こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

2023年下半期に見たものまとめ

今年も残りもうあと僅かということで、下半期をまとめます!
6月末に書いた上半期はこちら。
anagmaram.hatenablog.com

※月をまたいで観劇したタイトルは最初の月だけに記載しています。いわゆる俳優個人のイベント系は書いていません。回数も略。

6月

※下半期って言ったのに、なんで6月が入ってくるかっていうと

ムーラン・ルージュ!」ザ・ミュージカル

プレビュー明け本初日を姉の代打で上半期記事書いたあとに観に行ったため。
この日はB席から観たんですが、帝劇に足を踏み入れた瞬間からもう口をあんぐりと開けてました。
真っ赤!話には聞いてたけど本当に、真っ赤!!!
B席のかなり端の方から観たのですが、それでも十分に「体験」した気持ちになれた。
その日その瞬間にパリのムーラン・ルージュで起きていることをお客として目撃している気持ち。
話の筋はものすごくシンプルだし特筆すべきことはいい意味で起きないからこそ、その体験に集中できるというタイプの作品だと思う。
美術にこれでもか!とお金をかけて、徹底的に世界観を作り込んでいるゆえ作り出せる贅沢な空間と時間。
8月にも観劇したんだけど2回とも芳雄クリスチャン望海サティーンだったので、2024は別キャストでも観てみようと思います。
橋本さとしさんのジドラーの「サティーン、口紅、もう少し…」には、本当にぶわっと泣かされたなぁ。

7月

舞台「マッシュル - MASHLE- THE STAGE」マシュステ

マシュステ、最高だったよ~~……!!!
私の2023年下半期はマシュステのためにあったんだよなぁ。そう思うと、下半期のピーク、あまりにもはええなぁ。笑
来年の続編、ランスくんは出るしキャス変もないと信じてます。頼む。頼むよ!!!涙
本当に楽しかったし幸せだったし、2.5次元が好きでよかったと思わせてくれる、あまりにもよく出来てる快作でした。
詳しくは書き散らした記事のほうでどうぞ。
anagmaram.hatenablog.com
anagmaram.hatenablog.com

及川光博ワンマンショー「踊って!シャングリラ」

こちらも記事を書きましたのでそちらを貼ります!
anagmaram.hatenablog.com

8月

リーディング・シアター「四つの署名」

観劇したのは8月6日の鈴村さんとぴろちゃんの回。
6月に観たダーウィン・ヤング以来、身内でぴろちゃんブームが巻き起こったために観に行ってるのですが、
彼は本当に声がいいよねぇ。。あととにかくスーツが似合う。
新聞を読んでるシーンで台本を新聞みたいに持ったりする芝居の細かさにはびっくりした。

舞台「千と千尋の神隠し

初年度見送ったのを後悔してたところに華優希さんがリンを演じられることになり、喜び勇んで御園座まで行きました!
しかしこの日、豪雨影響の翌日で新幹線が大遅延。まだ新幹線に乗ってる間に上演が始まったのは初めての経験でした。
名古屋駅につくなり「御園座までお願いします!!!」と叫んでタクシーに飛び乗るも、一幕には20分遅刻!
それでも本当に、「わざわざ名古屋まで観に来てよかった」と心から思いました。
本当に、舞台として素晴らしかった。ジョン・ケアードさんは天才なのですね……と当たり前のことを言いたくなるほどに、良かった。
ちゃんと感想を書き残せていないことをだいぶ悔やんでいるので、萌音ちゃんの千尋と宏規くんのハクに感動しまくった当日のポストを代わりに貼ります。華ちゃんさんのリンは言わずもがな、最高でした!きっぷのいい役本当に似合う、大好きッ!!



せんちひなんてそりゃ~みんな大好きだけど、個人的にものすごく大切に思っている作品なので、舞台という形でまた新しく出会い直せたことがとても幸せに感じられました。
来年は博多座に親を連れて観に行く予定です!!!

ゲキ×シネ 劇団☆新感線「薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還

これは生の舞台じゃなくゲキシネなんですが、ものっっすごく楽しかったので入れさせて…!!!
映像であることを忘れるくらいに、終始引き込まれて観てました。あまりにも面白かった!
ドルビー上映のタイミングまで待ったのも良かったかも!
石田ニコルちゃんがあんなに歌えるって知らなかったし、生瀬勝久さんのくどさは舞台にこそぴったりだなと思ったし、
何と言っても天海祐希さんの存在のすべてから醸し出される圧倒的な説得力。
古田新太さんはなんかもう、ズルい。笑
なんで上演当時観に行ってないの!!って思ったけど、調べたら普通にエリザとどん被りでそりゃ~無理だな!とわかった。
最高のタンスには本当にもう怒られろよ!?wwと思いました。

9月

花組 鴛鴦歌合戦・Grand Mirage!

ほぼ1年ぶりに劇場現地で花組を観ました。
まどかちゃんの台詞回し、キュートすぎて胸がキュンキュンした。
れいちゃん演じる礼三郎さんはとにかく人格者で素敵だったのだけど、もっと真ん中をどかんと張る役でも良いのに!?なんて控えめなトップスターなんや!?と思ってしまったりした。
小柳先生の作品づくりは心がぽかぽかするし花組生がみんな楽しそうでそれは最高だった。のだけれど、「真ん中を張るべき人のための作品」という点を謎なくらいに叶えて貰いづらいのはなぜだったのだろう……?
芝居心がありすぎると逆にそうなることもあるのかもしれない。
グラミラはとにかくシボネーが心に残りました。2階S席から観ていたんですが、一糸乱れぬ動きで舞台上を塗り替える花組生のダンスの練度に感動した。

れいちゃんと花組への気持ちをわたしはどうしたらいいか1年あまりの間わからないでいたわけですが、
anagmaram.hatenablog.com
ここに来て単なる自分の内側の問題ではなく、外からやって来る事情により本格的にどうすべきかわからなくなってしまうとは思わなかったよ。本当に。
今の自分自身が足を運ぶことを選びにくくなっていることとは別に、
舞台に立つ人もファンである人も、様々な形で関わるすべての人の心身の健康が守られることだけを、とにかく祈っている。

アメリカの時計

こちらも身内の矢崎フィーバーによる観劇。
いわゆる小劇場っぽい作品をかなり久しぶりに観た。
アメリカ人にとっての世界恐慌って本当に大きな出来事なんだなぁと思う。
第二次大戦で国土が直にダメージを負ってない分、国民に通底する挫折や傷つきの記憶として最も強烈に記憶されて遡るのはそこになるのかなぁ、などと考えたりする。
1920年代を扱う作品は戯曲によって本当に色遣いが様々に違っているのも面白い。

刀ミュ すえひろがり 乱舞野外祭

期間中、2回行きました。
こっちも楽しむために行っているのでそりゃ楽しかったのですが、
天候・交通手段を中心とした自分たちでコントロールできない事象に振り回され続けることへの疲労感がやばかった、というのが率直なところ。
冷静に考えて、観客側にエンタメを「観る」ための負担を、ちょっと過剰に強いすぎではなかったか?と思うのですね。
大雨が一回もなかったのは豪運にして幸いでしたが、本格的な雨が降ってもおかしくはなかったし。
現地に足を運ぶ客としては、エンタメを享受するための負担は大きすぎない範囲で普通に楽しみたい、それは別に怒られない感覚なのではないか、と思う次第である。
千秋楽は配信で観てたんだけど、最終日に来て笑っちゃうほどの晴れで、もうこれ以上はないだろ!みたいな富士山がドローン空撮でパッキリ映し出されたのはすごかったです。

すべてを正直に書くならば。
徹底的にライブに振り切った構成の中、これまでの私が抱いてきた「刀ミュ」への感情をつなぐ唯一の接点は、今剣がソロで歌い出す「キミの詩」ただ一つになっていた、と感じました。
長年愛してきたこの作品シリーズに対する、わたしにとってのひとつの答えです。*1
しゅんやくんのあの芝居には本当に泣かされた。やっぱり彼はすごい、脱帽した。

10月

リーディングシアター「アドレナリンの夜」

思った以上にちゃんとホラーだったので「やだよぉ~!」と思いながら観た。笑
上演前、貞子ふうの足を引きずった女性が客席通路から舞台上に上がってジャーーーン!!!!とキーボードを鳴らした後、普通にBGMを担当しだしたのにはすごいびっくりしました、いやピアニストさんになにやらせとる!?w
普通に芝居のうまい役者に怖い話を聞かされる回じゃん!となり、始まってしばらくちょっと後悔したくらい(の、ホラー苦手勢)。
4人でオムニバス2周した後に、”劇場”という場を生かした設定で最終話を展開する引き込み方、面白かったです。

ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2023

舞台ではないんですけどラインナップに入れときます。
バスケ、めちゃくちゃ楽しかった~…!!すんごい「ガチ」の試合で逆にびっくりしてしまうくらい。
普段は役者をやっているみんなが全力でスポーツをする姿を観ることに喜びを感じているので、あの~本当に、観客としてはこういうのがいいですね~~~。
Everyone thinks so!!! でしかないと思うんだけど、ど~~ですかね!?本当にね!!!*2
たぶんアクターズリーグ自体が一段落なのはわかってるんだけど、この形ならバスケは来年も続いてくれないかな。
ラストの「夢の先へ」を歌うくるむくんの歌唱力が1年前に比べて爆上がりしていて、マジでびびりました。くるむくんさん、あんたもすげ~~~!!!

ミュージカル「のだめカンタービレ

のだめミュ、観てよかった。本当にめちゃくちゃ良かった!!!
ものすごく好きな原作が舞台になる経験が実は私はそんなになくて、のだめが初めてかも?と思ったんですが、
「原作が大好きだとそうか、舞台化ってこういう気持ちになるんだ……」とだいぶ新鮮でした。(※なんでそれで長年2.5界隈のオタク、やってる?)

主演含め、17年前(!?)のテレビシリーズキャストを複数連れてくるという、ある意味では反則レベルの力技を使いつつ、
でもちゃんとミュージカルとして成立させる堅実な舞台作りがなされていて。
宏規くんの千秋先輩、最高でした~~~~!!!ラヴ!!!
わたし千秋先輩が少女漫画の好きな男性キャラクター人生オールタイムベスト3に入る人間なので、キャストが発表されたときは「え~~~顔のタイプが違うー!!!」って真っ先に思っちゃったんですが(ごめんなさい)、
それを上回る”俺様力”で、もうね~原作ファンとしてなんの文句もなかったです!拍手喝采だった。
樹里ちゃんののだめ、歳をとらなさすぎて真剣にどういうこと???という気持ちになった。マジで、どういう魔法???可愛すぎて涙出る。。
有澤くんの峰はあまりにも似合いすぎでわらっちゃったし、内藤くんの真澄ちゃんはしっかり乙女でキュートだし、ゆきちゃんの清良は美しくてかっこよかった(ただ、音楽祭が全カットなので、原作/ドラマ未履修の場合は登場の背景がわからなかった気が。ちょっと勿体なかった)。
ペトルーシュカのシーンは……!「そんなことがあっていいのか!?」と思う贅沢さでもう目が点になりました。跳躍のたびに宙で静止するの……?*3
続編やってほしい!!!ぜひ!!!パリ編が観たいです!!!

11月

舞台「Grave Keepres」

舞台上に役者4人しか出てこない(黒子もいない)舞台作り、閉塞感のある箱庭っぽい作品設定の雰囲気ともマッチしていてとても良かったし、
演者4人の芝居の噛み合い方も観ていて心地よかった。
と同時に、私は本当に骨の髄まで脚本厨なんだな~~~~~~~というのをもはや落ち込むくらい実感してしまった。愛せる脚本に、出会いたい。
感動の中心にどうしてもシンプルに「物語」としての出来を置いてしまうところがある上、とくにファンタジーの見方が厳しいんだろうと思います。
いや~~~……ファンタジーの肝って、やっぱり「世界観の構築と提示」なのでね。
物語る前提となる外枠がしっかりしてることって、ファンタジーとしての面白さの絶対条件だと思います。
その場の役者の声ではない、録音による音声部分の芝居やセリフにだいぶ気になるところがあったり(ライトの声の不自然さとか)、
バトルが全部虚空との戦いなのは、流石に勿体なかったような!?
役者は全員すごくよかったです。主題歌を踊るりょうがくんの美しさとかっこよさ、マジで涙出る。この世で一番好きなダンス踊る人ー!!!

ミュージカル・ピカレスク「LIPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」

終始、何を見せられてるのか本当によくわからなかったけど、全体的にこんなに荒唐無稽なのに、ちゃんと成立することってあるんだ?と思いました。笑 面白かった。
歌える人たちが本気で面白いことばっかり歌っている。

すごく勝手な感想ですが、ゆんがとても一皮むけた感じというか、吹っ切れてる印象を受けました。(帝劇単独初主演、おめでとうございました!)
彼があの類まれなる美しさの中に持っている「面白さ」を存分に発揮してるのが、もうサイコー!って気持ちになりました。
そんでさ、まりおくんのさ~~~細かい表情の演技がさ~~~やっぱり好きだし身のこなしの美しさが存分に観られて、踊ってくれて、あ~~~!!!涙 って気持ちなのに、
「俺はルシファー!!!」って歌ったとき、本当にどうしようかと思いました。かっこいいのに面白いってどういうこと???
黒き鷲を空に放つのやめてもらっていい??だった。卑怯者の矜持、わかったよ!!!笑
全体の3公演目が初回観劇だったんですけど、一幕終わり直前の小西シャーロックの「私のハートを盗んだな!」で、もうわたしの腹筋は本格的に駄目でしたし、客席もめちゃくちゃ笑っちゃってたし……
ジュマペールルパン!って自己紹介されてることに気づいた時もおもしろすぎて無理だった。
大阪・福岡あたりの地方公演で大ウケしそうな演目に思いました。笑

12月

演劇ドラフトグランプリ2023

去年は観ていないのでこのイベントは初見なんですが、面白かったしちゃんと楽しめた!*4
ここまでバラバラになるかと思うくらい、見事なまでに色合いの違う5組の作品。
わたしが一番好みだったのは劇団 品行方正の「愛のシンクロ」でした!
スラップスティックなドタバタコメディだけどヒューマンドラマみたいな、ああいうのに本当によわい。いつかアーカイブ始まったら愛のシンクロのために買うと思う。
終盤、みんなで寝っ転がってシンクロナイズドスイミング(って今言わないんだよね、のくだりもあったけど)の脚を宙に突き上げる動きを始めたあたりで、もう涙が出るくらい笑った。

贅沢だなと思ったのはジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオンの編集長が審査員としてその場に来てくださっててコメントを沢山聞けたこと。
フィクションを見ることに長けた人たちの視点からの言葉、どれも興味深く聞きました。人間を超えた多忙スケジュールの方々だろうによくぞ来てくださったよね!?

武道館で芝居を見る非日常感・特別感の楽しさと、そうはいっても芝居はまぁまぁ見づらい!というジレンマが、難しいなとは思いました。笑
アリーナ最後方だったので、観てても無意識にモニター眺めちゃってるのに気づいてね。やっぱりちょっともったいない気持ちにはなったよね!
まぁイベントと割り切って、もうそれはそれとして!って感じでお祭りっぽく楽しむのが正解だと思います。楽しかったので来年あって推しがいたら行くと思う。

ONE SONG LIVE 2023

……いやーーー、楽しかったな~~~~!!?
本業役者の4人が半年かけて作り上げたバンドライブ、クオリティがすごく高くて、何より全員楽しそうで、
単体で記事書けるなって思うくらいに楽しんだけど、うん書いてないね……。勿体ないね!?
表で感想をフッ軽に書き残せなくなったことの弊害を感じている。
セトリのラインナップが彼らの年代を考えるといい感じにちょっと渋くて、それもまたよかったなぁ~。
一夜限りなのが勿体ないなと本気で思ったので、うまいこと予定をどうにかしてまた4人でライブやってほしいです!ぜひ!絶対!
純粋な楽しさだけを届けてくれる機会って貴重だし幸せだし。友達と二人でいい一日を過ごせた。

舞台「ジャンヌ・ダルク

3回目の上演だそうです。脚本は中島かずき
主演のジャンヌ役は堀北真希有村架純→清原果耶ときていて、もう、わかりすぎるラインナップー!
エキストラ100人ってどういうこと??と思ったんですが、ほんとうに舞台上に100人いてびっくりした。
前方客席をがばっと潰して奈落を前方に作ってるのですが、そこから「湧いてくる」と言いたくなるようなスピードと量で兵士役の人たちが出るわ出るわ。
ほぼドセンの位置だったこともあり、物量で攻めてくる戦闘シーンは凄まじい迫力でした。ちょっと逃げ出したくなるほど。

ものすごくダークな演出というか、音楽も当時の旋律を活用した重々しいもので……結果、観劇後珍しいくらいに落ち込んで帰りました。
体調があまり良くなかったのもあったんだと思うんだけど、ジャンヌの最期を観ているのがシンプル辛すぎて……
冒険活劇でカラッと終わらない中島かずき脚本が初めてだったので、予定外のダメージを受け止めきれなかったというのもある。
でもな史実考えるとな、そりゃそうなるしなかないんだよな……(まだ若干落ち込んでる)

フレンチロック・ミュージカル「赤と黒

観に行きたい気がする、と思い直前にチケット手配しました。
芸劇プレイハウスの規模感や空気にとてもピッタリで。
照明・美術・衣装などすべての要素が噛み合っていてウェルメイド……と豊かな気持ちになれた。
主演の宏規くん、マジでどんどんすごい役者になっていくな!?とまたびっくりさせられて!
本格バレエ仕込みのダンスを引っ提げてテニミュ→刀ミュで鮮烈な印象を残してからの今なわけですが、
歌にもここまでの強みというか、どんどん才能が伸びる余地があったんだねぇとしみじみ。。
センター属性に弱いオタク人生をやってるので、やっぱり真ん中に立つ力の強さに惹かれるのかな。
「俺を見ろ!」って臆せず発することのできる度胸と実力、主役を張るに当たっては当然ながら重要ですよね。
そういうわけで彼の舞台姿が最近すごく好きなので、来年はナビレラも観たいしボレロも観たいです!

舞台「呪術廻戦」

今年のじゅじゅステも観てきましたが、ものっっっっっすごく演出の方向性が変わっていて本当にびっくりしたよ。
私は小林顕作チルドレンなので前作大好きなんですが、観劇に来るお客のマジョリティ層を考えれば、覇権ジャンルの作劇としてはどうしたってこっちが正解なんだと思う。*5

そういう意味では、総じてかなり見易くなったのではないでしょうか?
二段になっている八百屋舞台への最小限の映像投影と、紗幕を役者の「前に」出さない工夫、歌う場面を絞ったことなど、
考え抜いたアップデートを感じたので、前作が合わなかった人にも薦められる気がしてます。個人的にはだけど。

東堂ができる役者は小柳心くんしかいない!ってキャスト発表前からマジで勝手に思ってて現実になったのですが、葵ちゃん本当に素晴らしかったー!!!
笑いの要素を東堂にぎゅっと寄せてたのは原作のトーンからして納得感がある。
期待しかなかった「※存在しない記憶」が始まった瞬間、もうお腹抱えて笑いました。そこだけしっかり歌にすんの心憎い!あと実写の高田ちゃんちゃんと背が高くてすごい!
二幕の野球大会もわらいじんで駄目でした。というわけで、存分に顕作さんが暴れられる演目が来年観たいです!
話としてもシリアスになりすぎないタイミングで見やすいパートだと思うし、いやほんと、すごくよかったよぉ~!!?


このあとの年末は、

る・ひまわり「ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』」

で年越しの予定です!
るひまに自分が呼び出される日が来るとは本当~~~に思わなかった。もう、めちゃくちゃに楽しみ。笑
うちわ作ってるだけで既に楽しくなっちゃって……これを機にまったく把握できていない南北朝時代に、少しでも詳しくなりたいなと思います!



今年もきっと何かを忘れています!
載せていないイベント系も含めて全部の現場を数えると、途中で適当カウントになったのでわかんないけど「90以上100未満」だと思う、多分*6!という感じで、結果去年とさほど変わらんかったな……。舞台だけだと30演目くらいで思ったより多くなかった。
自分にとっての当たり演目との出会いは圧倒的に上半期に集中してたかも?

来年どうするかはちょっと色々考えています。(考えてるだけでなにも変わらないという説もあるが)
2023年は個人的にはけっこう試練を感じたというか、興行主体の舞台界隈と客としての自分との間の信頼関係を問い直したくなったというか。。
コロナ禍が業界に与えたダメージが、思いっきり表に出てきた年だったように感じています。
それを実感した上で、自分はまだオタクを続けていくのかどうか?みたいな。難しいよねぇ。

諸手を挙げて舞台、大好き!と叫んでいられる自分がだいぶ薄まっていることにけっこうなショックを受けてもいるんだけど、それくらい個人的にダメージを受けた年だったんです。そのことの大半についてはどこにも何も書いていないわけですが。。
楽しいと感じられる瞬間を大切に、そのために自分が取るべき行動はなにか、というのを冷静に捉え直す必要性を感じています。バカでいるだけで幸せになれる時代は残念ながら終わったようだ(わたしの中での話)。
「書くこと」の難しさも同時に浮かんで来たりで*7、どうにも歯切れの悪い記事の閉じ方になってしまいましたが、私は楽しい観劇をまだまだ諦めたくないよ!
持続可能性をシビアに見つめながら、心躍らせることのできる時間を大切に、生きていきたいですね。

*1:「役者を観たい」気持ちだけが駆動力になって観に行くことになった刀ミュは、これが初めてだった

*2:3チーム制になっていた時点で私は今年の野球は見送りましたが。その後のあれこれは皆さんご存知のとおりであり、悲しくなったわけです

*3:このあたりで私は踊る三浦宏規がけっこう好きなのでは!?と自覚しだした。クラシカルなよりバレエに近い動きが好きみたい。道理でいまなわけだ。

*4:ドコモの電波死にすぎてて現地にいたのに投票参加出来なかったのには笑いましたが…電波なくて投票できない勢けっこういたよね!?w

*5:ただその分、今年はリピートしなくてよいか!って思ったので自分の好みの正直さに自分でも驚いた。

*6:後日ちゃんと数えたら2023年こそぴったり「100」だった。全く減ってない完全なる横ばいでした、解散!!!

*7:まじで「何も書かない」ようになってしまったなと思う。書いてないことがしぬほどあります。令和のアフターコロナオープンインターネット、本当に難しい!