こたえなんていらないさ

ぼくらは自由だ。刀ミュは奇跡だ。佐藤清光推してます。

刀ミュ ~結びの響、始まりの音~ 3/24初日観劇後の感想(ネタバレです!!!)

ミュージカル刀剣乱舞「~結びの響、始まりの音~」初日あきましたね!

初日を見てきて一夜明けまして…初回観劇の感想を、今回も残そうと思います。

そしてこれは人によるのかもしれないけど、私にとってはこれまでの刀ミュ作品の中で一番ネタバレセンシティブ!って感じだったので、なんにも知りたくない人は絶対に読まないでくださいね!すでに見た方orむしろ何がおこってるのか知ってから見たいタイプの方だけ読んでくださいね~!?頼むぞ!

あと長文になるくせに、どうしても項目にわけて評論チックに書くことができないんですよね(できないというか構成する気力がなくてサボってる)。

なので毎度のことながら読みづらいと思いますが、それでもかまわない方はどうぞ~!

 

 

 

 

わたしは自分のことを「幕末天狼傳ロスおばけ」って呼びならわしているんですが、それくらい幕末天狼傳が特別な存在になり果ててしまっている自分にとって、今回の作品は、始まる前から「近づくのが怖い」存在でした。

なぜなら、作品内で描かれる時間軸が、幕末の最期の時期であるということ、つまりそのまま「幕末天狼傳のすぐ「あと」の話」であることが、容易に予想され得たから。

刀剣男士のラインナップやタイトル、そして近藤さん、沖田くんを失った、土方さんしかいない新選組というところからも、それは本当にわかりきってることだなと思ってました。

でもそうはいうものの、いつものことながら刀ミュの新作ストーリーに関して事前にわかることなんて何ひとつないので、イマイチ覚悟がしきれないまま、もうふわ~っと初日の劇場に行ってしまったんだけど…。

これもまた、心底愛してしまったつはものもまだ終わって二か月とかだし、青年館に足を踏み入れても、あれ?これから自分はつはものを見るんじゃないのか?って混乱したくらいで。

 

でもね、あのね…

今回のストーリー、幕末天狼傳のあとの時代の話、なんて、生易しいもんじゃなかった。単なる続きでしか、なかった。

幕末天狼傳に愛を傾けていた人は、劇場で大変な目にあいます。これはマジで。ガチで。

客席の動揺、見ていてもはんぱじゃなかったよ…

なので今回の感想記事は「幕末天狼傳ロスおばけが見たらこうなった」っていうのがメインです。もっと全体を作品として俯瞰してみたときに言うべきこともあるし、自分でも言いたいことはもちろんちゃんとあるんだけど、でもとりあえず幕末天狼傳に端を発するこの動揺と涙の記録を吐き出さないと、先に進めないんです。。

たぶんね、この作品、幕末天狼傳を通っているか通ってないかで、受ける印象があまりにも違ってしまう可能性もあって…。

とりあえずそこの部分だけにしぼってまず書きたいです!なので話の構成の考察とか全くしてません、そんな余裕があってたまるか状態なんですよまじで。笑

終始泣きすぎてボロボロで、記憶がふっとんだりめちゃくちゃになってるんですけど、感情のあらぶりだけでも残しておければなと思います。。いつも言うけど初回の感想は、初回にしか書けないからね!(時間軸やセリフの間違いは初回なんで許してください~!)

 

 

今回の作品は、近江屋事件から始まりました。

同志と鍋をつついていたところを急襲され、刃に倒れた坂本龍馬。しかしそこへ時間遡行軍は現れず、出陣していた巴形薙刀和泉守兼定、そして陸奥守吉行の3人は戦うことなく帰還する、というシーンなのですが、元の主の死を目の前にしたのにとても淡々としているむっちゃんと、それに対して納得のいかない兼さん、という対照的なふたりの描かれ方を導入として、物語がスタートします。

そしてすぐに場面は本丸へと変わり、初めての出陣を終えた感想を主に問われた巴形が、傍づかえの方が向いていると思うのだが…等の答えをしてみせるのですが、そのあとに。

 

「お手合わせ、おねがいしまぁす!」

「あぁ、殺してやるよ、子猫ちゃん!」

「よーし…はじめッ!」

 

そねさんの仕切りで手合わせをする堀川くんと安定、というシーンになりまして…まずここでもう、ガン泣きした。いや、いくらなんでも早い。

なんていうか、頭がくらくらしました…。

久しぶりに、目の前で動いている安定を見たら勝手に涙が出てきたし(だってなんと上海公演ぶり)、そして堀川くんが堀川くんだけど新しい堀川くんで、あれ?でもやっぱり堀川くんで、あれ???って混乱しきってしまい、どうしたらいいのかわからなくなった。

そしてそねさんは「相棒がいないと二人ともさみしいんじゃないのか?」とか、とんでもないことを言い始めて、そこからの3人の会話がまたいろんな爆弾をどんどん放り込んでくる感じで…

この調子で泣いてたらわたしおかしくなるんじゃないか?と思った。

しかし、最初の客席での本格的な死は、その後開始10分~15分後?くらいで訪れました。

 

江戸から逃れ、戦いを続けて北上する土方さんが、会津で星空を見上げるシーンが、それくらいのタイミングでやってくるんです。

もちろん土方さんの姿を見ただけで「ウゥッ…」ってすでに泣けてるんですけど、

星空を見上げながら、「あの星は…見えねぇか」みたいなことをだな、土方さんが、言うんですよッ…!

あの星…それは、てんろーせーーーー!!!!涙 ってなりますでしょ当然!幕末天狼傳のおたくは!!

でもねそれに飽き足らずね…

あろうことか…Siriusを、使いやがったんですよ…(※言い方)

 

そう、あの曲。天狼星を、近藤さん土方さんや、刀剣男士たちが見上げるときに背景で流れていた、あのピアノのメロディを。そのまま!!!!今回!!!!使ってきてて!!!!!

メロディが流れ始めた瞬間、壊れたようにすごい勢いで泣き始めたお客さんがたくさんいた。もちろん私もその一人だった。

もう聞こえてきたとき、時間がぎゅうっと巻き戻されたような、今自分がいるのが2016年の秋のアイアなんじゃないかと思えてくるような、本気で錯覚するような感覚に陥るとともに、説明のつかない奔流のような涙があふれでました。

(そしてここまで書いたんだけどSiriusが初めて流れるのがこのシーンだったのか自信がなくなってきた、すみません。なんせ泣きすぎてて…、でもSiriusは劇中3回くらい、いやもっとか?使われてたはずです。)

 

からのさぁ、ここのシーンさぁ…。

ここは、宇都宮城の戦いの後、土方さんの足のケガを心配する島田さんと、土方さんが二人で会話するシーンだったのですが、そこに京都に密かに潜入していた中島登が意気消沈した様子で帰ってきます。

中島くんは、捕縛された局長を救い出すことは叶わず、申し訳ございません、と震える声で告げます。

さらにその後板橋で近藤さんが処刑され、その首が三条河原で晒されたこと、そしてそのすぐ後に沖田くんも亡くなったことを、土方さんに伝えるんだけど。

近藤さんの死を知った土方さんの、胸を突かれたような表情、そして「総司も、逝っちまったか」っていう、穏やかなつぶやき…。もう客席では当然、これだけでもすでにぐしゃぐしゃに泣いてるんですが、そこから中島くんが、とんでもないことを…。

「腹を斬ろうとも思いました、が、どうしても…もう一度、土方さんに会わせたくて…」

って…。肩から降ろした包みの中から…

まさか?とは思ったんだけど。

なんと、近藤さんの、首を。取り出してみせたんです。

 

もうこの時の自分の感情を言い表せる語彙がないけど、めっちゃくちゃに泣いた。そして同時に、ものすごい鳥肌が立った。

だって、思い出してほしい、らぶフェス2017を。

三日月宗近が語った話は、三条大橋にまつわる新選組の逸話、でした。

「三条河原に晒された近藤勇の首は、いつの間にかなくなっていたという。誰が持ち去ったのかは、今でも定かではない。一体誰が、持ち去ったんだろうなぁ。」って。穏やかに微笑みながら、あの人言っていましたよね。

…それを、ここで、つなげてきたのかよーーー!?って、してやられたっていうか、もう「やっぱ刀ミュ、怖い」って思いました。

やー、らぶフェスで三日月がなんでよりによって新選組の話を語るのかなって、なんとなく違和感あったんですよ。いやもちろん、幕末組の曲につなげる必要はあるにせよさ。

そこでわざわざ近藤勇の首の話をするのがちょっと引っかかりがあって。まぁたしかに、さらし首がいつの間にか消えてしまった話は怪談になるか、とは思っていたものの…

まさか、次の作品への橋渡しの一つだったなんてね。。思わないよね…。

刀ミュ、というか、御笠ノさんが、本気で怖い!!!

近藤さんの首をそっとだきしめ「カッちゃん…こんなにちいさくなっちまってよォー!!!」って泣き叫ぶ土方さん…いや、そんなの見せられるのとか、無理に決まってませんか…?もう書いててもまた涙出てきた。まじでくるしい。

なんかここで「これは本当にダメだ、幕末天狼傳とガチでつながっている話だ、これはわたし、助からない」って思いました。そしてその予感は正しかったです。

 

だってね。音楽の話をしますと、Siriusのほかにもね…どっちかちゃんと判別できてないけど、Theme of Shinsen-gumiか、See you againのどっちか(もしくは両方)も、使われていまして…。(この2曲、要はアレンジ違いな部分あるよね。)駆けてゆく土方さんの背景に流されたりするの…。

音楽って、においと一緒で記憶にダイレクトに結びつきますよね。耳に届いた瞬間に、体が勝手に反応してしまうっていうか。ほら、学生時代の特定の時期と結びついてる曲を聴くと、一気に思い出がよみがえったり、当時の気持ちを思い出したりするじゃないですか。。

その現象が、劇中でなんども起こるんです。もうね~~~。うれしいんだけど、いやもちろん、嬉しいんだけど!ほんとーーーに、心底しんどかった…!

2016年の秋、真剣捨て身の心で、胸躍らせて乱世を駆けてたあの頃の気持ちが、ぎゅう~~!って呼び覚まされてしまって…どうしたらいいかわからなかった。

自分の中で、まだロスがここまでなまものだったとは…って思い知らされて。

なんで私、こんなに幕末天狼傳が好きなんだろう…

 

ロスポイントの話を引き続きします。

今作でも、主に呼ばれて部隊が編成されるおなじみのシーンがあるんですけども、その最初の4人が、幕末組なわけですよ。。

「俺の働きを見せよう!」とか「出番だね、了解!」とか…それぞれの編成セリフとともに舞台上に現れるだけで、どうしても涙。とまらない涙。

そして4人目までが呼ばれたところで、安定が「この編成ってことは…」みたいなことを言うんですね。ちょっとわくわくしたような、期待をしてるような表情をしてるんですけど、でも今回その後呼び出されるのは、巴形とむっちゃんの二人。

それを受けた安定、どことなくしゅん、とした雰囲気になってて…。そうだね!?清光と一緒かなって、思ったよねーーー!!!えーーーーん!!!!涙

もう、この感情をどう処理したらいいんだろうねぇ!??

 

ここからはおなじみの「刀剣乱舞」に行くんですが、ちょっとあまりにも泣いていたので、いつもは覚えている振付の特徴とかが、まったく頭に残っていません。重症…

作品ごとに違う刀剣乱舞の振付みるの、すごくすごく好きなのに、それすら意識にとどめられないくらいの状態になってた。

安定が「ただ君を守るために」って歌いながら時間遡行軍の喉元にとどめを刺してたのは覚えてる…あと堀川くんの「この胸に秘めしもの 燃え立つ血潮」パートの立ち位置が幕末とおんなじで上手よりだったことも覚えている…

兼さんの「俺は走り抜ける 叶わぬ思いがあるものか」がそのまま残ってて、心の中ではもう「うぉぉぉぉぉん」って泣き叫んでた。もう、われながら危ない人だな。

今回に限らず、それぞれの作品の初回観劇で「刀剣乱舞」を聞くと、わたし絶対泣いてしまうんだけど、ちょっと今回はひどかったです。。周りの迷惑にならないようにとりあえず目元や口元にひたすらハンカチを押し当てていました。

 

ここまで書いてたら疲弊してきた。たいへん。でももうひとつ重いやついきます。

客席の様子で、幕末ロスorそうでないかでのリアクションの対比がまじで鮮明だな、と思ったところがありまして。

時間遡行軍が人間のふりをして、土方さんのもとへ入り込んでいるらしい、どうやら今回のやつらの狙いは土方さんを殺すことではなく、生かして歴史を変えることなのでは!?となった、一連のシーンなんですが。

(注:ここの設定というか描写については、改めてちゃんと書きたいと思ってます!これだけで頭を整理して書くべき、おそらく今回の肝となる内容なので!1回だけじゃここの設定の理解、まだ整理しきれないというのもあって、繰り越します~!)

 

今回歴史を守るためには、自分たちの手で土方さんを殺さなければならないという可能性に気づき、ショックを受ける兼さん。その姿を見た堀川くんは、兼さん、僕がやってみせるよ…!とばかりに、時間遡行軍の企みを阻止せんと一人で潜入するのですが、敢えなく捕まってしまいます。

そんな彼を助け出そうと、ほかの男士5人が全員で、真正面から土方さんのもとへ投降しにいくシーン。

ずらりと姿勢よく座して居並んだ男士たちを、ひとりずつじっくりとにらみつけていく土方さんが、安定のところに来た時に「お前、きょうだいいるか?」っていうんです。

安定はハッとしたような表情でうつむいて「いえ。」とだけ短く答え、土方さんも「そうか。…死んだ仲間に似てたもんでな」と言って、それ以上は追及しないんだけど…。

ここの、土方さんの「お前、きょうだいいるか?」で、私は息をのんだんだけど、客席ではわりと笑いが起こっていたような気がして!?

いやいやーーー!わらえんーーー!!!泣くところじゃろーー!!??ってなってました。

 

だってさ、あのやり取りで、この土方さんは、幕末天狼傳でみんなが会ったことのある土方さんだって確定したわけじゃん…?

土方さんの「死んだ仲間に…」で、本格的にウワァー!!?ってなって泣いたんだけど、つまり土方さんは、安定のことを、奥沢くんに似てるなって思ったわけでしょう…?似てるもなにも、本人なんだけどさ。つまり世界線がまるっきり同じってことじゃないか。。

今作が「繰り返し」をし続けているつはものの次の作品だったから、時間的なつながりについては、男士たちの経験上はともかく、元の主側が同じ相手かどうかは、正直わからない部分もあるよなって思ってたんですけど、そこに関してはきれいに否定されたわけですよ。。

「お前、きょうだいいるか?」へのあの笑いは、安定ピ~ンチ!ってことだったのかな。

…いやたしかに、神妙なかおつきで、明らかにあやしい風体の5人が正面きって乗り込んできてる絵面には、面白いところはあった。って、後から頭を整理して思ったんですけど、いや~~でも、やっぱ、泣くから!!!

 

そしてここでのしんどいポイントはまだまだ続く!

そねさんの「命を懸けて仲間(堀川くん)を取り戻しにきた」という態度に触れて、土方さんは堀川くんを解放することに決めます。そしてあろうことか、「お前ら…気に入った!」って、晴れ晴れした顔で突然ガッとながそねさんの肩を抱き、「よし、いっちょやるかぁ!」「な、なにを?」みたいなやり取りを始めるんだけど…。

ここはもう、予感だけで泣いていた、だってその先にあるのは

「決まってるだろ~!?…宴会だー!」

だよね~~~それしかないよね~~~!!!!!!!ム~~リ~~~~~!!!!!!涙

 

客席は、わぁーーー!!!って拍手とともに大きく歓声があがって。舞台上ではかっぽれかっぽれ~!って始まって…!めちゃくちゃ沸いてました。

いやもちろんうれしいし、笑顔になるんだけど、あまりにもむりでした。号泣でした。

だって、新選組の刀たちは本丸で「ねえ、久しぶりに、あれやろうよ!」「いいねえあれだね!」って、元の主たちが好きだったやつを、おんなじようにかっぽれかっぽれ~!って、してたんだよ。

それをだよ…本人と一緒にやるんだよ…?泣くしかなくない…?

客席で起こる手拍子と、それに包まれて歌い踊るみんなの姿、完璧に過去の記憶とダブリまくって、ほんとうに舞台が見れなくなった。ので映像記憶があんまり残っていません…

ここもね、キャー!わー!って笑顔で喜んでるお客さんと、ビャー!!って泣き始めるお客さんにくっきり分かれてて面白かった…そして、泣きながら笑ってる人たくさんいたと思う…。し、しんどい…。泣き笑いしすぎたマジで。

そしてさらに、いい具合に酔っ払った安定が「ねえねえながそねしゃん!」って言いながら、上手から、お酒がなみなみと入ったお鉢を、持ってくるんですよぉ~~!!!涙

そこでながそねさんが見せる、鮮やかな一気飲み!!!

虎徹きょうだいで~そこをリレーするんかぁ~~~;;!!?

もちろん楽しいから笑うけどでもやっぱり泣くっていう無限ループに陥ってた。

安定がなんて言ってそねさんにお酒飲ませてたのかも、泣きすぎて忘れちゃったよ。。笑

 

…とまぁ、終始こんな調子でして。

いま思えば、つはものの時は話のつくりに衝撃うけまくってたけど、冷静な頭で観劇できてたんだな!?ってなりました。今回のわたしひどいわ。

もっと作品としての魅力をちゃんと話したいのに!全然できない…

他にもね、安定がソロで「選べないんだ ぼくたちは」って言ったりするんだよ。。選ばれぬ者を踏襲してこないでほしいし、ほかにも「近づきたかった」的なことを言っていた…よね。。ウゥ

 

すでに気力が足りなくなってきたので、最後に兼さんの話をしますね。。

今回の話の軸は、当然のことながら、兼さん、あなたでしたね…

 

今作の中で、歴史を守るために、元の主を殺さなければならないとしたら、っていう重たすぎる問い、刀ミュの世界の中でいうと「役割」と向き合い続けて苦しむことになる兼さん。

その問いに対する答えをどう出したらいいかもがく兼さんは、なんと土方さん本人に「もし自分の役割として、元の主を殺さなければならないとしたら、あなたならどうしますか」と真正面から投げかけるのですが、

「お前のやりたいようにすりゃあいい」と返されてしまいます。

主を殺すのが自分のやりてえことだ、役割だ!って胸張れるんなら殺しゃいい、殺したくねえ!って思うんなら、やめりゃいい。って。

指針は与えてもらえるけれど、答えは結局、兼さんが自分の中に見出すしかないという事態に変わりはなく、なんて酷な状況なのだろう…って思いながら客席から見守り続けることになるんですが。

 

最終的に函館戦争の地で、土方さんの命日である日に一対一で土方さんと相対したとき、兼さんは土方さんを殺そうとします。

鬼気迫る勢いで刃を交わし合い、本気で土方さんを斬りつけはする。でも、もちろん、兼さんにとどめが刺せるはずもなくて…。

斬られてボロボロになり、命を取られるつもりで、膝を落として座っていた土方さん。その背後で、一度は「うおぉぉぉぉ!!!」と咆哮して、本気で斬りかかろうとする兼さんだけど、

「…できません…俺には、できません」って、泣きながら自分も土方さんの前に膝を落とす。

 

そうしたら、土方さんがね。

「馬鹿野郎、泣くんじゃねぇよ」って。

後ろから、兼さんの頭を、笑顔でぎゅっと抱いてあげるんだよ。

ここの、構図と、その行為が。そのときの、二人の表情が。

 

それを見た自分の中に今あるものを、なんとか言語化したいのに、まったくもってそれができません。あの情景を、感情を、言葉をつかってどういう風に描写したらいいのか、どうしてもひねり出せない…。むしろ言葉になんか、してはいけないような気にさえなる。

 

心から敬愛してやまない元の主の命が、いま自分の手元でいかようにもできるという状況にまで、追い詰められた兼さん。でも元の主を愛するからこそ、自らの役割に忠実でいたいって、きっと兼さんは思っていたんだと思うんです。

近藤さんのために誠心誠意尽くし続けて、近藤さんを失った今も、自分の中にその役割を新たにとらえなおし、真っすぐに生き抜こうとする土方さん。

彼の命を史実通りに終えさせなければならないのなら、刀剣男士として兼さんがなすべきことは、土方さんを、命日をあやまたずに殺すこと。

それでもやはり、その非情すぎる役割を果たしきれないという、迷いや挫折や苦しみを、そうしてまさに自分が命を奪おうとしていた土方さん自身に、全部抱き留められてしまう兼さん…。

ちょっと、これは…どうしたらいいのか。わからないです…。

今こうして書いてても涙がとまらなくなってきた。

 

土方さんは、斬りつけられたボロボロの、もう長くはないだろう体を引きずって、上手階段を下りて客席通路奥まで進んでいきます。

膝を落としたままの姿勢で、呆然と土方さんの背中を見送る兼さん、そしてその隣に寄り添う堀川くんとそねさん。

少し離れたところから見守る安定、巴形、そして、舞台上の一番高いところで静かに一人立っている陸奥守。

 

むっちゃんがすっと手を差し上げたとき、あぁ、と思いました。そうか、と…

そして響き渡るのは、一発の銃声。

その残響の中、まるで子供のような、感情を覚えたてのような、あまりにも幼すぎる泣き顔になっていく兼さんと、その頭を抱いてあげるそねさんの姿が、暗闇の中に消えていくんですけど…

あぁ、なんて物語を作ったんだろう、って、また打ちのめされたような思いになった。

みほとせの、「よく、生きられましたね」の物吉くんの声が、頭の中によみがえりもした…。

 

刀ミュは、安っぽくない「救済」を描くのが、本当に本当にうまいと思うんです。

こんだけ泣く泣く言ってると説得力ない気もするけど、これは泣かせようとしての、いわゆるお涙頂戴な作りによるものでは決してないんですよ。あくまでも、物語そのものが持つ力に、どうしたって泣かされてしまう。

今回のラストには、そねさんに対して、近藤さんの斬首を「みなくたっていいんだ」と言って役割を代わってあげたはっちのことを当然ながら思い出すし、

そうしてはっちに救われたそねさんが、今度は仲間として、兼さんの隣に寄り添ってあげるのだし、

それまで兼さんにぶつかられても飄々と受け流すばかりだったむっちゃんが、元の主の命を奪うという役割を、何も言わずに果たしてあげるんだよね…。

過去を大切に抱く気持ちを決して否定することはなく、仲間の支えによって前に進んでいく刀剣男士たちの描かれ方、いつものことながら本当に大好きです。

そしてここまで書くと、今度はつはものの三日月の異質さにまた気づかされてぞくりとするなど…。

刀ミュってやっぱ、作品の奥行きがすごい。見る側が心ゆくまで自分の中で世界を広げられるその豊かさは、ある種の余白によって可能になっていると思います。

作品づくりへの信頼感がまた強まった今回の作品でした…ありがとう!!!(行き場のない感謝)

 

 

ハッ!最後といいつつ追加で!!それは…堀川くんのこと!

 

キャスト変更発表にはどん底に突き落とされたような気持ちになったんですけど(らぶフェスのあのタイミングで発表したことはやっぱりまだ許してない)、でもそのショックは乗り越え済みで観劇しまして。

結果、次の堀川くんがしょうごくんで本当に良かったな、って思って帰ってきました!

堀川くんのキャストが違う点についてのしんどさは、見ていて思ったよりも全然なかったんです。ある意味拍子抜けするくらいに。

いやでも、それは誰でもいいって意味じゃもちろんないんですよ!?

わたしはテニミュ(2nd)育ちのおたくなので、なんかもう、そこの二人のバトンの受け渡しには信頼感しかなかったっていうか…。もちろんキャスト変わらないでくれるにこしたことはないし、ずっと同じ子に会っていたいけど、それが叶わないならこの形で本当によかった、納得感ある!ってなりました、観劇の結果!

幕末天狼傳と地続きの世界なのに堀川くんが違うことに果たして耐えられるのか?っていうのが、らぶフェスの発表時にまっさきに思ったことだったんですけど、そこはまったくもって杞憂でした。

言葉に尽くせぬ気持ちや事情もいろいろあるだろうというところ、まぶしい堀川くんを演じてくれて、本当に本当にありがとうございます…という気持ちになって帰ってきたよ。

さすがアーティスト活動のたまもので、お歌は素晴らしすぎましたし…!何よりお顔めっちゃ可愛いし、とにかくすてきな堀川くんだった…涙!

自分もそうだけど、思い入れてるオタクって怖いじゃないですか…だからほんとうに、演じてくれてありがとう。っていう気持ち!堀川くんうちわ持つね!!!

 

 

これ以上まともには書けなさそうなので、いったん今日はここまで。。

巴さんのこともちゃんと書きたいんだけど、それは時間遡行軍とセットにしないとダメなやつなので!もちろんむっちゃんの話も~!!

触れてないのはひとえに私の余裕のなさによるものであり、二人とも本当に最高だったんです…;;刀ミュに出てくる男士のこと全員好きになる現象は、今回もちゃんと発動しました!

巴さんに関しては、ミュのヘアメイクおよび衣装班、すごすぎやしないか!?あの複雑な羽飾りの美しさはいったいどうやって!?何で作ってるの!?ってなりました。

もちろん二部の話もできてないけど二部は二部でも~~~、別ベクトルで大変だったよ~~ということで、一週間後かもっと先になるかもですが、きっとまたかきます!お付き合いありがとうございました!

 

あっあと早いとこ今作の略称をください!話しづらくてかなわねぇ!むすはじでいいですか!?ダメ!?笑