こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

及川光博ワンマンショー「踊って!シャングリラ」7月29日 @人見記念講堂 / きっと一生に一度の、最前ベイベーの記憶

踊ってきたわシャングリラ!!!

ミッチーさんワンマン。先日の土曜日、全通型ベイベーであるところの姉の誘いで、2023ツアーファイナル2days東京公演の1日目@人見記念講堂に参加してきました。
今年はすでに6月に市川でも参加しているので2公演目なんですが、セトリが2種だった年ということで幸運にも両Ver体験することができました!


ライブの場でミッチーさんを体験するのはこれが5回目でした。
ちょっと色々が特殊だったので先に結論?状況?から書くのですが、
今回のお席が最前のドセンだったんです。*1
「どういうこと?」って感じで、ほんとうにどういうこと?と思いながら出かけていったんですけど、ちょっと持って帰りきれなかったな

このような体験をすることも今後そうそう無かろうというわけで、せっかくなので体験談的なものを書きました。
時系列とかはあまりなく、体感として残ったものをだーっと書いただけの文章になりますが、それでもよろしければどうぞ!
※なお記事内に登場する曲名などは、姉の記事からカンニングしています!*2
purplekuina246.hatenablog.com
※ついでに去年の初参加記事も貼っておきます!
anagmaram.hatenablog.com




なにがどうなってそうなる?の視界で、腰が砕ける系姉妹になった

開演前に姉妹で着席するわけですが、とにかく本当に「わけがわからないよ」という感情に襲われる。どういうことだってばよ。
目の前のステージ、わたしと姉の席のちょうど間に線があって、これがつまり0番!ドセンということ!!!ギャアア!
「見えないけど、ステージ上には0番のバミリの代わりに二律背反マークがあります!!!」と教わり、さらに「ヒィィ」という気持ちになる。ヒィィ!!!!!
ねえ、これほんとにこのあと開演して大丈夫!!?(※わたしたちが。)
去年初めて参加したとき、ステージ上にいつの間にかミッチーさんがいる!という状況になったことを思い出し、ミッチーさんはどこから登場するの?って聞いたら、目の前の階段から降りてくるよと言われ、またしてもヒィィになる。


前口上アナウンスが終わり、暗くなる客電。立ち上がり出す客席……を最前ゆえに視認できないのですが、これって立つタイミングだよね!?となって慌てて立ちあがる。
すぐにステージ上では照明がオンになり、オリエンタル~♪エキゾチック~♪な雰囲気のメロディに合わせ、ファンタスティックスの皆さんとダンサーのお二人とコーラスのまなみんさんが登場。
美しすぎるさっちんさんとゆうこりんさんを交互に眺めては「か、かわいいいいいい!!!」の感情に支配されてメロメロしてたんですが、
なんかもう!そうこうするうちに!
階段の上に!現れてしまったではないですか!?本日の主役が!!!

……ハッ。現れた!あれ?ちがう、降りてきた!?!←それはそう
ハッ!!!やばい!!!こっちに来る!!!←それはそう
……無理!!!来ないでぇぇぇ!!!!!※それは無理

スタンドカラーのお衣装のデザインも相まって、本当にミッチーさんから醸し出される圧がはんぱない。
スターの圧……なんかこう、重量が!!!重量があるタイプのオーラだ!!!になった(???)
本当に、まじで。笑えるくらいに腰砕けました。人間ってあんなかんじで脚に力入らなくなるんだ……。
「そんなかっこいいものを近づけられたら命がなくなるのですいません」の気持ちで少しでも後ろに下がろうとしてしまうが、当然そんなことは不可能なのである。
さすが血の繋がり!ってくらいに、姉と二人でまったくおんなじかつあまりに漫画チックなリアクションをしてしまったので、登場早々のミッチーさんが面白がって笑ってくださった雰囲気がありました。その節は大変すみませんでした。。*3


そこから先は、……なんかしばらく記憶ないな?になりました。
わけがわからないよ???になる。これは一体なんなんだろうか???

客席もステージも、とにかくものすごい熱気で。汗をよくかかれるとは存じ上げていましたが、ミッチーさん、みるみるうちにまじで秒で汗だくにおなりだった。
最初はスタンドカラーのクールなデザインのお衣装をお召しなんですが、その襟元をガッと緩めてはだけたり(そのデザインでも……積極的にはだけにいくんだ!!!流石です!!!みたいな興奮があった笑)、
どのタイミングとか全然覚えてないけど、客席にピンポイントでウインクした後に舌出して噛んでみせたり!?なさってて、
そういうのを目撃するたびに、たぶん私の口からは「キャー///!!!!!」のかわりに「ゔえぇーー!?」みたいな声が漏れた箇所がいくつか……鳴き声を発してすみませんでした……
あとギター!ギター弾いてるところがバチクソにかっこよくて!!!楽器っていいよね!!!!!楽器弾いてる男性、大好きです!!!(大声)
「悲しみロケット2号」で存分にイケ散らかして「さぁ!かっこいい俺を見ろッ!」な雰囲気にギャーッ!!!になったし、隣の姉は冒頭リプレイのようにまた腰を抜かしていてめっちゃ面白かったです。笑
かと思えばもんのすごいかわいい瞬間あるしさぁぁ!!!「放課後ジュリエット」と「Birthday~バラのブレス~」とか本当にキュートすぎてどうしたらいいかわからなかったよ……。
放課後ジュリエットのあのスタージャンプほんと意味わからんくない!?かわいすぎん!!?すき♪きらい♪きらいだけどすき♪……ウワーーーッ!!!(錯乱)

こちらの体験が、目の前の相手にそのまま還流していくということ

先述のとおり、私がミッチーさんのライブに参加するのは5回目だったんですが、
過去のお席は「1階の20列目以降」で2回、「2階席」で2回、という参加位置だったので、そもそもお顔や表情がクリアに視認できること自体が初めてだったんですよ。
それが今回もう、なんか視認とかそういう話じゃないすぎて、まじでしぬかとおもった(いい意味で)。


ミッチーさんだけでなく、そもそもライブというものの最前列は流石に人生初経験だったのですが、舞台の最前列とはまた全然ちがう体験なんだなぁ!?っていうのをものすごく感じました(※申し遅れましたがこの記事を書いているのは観劇趣味11年目の舞台オタクです)。

個人的な感覚の話になりますが、舞台観劇の場合は、目の前で繰り広げられる世界を「観客」として見守ることに徹するので、その世界を成立させるためのひとつの静かな装置になっているような心持ちがあります。
作品にももちろんよるんだけど(コメディ寄りだと当然笑い声が起きるとかはある)、こちらからの受け取りのリアクションって拍手以外にはほぼ存在しないことが多い。
客席から舞台上に届けられるのはあくまでも集中した熱心な視線、それのみです。
その静謐さと集中力で紡がれる独特の緊張感、そこに逆に心地よさが感じられて、私は大好きなのです。


でもライブの最前って、それとは全く別種の体験でした。
ライブって、どこまでもより、インタラクティブなんだなぁ!!!

こちらがどう楽しんでいるか、どう受け取っているか、それが全身の全てで目の前の相手に返っていく。それに本当に心底びっくりしてしまった。
ミッチーさんのイケてる仕草に息を呑んだりあまりのかっこよさに思わず口元を手で覆ったり、
曲に合わせて振り付けを思いっきり踊ったり、そのさなかにこちらからはとにかく笑顔が溢れてしまったり、
遮るものが何もない位置ゆえに、その全てが、今目の前で「ワンマンショー」を繰り広げている御本人に届くのかと思うと……うまくいえないのですが、ものすごく貴重な役目のようなものを担わせてもらっている気持ちがしました。

だからこそ、伝わればいいなと祈るように思ったのは「楽しんでます!」の気持ちでした。
貴方が届けてくださるものを全身で受け止めて、今わたし、楽しんでます!!!を精一杯全身で表現したくなりました。

その気持ちが強すぎたのか、姉と私揃っての謎ムーブだったんですけど、
ミッチーさんのリクエストにより\ミッチー!/って叫んで手を前に差し伸べる動きをするたびに、気づいたら二人してちょっとしゃがむようになっていた。笑
無意識に腰をやや落としてたんですけど……なんかこう、手を真っ直ぐ差し出すだけじゃ足りない気がしたんですよ!
「全身使わないと表現できねえ!もっと何かが必要だ!!!」みたいな謎の確信があり、
結果、謎に膝を少し折ってふたりで「ミッチー!!!」ってやってたんだけど、うん、普通に変だったかもしれないね???
珍獣連番をしてしまい、ほんとうにすみません。笑

1850人対「自分」を貫く。ひとりひとりに愛を注ぐスター

ミッチーさんが”目で”語りかけるその情報量の多さには、本当に舌を巻きました。。
自分に向けられているものでないときにもそれをめちゃくちゃ感じました。
あー今、どんなモードで見つめにいったのかがわかるような気がする!って思いながら、かみしもセンターにまんべんなく配られる熱い視線の色使いや方向を楽しく見つめていました。
そうそう!って嬉しそうにうなずいたり、今指してるのはキミだよ!の射抜くような視線を送ったり、にっこり目尻を下げて微笑んだり、どちゃイケ散らかした流し目でロックオンしたり……
本当に、その場に来ているお客さん一人ひとりのことを、愛して帰そうとしているんだなと。
ベイベー男子たちから届く歓声を受けて本当に満足げに微笑んだり、足りない!もっと!って手で煽ったり、
一方通行ではなくて相互の愛情のやりとり、コミュニケーションそのものを、ものすごく信頼して大切にしているんだなって強く思いました。


今回の個人的な体験談としてなんですが、多分ミッチーさん的には、私が姉(=ガチ勢)の”連れ”だということはおわかりだったのではないかしら?と思うんですね。*4
「キミ、初心者ベイベーではないけど、常連さんともちょっと違う感じだよね?」みたいな。
なので、これは本当~~~に私の勝手な体感なのですが、いただく視線で「どう?楽しんでる?僕がミッチーだよ!」って言われている感覚になったんですよ。
……この人、深刻に何を言っているんだろう……?って感じだと思うんですが……笑
ええとね、違うんですよ、それくらいスターの視線が雄弁だったと言いたいのです!!!伝われ~~~!!!笑


20列目で見ても2階席で見ても、ミッチーさんは常にミッチーさんとしてすごかったけど、
最前で体感するミッチー指数はカウンターの針が振り切れて測定不能なやつでした。
多分最終盤のバラ色かなぁ……?すごくガッツリ目を合わせてくださったときに「ハイ!!!しかと届いております!!!」をお伝えしたくて、思わず両手を胸の前に差し出してウンウン!とうなずいたら「うむ。」みたいな感じで満足気にうなずき返してから下手に去っていかれた瞬間がありました。
ミッチーさん、伝わりましたでしょうか。わたくし本当に本当に、楽しかったです。

「生き様」としてのワンマンショー

この日はファイナル2daysの1日目であり、まだショーは明日も残っている、という状況なわけですが、
ミッチーさんはとにかく徹頭徹尾、全力だった。
ここまで出し尽くすのか、燃やし尽くすのか……?とこちらは圧倒されっぱなしでした。


アンコール前、荒い息づかいで床に崩折れ、本当に全身汗だくで立ち上がるのもままならない、みたいな状態になってしまうミッチーさん。
今回の距離感ゆえに、その表情を見ていると深刻なものがよぎるくらいの何かを感じて、思わずドキッとしてしまった。
限界ギリギリ状態のスターを見守るステージ上のメンバーの皆さんも、心配を表には出さないけど、でもどこか祈るような気持ちがあるような、とにかく愛と信頼に満ちたような空気がそこにはあって。
それでも、そこから体を起こすにあたっては「ゆうこ……そこに、ヘアピンが落ちてるよ」って、聞いたみんなが思わず笑ってしまうような一言でまずは繋いでみせたり、
どれだけギリギリになっても、本気で命を削る部分があるのだとしても、自分はショーマンシップを貫くのだ、というその気概が凄まじかったです。

及川光博のワンマンショーは、人前に立って輝くために生まれてきた人が、自らの揺るぎない意志で選び続けてきた結果の、紛れもない生き様なんだと思いました。心が震えました。
そんなふうに、どこまでだってこちらに「届けよう」としてくれる。
そこまでして届けたいものの中身、それは純然たる愛
それが及川光博という人の生き様なんだなと。彼は、それを「選んで」きたのだなと。


唯一無二の星として輝き続けるため、自分が自分で在り続けるために、本当にものすごい努力や節制や葛藤や、そんなものをたくさん抱きとめて飲み込んで、なお圧倒的な光を放ってみせる。
顔じゅうに光る大量の汗の粒が、こちらからは本当にダイヤモンドの輝きに見えました。
それを受け取ってこちらから返せるものがあるとしたら、それもやっぱり愛しかないのだなと。
本当に本当に、素晴らしい夜でした。忘れられない夢のような体験を、ありがとうミッチーさん。



以下はちょっとだけ前日譚など。

位置が位置なので、余計に振り付け覚えられてる曲が多いほうが楽しいよね!?っていう話になり、姉がスタジオ借りてくれて事前に振り付けレクチャー受けたりもしてました*5
楽しすぎて、結果余裕をもった1.5時間のスタジオ予約が延長で2時間になる姉妹。
全通オタクの姉に人見1でやるのは多分こっちのセトリ!というラインナップで教わったんですが、私が一番食いついたのは「Shinin' Star」でした。
去年初めて現地できいたときからなんか不思議に「踊りたい!」って思った曲で、潜在的にすごく好きだったみたい*6
なのでイントロとサビを徹底的に習いました。
ABメロは決まった振り付けがないから「ヘキレキはこう、トキメキはこう動けばOK!」みたく教えてもらい、その努力の甲斐もあって、当日はちゃんと踊れたと思います!たんのしかった!!!
サビ後半の「Just get up!」でバーン!って撃つやつがかっこよくて前からちゃんとやりたかったので、それを徹底的にミッチーさんに向けて撃ちまくるのがすっごい楽しかった!!!満足しました。大サビの右手を上げるタイミングがワンテンポ遅れたのは悔しいけど!笑
1曲目の「ファンキー☆ミュージック」は……なんか”踊る”とかそういう発想を取り戻すまでに、2番の途中くらいまでかかった気がします。笑(ワワッ……!?のちいかわ状態で1番は終わってたと思う)
「死んでもいい」はBメロ出だしの動きが習った上でも未だに一生できないんですけど、それ以外はできたと思うのでいいことにしました!
「CRAZY A GO GO!!」は2番でようやく振り付けの雰囲気を思い出して楽しくもちゃりました!
最後の「バラ色の人生」は練習したわりにあんまりちゃんと踊れなかったけど、なんかもう、あの曲が流れる空間に居られることが幸せでした。


具体的な曲ごとの感想が単体で引っ張り出せない、、全部ひとかたまりになって記憶されてしまう特濃のめくるめくドリミーナイトだったので、ほぼ私の「体感」の話で終わってしまったな。。もっと見たものを事細かに描写したかったという言語化欲。
MCでは謎に博多弁を喋るミッチーさんが見られたり(あれはまじで、なんでなん?笑)、悔いなく燃焼できた、最高のワンマンショー体験でした。
文章の中でうまくいれられるポイントがなかったのだけど、バラードの「初愛」では、もうぼたぼたに泣きました……。
それでいて、いちばんさいごの「遠隔ゥ~!キューーピット!」からの流れのお茶目さといったら。
2テイク目、自分から\ギャフン/の発声を要求しておきながら「なんか違うんだよな?笑」の笑顔で客席を放置し、思い出したように優雅なお辞儀をピャッと付け足してスタスタ去っていった。はしごの外され方が面白すぎてちょっと忘れられません。ほんとうになんなの!?笑


そんなふうにお茶目で可愛くてかっこよすぎるミッチーさん、どうぞお体にお気をつけて、それはそれはくれぐれもお気をつけていただいて(※念押し)、
どうかこれからも輝くみんなのスターでいてくださいね。またワンマンショーの世界でお会いしましょう!
\愛してまーーーす!!!/

*1:これは自分のポリシー上、普段の観劇のときは基本席位置に言及しないスタイルなんですが、ミッチーさんのワンマンショーの場合は席位置開示のうえでの感想がわりと好ましいものとして受け入れられるようなので……めったにない貴重な機会をいただいた立場として書かせていただきました!!!普段なら絶対言わん!笑

*2:姉の記事、事情によりリンクしたほうは「豚骨抜きの豚骨ラーメン」だそうなので、濃い目の感想はこっちというのも貼っておきますね(本人許可済み)

*3:愛哲MCのときの出だしに「始まって降りていくときのみんなのリアクションが楽しい~」って仰ってた&うっすら視線が飛んできたので、楽しんでいただけていたら幸いです。笑

*4:シンプルに、姉は振り付けを意識的に履修し「めちゃくちゃ踊る」タイプのベイベーのため、練度の違いが並べると一目瞭然なのであります。笑

*5:オタク、時間があると己に課すタスク増えがち

*6:2022のファイナルラストに思いがけない形で聞いたために、余計そう思ったのかもしれないです。