こたえなんていらないさ

主に刀ミュ(ミュージカル『刀剣乱舞』)を愛しながら、舞台まわりをぐるぐるしている人

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」ロミジュリ 2/24公演の(ごく一点に偏った)感想

「愛か、死か―」究極の恋の物語、再び。
romeo-juliette.com

ドキドキしながら、本当に本当に楽しみにして、去年から待ちわびていたロミジュリ。2月23日から、遂に公演が始まりました…!は、始まってしまった…
私は2月24日の、Wキャスト的には2回目の初日*1を観劇して来たのですが、
…この前振りを書いてみたものの、その次に続けるべき言葉が、うまく思い浮かばないです。。端的に言うと、感極まりすぎた。

えーとこのブログをもしかしたら色んな方が読むかもしれないので、簡単に前提を述べておきますと、

  • 2013年にテニミュをきっかけに舞台にはまりました
  • 今はマーキューシオ役の黒羽麻璃央くんのファンをしています
  • ロミジュリは2013年版を見たことがあります

…という人間が書いております。感想は作品全体よりも、どうしてもまりおくんに関してに、潔く偏ります!



私が過去に見たロミジュリは先述のとおり2013年版(※2011年の再演版)なんですが、その後に演出が刷新された2017年版は見ていなかったので、新演出のロミジュリは初観劇でした。
というか、そもそも2013ってハチャメチャに昔という事実…笑 たしか秋に公演やってた気がするから、5年半くらい前になるのかな(おそろしい)。
なので相当に久しぶりのロミジュリ観劇だったんですけれど、新演出版、すごく好きだなと思いました!
前提として比較対象が5年半前の記憶なのであれなんですが笑、物語から伝わる印象が、よりシャープになった感じがするというか。見る私の理解が変わっただけなのかもしれないけど、登場人物それぞれの行動の背景にある感情が、以前見たときよりもクリアに伝わってくるような印象を受けました。
作品としてはもう、クオリティが保証されていることがわかりきっているので、安心して楽しみに見に行くだけ!という感じだったんですが、その期待を全く裏切らない、素晴らしい世界に出会うことができました…!


2月24日公演のキャストは、大野くんロミオ・木下晴香ちゃんジュリエット・廣瀬くんティボルト・まりおくんマーキューシオ・たつなりくんベンヴォーリオ、でした。

大野くんのロミオ、すっごく「うわぁ、ロミオだ~!」って感じで…なんていうのか、このロミジュリの中で描かれるロミオには特に、夢見がちなところがあっておっとりしている、世間ずれしてないおぼっちゃま的な特徴…があるかなって思っているんですけど、そのイメージがめちゃくちゃハマっていて。ものすごく純朴そうというか、素直そうというか。
あの荒廃したヴェローナの街で出会うのだとすれば、ジュリエットが出会ってすぐに惹かれてしまうのも納得するな!という感じの、まさに正統派王子様。
だけど二幕で絶望の淵に立ってからは、全く違う表情を見せて、歌声もガラリと変わって、自然と目や耳が惹きつけられるロミオでした。
そして晴香ちゃんのジュリエットは、とてもとても美しくて。
なんというか、すごく凛とした、心の強さを感じるジュリエットでした。
恋に憧れるだけではなくて、自分の意思で人生を切り開いていきたい、という強い眼差しを持っているジュリエット。
ジュリエットの音域ものすごく高くてびっくりさせられるんですが、それをしっかり歌いこなしていて、まだはたちなの!?マジで!?と仰天していました。きゅ、99年生まれ…(震)
この二人が並ぶと、本当にめちゃくちゃお似合いだった…!

廣瀬くんのティボルト、まず真っ先にスタイルに仰天する。脚が長すぎる!!??
内側に抱いている「悲しさ」が、怒りの後ろに透けて見える。ジュリエットのことを本当に大切に想っていたんだな、ということが伝わってくる。その燃えるような悲しみの在り方がとても美しいティボルトだなぁ、と感じました。

たつなりくんのベンヴォーリオは、にじみ出る心根の優しさが、より彼を取り巻く悲劇を際立たせているようで、見ていて胸が痛くなりました。
マーキューシオと一緒に悪ふざけはするけれど、羽目を外しすぎることはない彼は、結果的には大切な仲間を一気にふたりとも失ってしまう。
若者たちの中で、たった一人だけ生き残ってしまうという、ある意味とても酷な立場。彼が佇む傍だけには、「死」の影はやってこない…。最後にロミオとジュリエットの亡骸を前に泣き崩れるところ、めちゃくちゃにもらい泣きをしてしまった。


作品は、物語を貫く「死」の姿から始まります。
世界を荒廃に追いやったと思しき核戦争を想起させる映像を背景に、なめらかに、蠢くように舞い踊る「死」。
目深に被った帽子に隠されて、彼の表情を伺い知ることはできない。
心をざわつかせるようなそのシルエットの向こう、薄い幕の奥に透けて見える、ヴェローナの街。
そして徐々に幕が左右に引かれ、そこに突如響き渡る、
「くたばれ、キャピュレット!」
という怒鳴り声。


…ワーーーーーーー!!????!(発狂)
すみません落ち着いて書こうと思ったんですけど全然だめでした!!!!舞台に響く第一声がまさか推しの声だと思ってなかったんで本当に本当にびっくりしました!!!!そんなの無理!!やばすぎる!!!涙
そこからはもはや客席で「ウワァ!!!??出だしからめちゃくちゃ舞台上にいる!!?どうしよう!!??」って感じになってしまいまして…あ~もう突然IQが急降下した文章になっている。だめだ。落ち着いて立て直そうと思ったんですがもうここらで匙を投げて、以降は冷静さのかけらもない文章を書きますねごめんなさい!!!(突然アクセルを全開にした様子)

◆マーキューシオについて

まりおくんのマーキューシオ、めちゃくちゃ好きでした!!!そら推しやから好きに決まっとるやろな!って思うんですけど、ファンの欲目なんだろうとも思うんですけど、なんかもう、そうだとしても、好きすぎた!!!最高だった!!!!!!涙

やや語弊のある言い方だけど、まりおくん、ちゃらついたところがある役は心底似合うと思っているので、マーキューシオの方向性は絶対はまる!と確信していたんですが、もはや予想以上でした…
思った以上に危うさが全面に出ていた。目をぎょろつかせながら、手の中で飛び出しナイフをおもちゃにしてかちゃかちゃと鳴らしては、舌を繰り返しべぇ~と突き出して。
どこか行き過ぎたものを抱えていて、ひとたび火がついたら、そのままぱぁっと勢いよく燃えて消えてしまうんじゃないか、っていう感じの、火花みたいなマーキューシオでした。そしてそのとおりに、あっけなく命を落としてしまうことになるんだけど…
だけどその奥底には、寂しさと優しさが静かに横たわっていることを感じた。


まりおくんはマーキューシオについて、パンフレットで「どんな人間なのかを考えたら、寂しい人間なんだって答えが出てきて」というようなことを述べているんだけど、見ていてそれがすごく伝わってくる気がしたんですよね。
どこに向かっていったらいいのかがわからないまま、ただイライラと自分を持て余しているような。その姿を見て、鋭くてさみしい刃みたいだな、って思いました。

私は2013年にロミジュリを見たときには、なんでいきなりマーキューシオが死んでしまうほどにキレて暴れるのか、その背景がいまいち理解しきれないというか、一連の展開の必然性が自分の中ではぼんやりとしてしまってたんですよね。だけど今回はマーキューシオの心情の流れが、見ていてすとんと胸に落ちてきた気がしました。
マーキューシオが、ロミオとジュリエットの結婚を知った時に怒ったのは、やっぱりそれを「友情への裏切り」だと感じざるを得なかったからなんだろうな、と素直に思えて。

マーキューシオは、モンタギュー家のロミオやベンヴォーリオと親しくしているけれど、彼自身がその血筋の中にあるわけではない。大公の甥である彼には、他の人とは分かち合えない、立場の違いからくる寂しさがあったんじゃないかな。だけれど、ロミオとベンヴォーリオという気心の知れた親友が、彼にとってはきっとかけがえのない居場所、自分という存在の証になっていたんだろうと思う。
でもそんな大切な居場所であったはずのロミオが、敵方でしかないキャピュレットの一人娘と結婚したということを、マーキューシオはなんの前触れもなく突然知らされることになってしまう。しかも本人の口からじゃなく、街に流れる噂を通じて、という形で。
自分をつなぎとめてくれるはずのよすががあっけなく消え去ったことへのショックと、信じていた親友の心を理解できない苛立ちが、そのままキャピュレットへの憎しみへ増幅されながら変換されて、まっすぐに発散していってしまったんだろうな、って思いました。

そうして閃光のように炸裂して勢いよく死んでいってしまうその瞬間には、優しさだけが残っていた。死に際の表情、まりおくん自身が持ってる本質がにじみ出るみたいな、本当に優しい微笑み方をするので、見ていてどうにかなりそうだった…。
マーキューシオのさみしさは、友の腕に抱かれて息を引き取ったことで、きっと幾分か慰められたに違いない、と思いました。


そしてミュージカルですので、とてもとても大事な様子である歌、について。
ロミジュリに関しては…なんといっても、「世界の王」が楽しみすぎたんですよね。。「あれを歌うまりおくんが見られるの?は?まじで?それ現実?」っていうテンションで、楽しみなあまりもはや息ができなくなりそうだったんですけど……も~~~~最高だった!最高だよ!!!うわーん!!!涙

あの曲、ほんとうに言葉に尽くしがたい名曲ですよね…。かっこよすぎ。。聞いていると自然に気持ちが浮き立ってしまう。
「この地上のヒーローはここにいる俺たちだ!」って、あの瞬間の3人は心から信じてたんだろうなって。男の子の集団にしか生まれ得ないような、仲間との繋がりを心底ピュアに信じているからこそ発せられる爆発的なエネルギー。自分たちの生き様を全肯定する勢いに満ちた明るさ。若さゆえの、視界に収まる範囲しか見えていないからこその無敵感。
もともとすごく好きな曲!って思っていたその有名すぎるナンバーを、歌って踊るまりおくんの姿を、ついに私は目にしてしまったわけで…もはや、わが人生に一片の悔いなし…ってなって、一幕も早々のタイミングで、幸せすぎてそのまま砂になって消えていきそうでした。思い出しても胸が苦しいぜ!未だに夢みたいな気持がするよ!
泣きながら手拍子ってできないですよね!途中手拍子できなくなっちゃったよ!

まりおくん、「世界の王」に限らず、歌声がとにかく安定していました。いつもと声の出し方違う!!!って大感動しながら聞いてた。歌声が、好きなんじゃあ~!涙
出すところは出す、っていうメリハリもつけられていたような気がする…とにかく、安定していたんですよ…あれだけ実力のあるキャスト陣に囲まれながらも、聞いていて一切の不安がないって、もうそれだけでものすごいこと、素晴らしいことだよね…!!?涙

とりあえずここまでは、言いたいことを早口でぜんぶ言ってみた(ぜえはあ)

◆「グランドミュージカル」デビューを全力でお祝いしたい

私、今回のまりおくんのロミジュリ出演が、本当に本当に嬉しかったんです。

今のまりおくんは、お名前のとなりに「2.5次元」というキャプションがつけられることが、本当にものすごく多い。舞台周りを取り扱ったおなじみの雑誌以外に露出するときは、それが若い女性向けファッション誌であっても、テレビのバラエティーであっても、ほぼ9割の確率で「2.5次元」という単語が添えられています。
まりおくんの俳優デビュー作がテニミュであり、直近では数年間、刀ミュで三日月宗近という中心を担う役を演じ続けているということ、そして昨年末には刀ミュを通じて紅白にも出場しているという状況があることを考えれば、それもまたごく当然のことなのかとは思います。

私自身が、テニミュをスタートラインとして舞台にはまった人間であり、まりおくんを応援し始めたのも大好きな刀ミュがきっかけになっているので、2.5次元は私の心の中のいわば”実家”みたいな存在です。当たり前にそこにあるっていうか。自分の中では、帰る場所なのかもしれないな、と思う。心から大好きだなと思えるし、誇りだって感じさえする、いち観客としての大切な居場所です。
だけどそれと同時に、応援している俳優さんがそのジャンルにだけ閉じた形で、終わっていってほしくはないなってことも、ものすごく強く思うんですよね。

うーん、自分でもどう表現したらいいのか迷うんですが…ものすごく乱暴ですが、わかりやすくするために、「2.5次元作品と、そうでない作品」というめちゃくちゃ極端な分け方をするとしたら、長く俳優生活を続けていく上では、後者に出演する機会もまた、俳優誰しもにとって、ものすごく重要なことだと思うんですよ。ごく当たり前のことを言っている気がしますが。
そしてまりおくんに関しては、本人が「垣根にとらわれずに活躍していきたい」って何度もはっきりおっしゃってるので、私なんかが言うまででもないんですけども。

でも、2.5次元とその他の舞台、その両者のどっちが上だ下だ、っていう単純な図式で語る話じゃないとも思ってるんです。両者を引き比べるとき、当たり前のように2.5次元が下のものとして言及される風潮が根強くあると思うんだけど、そういうことじゃないと思いたいんだよね…。潮目は絶対に変わっているし。このことについてはずっと考えてるけど、うまく説明することができない。。
…という感じで言いたいことをうまく言葉にまとめきれてないんですが、とにかくその「2.5次元ではない作品」の中において、グランドミュージカルという存在は、演劇というジャンルを語る上では、やはりものすごく大きいものだと思うんです。

ターゲットにしているお客さんの層や、作品を描き出す上での手法が大きく異なるからこそ、そこにおいて求められる表現(あえてクオリティという言葉は避けておきたい)もまた、2.5次元とは全然種類が違うはず。
チケットだって本当にお高くて、そうそう簡単に出かけられる金額じゃない。だけど見に行くと、圧倒的な世界観で、観客として打ちのめされるような経験が出来る。あの没入感は他じゃ味わえないものだというのもよくわかる。

その、深くて広大な「グランドミュージカル」という世界に、今のまりおくんが出演するってこと、ものすごく意義のあることだなぁってファンとして勝手に思えてしかたないんです。

私は沢山グランドミュージカルを見ている人間ではもちろんないので、そちらについてわかったようなことも当然言えないんだけど、誰もが知っているようなビッグタイトルにこのタイミングで挑戦するのって、めちゃくちゃに理想的な流れのような気がしてます。
一定の成果を2.5次元という世界では間違いなく出している中で、ある意味まっさらなチャレンジャーとして、未経験の新しい世界に飛び込んでいく。そんな姿を見せてもらえるなんて、ファン冥利に尽きすぎるやつです…。本当に心底幸せだよ…。
どうしても評判が知りたくて、初日のあとについついマーキューシオで感想を検索したりしてたんですが、まりおくんを初めて見るお客さんからの褒めてくださってる声がいくつもあって、本当に本当に嬉しかった。。
いい意味で、初めてまりおくんを見る人の期待を裏切っていたんじゃないかな、って感じます。ゆーて、ものすごい場数は踏んでいるので…あの年齢でなかなかないほどに、鍛えられているので…。武道館やたまアリに立って、センターをはってお客さんの目をひきつけてきた実績があるので!(勝手にほこらしげ)
そこに向かって努力した諸々が、絶対に今に生きている!って、舞台を見つめながら実感しました。ちょっとした仕草や立ち居振る舞いに、自然と目を引くなにかがある気がするんです。なんとなくその場にいることは絶対にしないし、自信なさげにする様子も微塵もなくて、ただ堂々とそこに存在していて。
応援していてこれほどまでに嬉しいことがあろうか!?いや、ない!と断言できる。も~ほんとそれくらいハッピー。全くもって冷静になどなれないのでした。
とくに、24日の公演ではスペシャルカーテンコールで、小池先生がたつなりくんとまりおくんについて、明確に言及してくださったりもして。。新しい息吹として迎え入れて貰っている、青学7代目の同い年の二人が並んでいる姿。私が初めて見たテニミュ、そこにいた二人の大きく成長した姿なんて、そんなの見ていて泣かずにいられるわけがなかったよね…。これがエモいと呼ばれるやつじゃなかったら、一体なんなの!?ってなるよね…涙
「こんな晴れがましい瞬間に立ち会えるなんて、おたく続けててよかった…!」って全力で思いました。誇張じゃなく生きててよかった~~~って、まじで思ってしまったのでした。


…というわけで、ここまで作品全体に関しては全然ちゃんと触れられてないのですが(まじですみません)、とりあえず今のこの荒ぶりを文章にしないと次が見られない!って感じになってたので、勢いよく叩きつけるように書きました!
一箇所にめちゃくちゃに偏った感想で申し訳無さ!なんだけど、それくらい本当に幸せで仕方ない瞬間だったんだ!このよろこびをやきつけたい!!!

まりおくん、ロミオ&ジュリエットのマーキューシオ役、本当に本当に、心からおめでとうー!!!!!!!!


もうちょっと頭が落ち着いたころに、俯瞰した感想も書けたらいいな、って思います。笑
「この人大丈夫かな?」なテンションにお付き合いいただきありがとうございました!

*1:ジュリエットだけトリプルキャストなので、初日は生田絵梨花ちゃん回であと1回あるのでした