こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

2023年上半期に見たものまとめ

去年、過去最大の現場数だったのに記録が全然残せておらずびっくりしたので、簡単に上半期をまとめてみる。
あと自分でも「今年何読んだっけ」とかがわからなくなるので、観劇以外のやつも色々。

舞台作品その他、現地に足を運んだもの

※月をまたいで観劇したタイトルは最初の月だけに記載しています。いわゆる俳優個人のイベント系は書いていません。

1月

ミュージカル「進撃の巨人
  • 原作大好きなので行かないと後悔するのでは…?と思い、大阪公演始まる直前に東京公演のサイドシートを買いました(大阪幕開けたらどんどんチケットはけていってその後サイドシートは売り切れていた)。もう最高に面白かった!センサー働かせて観に行った自分を褒めたい。
  • 2.5次元×ミュージカルにする意義を存分に感じさせてくれる大傑作で、見応えがありすぎた。超大型巨人怖すぎたよね…ダンスシーンは侑くんのジャンに釘付けでした。カテコでマルコだけ衣装のあそこが違うの、ほんと芸細かい…って思いました(展開的にネタバレになるので言えなかったんだけど気づいて正直ぎょっとした)。
ミュージカル「ファースト・デート」
  • 村井くんがかわいい。音くりちゃんが超パワフルだった。アメリカが舞台の現代劇をそのまま日本に持ってきた場合、それを受け取る際に起きがちな自分の中での「居心地の悪さ」に、今のところまだ解が出せていない…(これは完全に受け手である私側の問題)。
ミュージカル「キングアーサー」
  • 面白かった~!!!なんというか味わいがとても不思議なミュージカルで、神話伝承の類いをフレンチロックミュージカルにするとこうなるんだな…?みたいな。あんまり類似の後味のミュージカルに出会ったことがないかもしれない。トーコさんのモルガン涙が出るほどかっこよかったです。禅さんのマーリン不審すぎて最高だった。
ミュージカル「エリザベート」(※博多座公演)
  • 帰省先の実家から4公演通うという贅沢をやりきったんだけど、博多座公演はまじで異様に楽しかった。。。大好きな地元で大好きなエリザが観られる!というテンションの上がり方は幸せすぎるやつでした。エリザにまつわる2年半分のありとあらゆるしんどいことが昇華される感じにハッピーしかない観劇期間だったおかげで、後日にはなったけど去年10月から寝かせ続けていた観劇の感想も無事にまとめることができた。博多座エリザが全公演無事でいてくれて本当によかったです。。おかげで2020年からの亡霊もやっと成仏できました。

anagmaram.hatenablog.com

2月

ロミオ&ジュリエット
  • 美術や照明はたいへん美しくて、やりたいことも明確だったように思う。しかし…舞台初挑戦の主演に翻案なしのほぼ原文ママ・古めかしい日本語で早口なシェイクスピア台詞をあてがうのは、流石に企画サイドのミスではないか!?と私は感じました。。!もっと他の作品で主演デビューさせてあげたらよかったのにと思わずにはおられん。
キングダム
  • 少年漫画の世界観そのままの大スペクタクルが帝劇で繰り広げられていることの新鮮さ!舞台作品としてあまりにも面白くて1回目観たあとに即追いチケしました。小関裕太くんの嬴政に友達がメロって大変なことになっていた。ゆたちゃんまじでかっこよい大人になられて……!
  • 華ちゃんさんLOVEすぎて観られて幸せになった。河了貂のお芝居、芯の強さが生きていて素晴らしかったし台詞がしぬほど明瞭だし、とにかく「華ちゃんさん~!」のLOVEが溢れた。せんちひのリンまじで楽しみ。。
笑の大学
  • 映画も観たことなくて初だったんですが、ああいうラストだったんだ!ってびっくり。途中助けてほしいと思うほど笑いました。美術も照明もシンプルで研ぎ澄まされていて、ミニマルな作品世界にとても集中して観られた。PARCO劇場は建て替え後も見やすいので愛してる!
舞台「刀剣乱舞」 禺伝 矛盾源氏物語
  • 現地で観た初めての刀ステ。TDC3バルサイドからだったけど、画作りの美しさに涙が止まらなくなった。とくに巨大な布を使った演出が見事。
  • 「物語」を取り巻く感情が重たくなりがちな人間なのでテーマそのものが刺さって仕方なかった。末満さんお得意の階層構造がこれ以上なくハマる題材だったんじゃないかな?と感じた。
  • あきらさんの光源氏はそりゃ、あかん!かっこよすぎ。

3月

ミュージカル「ジェーン・エア
  • 気になってたけど予定に最初入れてなくて、姉からの猛プッシュで観たんですがまじで行ってよかった。。全員歌がうますぎる。ミュージカルで初めて観た萌音ちゃんのすごさに感服した。詳しい感想は記事に書きました。

anagmaram.hatenablog.com

ミュージカル「マリー・キュリー
  • 評判がとても良かったのでチケットを急遽買って観劇に。なのですが、自分でも説明が難しいくらいになぜかうまくハマることができず、評判に対して自分のテンションが合致せずに一緒に行った姉とふたりでめちゃくちゃ不思議に思う観劇体験になった。6月の「ダーウィン・ヤング」で個人的にその違和感も消化できた。シシィからの振り幅のあるタイトルロールをかっこよく演じきっていたちゃぴさん、本当に素敵でした。
舞台「炎炎ノ消防隊
  • りょうがくんの主演姿を観に通いました。前作に増してアクションの量が本当にすさまじい。。人間の限界に挑戦してない!?って思うくらいで見応えが異常、本当にびっくりした。そもそも出演者、全員動けすぎ!?ってなるのですごい。
  • これは書くべきことではないのかも…と迷いながらなんですが、演目の”集客面”の成否は、正直原作の勢いにかなり左右されると思っており…舞台化にあたってのタイミングとかいろいろ要素があるよね。企画面の厳しさが客席の見た目として役者に還元されてしまうのは正直つらいなと感じるなどしました。*1

4月

演劇調異譚「xxxHOLiC」-續-
  • 今作なんかめっちゃ泣いたなぁ…。演者みんな実力があって、とても安心して観られる座組でした。もっくんもしょごたんも、見てて「流石…」しか言えなくなる。花組芝居の加納さんにもかなり持っていかれました。一瞬で、視線や手付きだけで語れることがあんなにも膨大なのかと。。雨童女と座敷童のやりとりもすごく好きだった。あそこはしゅんやくんの場の掌握力が素晴らしかった。
ミュージカル『刀剣乱舞』花影揺れる砥水
  • 記事に書いたとおりです。

5月

CLUB キャッテリア
  • キャストはまじのまじで全員最高に素晴らしかったし、全力声出しも超楽しかったです。芝居が後半にかけてうなぎのぼりに良くなっていったのも最高だった。
  • 詳しくは書きませんけれど、長くオタクやってるとほんといろんなことがあるなって11年目にして思いました。笑
舞台「HUNTER×HUNTER
  • たんのしかった!「これぞ王道の2.5次元!」ってなった。原作好きな夫を連れて行ったけどこれまでに観た2.5で一番良かったと絶賛していた。キャラ全員、再現度高すぎじゃね!?となり、そしてやっぱりおごたんのクラピカ…。あんなの観たら泣いちゃうよ!?
  • オーデで選ばれた新人しおんくんのゴンさん、ほんとピュアネスの塊でキラキラしてて、理屈の通らねえゴンさんっぷりが半端なく、ネルケのキャスティング能力は相変わらず異常だなって思いました。キルアもレオリオも言わずもがな最高!あとヒソカ!怖い!笑

6月

The Brow Beat Live Tour 2023 @LINE CUBE SHIBUYA
  • 先日記事に書きました。本当に楽しかったよぉ~~。。。自分が「好き」と感じるものはこれからも臆せず大事にしていこう、って思えたライブだった。

anagmaram.hatenablog.com

及川光博ワンマンショー「踊って!シャングリラ」 @市川市文化会館
  • ワンマンショーへの参加は2年目!踊ってきたわシャングリラ。来月もう1回いくのでそんときに多分感想を書きます。
ダーウィン・ヤング 悪の起源
  • 全員歌うまミュージカルってまずその時点で最高!ぴろちゃんがマジでかっこいい!禅さんのその声量はほんとどこからー!?鈴木梨央ちゃんの歌たくさん聞けて嬉しかった!Wの主演は大東くんで観たんですが、お芝居も歌も素晴らしかったです。
  • 話の展開というか起承転結的な部分に対しては正直頭の中が「???」になりまくるのですが、それはやはり物語が生み出された文化的背景の差異によるものだよなとなって、結果的に韓国ミュージカルの文脈をもっと知りたくなりました。なんか総合的に観劇体験としてめちゃくちゃ面白かった!

※舞台系の現場数がたぶん上半期「38」で、これは年間70に収められるか…どうか…って感じになってまいりました。イベント系を足すと怪しくなるから「去年マイナス15」くらいにしかならんような気がしてきた。(去年は100over)

アニメ(再視聴したものも含む)

水星の魔女
  • 第二期の直前に見始めて今は毎週視聴中。ねぇこれほんとに終わる…!?大丈夫!?不意なネタバレをしたくないので何も喋れないんですけど、わたしはグエルくんが好きです!(たぶんみんな好き)
SSSS.DYNAZENON
  • 放映してた2021年に4話まで見てたけどイマイチ…?ってなって見なくなる→映画(グリッドマン ユニバース)のために改めて通しで見た夫から「絶対に見たほうがいい、死ぬほど面白い」って言われて、ほんとか~?の気持ちになりながら5話以降みたら9話がもう、あまりにも突然の神回で、そこからはだーだー泣きながら完走した。そのテンションで観に行った映画は当然のことながら最高に楽しめた!
ツルネ -つながりの一射-
  • 年明けから放送の二期、録画していてだいぶ後からまとめてみたんですがやっぱりツルネ好きです。交差したりまとまったりする関係性が様々なグラデーションで展開していくところが好き。あとはなにより「部活」なのがいいですよね!
天元突破グレンラガン
  • グリッドマン ユニバース」を見たらTRIGGER作画のアニメが見たくなり、久々に「プロメア」を見たら本格的にスイッチが入ってしまった結果、TVシリーズを2014年ぶりに完走しました。何にびっくりしたかって自分の話の忘れっぷり。引くほど細部を覚えてなかった。。自分の中の好きの核に近い部分がやっぱり詰まってる作品だなぁと思った、私は中島かずき脚本にめっぽう弱いのです。
  • 二期のシモンのキャラデザかっこよすぎてびっくりした(それも忘れてた)。あと改めてプロメアから続けて見るとキャラデザに関してはガロ→カミナだし、アイナ→ヨーコなので、作り手サイド(今石さん?)が好きな造形なのかなと思いました。

映画

生きててごめんなさい
  • まりおくんの主演映画。おもてたんと違うタイプの明確にダメージのあるお話で、でもかといって決して嫌いではなくて、おもわず2回目を見に行ったほど。でも重たくて結局感想はまとめられなかったんだよな…書きたかったのだけど忙しいタイミングでちょっと気力が足りなかった。。主演ふたりのお芝居がとても良かったし、冒頭の○○の脚が宙を飛ぶシーンはあってくれてよかったなって思いました。
シン・仮面ライダー
  • 面白かったけど幼少期の親しみがウルトラマン寄りだったので私はシン・ウルトラマンのほうが楽しめた!って感じで、昭和ライダーへの濃い目の愛あふるるオマージュ系はとんとわからんので、もうこれはそういうもんと思って見てました。2号の柄本佑さん、色気があって異様にかっこよかった。
グリッドマン ユニバース
  • 「最高」の一言しか残せなくなるし、ネタバレ知らずに見てほしいしので、本当に何も言えない。。とりあえず最後のほうの戦闘シーンではもうわけわからんくらいびしょびしょに泣きました。オーイシマサヨシさんの音楽があまりにも天才的。
  • この感動を知ってもらうためにはネタバレ無しでSSSS.GRIDMANとSSSS.DYNAZENON合計24話を完走する必要があるんですが、その価値はあると思いました(MCUのエンド・ゲームを勧められたときのことを思い出してしまう)。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3
  • シリーズ最終作。ずっと物理的に一緒にいることだけが仲間じゃないし、各自の選択を愛し、尊重しあえるその信頼や関係性の在り方こそが「仲間」なんだなって思った。これもいっぱい泣いたな~。。

基本的に私には映画を見る習慣が全くないため(観劇で忙しいからというシンプルな理由)、2~4つめは全て夫の趣味によるものなんだけど、自分の好みの範疇外から面白いものがやってくるのは体験として大変ありがたい。

漫画

メダリスト
  • 前から読みたくて唐突に読みだした漫画・その①です。デビュー作と知って驚愕。どういう画力!?いのりと司コーチの関係性があまりにもとうとい。いのりの指導を通して司コーチの中に燻る過去の色々が癒やされていくし、いのりは司コーチと出会ったことで自分と自分のやりたいことに対して初めて正面から向き合えるようになっていく。周りのキャラクターも全員良い!あの二人にはどんどん喜びGOEを爆発させていってほしい。アニメも楽しみです。
違国日記
  • 前から読みたくて唐突に読みだした漫画・その②です。どうしたらこんな漫画が描けるんだ。。読んでいて、朝が槙生ちゃんに向けて言い放った一言があまりにも辛くて、まるで自分がその言葉を言われたかのように傷ついてしまった瞬間があった(でもそのあと槙生ちゃんが正面きって言い返していたので救われた)。それくらいに心を傾けて読んでしまう作品。本誌では最終回を迎えるそうで、どんな結末になるのか大切に受け取りたい。

このテーマで6000字超えてしまったのはなぜ???となったので、読んだ本はここには書かないことにします!読書に関しては多分年末にでも別館に書く!(おそい)

*1:「走り出してしまったからもう止められない」系の、集客が厳しい舞台化企画が最近多いような気がしていて。。一旦整理したほうがいい時期なんじゃないかなと感じたりしますよね。コロナ禍で離れたお客さんは戻ってきてないのに演目数だけは往時に戻っているので、元々ただでさえ少ない”観客というパイ”の奪い合いが本当に激しい気がしていて、なんだかあまり健全ではない。他にも色々と業界に対して「どこに向かっているんだ」と首を傾げたくなる出来事が多い上半期でした。心配。