こたえなんていらないさ

ミュージカル『刀剣乱舞』を実家とする舞台オタクのブログです。推しとご贔屓がいます。

宝塚花組公演 2022年2月6日 大千秋楽を見届けての感想

今作、感想は下記2本でいったん書き尽くしたぞ!って気持ちだったのですが、懲りずにまたPCを立ち上げてしまいました。
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そうしたくなるくらい、昨日の花組大千秋楽があまりにも素晴らしかったので……!

昨日の大千秋楽は、自宅にて配信で視聴しました。
舞台に立てるこの時間を愛しぬくんだとばかりに、今できる全てを!と、熱く熱く魂を注ぎ込む花組生の皆さんのエネルギー、画面越しでも本当に伝わりました。
2月5日に実際に劇場で見た翌日ではあるのですが、そのたった1日の間にも、お芝居はまた沢山変化していて本当に素晴らしかった!

以下では、再開後からの1週間で感じた「元禄バロックロック」お芝居の変化についてと、感情が翻弄されまくった終演後の柚香さんのご挨拶についてを書きます!

ハッピーエンドの”奥行き”がどこまでも深まった、1週間での進化

千秋楽だけではなく再開後の公演を見ていて感じたことですが、出演者それぞれが自身の役と芝居を深め続けたことによって、物語全体の奥行きがぐっと増したように思います。
陽の部分だけでなく、陰に該当するような部分も表現の色合いがしっかりと濃くなった分、物語の中での悲しみ/喜びの対比がより鮮やかになった感じがします。

土曜の観劇でも感じたことでしたが、その印象にはまずコウズケノスケの変化がとても大きかったと感じました。
彼が時を戻す時計にこだわり続ける根底に、明確に<愛>を失った悲しみが横たわっていることが、いろんな場面からすごくよくわかるようになりました。
コウズケノスケは単なる野心ゆえ、大望を抱くゆえ時計を欲しているのではなくて、ケイショウインと別れ、家族が離れ離れになってしまった状況について「ずっと後悔に苛まれている」からこそ、
神をも恐れぬ夢に向かって突き進んでいくのだなと。
銀橋ソロのタイトルが「過ぎ去りし愛を求めて」なことがとてもしっくりくる一連の描写で、特に千秋楽の迫力、マイティーさん本当にかっこよかったです!!!

そしてその愛ゆえに、コウズケノスケは最後にツナヨシから和解を命じられても、それを簡単には飲み込めないのだということもしっかりと伝わってきました。
クロノスケの「御伽話にございます」の一言を聞いたとき、時を戻せる時計など存在しない=つまり自分が望んだとおりの未来はもう絶対に手に入らないとわかったからこそ、あれほどまでに名状しがたい表情をしているのだなぁと。
そしてどれほどツナヨシの命が飲み込めないのだとしても、それでも、と腹の底から絞り出すように言うあの「…ははっ」が、表情も声も本当に複雑で、大好きでした。
その後のコウズケノスケが愛する人の隣にいられるのだというその点でどうか立ち直り、悔しさもバネにして、新しい未来でもバリバリに手腕を発揮してがんばってくれますように……!
反対に、クラノスケに関してはあの弟君の姿を目にした瞬間に、なんだか憑き物が落ちたみたいな眩しい表情をしていて、あれはクラノスケにとっての救いでもあったんじゃないかな……と感じたのも対照的だったなぁと思います。


また個人的には、くノ一・ツバキ役の星空美咲ちゃんのお芝居が驚くほどに変わっているのがとても印象的でした!
コウズケノスケを慕っているゆえに、実りある知らせをもたらしたカエデにうっすらと対抗心を抱いているのが伝わってくるようになっていたり、
キラに「お父様のこと、好きでしょ?」と尋ねられて以降のやりとりでは、なぜそのセリフを発しているのかの背景が自然と聞いているこちらに浮かんでくるようになっていた気がします。
「それ以上言うと、たとえキラ様でも許しませんよ!」のあのセリフは、
コウズケノスケに実際に想いを寄せているからこそ、彼が「人の思いのわからない人」であることは彼女自身がいちばんよくわかっていて、その切なさの本質みたいなものをずばっとキラに言い当てられたゆえの反応だったんじゃないかなと。
単に「彼のことが好きだから」以上のものが現れてくる一言になっていて、千秋楽の配信では本当に目を見張りました。2月5日のマチネでその片鱗を感じていたけどより説得力が増していて。
その後のケイショウインとのやり取りも、「私の意志でお願いに参りました」そのものの情感が出ていて、本当に素晴らしかったです!
下級生の生徒さんってこんな風にぐんぐんと伸びていかれるのだなぁ、とその進化を目の当たりにして圧倒されました。ひきつづき今後もとっても楽しみな娘役さん……!

主演のお二人の、透き通るように繊細で、どこまでもリアルな愛のやりとり

主演のおふたり、クロノスケとキラの序盤のやりとりについても、コミカルさや無邪気さの分量が減りよりシリアスな雰囲気に寄ったことで、
中盤以降で明らかになる過去に繰り返してきた二人の別れの切なさが、よりくっきりと浮かび上がるようになっていたと思います。

柚香さんのクロノスケは、「なぜだかわからないけど、どうしようもなくキラに惹かれる」その複雑さが、より伝わりやすくなっていたんじゃないかなと。
自分がキラに惹かれるのには明確になにかしらの理由がある、だがそれがわからないという己の中のもどかしさだとか、キラが不穏にも思えるような何かを隠していることに、ほんのりと苛立ちを感じている要素が立ち現れていた気がします。
だからこそ全てを知った後のあの離れ難さ、キラ愛しさに泣きそうになってしまう表情が生まれるんだなと、before/afterの対比が見事でした。


千秋楽の「花火きらきら」は、主演のお二人の愛が、静かに確実に深まっていったことを感じさせる集大成のお芝居となっていました。
銀橋の端と端、離れた位置に立ちながら、お互いに気持ちを確かめ合うように頷き、笑顔を交わしてあたたかく歌を重ね合わせるクロノスケとキラ。
まだ全ての事情をお互いに共有する前なのに、本質的な部分でしっかりと通い合う二人の心が目に見えるようで……
やっぱり最高に大好きな場面。なんて美しいんだろうか。この場面がある時点で、元禄バロックロック、本当に大傑作だと私は思っております。
物語の筋を明かし切る直前の頂点に、カタルシスが予感のように半歩早くやってくるあの構成、見事としか言えなくって。谷先生ありがとうございます!って何度でも言いたくなる。

そして最後の場面、花のおエド(Rep.)で銀橋に走り出るクロノスケとキラ。
千秋楽でも、ここでのお二人の笑顔はまさに満開で、本当に明るくて楽しげで。
はけ際の花道でしっかりとキラの肩を組むクロノスケと、幸せそうに頬を寄せるキラ。
こんな幸せな光景で終わる作品であってくれて本当に良かったと思わずにいられない。
休憩に入るタイミングでは、本当に純度100%の幸福感で満たされていました。

その場に立ち現れる感情のリアルさと、緻密な呼吸の合わせ方がちゃんと同居し得る柚香さんとまどかちゃんのやりとり、素晴らしかったです。
感情の重ね合い方は、物語に通底する愛に呼応するように透き通って繊細で、だけれども確かなものとして存在していて。
相反するものをまとめあう二人の呼吸、これが大劇場お披露目とはやはり思えないほど、ぴったりと揃っていたなと思います。
その魅力を書ききれた気がしないのですが、二人のお芝居、本当に大好きでした!クロキラに幸あれ!!!

「再び愛が花開く」を体現する、花組生のエネルギー

今回、幕開けで柚香さん演じるクロノスケが歌う「花のおエド」の冒頭の歌詞、皮肉なくらいに、あまりにも今の状況にリンクしていました。
再開日に聞いたとき、予めその歌詞を知っていても、劇場で実際に耳にすると沁みてくるものが予想以上でした。

なんたる勝手 でも花はしたたか
いつかまた しれっと咲き誇り
やり直すチャンス 狙ってる
約束の春に 再び愛が花開く

諦めない不屈の精神としかいえないであろう力強さで、舞台上に美しく返り咲き、持ち帰りきれないほどの大きな愛を客席にを届けてくださった花組の皆さん。
どの場面にも、生徒の皆さんの舞台に立てる喜びが溢れていて、見ている間、こちらの心はただただ楽しく浮き立つばかりでした。
百花繚乱のエドの町でたくましく生きる元禄バロックロックの世界の住民たちを見ていると、
「いま生きてることを楽しまなきゃ!」と、こちらは笑顔で思わず頷いてしまう。
帰ってきてくれて、本当にありがとう!と何度でも言いたくなります。
ありがとう花組!!!愛してるよ花組!!!涙

かっこよくて面白くて恋泥棒すぎる、柚香さんのご挨拶

ショーについてはうっかり1.2万字感想を書いてしまっているのでそちらに全て譲りまして、以下は千秋楽のご挨拶について!
見出しどおり!要素が!要素が多いんじゃよ……!(息も絶え絶え)


ご挨拶の話の前に。
まずはなにより、退団者の皆さんが、お客さんの前で千秋楽を全うできたことに一番ホッとしました。
再開後、残された時間が1週間というのは本来の公演期間を考えるとあまりにも短い。だけどそれでも、千秋楽が叶ったことがやっぱり何よりも嬉しかったです。。
4人それぞれのご挨拶を聞いているとき、タカラジェンヌの皆さんは最後の最後の瞬間まで、本当に「清く正しく美しく」なのだなと思わずにはおれませんでした。
胸の内でただただ深い感謝と拍手をもって送り出すことしかできない。
本当に本当に、お疲れさまでした。ありがとうございました!涙


改めて、トップスターさんによる千秋楽のご挨拶についてなのですが、、
ここで見せつけられた柚香さんの進化の途方も無さに、もうこちらは改めてひれ伏すしかないな……という気持ちでいっぱいになりました。

3週間に渡る中止期間、その後に辛くも走りきったこの1週間。
大劇場公演について、柚香さんはトップ就任後、未だに宝塚・東京を揃えての全公演完走をご経験されていません。(そう書くとなんかもう!もう!!!涙 ってなる……)
どれだけ大変だっただろうか、苦しかっただろうかと思うのに、
その最中で全身からはちきれんばかりの「愛」を育て上げ、それを笑顔でこちらに届けてくださるばかりか、
宝塚歌劇全体を俯瞰してのご挨拶をなさっているその姿は、もう後光が差しているように感じる何かでした。たまげました。。

「この大千秋楽をもちまして、宝塚歌劇はしばし公演の見合わせ期間に入ります」と、中止の続いている他組の状況に触れた上で、どうかお元気で待っていてくださいと笑顔で伝えてくださる柚香さん。
今まさに中止期間を過ごしているどの組の生徒さんのことも、それぞれのファンの方のことも、
一気にすべてをひっくるめてどりゃあ!と力いっぱいに愛情たっぷりに抱きしめてくださってるかのようで、
本当に、なんて大きな人なんだろう、いったいどこまで進化してしまわれるのだろう???と、もはやどうしたらいいかわからない気持ちになりました。。涙
あまりにもかっこよすぎる。


そしてその大感動ののちに、今度は大爆笑もさしはさんでくださって……!
大千秋楽をもって花組から専科へと異動される、組長の高翔みず希さんをセンターにお呼びしたあと、組子全員でサプライズメッセージを贈るくだり。
センターは落ち着かないから!とさおたさんが逃げるように元の位置に戻ろうとした瞬間、
「さおたさん!さおたさんさおたさんさおたさん!!!」と本当に爆音で、なおかつ力の入った腰を落としたガニ股で叫んだので、
画面を見ながら本気で大爆笑しました。何がおきたんかと思った。笑
しかも途中勢い余って「さおた!」って呼び捨てになってる瞬間があったのがダメ押しで、本当にしぬほどわらいました……なんなの!!!笑
渾身のデッカ声の甲斐あって、もはやギョッとしていると言いたくなるような表情で静止したさおたさんをなんとかセンターに呼び戻すことに成功し、組子からのサプライズを贈ったあとも、
まだダメです!帰らないで!逃がすものか!みたいな圧たっぷりの笑顔でがしっとさおたさんの手を掴み、
柚香さん「でも次の大劇場公演ではまたご一緒させていただけますので!」
さおたさん「思わせぶりにいなくなったと思ったらすぐに戻ってくるなんて…」
みたいなやりとりを繰り広げるので、ここでももうひと笑いおきました。おふたりとも面白すぎる!!!
さおたさんのあの優しい笑顔、退団者を呼ぶ時のあたたかい声、本当に本当に大好きでした!寂しいけど!退団じゃないからまだ会えるし!柚香さんのいうとおり、次のリストにも出てくださるし!


宝塚ではセンター、0番はあくまでもトップスターのものであるというのが明確な決まりごととして存在しているように思いますが、
その持ち主であるところの柚香さんが、大好きで大切な組の仲間にその場所を嬉々として譲ってバンバン立たせたくなってしまうところ、本当にあたたかなお人柄が溢れていて大好きです!
昨日のさおたさんへのサプライズや花組ポーズのお願いを見ていて、アウグストゥス、ムラでの有観客ラスト2日で華ちゃんさんに銀橋センターを譲ってのご挨拶を促した場面を思い出したりもしました。涙


そして大問題が、一番最後、緞帳前にひとりで出てきてくださった後の場面。
「え、ちょっと待って、私ってこんなにも舞台が好きだったの?宝塚が好きだったの?花組が好きだったの?」と各方面への愛を実感しまくった中止期間の気持ちを伝えてくださり、
お元気でいてくださいとまた言ってくださったその最後。

劇場全体をやや上目遣いで広く見渡しながら両腕をふわっと広げ、そこから一拍置いたのちに、
「…愛してます。」と一言のたもうた。

まじで息とまった。
「なんて!?今なんて!???柚香さんなんて!!???」ってなりました……爆発した。
だって!柚香さん普段あんなに、照れ屋さんなのに!!?という衝撃に襲われました。
柚香さんといえば照れ屋さんやん!!!
ナウオンやらドリタイやらで、下級生や相手役さんから褒められるとすぐに「わー」ってなっちゃってスルーすることに全力になるやん!
華ちゃんさんの爆音大告白に照れすぎて咄嗟にまず「声量が~」って言ってたやん!
もはや「柚香さん=照れ屋の権化」やんけ!!!
そんな柚香さんが!?ダイレクトに過ぎる愛の言葉を、ザ・男役キメキメな感じよりももうちょっと素に近いモードで、そんな風にポロッと言うことなんてある……!?

あれを聞いて「そうか!柚香さんに愛されてるんだ!!!」ってハチャメチャに元気になった人が超多数だと思うので、本当にありがとうございますと思い、そして引き続き混乱し、、
わたくし、一日経った今でも消化しきれておりません!!!あいしてます????ってなってる。

今回の一連の出来事は、あの照れ屋さんの柚香さんが「愛してます」という言葉を思わず言ってしまうほどの心境になるなにかだったのだという事実を思うと胸が詰まるし、
でもそうして愛を全面に出したくなるほどに、今の柚香さんには真ん中にどっしりとぶっとい芯が安定して通っているのだなとわかる嬉しさもあるし、
あとあの……ほんと純粋に、その一連の仕草や声が恋泥棒すぎて……未消化にも程があります!あいしてますって!!!(混乱ののちフェードアウト)

そしてその愛に圧倒され、突然呼び方を変えようと決意する私(※なぜ?)

柚香光さん、もう、本当にすごい方。どこまでも愛のお人だなと思います。
だけど、すごいからすごいんじゃなくて、柚香さんがそうあろうとしているからすごいんだなってことを、とにかく肝に銘じていたくて。

トップスターって元々ものすごく重責を担う立場であり、今は状況の困難さでそこに更に多種多様なものが乗っかりまくっていると思うんですよね。
芸事にだけ真摯に向き合っていても大変に決まっているのに、そこに集中することすら許されないってどんだけ厳しいんだと思う。
未曾有のコロナ禍が直撃するトップスター就任期間を過ごし続ける中、
繰り返し公演中止のダメージをくらいながらも、千秋楽の舞台でアンサーとして爆発させるのが「愛」のみである、その力強い精神力とあたたかな人間力
そこを褒めそやし神格化するかのように感動して、その存在をどこか遠くに置いてしまうのではなくて、
愛を以てトップスターの真髄を体現してくださる柚香さんには、
しっかりと観客・ファンとしての愛を!地に足をつけて、こちらからもどっしり重たくお返ししていきたいなぁと思いました。

その一環として(?)、ただいま呼び方を”柚香さん”から”れいちゃん”に変えてみる個人的チャレンジを実施中です!
だってなんか柚香さんって呼ぶとどんどん距離をとってしまう感じがするから!
敬愛しつつ「なんかすごい人のいるところ」に勝手に置いてしまわないように、れいちゃんとお呼びしてみたい……と思います!(苦戦中)(がんばる)

「本日は…本日まで、本当にありがとうございました!」と言い直してくださったあのご挨拶や、
公演再開後の拍手は、愛そのものが乗っているのでは?と感じるようだったと、そしてそれを「開演前も終演後も、毎日袖で、胸に手を当てて拝聴しておりました」と教えてくださった一言。
本当に胸に沁みました。
こちらからの愛もしっかりと受け取ってくださって、ありがとうございました。観客として拍手をお送りできて幸せでした。

全力で咲き誇る花組を率いるそのあたたかな愛に、これからもついていきます!

れいちゃん大好きです!!!!!
(※書いて自分で動揺したので逃げるように走り去ります!ギャーッ!)