こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

刀ミュ 壽 乱舞音曲祭 2部パートの感想

続きまして2部感想いきます!もうしょっぱなからテンションおかしく振り切れていくよ!なんたって2部だもん!!!
(そして1部以上にめちゃくちゃたくさん三日月の話をしています!半分はエンナイの話!推しゆえ、そこはどうぞよしなに…!)
先程更新した1部感想はこちらから。
anagmaram.hatenablog.com
※どちらもネタバレしまくりです!







◆こちらの頭がおかしくなったのかと思った、刀ミュで見る「黒燕尾」

休憩は20分なのでもうあっという間に2部になってしまうわけなんですが。
初日ね、おや?なんかおかしいな~と思ったんだよね…
2部の幕開け、暗闇の中で皆がスタンバイしてる様子がうっすらとつかめるんだけど、なんていうかシルエットと、胸元の白さ…なんか黒燕尾みたいだな…って思ったんだけど、
本当に黒燕尾だった


…わたしの頭が本格的におかしくなったのかと思いました。ええ。
刀剣男士の皆様が、ビシッと揃いの黒い燕尾服に身を包み、新曲をお歌いになられました。。
そして歌い出しを担当しているのが三日月宗近鶴丸国永でね。まぁそれはそれは、笑顔で美しくハモりなさるわけですよ。
ここまでまだ開始1分も経ってない情景を書いてるんですが、これだけでわたし、死ぬやつだよね?え?ほんとなんなん…???

初日、嘘でしょ!!???っていう気持ちで、まじで何を見せられているのかわからなくて、もう顎が外れそうになりながら、それでも必死でオペラで三日月を追い続けたんですが、
いやもうね
かっこいい(それはそう)


それはそう。そうなんだけど、ほんとかっこいい何これ夢?え???なに???(戻ってこられなくなる様子)
聞こえてくる歌詞の雅やかさにも感動していて、梓弓、春~みたいな、あぁこれまた素晴らしき歌詞(浅井さやか先生の神業!)と思いながら聞いてるんだけど…それでもやっぱりちょっと視界に収まる情報が異常でついていけない。
2部はみんなどの衣装なのかな~って思ってたところに、新衣装どころか燕尾服を持ってくるの…そうか、これ、ガラコンだったわ。と急に思い出す。
「おめでたいからみんなに揃いの黒い燕尾服を用意したからね!」っていう得意満面な刀ミュくん…マジ予想の斜め上だわ…あんたにはかなわないよ!!!


そしてこの衣装についてどう表現するかなんですけど笑、
わたしの周りを見ていて確信したんですが、これを「黒燕尾」と呼んでいる人は100%宝塚履修者ですね!笑
ここでは詳細割愛するけど、当方去年の秋に衝突事故のように突然宝塚に出会ってはまりしオタクになってしまったので(なんかしょっちゅう衝突してんね)、
もれなくわたしも「黒燕尾!?」としか思えなかったんだけど…普通はタキシードor燕尾服って言うよね。うん。
よその国(宝塚)に急に出入りするようになって慣れ親しんだ装いが、いきなり実家(刀ミュ)に現れたので、今回、本当に何が起きたんかと思いました。いやまじで。なんなん!??

◆mistake どうして君は

そうなるの?(あなぐま心の575)

いやさ~~~。動揺しながらも、一生懸命、「そうだよね!お祝いだから、めでたいな、あなめでたや~って歌ってくれてるんだね!」って、とりあえず意識を落ち着けるじゃないですか。
しかしそこにかかるイントロ。いや待てよおまえかよ
黒燕尾でmistakeってまじでどういうことなの?


もうここで動揺を処理しきれなくなり、初日はマスクの内側で気のふれたような笑い(※ただし無音)がひとり止まらなくなってしまいました…
だって、絵面が!絵面が!!!見たことないやつ!!!想像すらつかないようなやつ!!!
なんだけど、まって全員しぬほどかっこいい…!!!!!
本当に、びっくりしたなーーーーーー…。なに考えてるんだろう刀ミュ。すげえよ。なにをどうしたらそうなるん???

「5周年のお祝いだからやっぱりここはmistakeだよね★」っていうのは当然うん、同意するんだけど、この光景どうやったら思いつくやつなの???でした。
それこそ5年間見続けてきた見慣れた振り付けが、なんだか見たことのない世界観の中で繰り広げられている…。
放っておいても体が勝手に刻めるリズムでペンライトを振りながら「いったいこれは何???」と、あっけにとられながら見ました。
そして目はひたすら三日月を追うんですけど…ちょっとなんかもうよくわからん。かっこよすぎて最終的におたくは無になった。
こんなの嘘だ!現実じゃない!夢じゃなかったらなんだっていうの!?と混乱した気持ちでいっぱいになります。。
…かっこいいです。。。(絞り出して結局それかよ)


mistakeは刀ミュにとって、わたしたちファンにとって、本当に特別な1曲。
毎年の冬のお祭り、らぶフェス2016から歌合まで欠かすことなく歌唱されてきた、刀ミュ2部の看板曲なわけですが、
そんなmistakeにまた、新たな歴史が刻まれる瞬間を目の当たりにしました。いやー、すごいことをやってくれたわ…。去年のこんぺいとう後のmistakeもどうかと思ったけど、今年のこれは上を行ったな。笑
だってあんなの、おたくの妄想みたいな光景だもんなぁ。それが公式のお祝いの場でバーン!と披露されちゃうんだもん。。
いつだって予想のつかないことばかりを見せてくれる刀ミュだけど、もうこの時点で、2部はお腹いっぱいでした。。あんなの勝てん!!!笑


その後、2部の楽曲もそれぞれ大変なんですが、すみませんいきなり推しのソロの話に飛びますね。これを書かないと今夜は眠れん。

◆進化を遂げ、もはや新曲になってしまった「Endless Night」

わたしが今回の2部で一番聞きたかったのが、三日月のソロ曲である「Endless Night」です。
トライアル公演で生まれ、阿津賀志山異聞本公演と、らぶフェス2016で歌唱された、客席を青一面に染め上げるラブバラード。
バラードだからこそ、歌唱力の変化が明確に現れると思っていたので、今のまりおくんの歌唱力で絶対にゼッタイに聞きたい!と思っていんたんですが、その夢が無事に叶いました…。


夜空にたなびく雲のようにスモークが流れ落ちる階段、三日月と星の輝く空を背景に、ひとり立つ三日月。
「散らばった星を 見上げてそこに」の歌い出しから、そのまろやかな響きに、一瞬で心がギュッとわしづかみにされる。
サビに向かって徐々につかう音が高く上がっていく、確信的な盛り上がりを持って作られたそのメロディを、
そのまま自らの体から溢れ出る音楽として歌いこなすまりおくんの三日月が、そこにいました。


もともと、三日月、というかまりおくんは、刀ミュのメンバーの中では歌はうまい方です。
とくにハリのある高音をしっかりと出せるので、目立つパートを任されることも多かったのだけれど、
でも今のその歌唱力は、かつてのそれとは全く別物になっていました…。

全ての音域で、自由自在に豊かにかかるビブラート。
どこかほんの少しだけ鼻にかかったような、独特の甘さのあるその声が、どこまでも柔らかに、空間中を埋め尽くすように響いていく。
サビの直前「手を伸ばして」で一気に膨らませたそのボリュームは、豊かにサビにつながって、そのまま途切れることなく続いていき…サビ1回目の「夜風にまかせ」は、絹のように丁寧なファルセットで。
出るか出ないかぎりぎりの掠れた声には決してならない、艶のある高音が、ただ心地よく耳に届く。

後半はCメロが特にそうなんですけど、エンナイはとにかく、音が高いところを移動し続けるんですよ。しかもロングトーンがある。
昔の三日月は、派手に外したりすることはめったに無い代わりに、頑張って内側から絞り出すような発声をしていて、
歌い上げるときの表情も眉間に皺を寄せるタイプのお顔が多かったんですけれど…今はそれが全く違う。
終始目をキラキラとさせて、穏やかに慈しむような笑顔をずっと顔中に広げていて…。
一切喉に頼らない発声になっていることが本当によくわかる。。一体どれだけボイトレを頑張ったのだろうと…。


そして大問題はラスサビ前のセリフ、「そばにいていいか?」
もうこれが…2021年になって、正解を聞いちゃったんだな。。という気持ちになりました。
もともと、トライアル・初演時代の「まだどうやって作品を進めていくかが手探り」だった頃に独特のアレだと思っているんですが、
なんていうのかな、「女性向けブラウザゲーム原案だから…お客さんがちょっと自分に投影できるような、ロマンチック要素いれたほうがいい?!」っていうような判断で入ったであろう演出で。
解けない魔法の「僕と一緒に行こう。」もそうだったんだけれど、聞いているとお客さん側も「は、はい!?」ってなるような、そういう要素はそんなに求めてないけどえーとどうしたらいい!?ってなる感じの演出だったと思っているんですよね。
歌う側としても、おそらくは何度も襲ってくる照れをかなぐり捨てて、役としてなりきった上で発してくれているセリフだったんだと思うんですが、
2021年に聞いた「そばにいていいか?」、過去のそれとは全く別物でした。
いい意味での上から目線が炸裂してて(だって天下五剣なんだもの)、もうそこには余裕しかなかった。
そばにいていいか?って聞いてるけど全然聞いてないよねってなる。いて当然ですけど何か問題がありますかという感じの…有無を言わさぬ圧さえある、それでいて柔らかな声…。
初日にそれを投げかけられた瞬間、冗談みたいに体がフリーズしてしまって、ペンライトが一切振れなくなってしまった…。ほんとびっくりした。。
そんな風にこのセリフを発するようになられたのですね…と感動しながら、もうなんか何も考えられなくなって一時停止。周りのお客さんから見たら面白いことになってたと思います(あ、あの三日月担しんだな、なったと思う)。


そのセリフのあとに待ち受けているラスサビ。
2回目の「夜風にまかせ」は、今度は地声で歌い上げるやつなのですが…ここのボリュームがものすごいことに…!
以前は勢いを借りて、当てにいくぞ!という力みを感じる瞬間でもあったのが、その気配はどこにもなくて、堂々たる発声で。
しかもその後の「音のない星空に包まれたい」も、苦しそうになることなく、余裕を持って歌いきれるという。。


以下は、刀ミュを離れたまりおくん推しとしてのこらえきれない心の叫び。
ずっと、この声が聞きたかったんです。待ち焦がれていた。
2020年に実現が叶わなかった大きなふたつのミュージカル。その「場」を奪われてしまったから、表現できないことが本当にたくさんあったはずです。
どれだけ努力を重ねても、最後のピースはたぶんその、お客さんのいる「場」によってしか埋まらなくて…
場がないことで掴めなかったものを、この3日間だけでも、まりおくんが急速に手にしていっているのを目の当たりにして、万感の思いが溢れました。
苦しくて悔しくて、言葉にならないことが、振り返れば本当にたくさんありました。
それを乗り越えた今、こうして、やりたいと願う表現を心のままに歌いこなしてみせるまりおくんの姿が見られて。こんなに幸せなことはないです。
三日月として、また新しく大きな姿を見せてくれて、本当にありがとう。


トータルで、公演3日目になった11日の歌唱が、本当に凄まじかったです。
本人の中にあるこうしたいという内容と、歌っている間の感情と、発現させられる技術的な側面が、すべてぴったりと噛み合ったんじゃないかと思わされるような、
ひとつ違う次元に進んだことを感じさせられるような歌声でした。
もともとまりおくんの三日月のために作られた曲だけれど、それを新たな段階で歌いこなしていて、もはや新曲のようになっていた。
公演期間中、まだまだ進化していくんだろうなと確信させられて、本当に千秋楽までが楽しみで仕方ないです…。
あぁ、生きててよかった!

◆制約のある中で魅せきった演出。シンプルさの中に際立つ美しさ

今回の2部は、これまでになくずっと同じ衣装で通す形となりました(獣で上着なしスタイルにはなりますが)。
音曲祭、おそらくは舞台上の人数密集を避けるための工夫として、普段ならいるダンサーの皆さんがいらっしゃらないのですよね。
そして多分袖での動線を限りなく単純にしようという意味もあっての、衣装チェンジも無しなのだと思われます。
つまり、今までやってきたような変化に富んだ演出手法が使えない。
できる範囲で、どうやったら見応えを出せるだろうか?と、練りに練られた結果として、
「刀剣男士のみが燕尾服で歌い踊る」という前代未聞のステージになったのだと思うのですが…すごかった。

シンプルに削ぎ落とされているからこそ、一切誤魔化しは効かなくて、刀剣男士のみんな一人ひとりの力量だけが頼りである、とてもストイックな表現。
でもそれは見ていて決して寂しさや物足りなさを感じさせない、とてもゴージャスでカラフルな、夢の世界でした。
各自が背負うものもきっと大きかっただろうし、稽古場ではおそらくコミュニケーションに制約があるような中なのに、これだけのものを見せてくれる。
間引いた客席で、悪化していく状況の中で…どれだけのものに向き合って、今この作品が上演されているのだろうと考えると、胸が締め付けられる思いになるのですが、
観ている間はこの世の憂さがすべて頭の中から消し飛ぶような、爆発的なエネルギーに満ちていました。
まさしく生の喜びに満ち溢れた時間を、過ごすことができました。


最後の全員による「刀剣乱舞」では、今回のために新しい歌詞が書き下ろされていました。
阿津賀志・つはものメンバー、幕末・むすはじメンバー、三百年・葵咲本紀メンバーでチーム分けされた歌詞は、
それぞれの連作を思わせる言葉がふんだんに織り込まれ、歴史が凝縮された特別なものに。

この歌い出しの部分で、三日月に任されている役割がまた…言葉にならん…。
全ての瞬間が、一枚の美しい絵のようです。時が止まっているみたい。
客席に背中を向けた状態でポーズをとり静止する場面が何回かあるのだけど、その背中で語れるものが、あまりにも大きすぎて。
こんなにも、大きな背中になられたのですねと…
トライアル、阿津賀志の頃は、まだ悩みながら、役に求められるものと自分とのギャップに悔しさを感じながら、
刀ステの鈴木拡樹くんの三日月と比較されることにプレッシャーを感じながら…
そうして努力の果てに積み上げてきたまりおくんの三日月が、
今やこんなにも、誰にも追い越せないような、立派な背中で、作品の5周年を背負えるようになっている。
その事実に、ただただ胸が熱くなります。


オーケストラアレンジがなされた「刀剣乱舞」は、これまで聞いたことのないほど、勇猛果敢でゴージャスなものでした。
Cメロの歌詞は、何があっても諦めなどしない、歩むことをやめないという、強い意志や覚悟が溢れんばかりで、
歌っている皆の気迫もものすごく…こんな正面から鼓舞されて、元気のでないことがあろうか?と思いました。
夢や希望を背負う立場は、本当に過酷だと思います。
それなのに、こんな風にエンターテイメントを通して、まっすぐに「生きる力」を与えてくれる。
刀ミュという作品がもたらしてくれているもの、そのかけがえのなさと、ここまで重ねてきた歩みを、
ファンの一人として、心から誇らしく思いました。感謝の気持ちでいっぱいです。



エンナイに巨大感情が爆発しすぎてほぼその話しかできなくなってしまった…これを書かないと本当に情緒が保てない!ってやつでした。


今この作品を愛していて、どこかに悩みを抱えていない人なんて誰もいないと思う。
それぞれの立場で、現実に向き合って、自分はどうすべきなのかを問いながら、公演期間を各自の形で過ごしている、そんな気がします。
公演ができることを、手放しで喜んでもいられないということも、わかってはいる…けれど、今このときに音曲祭が上演されている事実が、涙が出るほどに嬉しいです。


どうか、無事に千秋楽まで。
1月23日のラストまでを駆け抜けられることを、心から祈っています。

改めまして、ミュージカル『刀剣乱舞』、5周年本当におめでとうございます!
やっぱり、刀ミュが好きでよかった。