今回のお題は「観劇する演目の選び方」です。
これ、めちゃくちゃシンプルな話になりそう。サクサクいくぞ!と思ったんだけど注釈がすごい量になった。
目次
①役者で選ぶ
選ぶと言いましたが、これあんまり正しくなくて、正確には「推しが出ている演目は基本観に行く」という行動のことを指しています。
選ぶ以前にもはやただの決定事項みたいな感じ。笑
ので、ここだけちょっと行動原理が違うっていうか、私の場合は舞台オタクとしてではなく、若手俳優オタクとしての行動になってるなーって感じる部分。
でも本当にさ~、自分にとっての「好きな人」を観に劇場に足を運ぶのってごく当たり前というか、それの何がいけないんだい?という気にはなるんだけど、
この過剰に(?)「役者」にお客がついている状態は、どうやら興行側からはあまり望ましく思われてはいないんだろうなぁとは感じる部分は常々ありますね。
と言われてもさ、なんだけど。まぁ向こうだってキャストで客呼んどるやないかい!でしかないもんな。笑
じゃあ反対に「推しが出ていても観に行かない」ことがあるとしたら、
それはよほど、その作劇が好みにあわないことがわかっている・ストレスを感じるレベルに苦手、という場合かなと思います。
(シリーズなどで過去作が明確にいまいちだった、演出家が苦手、とか色々。)
私の場合、推しが出ていても1回も観に行かないのは稀で、回数をとにかくめちゃくちゃ減らすという判断になるかな……。普段なら多ステするところ、ぐっと減らして2回までとかそういう感じ。
また、明確に「推し!」と心に定めた役者さん以外(つまりFCに入っていない人)でも、舞台姿が好きで「この人のことはなるべく観たいな~」と思っている役者さんの出演作は、その作品の方向性が好きそうな場合はなんだかんだ観に行くことが多いです。
意外に思われそうだけど、私の中でこの位置にいるのが実は三浦宏規くんだったりするんですよ。彼が真ん中に立ってる姿、観てて本当に気持ちがいいよね……。
あと踊っている姿が観たくて。本当に、あまりに見事なので。
千と千尋でハクが龍に変身して空にのぼっていくシーンも、のだめのペトルーシュカでの跳躍も、素晴らしすぎてあっけにとられてしまった。忘れられないなー。ナビレラ、観たかったです(ロミジュリがどんかぶりでした)。
それでいうと、ここに関してはやっぱり古川雄大さん!ゆんの歌はいつでも聴きたいし、あの美貌はいつでも見たいなと思う。
②原作……というより、そこへの興味+αで選ぶ
原作だけで観に行くかどうかを決めているケース……ありそうでないような気がして、自分でもよくわからなくなっています。笑
例えば去年の「のだめカンタービレ」や「HUNTER×HUNTER」は、やはり原作が好きだからこそ観に行っているかなぁと思いつつ、ここも総合的に判断して、になりますね。
原作が好き+αで判断している気がする。(おごたんのクラピカが絶対に観たい、とか。)
トータルでは、この原作のこのキャラクターが誰々なら是非観たい、この人が演出手掛けるなら観てみたい、的な決断の仕方になるのかも。
原作だけで観に行くって決めた経験、意外にほぼないのかもしれない!?
というのも、もう舞台を観る暮らしが長すぎて……笑
原作以外にヒントがない状態で観に行くことがもうほぼ起き得ないんですよ。
これだけ長く観ていたら、役者にしてもクリエイター陣についても馴染みのある人が増えているので「原作だけが決め手になる事態は起きづらい」ということなのかも。
あとは、元の原作が大好きなのだとしても「それはそれ、これはこれ」として、舞台として受け取りにいく意識がものすごく強いように思うんですよね。
なので絶対にこの原作ならばなにがなんでも観たい!という気持ちの前に、”舞台”として面白くなりそうか?というジャッジが先に働いちゃってる自覚があります。
この感覚が、2.5次元作品を好んで観る一般的な?層とは、おそらくかなり異なっている部分なのかもしれないなーと思います。
原作が大好きという点が一番の要素となってチケットを買った最近の例を一生懸命おもいだしてみたんですけど、それこそ「進撃の巨人」かな!?
観ないと後悔する予感……と思い、初演の東京公演のサイドシート追加発売を突然購入したんですが、その決断を褒めたくなる良作でした。
今年の再演も来週観に行きます!(昨日決意して当引を買うことにより予定をねじ込んだので、アドベントカレンダーの完走がいよいよチキンレースになっています。笑)
③クリエイター陣で選ぶ
主に脚本・演出のラインになってくると思うのですが、
この人の演出なら絶対観たい!と思ったらやっぱりチケットを取ることが多いかも。
帝一の記事でさんざん書きましたが、私が無条件でチケットを取るレベルに好きなのは小林顕作さんです。
これまでに帝一、パタリロ!、笑ゥせぇるすまん、アマネギムナジウム、じゅじゅステ、まるステと観ております。
なんかさ~、ほんと、顕作さんがもっと好きに暴れられる2.5作品*1、そろそろなにかやってくれないかな!?
そろそろパタリロ!次回作が来たりしないかなー。
他に演出・脚本を担当されているラインで他にこの人ならきっと面白いもの、かつ自分が好きなラインのものが観られそうだなと感じるのは、
中屋敷法仁さん、山崎彬さん、伊藤今人さん、河原雅彦さん、あたりでしょうか。*2
ちょっと話がかわるけど中島かずきさんも。*3
植木豪さんのお名前が演出にあると、これはステージとしての「見応え」は確約されているなと思います。*4
変化球(よそでは見れないから)という意味だと、宝塚の中では小柳奈穂子先生が一番好きでした。あー、あと谷貴矢先生も好き。
さらに飛ぶとミヒャエル・クンツェ&シルベスター・リーヴァイの作品も入ってきそう。笑*5*6
ちなみに!「このひとだいきらーい!」といえるくらい苦手な演出家も三人ほど居ますが、ここでわざわざ名前は出しません!でもまじで観に行かないようにしているよ。お金を払って不愉快になりたくないのでね!笑
作品が解禁になったら、クリエイター陣のお名前は必ず確認しにいきます。
脚本・演出の組み合わせでだいたいこういう感じ、と想像つくことも多いので。
で、そこを見て抱いた予想、正直ほぼ外れることがないですね。。
ので「んー…期待できないだろうな~」と思ったやつはちゃんと、イマイチだったりする。
「えーこれ大丈夫?」と思ってたやつが本当に大丈夫じゃなかったり。。笑
でも反対にあらかじめ期待できるなと思っていた場合は、そのラインを大きく割ってしまうこともあまりないので、
やはり自分が観てみて好きだった実感のある作品があったら、それを誰が手掛けていたのかは、意識して覚えておくと当たりの観劇を引きやすいように思います。*7
逆に言うと、他の人が好き・嫌いと言っていてもそれが自分にも当てはまるとは限らないということ。
結局はすべてが自分の感覚次第なので、人が貶しているから自分にとっても価値がないとは限らないし、その逆も然りです。
④おまけ:制作会社について
見知らぬ制作会社の作品は「警戒」から入るのが正直なところ、ではあるので、
じゃあ知ってる制作会社のことはどんなイメージ?というのを一言で書いておわります!特に参考には、ならない!笑
- ネルケ:ズッ友だよ!(色々あるけど*8)
- マーベラス:未だによく知らない人状態なんです。実はマベ制作舞台、通ったことがない。
- 東宝:なんかこう、最近……調子どう……?*9
- ホリプロ:ロミジュリ以外で通ったことがなくデータ不足。グッズのデザイン割と好き。
- る・ひまわり:去年出会ったばかりですが、信頼しています!*10
以上、あなぐまアドベントカレンダー2024の15記事目「観劇する演目の選び方」についてでした。
明日更新予定のお題は「石川凌雅くんの魅力を語る」です。ひー予告してしまった。もう逃げられない。笑 お楽しみに!
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*1:顕作さんの持ち味の100%を味わうならば、それはやっぱりじゅではないのでは?とずっと思ってるんだけども。記事公開のタイミングよ……笑 私は原作読んでる上でじゅじゅステ楽しんでる人間なんだけど、毎度「好き演出家が悪く言われ放題シーズン」になるのが大変切ない。特性わかりきってる上でオーダーしたネルケが悪いってばァ!になる。笑
*2:伊藤栄之進さんは刀ミュでしかほぼ観たことがないためそれだけで語ってよいのかしらと怯んでしまう。末満健一さんはどう?と思われる人もいそうなので触れておくと、末満さんの凄さ、作風やその魅力には10年来の自分なりの理解があるうえで、脚本に関しては私の「好み」ど真ん中ではない、という背景なのでTRUMPを追うのを降りて刀ステもほぼ観にいってない。でも演出はすごく好きだし、ものすごく真摯に演劇にも興行にも向き合っている得難い人だなと思っています。松崎史也さん演出作は実は該当になったことがなく、それこそ演劇ドラフト以外で観たことがない気がするので詳しくないのでした。
*3:言う割に新感線で観てる本数が少なく、たいへんお恥ずかしい。アニメ脚本でめちゃくちゃ馴染みがあります。あと仮面ライダーフォーゼが大好きでぇ。。
*4:お話の作りとしてどうか、というのは脚本との組み合わせなのでまた別問題なんだけど、ステージングで魅せる能力が本当にすごいと思う。
*5:といいつつ結局エリザベートとモーツァルト!しか観てないからなァ?
*6:この流れで不自然なくらいに名前を出せない人がいる。。。本当にいろいろを鑑みて自分の取るべき行動様式がわからず、正直ずっとモヤモヤしている……
*7:とはいえ「この人の演出普段は好きなのにこの原作だとちょっと合わなかったかー!?」みたいなことも、ままある。難しい。笑
*8:基本的には根っこの部分の善性と舞台愛は確実に信頼してるんだけど、払い戻し等の判断基準の不統一が最近だいぶ目立ってて気になります。プロデューサーによるのかなんなのか、事情は様々あるのだろうけどなー
*9:3.7万のチケットを3万のお皿を買った人向けに先行していたりして、顧客をどこに設定しとるんか本気でわからんと感じる今日この頃。顧客理解、足りてる?or 実は私達が東宝の考える顧客ではない可能性……東宝演目のお客になれるのは本来もっと”セレブリティ”だけなのかも……などと最近本気で思い出しているフシがある