こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

宝塚花組「アウグストゥスー尊厳ある者ー/Cool Beast!!」東京公演を見た感想(主に6月27日ソワレの記憶)

ギリギリ滑り込み、という感じでしたが、花組東京公演の後半戦、3回ほど観劇してきました。
全然まとまらなくなってしまうんですが、好きなところを好きなように・どうしても言いたい!ってことをひたすら書いてみます。
まずはお芝居のほうから、これまであまり触れられていなかったキャラクターのお話など!

先日更新したムラ観劇の際の記事はこちらです(※こっちには、むしろトップコンビについての話しか書けていません!)




アウグストゥスについてその①:己の美学を貫くアントニウスのかっこよさ

あきらさん(瀬戸かずやさん)のアントニウス、本当にかっこいい…としびれながら見ました。我が身を燃やし尽くすような、あの生き様が鮮烈で。。
なんといってもあの銀橋ソロ「欲望の夢」ですよね…!オケピから登場してマントを脱ぎ捨て、客席に背を向けて静止したポーズで歌い出す、あのかっこよさと言ったら!

この曲で舞台上に移動した後、アントニウスは神々に取り巻かれながら歌い続けることになるのですが、あの演出がとてもとても好きです。
あそこのアントニウスは、神々に取り囲まれこそするが、彼らに操られているわけではない、というのがミソな気がする。
アントニウスは、何が何でも自分の夢を絶対に叶えてやろうと決意している。そしてその代わりに、己の欲望が連れてくるもの、引き起こす結果がなんであろうと、それをすべて引き受ける覚悟ができている。
欲望をまっすぐに追い求めることが彼の生き様なのだし、それこそが生きる意味であって。
むき出しの本能を一切誤魔化そうともせず、目の前の出来事に体当たりでぶつかっていく…だから彼はためらいなくブルートゥスを殺害してしまえるのだし、民衆に己こそがカエサルの後継者であるとして、パルティア遠征を宣言できる。

それがなにか熱に浮かされたような有り様なのではなく、あくまでも己の本心から来る選択として意志を以て貫いている様子が本当に好きです…。
炎を吐くような気迫に満ちた歌唱、最後の観劇となった6月27日はあまりのかっこよさに客席で鳥肌が立ちました。
ある意味「滅びの美学」みたいなところもあるのかな…。もちろん彼は自分が敗北するなんて思ってはいないと思うんですけど、たとえこの身を滅ぼしても構わないとばかりに、火だるまのように運命に突っ込んでいく捨て身の様子には、命がけだからこそにじみ出る、どうしようもないかっこよさがあるなと思います。


そして彼をそれほどまでに駆り立てるのは、クレオパトラへの深い愛。
時間軸が進むにつれて、二人の関係性がどんどんと濃いものになっていく様子が伝わってくるのですが、一番好きなのは、ローマからの使者の存在を告げに来たアポロドロスに対して、アントニウスが「ローマに宣戦布告する」と宣言するところです。
クレオパトラはそんな彼の発言を聞いて、きっと本心ではギョッとするほど驚いたのだと思う。冷静に考えればそれがいかに愚かな選択であるのかも、きっと聡い彼女にはわかっている。
それでも彼女は、アントニウスがそんな馬鹿げたことを言い出したのは、全てが自分のためであることを悟り、瞬時に彼と運命を共にする決意を固めるのです…。
”生きるために愛を捨てた哀れな女王”は、一緒に夢を見てくれる愛すべき男と、ようやく巡り会うことができた。
「二度と互いを離すものか」と言葉に出さずとも誓い合う二人の愛は本当にドラマティック。
本来であれば、決して他人に頭を下げるべきではないはずの立場の彼女が、思わずオクタヴィウスに対して膝をついて「お願いです、どうか彼を助けて」と懇願してしまうところは、一国の女王の振る舞いとしては見ようによっては滑稽なのかもしれないですが、それでもやはり、彼女を笑うことなんてできないなぁ…と感じてしまいます。


その後の、アントニウスの自害…。剣の柄に手をかけた状態のアントニウスとオクタヴィウス二人の目が合っているのが、見ていてものすごく、辛い…。
お互いに、あそこはなんて顔をするのだろう…。(そして目の前で自害して死んでいくあきらさんを見守るのがお芝居の絡みのラストになるだなんて…演じていて柚香さんはいったいどんな気持ちになるのだろう…涙)

目が合った後、叫びながら再び自分の体に剣を突き刺し続けるアントニウスの手を止めようとするが叶わない、あのオクタヴィウスの顔。
もう、あれはどう表現すればよいのかわからない表情なのですが…ぐしゃりと顔を歪めた果てに虚脱して、「騙したのね!」というクレオパトラの叫びにも、ぼんやりと振り向くことしかできない。…辛すぎる。
そして何も言わずに、そんなオクタヴィウスから剣を取り上げてその場を去っていくアグリッパとマエケナス
なにかを責めるような表情でもなく、本当にいっさい何も言わないままに、二人は静かに彼を一人にするのでした。
あの退き方からは、二人がいかにオクタヴィウスを真剣に補佐しているのかが伝わってくる気がします…。いや、それで一人にされるのもやっぱり辛いけど…でも少なくとも、信頼できる部下がオクタヴィウスにはいてくれてよかった。。

アウグストゥスについてその②:希望そのもののようなアグリッパ

そんなかけがえのない補佐役、マイティーさん(水美舞斗さん)のアグリッパは、存在そのものが作品における希望のようで、見ていると心が明るくなります…!とにかく表情が本当に素敵!
冒頭の賊に襲われるオクタヴィウスを助けに駆けつけたところの、二人の気のおけない関係性がよく伝わってくる、あの軽妙なやり取りからしてもう大好きです。
…というかここのオクタヴィウスくん、明確に命を救ってもらってるはずなのに、よかった助かったー!みたいな顔じゃなく、「うわ~血だ、やだな~あいつはまたそんな乱暴な…」みたいなしかめっ面で顔をそむけるばっかりなので、こら~ちゃんと感謝なさいな!と思ってしまいます。だって君、アグリッパが来なかったら死んでたかもだよ!?笑


作品全体を通して、アグリッパがオクタヴィウスを見つめているその表情には、終始篤い信頼が色濃く溢れ出ているなと思います。
「静まれ!民衆よ!」から始まる、出陣前のオクタヴィウスの演説を聞いているときの表情は、最初はほんの少しだけ不安そう。でもオクタヴィウスが言わんとする本心を理解し受け取って、それに納得したように最後は微笑んでいて。
アクティウム海戦の船上で、アントニウスたちエジプト軍の兵士が乗り込んで来たときは、咄嗟にオクタヴィウスを守ろうと彼を庇う姿勢で前面に出ます。
しかし、いやそれは必要ない、というふうにオクタヴィウスに制された後は、「わかった」とどこか嬉しそうな笑顔で頷いて、そっと身を退く。
本来であれば、戦いは不得手であるオクタヴィウスにはサポートがついたほうが望ましいに決まっていると思うんですけど、でもアグリッパはオクタヴィウスの決断をちゃんと尊重するのですよね…。

この一連の、アグリッパがオクタヴィウスに向ける眼差しを見守っていると、本当に勝手に心があったかくなってしまうんです。
極めつけは「友よ―かけがえのない君へ―」の銀橋ソロですよね!そもそもタイトルが泣かせる。主従関係ではあるけど、あくまでも「友」なんだな~ってなるので…
作品中では沢山の人々が死を迎え、ついにはアントニウスと正面から戦うことになり、すっかり重苦しい空気になった中に、あの笑顔とメロディーが爽やかな風のように劇場を吹き抜ける様に、見ている心がほっと解けるような気持ちになります。
イントロからどんどんとアップテンポになっていく曲調は、作品の中では異質ともいえそうなものですが、異物感があっても敢えてそういうポップで明るい空気感を取り入れたい、という明確な意図があるんだろうなと感じながら聞いてます。
オクタヴィウスにアグリッパがいてくれて本当によかった…という気持ちで、スポットライトの中に消えていくその晴れがましい笑顔に、全力で拍手を送るのでした。


そしてラストでは、凱旋式に向かう真っ白い衣装のアウグストゥスと笑顔を交わしたのち、銀橋に立つその姿に、胸に拳を当てる敬礼を返すアグリッパ。その笑顔がまた、凛々しくて頼もしくて。
どこまでも真っ直ぐにオクタヴィウスを信じ、支えようと誓うその姿に、現実のお二人の関係性を重ねるなという方が無理なんですよね。。これが泣かずにおられようか!?
あてがきって、恐ろしい魅力に満ちているなぁ…。オクタヴィウスにアグリッパがいてくれるように、今の柚香さんのとなりにマイティーさんがいてくれて、本当に本当に良かった!!!涙

◆「アウグストゥス」という演目の魅力

結論としてなんですが、この演目、わたしは見れば見るほど好きになる…!って感じました。噛めば噛むほどいろんな味がしてきてしまう、まさにスルメのような魅力のある舞台。
地味だとか、盛り上がりにかけるだとかは、全然感じることができなくて…。そこここに溢れる感情のやり取りを、息を呑んで見つめ続けてしまう作品でした。


たぶんですね、これは大前提として「今の花組が好きな人」が見たときにすごく楽しめる…という作りになっている作品なのだろうな、とは思います。(去年の秋に花組に出会った人間が言って、どれほど説得力があるものかはわかりませんが…!笑)
娘役トップスターの華さんと、長年組を支えてきたあきらさんの退団公演であるという点が当然大きいと思うんですが、それだけでなく、とにかく「今の花組」を明確に作品世界に焼き付けようという意志に溢れた演目に感じられます。どの場面も、舞台に立つ生徒さんの生き生きとしたエネルギーに満ちてきて、たまらない迫力があるんですよね。


尊厳ある者・アウグストゥスとして輝かしい未来へ歩みだす主人公の姿と、花組を率いて新たな未来を切り拓いていく柚香さんの姿が大きく重なるのはもちろんなのですが…そんな柚香さんの最後の銀橋ソロの歌詞にあるのは「君と心分かち合った 確かな記憶を胸に」という言葉。
これは明らかにポンペイア=華さんとの繋がりを指し示すもの。だってそんなこと言われたらもう、、という気持ちで、見ているこちらは泣くしかできない。
そして、ポンペイアの言う「わたしはもう、この世界にはいられない」という台詞。いやちょっとなんて台詞を言わせるのだ…?と思うし、あの静かな覚悟を湛えた、引き留めることが決して叶わないとわからされてしまう表情も…現実と重ねて受け取ると、本当に言葉にならず込み上げるものがあります。


ラストシーンでせり上がってくるポンペイアは、穏やかで満ち足りた表情でアウグストゥスを見つめているし、銀橋から舞台を振り返るアウグストゥスの視線の先には、絶対にポンペイアがいるのだと感じます。
作品内でのトップコンビの関係性を、敢えて明確なカップリングにしなかったことで、逆説的におふたりの本来持つ「舞台」を介した真摯な結びつきの強さが現れている気がして…これはこれで、本当にありなんだなと思いました。
だってこんな作品づくり、このトップコンビじゃないとできないなと思いますもの。
コンビの”本質”を見抜いたあてがきだったんじゃないかなって、宝塚グラフのおふたりの対談を読んで感じました。「もしかしたら宝塚のトップコンビという型からは外れた、私達にしかない時間だったかもしれないけど」*1という柚香さんのあの言葉に、すべてが現れているような気がして…。
少なくともわたしは、今作で華さんが卒業されることに深く納得できました。おふたりには前作のナイスワークで、これ以上なくキラキラと幸せな運命の恋も、見せてもらえたことですし…。
もちろんものすごく寂しいんだけれど、なんだか不思議に満ち足りた気持ちにもさせてもらえる、妙なほどに熱いエネルギーのある作品だなと思います。大好きな作品になりました。

◆Cool Beast!!…というか、タンゴデュエダンについて、6月27日に見たもの

ショーはもう、本当に楽しい!楽しすぎて意味がわからない!55分間が秒で過ぎ去ってしまう!!!
見れば見るほど解像度が上がるので余計に体感が早くなってしまって…「終始わけがわからないのにこんなに楽しいって、なんなんでしょうねー!?」って、幸せな気持ちで心の中で叫んでいます。
そんな楽しくて幸せすぎるショーも、やっぱり見てるとあちこちで泣いてしまうんですけど…わたしの劇場観劇のラストになった6月27日のソワレで、なんだか明確に、舞台上の空気が変わったような印象を受けました。
なんともいえず「終わり」が意識されだしているようなそんなムードを、舞台上から感じてしまったんですよね。
前日の土曜ソワレも見ていて、この回は貸切公演だったのでお客さんの雰囲気もまたちょっと違う(初見の方もそこそこ多いはず)というのはあったと思うんですが、それだけじゃ説明のつかない切り替わりを肌で感じて、「うわっ…!」ってなったんです。
これが終わると、明日は最後の休演日。幕が再び開いたら、ここからはラストに向かってもう一直線。
少なくとも、1週間前に見た6月20日に、この空気はまだ存在していなかったなと…。


いつもカエルム~メカメカまでの流れで、メジャーコードの明るい曲にも関わらずギャンギャンに泣いてしまうのですが、この回のフィナーレはなんだかとても濃くて。。
とにかく驚かされたのは、柚香さんと華さんのデュエットダンスでした。
本作のデュエダンはタンゴ。はいからさんのブライダルデュエダンや、ナイスワークの'S Wonderful+フィナーレのハッピーな空気感とは全く違う、キリッとした大人の色気で魅せる場面なわけなんですが…。
なんだかこの日、すごいものを見ました。


アコーディオンの音色で始まる、タンゴアレンジの「ジョバイロ」。サビに差し掛かりちょうど美穂さん・かちゃさんの歌声が入ってくるあたりで、上手寄りで華さんが柚香さんに後ろからそっと抱きつく振り付けがあるのですが。
この日、ここで柚香さんに腕を伸ばして寄り添った華さんから、ふと「離れたくない」という感情が、ものすごく明確に溢れた気がして、見ていてハッとなったんです。
それはほんの一瞬の出来事なのに、まるで感情が目に見えたのかと錯覚するような…そっと差し伸べて肩に添わせた指先から、伏せられたまつ毛から、華さんの気持ちがぶわっと溢れ出るさまを、確かにこの目で見た気がしたんです。

でも、それだけでは終わらなくて…。
次の場面では、抱きついた腕を離した華さんの手をとり、正面から柚香さんと華さんが向き合う体勢になるのですが、
そのポジションになったとき、柚香さんが華さんと目をあわせて、ほんの少しだけ、でも確かに頷いてみせたんです。
ここの二人のやり取りで「頷く」という動きを見た記憶がまったくなかったので、これには本当に、驚いてしまった…
その光景はまるで、華さんがこらえ切れずに花びらのように溢れ落とした感情を、柚香さんが確かにキャッチしてみせたようだったから。。

タンゴの時の柚香さん、なんとも言えない「タンゴ用の」表情をなさってるじゃないですか。艶っぽくて、でも内面の感情を読み取らせない、どこかミステリアスな空気感のお顔。
でもそうして頷いた瞬間だけは、とても"柚香さん"のお顔だったのですよね…。
あくまでもタンゴの世界観の中で起きた出来事なのですけれど、それでもあの瞬間、「柚香光と華優希」としての関係性が、明確に目に見えるものとして舞台上に立ち上がったように感じられたのでした。


「え、今わたしなにを見た…?」という気持ちで、ただ目をまんまるに見開いてその後の二人を見つめ続けていたのですが、この日の華さんは、どこかびっくりしている様子に見えました。
ラストにかけて、センターから下手に踊りながら移動していく流れで、何度か二人が正面から視線を交わすところがあるんですが、普段の華さんはそのたびにすごくキリッとした、余裕すら感じさせるとても勇ましい表情をしているんですね。
「おぉ、そんなお顔つきで踊られるようになられて…かっこいい…」みたく、存じ上げてまだ短いくせに謎に感慨のこもった気持ちでそれまでの観劇では見つめていたんですが、この日の華さんは、とにかく「ぎっ!」と力を入れて目を大きく見開いていて、それはどこか表情を崩すまいと頑張っているように見えたんです。
柚香さんをまっすぐに見上げるその瞳に、驚きと動揺がほんの少しずつだけ、混じっているように感じられて。
きっと華さんは、自分が思わず伝えてしまった「離れたくない」という感情が、そのままあやまたずに柚香さんに届いたことに、ものすごくびっくりしたんじゃないだろうか…?と、お二人を見つめながら感じました。
そしてそれほどまでに、お二人の心は間違いなく、深く通い合っているのだなと思ったら、泣けて泣けて仕方なかった。本当に、わたしはこのトップコンビが大好きだなと思って。


これはあくまでも私個人の感じたことですし、全部気のせいなのかもしれない。偏った受け取り方の可能性は重々承知なんですけれども…でも自分の視界に映った出来事としては、本当にあったものだな…と思って、それを絶対に忘れたくなくて、今回書き残しました。
本当に、このデュエダンで、ちょっとありえんくらいに泣いてしまいました…。パレードでひとこさんが降りてくる頃には、嗚咽が漏れないように必死でこらえるようなありさまになってしまった。
お辞儀を終えて銀橋を渡りきり、下手の袖に消えていく柚香さんが、ゆっくりと右手を大階段に差し伸べるその背中に、また泣きました…。


自分のラスト観劇回でもありセンチメンタルになっているのは当然あると思うんですが、もはや逆にそれが吹っ飛ぶくらいに、「カウントダウンの始まり」を肌で感じた出来事でした。
ああ、本当に、最後がやってきてしまうのだなと突きつけられた思いになって。
自分がもう現地ではこの作品を見られないことが、それこそどうでも良くなってしまうくらい、目の前の現実の重みが凄まじかったのです。打ちのめされました。
だけど、そんな風に舞台上で今に息づいている感情を受け取れたことは、本当に幸せに思いました。今このとき、目の前で交わされた感情のやり取りを、見ることができたのだなぁと…。





信じたくないけれど、あと数日で、今回の公演は終わりを迎えます。終わりはイコール、彼女たちの卒業となる。
そこからこみ上げてくる感情を、うまく言葉に置き換えることができないのですが…
とにかくあとはラストまで、7月4日の大千秋楽まで、花組の皆さんが悔いなく公演を全うできることを、心から願います。
わたしも最後はライビュで見届けます。


残り本当に僅かな、あまりにもかけがえのないその時間が、関わる人たち全てにとって、どうか素晴らしいものでありますように。

そしてこれも本当に本当に、わたし個人の勝手な願いなのですが、
大羽根の両サイドを固める、共に戦ってきた特別に大切なはずの仲間を、いちどにふたり送り出すことになる柚香さん。
トップスターの役目を全うする中でも、柚香さんがご自分の気持ちを解放することが、どうか千秋楽ではほんの少しでも、叶いますように。*2

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ラスト観劇、6月27日ソワレの思い出と共に

*1:宝塚GRAPH 21年7月号「REI YUZUKA×YŪKI HANA SAYONARA TALK」より。

*2:ものすごくものわかりがいい風に書きましたが、要は「寂しいって!最後くらい、言ってもいいんですよ!!!涙」っていう気持ちが…どうしても込み上げて…だって華さんとあきらさんが一気にいなくなってしまうなんてそれは、見ていて本当に心中察するに…と思うから…!涙 柚香さんも華さんも己の感傷は二の次三の次で作品にすべてを捧げているところが、とても似た者コンビだな…と思うようになりました…