こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

2024上半期に見たものまとめ

本当に更新が!できていない!いなさすぎる!!!ショックだ!!!
ひとまず上半期に見た舞台そのほかをまとめました。


※月をまたいで観劇したタイトルは最初の月だけに記載しています。いわゆる俳優個人のイベント系は書いていません。

1月

OTOKOMAEフェス

2024年の現場いっこめ、これだったのか!手帳をひらくまで正直すっかり忘れていた!
これ、本当に謎フェスだったんですけど……なんだったんでしょうね???笑
よく知ってるみんなのことを別な形態で観られたのは楽しかったかな。でもほんと、謎だったな。笑
個人的にはたかのくんのアーティスト姿と、ジパオペのパフォーマンスをしっかり目にみたのが初めてでそれが特に楽しかった。
純粋に友達といっしょにワイワイした現場としての思い出って感じですね!

オデッサ

行く予定がなかったんだけど身内複数名の絶賛により「これは観ないと後悔するやつだ」と確信し、思い立って立ち見の当日券を買って行きました。結果、本当に行ってよかった。
三谷幸喜作品では「笑の大学」を去年観ていたんだけど、その3人Verだなという印象を受けたところ、パンフによると作者の狙いとしてはそれで正解していた模様。
あまりにも過不足なく面白くて素晴らしいので、三谷幸喜って天才なんだな!!?」というあほの子の感想が止まらなくなった。天才なんだな!!?

やはり自分は九州の人間なので迫田さんの鹿児島弁には大喜びしてしまったし(だってあのイントネーション!あまりにも耳に馴染んでいる)、
一方でカッキーの鹿児島弁が怪しいことにはちゃんとツッコミが入れられてしまうのにも爆笑でした。
柿澤勇人さん、本作を含める形で様々な演劇賞を受賞されたりノミネートされたりしていますが、もう納得しかない!
鹿児島弁と英語と日本語のトリリンガル……ってどういうこと?みたいな。どっちかがネイティブならわかるけども、どっちもそうじゃないって……いやそれ、流石に過酷すぎるよ!?笑


三谷幸喜だもの、この先絶対になにかあるよね?と予想はできていても、それでもあの「仕掛け」に出会った瞬間にはやはり本当にあっけにとられてしまいました。
あの鳥肌が味わえるのは初回だけ、と思うと、今後映像含め観る機会があれば是非ネタバレを踏まずに出会ってほしい作品すぎます。
よくこんな演劇を作り上げたな!?って思ってしまう面白さ。
キーとなるあの英語のフレーズ、カチンスキー警部のマネして早口で言ってみようとしたりしてしまう。笑


そうしてエンタメとしてまず抜群に面白いんだけど、同時に実はしっかりとした社会派の側面も持つ作品、それがオデッサ
”異邦人”、ストレンジャーへのその眼差しは、きっと今とも違っていて、それは間違いなく90年代のもの……と感じられたりもして、
見た結果としてとにかく心が豊かになる観劇体験ができた一作でした。こういう体験に出会いたくて舞台オタクやってるよな!と思った。
2階席からの立ち見だけでこんなに満足できるって本当にすごいことですよね。


その後、福岡でも公演あることは把握していたんですが平日にあとから追加公演が出て、平日ゆえに完売していないことを発見し。
姉と相談して母の誕生日プレゼントにしよう!とチケットを贈ったんだけど、父も観たい!とのことで、結局仲良く夫婦で行ったらしい。
どうだったー?って聞いたら、やっぱり福岡でも大ウケだったそうです。あの方言は、そうだよねぇ~!笑 追加公演には三谷さんも出てくるトークショーがあったらしくて羨ましかった!

WOWOWでは先日放送がありましたが、一度放送があったということはまたいつか再放送あると思うので、出会えた際には是非観てみてください!
(再演、もちろん観たいけど……カッキーがあまりにも大変なので、実現可能性はどうなんだろう……???笑)

2月

ミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険

色々とありましたが、ジョジョミュも観ておりました。わりと序盤の回を観劇しました(※それより前の1回分のチケットは、例の公演中止で飛んでおります)。
有澤くんの帝劇主演デビューを見届けて感無量。本当にすごいことだよ。。おめでとうの気持ちでいっぱいになった。
あとさ、有澤くんすごくデュエットがうまい!ソロ歌唱とデュエットってけっこう別な能力が必要だと思ってるので、新しい姿を見れておお~!と嬉しくなりました。
他で言うとやはり、宮野真守さんのディオが期待以上に素晴らしくて、脱帽!
キャスティングの時点で納得しかなかったけど実際に現地で観て「なんて似合っているんだ!?」と感嘆しました。あのくどさ、凄み、カリスマ性はマモにしかできない!
あと廣瀬くんのツェペリ!!胡散臭さとかっこよさを両立させていて最高でした!!


全体的な感想としては、ミュージカルにすると力点がそこになるのか!?とけっこう驚いたのが、ディオの父親への確執がしつこいくらいに掘り下げられまくっていたこと。
物語の筋としてそこに注力して捉えたことがなかったので、正直ちょっと戸惑ったところはあったんですが、アプローチとしてはまぁ確かにそれもあるか、なるほど……?という印象。
だってさ、あの「ディ~~~オ~~~~~」って繰り返される歌が、まさかの劇中で一番頭から離れない歌になってしまったのよ……!笑

特に印象に残ったのは、一幕ラストの屋敷が崩壊していくところ+落下していくディオの描写!
不意に暗転する幕切れも含めて、これはなんだかすごいものを見た、という感覚でかなり圧倒されました。
ただその分、二幕の各種演出にはちょっと「ん???」となってしまった印象も強かったかな。なんかこう、言葉を選ばずに言うと「……息切れした!?」って感じが、どうしてもしたのが惜しかった。もちろんキャストではなく演出の面において。
舞台化は今作限りなのか、それとも第二章以降も予定があるのか、今後が気になるところですね。

3月

舞台『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-

3月はね~~~ヒプステNEに狂いました。本当に気が狂っていた……楽しかったな。
久しぶりに新しいコンテンツに頭のてっぺんから爪先までどっぷりと浸かって暴れる経験をしたんだけど、本当に心が充足した。楽しすぎて。
楽しすぎるあまりに当初の予定を遥かに超えた異常な通い方をしたため、友達からはヤケクソディビション・通称ヤケディビと呼ばれていたし、「灰か栄光の真っ向勝負!」だった。財布が。Ash or Glory じゃあないんよ。
anagmaram.hatenablog.com
10月も当然通う気でいるのだけどTDCに変わっててなみだ~~~!!!という気持ち。この演目に関してはまじでステラボールがよかったなぁぁ……!!!

舞台『HUNTER×HUNTER』THE STAGE 2

2作目もめーーーっちゃくちゃ!面白かった!!!
去年に続いて原作ファンの夫を連れていきましたが変わらず大絶賛してました。連れてったと言っているが、正確にはジャンプ+で定期購読してる夫にたのんで2連でチケットを取ってもらっている。たすかる。笑
1作目の素晴らしかった!という感想と変わらない手触りで、本作はほんとうにウェルメイドな2.5次元作品だと思う。
キャストの皆さんの力量、脚本のまとまり、演劇としての魅せかたが丁寧に掘り下げられている演出、完璧すぎるだろ!と思うようなビジュアル。
ここまですべての要素ががっちり噛み合っている作品ってそうそうお目にかかれないので、漫画原作の舞台化としてまさに理想形だと感じてます。
シリーズとして新作が上演される限り、この先も絶対に夫婦で観に行くと思います。良質な2.5に出会えて嬉しい。
おごたんの凄みが存分に生きるクラピカの怒り、最高だったな。。今作はクラピカメインのお話なのでお芝居たくさん浴びられて嬉しかった!
1作目の冒頭+ラストで歌われたテーマソングが2作目のラストにも登場して、涙腺がほんとやられた。いい曲だよねぇ。。
次回作も楽しみです!

舞台「千と千尋の神隠し

こちら、再演を博多座にて。両親を連れて親孝行観劇をしてました。
二人ともすごく楽しんでくれたし「観られるなんて思ってもみなかった」とのことで。初演はとくに本当にチケ難だったものねぇ。

せんちひ、私は去年の8月に御園座で観たのが初めてだったんですが、今年から?若干演出が、変わっていますかね……?
観劇の事前にXでもちらっと見かけてはいたけど、実際に目にしてみてなるほどなぁと。以前と比較して、突然演出が「饒舌になった」場面があったので、観ていてその唐突さに私はちょっと戸惑いました。
具体的に言うと、神様たちが油屋に到着したシーンと、二幕後半の道案内のランタンのシーンかなぁ。
余白は埋めなくてもいいんだけどな~、静謐ななかに満ちている曖昧なその質感を含めて受け取っていたかったから……と、ちょっと残念な気持ちになったのも事実です。
(あくまでも私は、という話なんだけど、でも先述した場面はそれくらい浮いて感じられてびっくりしたのでした。たぶん今年がせんちひ舞台初観劇の場合ならば、とくに違和感はないのだとおもいます。)

パンフレットを読んでいる限りでは、別にロンドン公演を意識して変えたものではないっぽい印象だったんですよね。
狙いなどはどこにあったのかはちょっとわからないけど。ジョンさんによるクリエイティビティの発揮が止まらなくなった結果だったのか、何なのか。
ただ、それで作品の本質までがすべて覆ってしまうようなことはないかなぁとも思いますし、変わらず素晴らしい作品であることは確か。
あとは博多座での上演だと、客席の壁にずらっと飾られている真っ赤な提灯が上演中に灯されていて、それがとっても幻想的なんです!
劇場に入ってすごくびっくりして、これだけでも地元での観劇にしてよかったわ~!って思いました。劇場の雰囲気と作品がこれ以上なくマッチしていて、得難い観劇体験ができたなと思う。

ロンドンでの上演も本当に大好評のようで偉業ですよね。観に行っている知人もいたりしてすっごく羨ましい~!
ありえんハードスケジュールを乗りこなし、あたかも一夜の夢のようなハク様をロンドンまで演じに行っていた三浦くん、もはや伝説だなとも思ったり。お疲れ様でした!去年ギリギリ三浦ハクに会いに行けてよかったです。
海外での超ロングラン、無事に上演が続きますように!

5月

宝塚花組アルカンシェル~パリに架かる虹~」

れいまどトップコンビの退団公演。
チケ難に決まっていて1回観られたら御の字と思っていたんですが、友の会が1公演だけ当ててくれ、無事に現地に足を運ぶことができました。
自分の中で消化しきれない感情があるような、ないような。
どうしても難しくて、今この場で短く言葉にできることがあまりにもないのですが、実際に劇場で、自分の目で観られたということは、間違いなくかけがえのない宝物になりました。
卒業後の初コンサートも見に行けますように!!!(まさに今、当落まち……。)

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

本当に巡り合わせって不思議だし怖いし、なぜ人生三度目のロミジュリに通うことに!?という驚きと、なぜモンタギューをコンプ!?という驚きと……オタク長くやっていると本当にいろんなことが起きるね!!!
anagmaram.hatenablog.com
ロミジュリに関してはほっとけば永遠に喋れる!みたいなテンションになるくせに記事が全く書けていなくて、このままでは未来の自分にブチ切れられること必至。
今週末に……もう少し、文章に、するんだー!!!ロミジュリ大好きすぎる。東京公演期間の幸福度高すぎて本当にやばかった。最高だったな。。

6月

舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯

昨年の禺伝に続き人生二度目の刀ステ現地!
楽しかった……という感覚が正しいのかわからないんですが、楽しかった……うん?観られてよかった!
「いやいや、末満さんにしてはめっちゃ優しい方じゃん!?」と思う私 VS 「……待てよ、あの話のどこが!?!」と思う私、という感じで、
観劇後はだいぶ混乱した感覚になりました。しばらく無言。いや、だって、ねぇ。。

刀ステの沖田組めーーーっちゃ愛らしかった。。キュルキュルしてた。。
そしてまぁ!早乙女友貴くんに沖田総司なんてやらせたらねぇ!そらぁもうね!!と天を仰ぐ気持ちに。
あの舞の美しさは、そりゃーーーそう!!!ってなるんですが、とにかく言葉を失ったな~~。

新選組って結局は「どう散るか」を求めざるを得ない存在なのか、それこそが彼らの存在証明なのか……みたいな気持ちにさせられて。
友達に「ひとりじゃ受け止められないから付き添ってくれ」という依頼を受けたのが観劇のきっかけだったんですが、観ることができてよかったな。

劇団四季 ミュージカル「ライオンキング」

お誘いを受けて人生初の劇団四季へ!
あんなにふんだんに客席を使う演目だとは知らず、幕開け直後に通路から象が出てきたとき本当に度肝抜かれた。びっくしりして顔中笑顔になっちゃった。象って客席降り、するんだ……!?(象ではないよ)
舞台上に上がってからもものすごいサイズ感だったし「あれが!?通路を!?移動してきたの!?どうやって!?」になった。まじですごかった。
映像では何度となく観たことのあるあのキリンの高さにもびびった。あの高さでどうやって歩いてるの!?!?
なんかもう、全体的にアトラクションを観ているような感覚になりました!頭上をびゅんびゅん飛ぶ鳥をほへ~!?と見上げてしまったり。……さっきから全てにおいて子どものようなリアクションになりすぎでは!?
あの有名な舞台芸術、前衛的というかなんというかとにかく「芸術!!!」って感じなんですけど、でもティモンとプンバァが出てきた一幕ラストの瞬間、とつぜんディズニーの世界観全開になったのがなんかもうめっちゃ面白かった。笑

有明の四季劇場も当然初めてだったんですが、横幅が意外にコンパクトで、よくその幅に収まっているな!?と驚きました。舞台機構がものすごく豪華ですね!マジでなんでもできる……のでやっぱりアトラクション感覚になった。
観終わった後に思ったんですが、ライオンキングって多分四季の中でも結構特殊なんでは?という気がして(そもそも主人公人間じゃないし)、今度は別な演目でも観てみたいな~と思いました!
周囲では来年のバック・トゥ・ザ・フューチャーに行きたい!という声を頻繁に聞きますが、ご多分に漏れず私も行きたい!絶対たのしいよね!



振り返ってみるとなんだか家族との間で舞台を話題にする機会が多い半年でした!
今や姉妹揃って立派な舞台オタクになってしまってるんですが、その狂った我々の感覚値とは異なる立場の人に舞台を楽しんでもらえると、なんとも言えず嬉しい感情が湧きます。
このチケ代高騰のさなか、なかなか気軽には誘いづらいからね……涙
「これは絶対に外さない一作だ!」みたいなものになるべく誘いたい気持ちがあるので、そういう意味ではどれも身内にいたく好評だったのはよかったです。


今年は自分の中にきめた方針に従っているので演目数はだいぶ減っていると思います。タイトル数でいうと9なのでなんと去年の上半期と比較するとたったの半分なのである。びっくり。
しかしその裏で実はバカの多ステは加速してるため、総回数は対して変わっていない……か、昨年よりはちょっとダウンするくらいのペース。
7月もとりあえずロミジュリin梅芸からスタート予定!
観に行きたいなと思いながら予算やスケジュールの都合で見送った演目がすでに複数あるのですが(真っ先に思いつくのはナビレラ。再演を願っております……)、なるべく悔いのない観劇ライフを送りたいところ。