、そして彼を見送り……
ジョルジュの行動原理には、清々しいまでに己のエゴが貫かれているのがとてつもなく魅力的でした。
彼女もひとりの人間として、日々を懸命に生き、戦い抜いたのだろうなと。
その魂が持つ強靭さゆえに、彼女は若き日のリストと強烈に惹きつけ合ったのだろうし、リストが貴族たちの社会でのし上がっていく道を拓く力になれたのだろうなと思います。
女役ゆえ、歌の音域も普段とは全然異なるわけですが、さすがの歌唱力でどの歌も抜群に素敵だった!


そして、本作で退団する音くり寿ちゃんと飛龍つかさくん……!涙
パトロンとしてリストを見出したラプリュナレド伯爵夫人。
貴族階級を象徴するかのような憎らしさを存分にたたえていて、
自らの身を飾り立てるアクセサリーとしてのみ音楽家に価値を見出すその残酷さ、くり寿ちゃんは思いっきり力強く演じきっていました!
マリーの夫であるダグー伯爵を演じるつかさくん。
妻が男性の名を騙って新聞に批評を書いたことに激昂し、伯爵夫人たる自覚を持てと彼女を押さえつける彼もまた、
男性中心の身分や名誉が第一の社会に生きる存在としての威圧感がしっかりとあって。
リストに伴われ心ならずもパリに戻ってきたマリーを前にして、自嘲気味に戻ってきてほしいと胸の内を吐露する場面には、
「叶うはずもない」という言葉通りの苦しさが、ありありと滲んでいました。
劇中では二人が対になるように歌唱するシーンがあったりもして、嬉しかったと同時に、やっぱりものすごく、寂しいですよね……!!!涙



掘り下げて書けなかったけどホッティーのタールベルクもほのかちゃんのジラルダンも、あとはなこちゃんのロッシーニも好き!
貴婦人たちも大好きだしその筆頭たるあおいさんの歌声かっこよすぎるし、何よりさおたさんがいてくださって嬉しいし、
結論「花組が好き~!!!」になって暴れました。
とにかくものすごく好きなお芝居でした。刺さりまくった。生田先生、ありがとうございます!!!

歌劇座談会によると今回の作品は「ダークな感じで」*1というオーダーがあったそうですが、
重さと軽さをシーンごとにきっちりと描きわけることにより、真実性の強さを感じさせるとてつもない名作になっているのではないか!?と思います!
れいちゃんのスター性とリストのスター性が「間違いなく本物!」と感じさせられる輝きをもってとけあっていて……そもそもリスト役をれいちゃんに当てるなんて、そんなの天才の仕業としか!!!


そしてがんばって真面目な感想に終始したんですけど、あの本当に、
美が美すぎて!まじでやばいから!れいちゃんのリスト!!!(最後に堪えきれずに叫びだす様子)


ピアノを弾いているシーンのその手の大きさと美しさ。。れいちゃんがピアノを弾いてる様子が実際に見れるとかなんだこれ、夢なんか!!?
そもそも幕開けから、なに!?長椅子に身を投げ出して、気怠げに手を額に当てて「今何時だ?」って。いや、何!!??美ーーッ!!!(※注意喚起ホイッスル)
からのジョルジュとの絡みよ!?いや、濃ーーー!!?大人!?色気!?エロス!!!(ギャーーッ///)になって、もう冒頭数分で頬はほてり、心拍数は上がりまくりでしたね……。実際のとこ体温上がってた自信あるもん。
あのブロンドの髪をかきあげる仕草がちょっとうますぎるんよれいちゃん……どうやったら淑女たちが身悶えするか、さてはリストめ、わかりきってやってるな!?っていうあの感じ!!!つまり客席の我々がそれに被弾して無事に召される、本望です!!!
マリーとキャッキャウフフの追いかけっこからのバックハグでつーかまえた♡するあの真っ白衣装のところはもう、どうしたらいいかわからなかった。あの奇跡の少女漫画みたいなビジュアルだけで客席をばちぼこに萌えで殴れるトップコンビ、本当に強すぎると思う。*2激烈スウィートなおふたり。完璧すぎて、心の底から参りました。。


そういうわけで、そもそもビジュアル的にとんでもなく大勝利・どう考えても見たかったタイプのものが見れるだけでなく、贔屓の素晴らしいピアノの生演奏が拝聴でき、それで更にお芝居も最高の内容だなんて、いいんですか本当に!?生田先生ありがとうございます!?(二度目)
いやーーーこんな素敵なものが!主演作として新規に書き下ろされるなんて!!最高でしかない!嬉しい!!!バンザイッ!!!
まだ1回しか見ていないのですが、題材的に表現はどんどん深まっていくだろうし、とりあえずだいぶ序盤に見れてよかったなぁと思います。
ほぼ1ヶ月後になる後半戦で2回目を観劇するので、変化が今から楽しみです!
そしてまずは無事の大劇場完走を、今回も力いっぱい祈りたいと思います!

*1:これは大団円・ハッピーエンド打ち上げ花火!だった前作「元禄バロックロック」との対比のためかなと感じました。

*2:うまく表現できなくてこの書き方だと見た目だけに言及してる感じ!?って焦ったけどもちろんそんなことなくて、言わずもがなですが、二人きり恋に思うまま身を浸らせる甘さのお芝居が素敵です!れいまど。ただとにかく視覚のインパクトが激烈に「キラキラの少女漫画」で破壊力がやばすぎる、と言いたかった。