こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

ミュージカル「エリザベート」2022年公演の感想① / 黒羽麻璃央くんのルキーニについて

エリザの話がどうしても書けないままで、気づけばこんなタイミングまで引きずってしまいました!
あのう、もう23年の3月なんですよ。初日はいつだったとお思いで!?
2022年10月9日ですね。5ヶ月前て。。

書けなかった背景だとか演目への思い入れとかそういう周辺の話をしだすと、いつまで経っても本筋まで絶対にたどり着けない!のでそこはばっさりカットしました。
なるべく冷静(?)に、演目を観た上での純然たる感想として、最初にまりおくんのルキーニについてだけ書きます。
(以下なんとなく、文末がですますからである・だに変わります。そういう気分)

2022年10月9日、初日開演前の帝劇前にて




エリザベート」の解釈が変わった年

私にとって、2022年-2023年のエリザベートは「これまで抱いてきたエリザという作品そのものの印象が大きく変わった」エポックメイキングな公演になった。
これまではひたすらシシィの一代記として、あくまでもタイトルロールである彼女の存在そのものに注目して見てきた自覚があるのだけれど、
逆に言うと「シシィの存在に惹きつけられるあまりに、その他の要素や解釈に意識が及びにくい」という側面も自分のなかにあったように思う。

エリザの一幕は、構成としてわかりやすいし、ドラマの起伏が明確で非常に観やすい。
命を落とすはずだった少女時代のシシィが黄泉の世界でトートに見初められ「返してやろうその命を」と、再び現世に送り出される。
その後思いがけない”番狂わせ”により、オーストリー皇帝フランツ・ヨーゼフの妻、つまりは皇后となった彼女は、
古いしきたりや規律に支配された宮廷の中で必死にもがきながら、持ち前の意志の強さで自我を確立してゆく。

一幕のラスト、鏡の間であの有名な肖像画の”星のドレス”を身にまとい、神々しいと表現したくなるほどの美しさで「私が命委ねるそれは 私だけに」と高らかに歌い上げる、あの途方もないカタルシス
そしてシシィは勢いよく扇をかざして自分の顔を覆い隠し、途端に暗転。
何度見てもあの演出には「参りました!」とひれ伏したい気持ちになってしまう。

一方の二幕では、打って変わってシシィが徐々に夢破れていく様子が描かれる。
彼女が溌剌としていたのは冒頭の「私が踊る時」まで。
それ以降は自身の立場の虚しさや、夫の女性関係の裏切りに直面し、失望し、結果的に宮殿に寄り付かなくなっていき、
そのまま”老い”という動かしがたい運命からも逃れようかとするように、ヨーロッパ中を彷徨う。
息子ルドルフを失った後はより深い絶望の中に在り続け、皇帝との間に夫婦の愛を再び分かち合うようなこともなく、ルイジ・ルキーニの凶刃に倒れるまで彼女の放浪は続く。


正直、2019年までの観劇では、私のテンションのピークは明らかに一幕にあった。
シシィの描かれ方と呼応しているので当然なのかもしれないが、二幕は言ってしまえば暗いムードに覆われていて、心が浮き立つような描写がほぼ存在しない。
現世の全てのくびきからシシィが解放され、愛のテーマをトートと共に歌い上げるラストには、一幕とはまた違うカタルシスが当然あるのだけれど、
一方でどうしてもそのラストに向かうまでの感情が見ていてもうまく作れなくて、「あれ、なんか急に終わった……?」というやや置いてけぼりをくらったような印象が、実はずっと拭えずにいた。


でもその印象は、推しであるところの黒羽麻璃央くん演じるルイジ・ルキーニに注目して観ていた2022-2023のエリザで、本当に大きく変わった。
それくらい、ルキーニという役はとてつもなく大きく、物語の受け取り方を観客に提示する重要な役割を担っているのだと、今回改めて気付かされた。

狂言回しという役割の意味と大きさ。役者としての「華やかさ」は、それを演じる上で武器になる

初めて意識的にルキーニを主軸として見たエリザベートは、これまでとは違う、未知の新しい色合いに満ち溢れていた。
最初は「エリザが上演されている」現実に追いつくので精一杯で正直それどころではなかったのだけど、
数回観たあたりで、過去感じていた二幕のわかりにくさとか唐突さがまったく感じられないことに気づき、本当に驚いてしまった。
二幕のラストまでの全体像を一本の軸が通ったものとして、びっくりするほどにすんなりと受け入れることができたのだ。
それは2019年までの観劇では全く得られなかった感覚で、あれ、私はなにをわかりにくいと思っていたんだっけ?となるくらい、その印象の変化は鮮烈だった。
正直なところ、「つまりこれまでの私は、ルキーニの話をちゃんと聞いてなかったのでは……?」と若干反省したほど。笑

ただ、観ている私の意識のポイントが変わるだけでは、ここまで明確に作品全体の印象が変わることもあるまいと思う。
それはあくまでも、役者としてのまりおくんの力の為せるものだったのではないかなと。


初日、SCENE1で第一の尋問~我ら息絶えし者どもが始まった時、そのルキーニとしての立ち姿に本当に目が釘付けになった。
まりおくんには、生まれ持った役者としての圧倒的な華がある。と常々思っているのだけど、
帝国劇場の舞台ど真ん中、エリザベートの世界の中心で、その華は初日から遺憾なく発揮されていた。
その世界においてひとりだけ存在が異質なものであるとはっきりわかるギラついた異物感が漂っていて、その浮き上がり方に否応なしに目を惹きつけられる。
その場に馴染んで溶け込み同質化するのではなく、あくまでも周囲とは違う役割を担う存在として、エネルギーや圧を発散している。
上演時間中、そのパワーの放出はずっと途切れることなく続いていて、ルキーニに注目していると自然と物語の中心に連れて行ってもらえるような、そんな感覚になれるのだ。
「さぁ、とくとご覧あれ!」といったパッと瞬間的に観客の耳目を集めるセリフにとにかく説得力があるし、何より声がよく通るので、語り手としての語りかけがとても聞き取りやすい*1
エリザベートというひとりの女性の物語を語り聞かせる役割を担う上で、まりおくんのこの持ち前の華やかな存在感は、とにかくプラスに働いているように感じた。

押しも押されぬ「帝劇プリンシパル」としての堂々たる歌唱力

更に、公演が始まってから急角度でぐんぐんと進化した歌唱力の存在もとてつもなく大きい。
ルキーニは、どう考えても歌えないとお話にならないレベルに歌にもしっかりと比重の乗った大役である。
そもそもの曲数が多く、民衆に交じる「ミルク」を除けば、役割上誰とも声を合わせて歌わない、つまりはソロばかり。
その中に難曲ばかりが揃っていて、改めてなんて恐ろしい役なのかと震えた。
でもそんな難曲をきちんと自分のものとして、安定して聞かせきるだけの十分な力が、今のまりおくんにはあったのだ。

過去、主にボリュームの面に課題感があったように思う低音域も、難なくビブラートつきで豊かに響かせたかと思えば、
もともと得意だった高音域での「エリザベート」の繰り返しなどは、ここまでうまくなりますか!?と唸ってしまうほど見事だった。
冒頭の「エリザベート大合唱」のラストではそれこそトートと呼応しあうように歌わなければならず、プレッシャーもかかるだろう中、自分らしさも乗せた本当に堂々とした歌声で魅了するようになっていった。
得意音域すぎるのもあって、あそこは本当になんべんでも聞いていたかった。だって、歌がうますぎる!
ほんの少し鼻にかかった甘さのあるもともとの声が、ルキーニとして違和感ないところにうまく着地していたのもシンプルにすごい。
更には芝居の中で”セリフを言うように歌う”ことも実現できていて……ちょっとあまりにも言うこと無しすぎる歌唱なのでは!?と、ファンは最早あっけに取られて観ていた。
ファルセットも自在に操れるようになっていて本当にびっくりさせられたし。。
「そこでは」とか「さあ」とか、細くたなびくようなファルセットでしっかりと音を安定して置きに行けるの、本当にすごい!


特に、公演最終盤の博多座での充実は素晴らしかったなと思う。
井上芳雄さんとの共演がようやく叶ったことも刺激として大きかったのではないか?と個人的には思っているんだけれど、博多座での歌唱には、技術面でそれまでになかった新たな伸びを随所に感じた。
申し分なく安定した音程やボリュームの上に、表現としてこう歌いたいという要素ががっちりと噛み合っているような感覚になる、本当に惚れ惚れするような歌声だった。
現地観劇ラストになった1月30日マチネに聞いた「ミルク」。民衆を扇動しながら自らも怒りに燃えるような鬼気迫る大迫力で、特に忘れられない。

ルキーニは曲のすべてをまともに歌えて始めて評価の遡上に乗るような役だと思うので、
それをここまで堂々とやってのけたこと、ひとりのファンとして勝手ながらとても誇らしかった。
今回初めてまりおくんの舞台姿を観た人が周囲に何人かいたのだけど、
その全員がまずは「歌がうまいね!」って褒めてくれていて、そうかぁ、真っ先に歌唱力に言及されるほど、歌がうまくなったんだなぁ……と、感慨深くならずにはいられなかった。
歌、本当に上手くなられましたね……!

暗殺の動機がどこまでいっても”Un Grande Amore”なルキーニ

まりおくんのルキーニは、エリザベート皇后暗殺の動機が明確に”Un Grande Amore”のせいなのだな、と納得させられてしまうところも特色のひとつだと思う。

地獄の裁判官への申開きとして、なにか口実やでまかせとしてでっち上げて言っているのではなく、
死を司るトートという存在に自分は導かれただけで、暗殺はシシィ自身が望んだものとして起きたのだと、本心からそう信じて主張していそうな雰囲気があるのだ。

ルキーニ自身が生きていた時の本心や感情が、透けて見えるような見えないような、その在り様にじっと目を凝らすけれど本質はどこにあるかわからないような、
なんともいえない多面的で揺らぎのあるその存在は、トートと同じ世界の住人としての暗殺の正当性を思わずこちらに信じさせてしまう力があった。
その点では「狂気」が特色と表現されても良いのかもしれないが、その単語ひとつで評してしまうには、あまりにもったいない複雑さがあるように思う。

今彼の瞳に宿ったのは何色だろう?と、毎度覗き込みたくなるような感覚だった。
シシィを始めとするハプスブルク家の面々に対する嘲りや怒り、「市民よ怒れ!」と民衆をけしかけながら同時にこっそりと浮かべる飄々とした笑い、
トートに対して見せる恭順の姿勢、幼いルドルフへの眼差しにだけうっすらとよぎる、同情や共感一歩手前の僅かな感情の揺れ。
そしてその合間合間にふと現れる、なにも映さない「無」の瞳。

これを語る上で外せないのが、なんといっても「HASS」の凄みではないだろうか。
狂気以外の語彙で表したいと言いつつもうまく言葉が見つけられないんだれけど、シェネラーから軍服への早変わりの時点で、その一挙手一投足がもうたまらない……。
ニヤッと笑みを広げて腰から軍帽をピッと取り出して被るその芝居がかった手つき、
「皇太子は赤新聞に投書している!我々の指導者ではないッ!」の早口で甲高い神経質そうな声、
闇広のイントロの中でハーケンクロイツの旗の後ろに消えていく瞬間にルドルフに向ける、あの表情のバリエーション。
ニヤッと目をかっぴらいた不気味な笑みを浮かべる時もあれば、全くの無のまますっと姿を消す時もあり、どんなに遠い席でも毎度オペラグラスに必死にかじりついて見つめていた。あまりにも好きすぎて。


狂言回しとして明確に観客を引っ張り続ける力がありながら、同時に何を考えているかわからない掴みどころの無さを同居させているところ、
本当に、これはまりおくんならではだなぁ……と毎公演、しみじみと心ゆくまで幸せを噛み締めるように観ていた。
彼のこのお芝居の繊細さ、複雑な織り上げ方が、本当に大好きなので。


その複雑性は、ラストの「悪夢」でぎゅっと凝縮されていく。
フランツが悪夢の中でトートと対話しているあいだ、下手側の階段に腰掛けて俯いている時のまりおルキーニ。
その存在がとつぜん周囲の世界から切り離される様子は、まりおくんの持ち味の真骨頂だなぁ……と嘆息しながら見ていた。
あんなに明確に狂言回しとしての役割を担っていたのに、急にひとりだけぽつんと別な位相に飛んでいってしまう。

そうして自分ひとりの世界にいるルキーニは、目をカッと見開いて首をぐりんと回し、どこにも焦点の合っていない眼差しで、なにかをぶつぶつと呟きながら暗がりの中で徐々に顔を俯けていく。
そこに降ってくるトートの「ルキーニ!早く取りに来い!」の呼び声。
はっと顔を上げたまりおルキーニは、一瞬なにが起きたのかわからないようなぼんやりした表情を浮かべるのだが、その目がナイフを認めた瞬間、顔じゅうにギラリと鋭い光が宿る。
まるでなにか救済を受けにいくかのような感極まった表情でトートを振り仰いだかと思うと、ふらふらとそちらへ歩み寄っていく。
必死に取り縋るフランツの存在など全く目にも入らない様子で、彼の意識はきらめく凶器に向かって一直線に収斂し、そして”皇后暗殺”という幕引きとして結実していくのだ。


あのトートの声により、ずっと世界の額縁の”外”にいたルキーニがぐいっと世界の内側に引きずり込まれて、
その精神が一気にシシィを暗殺した時間軸に巻き戻っていく様子、何度観てもゾクゾクさせられてたいへんに見事だったし、とにかく大好きだった。
最初から最後まで、あぁ、このルキーニにとってはその行動原理が”Un Grande Amore”だったのだなぁと思わせられるアプローチ、それがまりおルキーニの特徴だったように思う。*2


公演期間中色々とあっため続けていた感想を一気に放出したんだけれど、演劇キックの劇評で近いことが書いてあったりして「やっぱりそうだよねー!」と思えてなんだか嬉しかった。
とても読み応えと愛がある劇評だったので貼っておく。

帝国劇場から博多座までの旅路で進化を続ける『エリザベート』上演中! | えんぶの情報サイト 演劇キック

以下引用したここなんかが特に好きで「同意!」しかなかった。

これまでのルキーニ像より、制御できない自身の感情をトートに操られていく一面も見えたのが、黒羽の演じるルキーニとして印象深い。証言が認められて、無罪放免になってもいいのでは?と思わせもするルキーニで、小池の潤色によく叶っている。


ひとまずはこんなところかな。。
もともと大好きな作品が観られる時点ですでに満足しかなかったけれど、
推しがルキーニを演じるという全く新しい観劇体験ができたことにより、自分の中でのエリザベートという作品そのものの解釈が刷新されて、本当に心の底から贅沢な数カ月間でした。


思い入れとかあれやこれやは取っ払って、とにかく”感想”だけを頑張って書いてみたんですけど、どうでしょうかね。。?
いうまでもなく、ここに書かれている諸々はもちろんファンの欲目という可能性が十二分にございますので、そこんところはひとつお手柔らかによろしくお願いいたします。


そんなわけで、かつての秋にうわ言のように繰り返し続けた「推しがエリザでルキーニ」が、ようやく叶った次第です。にしても、お前本当に書くのが遅いよ。あっためすぎだよ。なにを孵化させる気だよ。。

ここに至るまでに本当に、それはもう本当に、いろんなことがありすぎましたよね。

この記事は調子にのって①ってナンバリングしたんですが、エリザ全体についてと、「なんかもうどうにもなんねぇよな!!!」だった2年半分の巨大感情について、別記事も書けたらいいな~と思っています……この先の体力次第!

追記:ぶじ②がかけた
anagmaram.hatenablog.com

*1:この点に関しては、推しの声ゆえにあまりに耳に馴染みすぎていて私が聞き取りやすいだけなのでは…!?とまで考えたけど、普段あまり舞台を観ない友人からも同様の感想をもらったため安堵した。

*2:前楽の配信で初めて上山竜治さんのルキーニを観た時、同じ役でもここまで違うものなのか!と本当に新鮮だった。上山ルキーニは、明確に意志を持ってシシィを暗殺しに行っていて、その動機や辿ってきた感情の道筋が二人のルキーニで全く違うことがよくわかり、Wキャストって本当に面白いな!と改めて思った。

2022年の観劇とイベントまとめ

あけましておめでとうございますになっちゃった。
年末バタバタしすぎててもうやんなくていっかな?!まで思ってたんですけど、これやっとかないと後で自分が困るんですよねー!ので、まとめました。
このブログでまとめ始めてからは6年目、観劇オタクとしては10年目、だいぶ大雑把になってきておりマチネソワレの記載もなくなり、もう面倒なので配信のみのものはフルカットしました。……なんかどんどん雑になんね!笑

1月

1/3 花組 元禄バロックロック/ The Fascination!
1/30 花組 元禄バロックロック/ The Fascination!

2月

2/5 花組 元禄バロックロック/ The Fascination!

3月

3/5 月組 今夜、ロマンス劇場で / FULL SWING!
3/6 刀ミュ 江水散花雪
3/12 刀ミュ 江水散花雪(マチソワ)
3/13 刀ミュ 江水散花雪(マチソワ)
3/21 太田基裕カレンダーお渡し会
3/26 花組 TOP HAT(マチソワ)

4月

4/2 古川雄大The Greatest Concert(ゲスト・黒羽麻璃央
4/7 宙組 Never Say Goodbye
4/9 黒羽麻璃央のやりたいこと全部やりますDVDお渡し会 2-3部
4/13 花組 冬霞の巴里
4/29 The Parlor

5月

5/3 アマネギムナジウム オンステージ
5/15 真剣乱舞祭2022 愛知(マチソワ)
5/17 ミュージカルるろうに剣心京都編
5/21 ミュージカルるろうに剣心京都編
5/22 ミュージカルるろうに剣心京都編
5/25 真剣乱舞祭2022 宮城
5/28 ミュージカルるろうに剣心京都編

6月

6/5 花組 巡礼の年 / Fashionable Empire
6/7 ミュージカルるろうに剣心京都編
6/11 ミュージカルるろうに剣心京都編
6/18 ミュージカルるろうに剣心京都編
6/19 ミュージカルるろうに剣心京都編
6/23 真剣乱舞祭2022 幕張
6/24 ミュージカルるろうに剣心京都編
6/24 真剣乱舞祭2022 代々木
6/25 真剣乱舞祭2022 代々木(マチソワ)
6/26 真剣乱舞祭2022 代々木(マチソワ)

7月

7/2 花組 巡礼の年 / Fashionable Empire(マチソワ)
7/10 星組 めぐり会いは再び / Gran Cantante!!
7/16 黒羽麻璃央バースデーイベント1-3部
7/17 黒羽麻璃央バースデーイベント1部
7/17 舞台「呪術廻戦」
7/23 舞台「呪術廻戦」
7/24 舞台「呪術廻戦」
7/30 及川光博ワンマンショー GROOVE CIRCUS
7/31 及川光博ワンマンショー GROOVE CIRCUS

8月

8/9 刀ミュ 伊達双騎出陣
8/13 石川凌雅27thバースデーイベント1-2部
8/14 巡礼の年 / Fashionable Empire
8/22 ACTORS☆LEAGUE in Baseball

9月

9/10 パタリロ!〜ファントム〜
9/10 ミュージカル「ダブル・トラブル」
9/11 月組 グレート・ギャツビー
9/14 刀ミュ にっかり青江単騎出陣
9/17 舞台「炎炎ノ消防隊」-地下からの奪還-(マチソワ)
9/18 舞台「炎炎ノ消防隊」-地下からの奪還-(マチソワ)
9/19 舞台「炎炎ノ消防隊」-地下からの奪還-
9/23 舞台「炎炎ノ消防隊」-地下からの奪還-(マチソワ)
9/24 舞台「炎炎ノ消防隊」-地下からの奪還-
9/25 舞台「炎炎ノ消防隊」-地下からの奪還-

10月

10/2 舞台「炎炎ノ消防隊」-地下からの奪還-(マチソワ)
10/9 ミュージカル「エリザベート
10/10 ミュージカル「エリザベート
10/11 ACTORS☆LEAGUE in Basketball
10/15 ミュージカル「エリザベート
10/22 黒羽麻璃央3rd写真集お渡し会
10/22 花組 フィレンツェに燃える / Fashionable Empire
10/23 花組 フィレンツェに燃える / Fashionable Empire(マチソワ)
10/30 ミュージカル「エリザベート

11月

11/3 ミュージカル「エリザベート
11/10 ミュージカル「エリザベート
11/13 ミュージカル「エリザベート
11/19 ミュージカル「エリザベート
11/20 菊池修司バースデーイベント(ゲスト・石川凌雅)

12月

12/10 ミュージカル「エリザベート」愛知
12/11 ミュージカル「エリザベート」愛知
12/15 ちびまる子ちゃん THE STAGE はいすくーるでいず
12/16 ちびまる子ちゃん THE STAGE はいすくーるでいず
12/17 ちびまる子ちゃん THE STAGE はいすくーるでいず(マチソワ)
12/18 ちびまる子ちゃん THE STAGE はいすくーるでいず(マチソワ)
12/22 ちびまる子ちゃん THE STAGE はいすくーるでいず(マチソワ)
12/24 ちびまる子ちゃん THE STAGE はいすくーるでいず(マチソワ)
12/25 ちびまる子ちゃん THE STAGE はいすくーるでいず(マチソワ)
12/28 リーディングステージ「クリスマス・イブのおはなし」
12/31 及川光博年忘れスペシャルライヴ2022「ゆくミッチーくるミッチー」



まとめまして、正直引きましたー!笑
「チケットの枚数」という意味では、なんときりよく100でした。ひゃ、ひゃく!?初の3ケタ、当然過去最多です。
最初は94くらいだったんだけど忘れてるやつめっちゃ出てきて……あのさぁ!そりゃ、疲れんのよ!!!笑
疲れた疲れた言ってた1年だけど、これで疲れないほうが不自然だからね!?
特に5-7月のきちがいっぷり本当にどうかしてると思う……我ながら怖い、何をどうしたらそんなスケジュールになんの?
そもそも異種格闘技が過ぎる。宝塚、グランミュ、2.5全部見る人は沢山いるとは思うけど、この演目のごちゃつきかた×「回数」の人って、多分なかなかいないと思うんだよな。。お前はめちゃくちゃさんか???
「へーそっかー!これくらい稼働すると100になるんだー!」って学びがあった。データは嘘をつかないよ!
というか、まとめてみて初めて「なるほど、そりゃあ疲れて当然だわ」って思ったので、やっぱり可視化って大事ですよね。仕事脳やめな。

2022年の教訓を生かして、2023年は「無理をしない」を心にかかげます。本当に色んな意味で!
とにかくもう、純粋に「楽しい」ことだけやる!後のことはもう俺はしらん!!!

2022年は「好き」にまつわる周辺事情、あらゆる方面で変化が目まぐるしかったりゴタついたり純粋に困難なことが多かったり……心があっちこっちに意図しない形で動きまくり、結果ひとりで謎に疲弊するのことの多かった1年でした。
思ってもみないことばかりが、これでもかというくらいに起きた年。

特に公演中止方面に関しては、正直しんどいことが多すぎました。コロナ禍3年目にして、明らかにいちばんきつかった。

2022年に中止になったチケットはちょうど10枚ありました。花組7枚にエリザ3枚。
内訳が激重で、この件に関してはどうしようもなくて蓋をしています……*1
夏に永遠に損なわれたものを、結局修復できてないまま時間だけが過ぎていった気がしてる。
ちょっと運悪くいろんなことが重なってしまい、私にはどうしても、取り戻せなかったものもあります。その話は、詳しくはしないけれど。

正直なところ、年が変わって「2022、ようやく終わったかーー!!!」という感覚があるほどで……よく生き抜いた!偉い!セルフ褒め!!!

だけど、その中で出会った楽しいかけがえのない時間たちはやっぱりどこまでも奇跡のようにきらめいていて、
まだこういう気持ちになれる部分が残っていたんだなって驚くような嬉しい出来事も沢山あって。
自分の中に生まれるポジティブでハッピーな感情だけを、とことん見つめてやっていこうな!って決意を年末に新たにしたりもしました。*2
だって、ただただ、楽しくいたいんだよ。本当に、それだけなの。そのための趣味なんだもの。

あとは本当に、友人各位に感謝!
沢山救われ、支えられた年でした。珍しいほどに頻繁に激病みを発動して自分にうんざりしたけれど、折に触れ話を聞いてくれたり、逆に何も触れずただ楽しい時間を共有してくれてありがとうございました。こんな私と友達でいてくれるみんな、大好きだよ……(重)


必要な距離を置くことも覚える、本質的に意に沿わないことからは潔く手を引く、結局はそれが自分のため。自分に過剰に期待したり、向けられる期待に応えようとするのはもうやめます。
具体的には書きにくいあれこれがあまりに多過ぎて、妙に不穏になってしまうんだよな!笑

落ち込んだりもするけれど、わたしは元気です!よ!
そして後悔も、どこにもないです。


2023年も見たいものを好きに見て、会いたい人にたくさん会いに行く1年にしようと思います。
とはいえ、現場数はさすがにあと30、せめて20くらいは減らしたい。
嘘に聞こえますが、そろそろ度の過ぎた多ステを見直したいと思ってるんですよね。……うん、我ながらしっかり嘘に聞こえるな!笑
一応はそのつもりで、ほどほどにやっていきます!

*1:エリザの感想が書けずじまいなのはもう、そういう病なのでそっとしといてやってください。書ける気がしない。博多座まで終わった後に書くかもしれないし、やっぱり何も書けないかもしれない。どうしたらいいかわかんないんですよ。。

*2:まるステは最高!

まるステ大好き!ありったけの感謝を込めて、キャスト全員への愛を叫ぶ

もう数日経つというのに、「まるステ、終わっちゃったんだな~……」という気持ちが止まらなくて。。
本当に本当に楽しかった最高舞台、まるステ。大好きすぎるのでまだしつこく文章を書こうと思います。
それ以外にもう、この気持ちの行き場が見つからないんだ……!


というわけで、まるステもう本気で大好きだからキャスト全員に一言書くやつやります!こんなの久しぶり!!!
だってもう、まるステの役者陣、全員シンプルに「芝居がうまい」
映像で楽のアーカイブ配信を見ていて改めて思ったんですけど、あの場にいる全員、お芝居うますぎ問題。

声や喋り方をアニメに寄せて表現する努力がすごいのはもちろんなんですが、本質はそこじゃなくて、
根本的なお芝居がものすごくしっかりしている、実力派揃いにも程がある!っていう天才キャスティングだったなぁと思います。
ただただ純粋に、その場で感じたことを掛け合いやちょっとしたコミュニケーションに乗せていく様子が、どのシーンを見ていても楽しくて。。
教室でのマイクの入らないやり取りはみんな本当に毎公演違うことをしていたし、そこからキャラクター同士の関係性が見えてくるところとかもあって、まじで舞台上のどこを見ていても楽しすぎました。。愛しかないんだよ~~~この舞台!!!


以下、パンフレット掲載順に、2年B組/中落ちマグロ水産高校/大人チームお三方に、一言ずつ書きます!!!
全員書いたら余裕で1万字超えました!超長いから覚悟して読んでね!笑




佐奈宏紀さん/花輪和彦

大天才ーー!!!座長にほんと拍手喝采!スタオベ!!!
さなちゃんの花輪クン、本当に最高しかなかった!!!
まじで大好き。見ていて目がハートになった。クレバーでスマートガイでハンサムでRich☆すぎました。てんさい。
しらす高校の制服ってブレザーでしたっけ?になる優雅すぎる着こなしで、学ランをビシッと整えたり、
髪の毛をふわりと撫でたり……仕草のひとつひとつがものっすごく絵になりまくってました。くどいくらいのウィンクとか投げキッスが全部しっくりくるの本当にすごい。あんなん恋する。しました。まじ恋泥棒!

教室での金井先生大暴れのシーンでは座席位置的に主な被害者になってましたがw、
あそこだけ花輪クンの中からさなちゃんが思いっきり見え隠れしてるのも大好きでした。めちゃくちゃ唾飛んでくる回が何回かあって「うっわ!w」叫んでたりするのほんと気の毒でありつつ爆笑だった……楽がまさにそれだったよね!?笑

セリフ量はおそらく一番多かった?と思われます。
それが常に聞き取りやすくて噛むこともないし、それでいてずっとあの「花輪クン」スタイルの喋り方を貫いていて。さなちゃん、ほんと天晴れだったよ!!!
たしかにキザでかっこつけではあるけれど、それにちゃんと根拠があるというか、育ちの良さからくる人柄の真っ直ぐさがものすごく魅力的に滲み出ている花輪クンでした。あんなん絶対さなちゃんにしかできん!!!
かと思えば、歌謡ショーの「ン゛ロ゛ォォラ゛アァァ゛ッ」のくせ強すぎる歌唱で笑わせてもくれて(歌うめーのよ笑)、かっこいいのにお茶目でキュートで……まるステの花輪和彦に死角なし!って感じでした。ほんとスタオベです。ありがとうさなちゃん!!!
そして25日の公演では、山根くんアクスタ芸でたくさんたくさん愛を込めてくれて、本当にありがとうございました。。感謝しかない!涙

佐川大樹さん/丸尾末男

これまたキューーーート!!!な丸尾くんだったなぁぁ!!!
教室の一番まえの席にちょこんと腰掛けているシルエットがまず可愛らしかったんですが、
みんなが杉山くんを口々に褒めそやしているときの「くぅぅ……ズバリ、ジェラシーでしょう!」て感じの表情だったり、
大野くんがバリバリのヤンキーになって現れたときの、エリートたるものここで引くわけには!みたいな自信に溢れた忠告だったり、
いろんな表情のバリエーションがあって、ただ真面目なだけではない丸尾くんの色んな面が見られて本当に可愛かったです。
ハングリーのために部室を勝ち取ってくれた影の功労者としてみんなに胴上げされる「ズバリ、嬉しいでしょう!」のところ、ああいう形で丸尾くんにスポットライトがあたる脚本、心憎いな~!と。本当にみんなに見せ場を作ってくれていたよね。

個人的には独特過ぎるダンスが本当にツボりましたw
友達のツイートを見て私も見るようになったのだけど、なんというかあくまでも「丸尾末男」としてのダンスというか、永遠にぎこちない動きしてて……!
楽の配信映像の「ハイティーン・ブギ」では、「一瞬マジにお前を抱いた(Ah…)」のあのセクシーなキメ、まさかの丸尾くんがピンで抜かれるという奇跡が起きており!笑
あのメンツの中でたぶん一番マジにお前を抱かなそうなキャラよ!!?ってなったんだけど、映像として面白すぎて爆笑しちゃった……すんげぇ目をキラキラさせてて、何とも言えないどきまぎした表情浮かべてて、ほんっっとうに!表現が!細かい!!可愛い!!!
改めてここでも「まるステのキャストまじでみんな天才!」って叫びそうになりました。
25日楽の「Get ready」で、山根くんがいるはずの場所に向けてくれていた笑顔が本当に優しくてあたたかだったこと、絶対わすれません。。心に沁みるようでした。ありがとう。。

松島勇之介さん/浜崎のりたか(はまじ)

はまじーーーー!!!!!!
まつしまくん、あまりにも「はまじ」だった。元気いっぱいで嫌味がなくて、ちょっとおバカでお調子者で……
めちゃくちゃハマってるキャスティングだよね!?って思いました、ファンの人からしても見ていて嬉しすぎるやつだったのでは?と勝手に思うほど。
ハングリーに対して熱い想いをたぎらせるあまりちょっぴりメンバーを置いてきぼりにする勢いの強さだったり、
なんかこう……「はまじだな!?」って思わせる説得力。あれ、まつしまくんってはまじだった???ってなった(混乱)。
もうね、存在がはまじ。まつしまくん本人も、もんのすごく楽しそうでしたよね!
永沢君のハガキに対しては毎回「つまんねぇ!ボツ!」って頑張って言ってたけど、さとちゃんの暴れがやばすぎて、実際のところ後半はほぼ毎回机に突っ伏して笑ってたよねw
あと「俺は宿題はできないけど、道は見えてます!」の笑顔があまりにも堂々として曇りがないので、毎度心の中で「いや宿題はやれよ!w」って思わず突っ込んでました。笑

まつしまくん自身はボケより断然ツッコミの人材なわけですが、ハングリーの決意表明のシーンは、矢田ちゃんと優作くんの強烈タッグによる笑いの波状攻撃に全く太刀打ちできてなく、吹き出してセリフが言えないこと多数だったのも大好きでしたw 翻弄される後輩で可愛かったわ……
日替わりとか割となんでも乗り切れる(主に勢いで)のイメージが強かったので、あんなんなるのは珍しいなと思った!あそこまでやられっぱなしになるのは、ほんと先輩たちがひどいよね!笑
25日楽の「Get ready」でいちばん最後「Get ready, Get ready, yeah~~~!!!」のタイミングで学ラン内ポケットから山根くんアクスタ取り出してくれてありがとう。。泣きました。。はまじ、本当にいいやつ。。

あと公演中にやり続けてた武田鉄矢さん*1のモノマネ、あれってつい先日のご自身のバースデーイベントで掴んだ芸でしたよね?w
たしか当日「思ったよりうまくできた!」的な、今後使っていこ~!的なことを言ってたきがして。実際クオリティ高かったよ!!笑
いきなりけん玉はじめて一回も成功できなかった(※かたや一発で成功する花輪クン)も面白すぎたしな。。
はまじとしての賑やかさ、舞台上に最高の華を添えてくれてました!!!

矢田悠祐さん/藤木茂

矢田ちゃんがこんなにおもしろいなんて私、知らなかったよ……!!!
普段私がみている作品で不思議な程になかなかご縁がなくて、下手するとテニミュぶりの可能性がありましてね!!?(マジで?って思ったけどたぶんそうなのよ)
もうさ~~~~~、、藤木君、本当に面白い!!!

なんといってもハングリーの決意のシーンですよ。あのベテランによる好き放題の暴れ!!もう「いいぞもっとやれ」と思いながら見てた。笑
初日時点では「キーボードで返事をする」だけだったけど、2公演目から、小杉くんの決意の裏で突如オリジナルメロディを奏で出して無事にはまじを爆笑させたんですが、
そこからは日替わりでありとあらゆる暴れをしていらっしゃいました。笑

一番の事件はメトロノーム爆弾」だと思うんだけど……あれ、ぜったいわざとだよね!!?


シーンが始まってすぐくらいから「カチカチカチカチ……」ってメトロノーム音が鳴り響いてて、
花輪クンが「待って、時限爆弾が仕掛けられてないかい?」って言い出した時点で爆笑だったんだけど、
藤木君「僕のピアノから聞こえる~~!!!」って叫ぶもんだから……「そりゃそうだろ!!!」ってホントお腹痛くなったし、笑いすぎて涙出ました。。

返事をスーパーマリオのスター獲得→1upの効果音から無敵スター状態のBGMに変えた回が私が見た中で2回あったんだけど、もう伝説すぎる。(そのうちの初回は小杉くんのセリフに重ねたのが謎に「Summer(菊次郎の夏)」だったので、ねぇ本当に勘弁して?になりました。客席を笑い殺す気??)


さらに24日マチネは戦場のメリークリスマス仕掛けてきたからね。やりよったよね…。笑
返事の時点でイントロ数音を奏でてたので「これ絶対戦場のメリークリスマスじゃん!?」って思ってたら、満を持して小杉くんのセリフにかぶせてあの有名すぎるメロディを弾き出したの、本当に反則でした。。クリスマスだけに。。

キーボードでの暴ればっかり書いちゃったけど、普段の矢田ちゃんの声からは想像できないほどの「藤木君」の声を出してて、まじですげぇな!?でした。
ちょっとおどおどした感じの喋り方というか、ちょっと猫背な体の揺らし方の表現がまぁ見事で!
「……なんで移動したのぉぉ~~!?」とかほんと面白かったな……
そんでもって歌うと爆・イケボに豹変するの、中の人を知らないで見た人からすると相当に混乱するやつだったと思いますw
永沢君とのコンビ感も完璧すぎました!さいこう!!!

佐藤永典さん/永沢君男

「よっ!芸達者!!!」ってリスペクト100%の声かけしたくなるような天才がここにも。。さとちゃん~!!!
さとちゃんは今回原嶋くんと並んで、小林顕作演目3作目(帝一/パタリロ!/まるステ)だったのですが、彼は本当にすごいよ。。
声の出し方や目線の動かし方だけで、どことなく嫌味な雰囲気がにじむ、なんともいえない「永沢君」感が素晴らしかった!!!
ハガキ職人に憧れるパートでは、あの大堀さんを笑わせるほどの狂気じみた動きを次々繰り出してて、
日を追うごとに教室の後ろで見守ってるキャストが耐えられなくなって笑ってるの含めて最高すぎました。笑
先生に対して「ください、ください~」って腕でカモン!の動きしながら言うところ、千穐楽では何をどうしたんか「ください」が手の動きも相まって「寝なさい~」の概念の赤子をあやす動きになってるの、わけわからんしヤバすぎてマジで笑いすぎて涙でた。怖ッ!!!笑

さとちゃんの永沢君は、どのシーンでも徹頭徹尾、永沢君だったのがすごいな~って思います。
声の出し方も立ち居振る舞いも、永沢君がそこにいる感が強くて。安定感が抜群だったな。
それでいてすごい優しくもあるんですよ!教室に駆け込んで息を切らしている山根くんの背中さすってくれたり。。
ラストの「おしゃれなカフェでしょ!」のユニゾンを受けて、「あーはい、その通りだよ」の、やれやれ!って返し方もパーフェクトすぎたし……

かと思えば、2部の歌謡ショーではほんとどうかと思うほど笑わせてもくれてw
プレイバックPart2は毎公演笑い続けました。なんであんな面白いん!!?(永沢君のあおり運転については公演期間中にブログを書き残しておいてよかったです!笑)
更にそのあとのMCタイム、まじでやりたい放題だったよね!?
永沢君として「お前らー!あとで全員、抱いてやるぜー!」が成立するの、あんなのさとちゃんだけだよw
夢島玲ちゃん(帝一の國)のときもほんと意味不明なくらいに面白かったんですけど、彼はやっぱりさすがでした!!

原嶋元久さん/富田太郎(ブー太郎)

はらしまくんのブー太郎はとにっっかく明るくて、cuuuuute!!!でしたね!!!
学ランの中に着ている黄色いシャツがぴったりだなと思う感じの、どこまでも日なたの存在でした。まっすぐに親分コンビを尊敬していて、二人のことが大好きで……
大野くんがグレて教室に登場してからのシーンは、ずっと苦しげな表情をしていて、二人のやり取りを見ている顔がとても辛そうでした。。
だからこそ、大野くんが自分を取り戻したあとは本当に顔じゅうで笑っていて、「お供しますだブー!!!」のガッツポーズが、どこまでも晴れやかで。
あんなの、見てて「よかったなーブー!」って言ってあげたくなる。。

大野くんに合わせて「バリバリに新調した」短ランでの登場シーンは、はまじと小杉くんにからかわれて教卓の周りをぐるぐるしてましたが、
最初に「カッチーンブー!!!」って言うのがすんげぇ可愛くて好きでした。
小杉くんの腹筋にパンチしていってぇ~!!ってなったり、はまじが黒板を引っ掻くフリをするのを見て「やめろブー!」って慌てたり、ワタワタのバリエーションが毎回違くて。
ヤンキーのフリをやめた大野くんが教室に入ってきたあとの「え?親分、なんすかその格好……」のところは、毎度不憫かわいくて笑ってました。
流れが決まったシーンできっちり笑いをとっていけるのがベテラン(な方に入るよね)の力だなぁって思ったり!

わりと立ち位置が山根くんと隣なことも多くて、杉山くんを励ますように言う「親分、何サボってるんですか!」の前で、毎回山根くんの方を見てニコッとしてくれるのが好きでした。千穐楽でもちゃんと、山根くんがいるはずの場所に視線を送って笑顔を作ってくれていた……
親分たちの夢を聞いて心から嬉しそうにキラキラの笑顔を浮かべるブー太郎、見ていてこちらも幸せになりました。

川﨑優作さん/小杉太

筋トレマニアとして目覚めた小杉くん!!!ほんとうに「気のいいヤツ」だったな~!!!
楽のキャスト紹介で顕作さんが「セリフが少ない分、セリフがたくさんある感じに見えるように、というオーダーに見事に応えてくれました」って言ってて、たしかに!?ってなったんだけど、そう感じさせない存在感の出し方が素晴らしかったなぁと思いました。

小杉くんも、なんといってもやっぱりハングリーの決意。あそこで途中からいろんな料理を作るようになったよね。これ、まるステ見てない人にとっては心底意味不明な文字列すぎる。笑
最初は「腹を括った」をシンプルに「腹が減った」「ハラミを食った」みたいな言い間違えるパターンにしてたんだけど、
わあぁぁぁぁ!!!ってドラムセットで暴れたあとにドンツクドンツク言いながら徐々にいろんな料理を仕上げるように変化してました。
エビチリてんしんはーん!とか、チンジャオロースー!もあったような気がします……?笑

24日の「酢豚にパインをドーーーン……俺は今、意見がわかれることをやった。」には本気で爆笑しました。ようそんなん思いつくよね!?
前楽は「豚キムつくって水でジャーーーッ!!!」で、あれ料理、どうなったん?て思ってたら「……俺は今、豚キムチを台無しにした。」だったので「ですよね!?ww」になってしまったし。本当にうめえ。笑

グレた大野君にビビるハングリーのふたりが、小杉君の筋肉を頼って盾にしようと隠れていたり、夜道を走って警察から逃げきったところでは足が攣ったはまじを助けてあげたり、
食べることが大好き、でもそれだけじゃなく仲間を守ってあげられる器の大きさが素敵な小杉くんでした!

歌謡ショーでは永沢君の大暴れを受け取って回収し、さらに笑いを乗っける「さよなら」前のMCパートもお見事でした!
「一皮剥けたな?……玉ねぎだけに~!!!」については「それ、自信あるんだろ?」って最終的にはまじにバラされてるのも良すぎたよ。笑
教室で山根くんとたくさん仲良くしてくれてありがとう!!!筋トレやらせてる回とかあっちむいてホイしてる回とかあって、見てて本当に楽しかったです!!!

石川凌雅さん/山根つよし

……山根くんはさ~~~!!!涙
散々別記事に数千字かけてLOVEを叫んだので、もうそのリンク貼りますね!?笑(オイ)
anagmaram.hatenablog.com

あのね!本当に大好き!!!山根くん!!!世界一かわいい!!!!!!
ロスがロスすぎてやばいんです。予期せぬ形で見納めてしまったこともあり、ちょっとどうしていいかわからんレベルのロスになってます。
本当に、今すぐ山根くんに会いたい。。。

自分の意見をちゃんと表明できる意志の強さ、臆せずに本音を口にできる心の頑丈さ、
クラスメイトの一挙手一投足を見てびっくりしたりニコニコしたり、細かく移り変わる豊かな表情、
ひとたび踊りだすと手のつけられない爆裂ダンサーっぷり。もう全部全部、大好きです。
「そりゃあそうさ、大野杉山コンビの杉山だもん!」でちょっぴり唇をとんがらせているお顔や、
「随分イメージチェンジしたね?」で言葉を選びながらも思わず笑っちゃう素直さや。
あんなに見たかった姿だけが舞台上に溢れ続けている時間、本当に夢だったんかな?って思います。夢でした……!!!
以上、山根くんに関しては話を終えることができないため、詳しくはリンク先の8000字記事のほうにてお願いします……!笑

橋本祥平さん/大野けんいち

大野君!!!……いくらなんでも、かっこよすぎんか!!?
しょうへいくんも、とにかくしっかりとした役者のキャリアに裏打ちされた「流石!」の一言なお芝居だったわけですが、もう本当、大野君でしかない!!すげえよ……
細かい表情のお芝居が素晴らしすぎてですね。。
杉山くんに最初に「お前らしくねえぞ」って言われたあとのハッとした目つきとか、
おじいちゃんに「いや……ごめん、なさい」って呟くときの逡巡からの本音とか。本当に、芝居がうますぎる。

しょうへいくんが大野君を演じたことで、物語がグッと締まる説得力が生まれていたなって思うんですよね!!!
すき焼きを拾い集めるくだりはちょっと笑いも混じってくるシーンなんですけど、
あの自分でも自分をどうしようもない苛だち、だけどそこに降ってくるおじいちゃんの言葉の優しさに本質が覗き出す、その心の在り方の複雑さの表現が素晴らしかった。

杉山君との星空の下でのやり取りはもうね。。あんなん、涙なしには見られんのだ。。
「まだ間に合うかなぁ。自分の夢に」ってセリフは、最終的に涙をどこか堪えるようにこぼしていて……
あんなにずっと「うるせぇ、俺に構うな!」って言い続けていたのに、素直になれた瞬間に「待ってろよ、俺たちの夢!」って、大野君のほうから”俺たち”っていう複数形での表現を選ぶのが本当にたまらなくて、毎回だーだーに泣いてました。
大野君が心からの笑顔を取り戻したんだなってわかって本当に嬉しかったし、その後の”無敵のふたり”っぷりにはもう……もうね!!!涙
大野君と杉山君が好きじゃない小学生女児とか、おらんのよ。。
本当に、見ていて子供の頃の気持ちをたくさん思い出してしまう、そんな素敵なコンビだったね。。

あとはもう、アクションのかっこよさが異常だね!!?
中落ちマグロ水産高校を冒頭でこてんぱんに叩きのめすところも、後半で呼び出されての勝負シーンも、まぁなんと豊富にアクションがあることか!?
大野君のハイキック美しすぎん!!?あんなん漏れなく恋するやろ!?とくに上手側の席にいたら、漏れなく恋ですよね!?
運動神経良すぎません~!?ってなった。いや~~、しみじみとかっこよかった……。

千穐楽の歌謡ショーでは、もうすべてが吹っ切れて「ブー太郎!!!」って笑顔で叫びまくってブー太郎をけしかけてるのも、なんかすごい良かった……。ニッコニコで楽しそうだったし、こっちも楽しかったよ~大野君~!!!涙

GAKUさん/杉山さとし

真っ直ぐで熱くて頼りがいがあって、最高かっこいい杉山くん!!!本当に熱い男だった、いいヤツすぎた!かっこいいよ~~!!!
今回まるステ見ていて一番お芝居の進化を感じたのは、間違いなく杉山君だったなって思っています。
セリフ量は多分花輪クンの次に多いし、わりと長台詞も多くて。
1~2公演目にあったほのかな硬さが、最初の週末に差し掛かったあたりからほんとうにぐんぐんと自然になっていて、
そこからはGAKUくんが杉山君として何かを掴んだんだな!?って思ってしまうようなお芝居の深まりが本当に素晴らしかったです。
段取りがあるからとかじゃなく、今ここで気持ちが動くからこういうお芝居になる、っていうナチュラルさと説得力が生まれまくっていたなって。

最初のブー太郎との「大野、元気にしてっかな?」の一言も、最初の方はすごく朗らかに大声で「大野、元気にしてっかな!」だったのが、
後半では「なぁ……大野、元気にしてっかなぁ?」って、ちょっと寂しそうというか、遠くにいる親友がどうしてるか気にかける声色に変わってて。
大野君とガチンコでやり取りをする「流れ星!」からの一連のシーンは、
どんなに拒絶されても俺は絶対に諦めない、だって俺たちの絆はそんなもんじゃないから、ってまっすぐに信じて気持ちを正面からぶつけ続けるその気概に、見ていてものすごく感情を揺さぶられました。
一番好きだったのは「それが全部無駄だったって、……いっそのこと、その口ではっきり言ってくんねぇかよ。」でした。
そこを叫ぶんじゃなくて、静かに噛みしめるように発する緩急。
最後の希望を託すかのように、親友の目を見て逃げずに自分の信念を伝え続ける、その勇気。
それを聞いた大野君の心がちゃんとこじ開けられるのも納得、となるような、本当に真摯で心のこもったセリフ回しだったなあって思います。良かった……
とくに千穐楽は、二人にとっての集大成だな!と思わせられる掛け合いで。。めちゃくちゃに称賛の気持ちを送りたくなる!本当に良かった!!!
Get readyの「君は間違ってない」には、杉山君から大野君に込められたメッセージを感じたりもしてしまうのでした。

千穐楽の「恋人がサンタクロース」は、本当に何回も何回も山根くんがいるとおぼしき下手袖の中を笑顔で覗き込んでくれてて(配信映像でも確認できました)、
まじで優しかった……杉山君、ありがとうねぇぇ~~~!!!涙

石田隼さん/青木翔

青木様!!!!!!!笑
隼くんが面白い俳優さんだっていうのは別作品でたくさん姿を見ている友達から聞いてはいたんだけど、いやほんっとうに天才だな!?って思う面白さでした……
何がすごいって、あんだけ面白いことをやっておきながら絶対に自分では笑わないところね!?すごくねぇ!?
和太鼓の効果音にあわせて階段を降りてくるだけであんなに面白いって、ほんとうに何なの???
千穐楽では、ついに花輪クンから一秒たりとも目を逸らさずに百万円の束をダララララララ!!!ってめくったのには笑ってしまいました。(角度的に見えなかったけど絶対さなちゃん笑ってたと思うw)
「ちゃんと、話し合ったほうがいいかなって、伺ったって感じなんで……」の表情の作り方とかほんとにズルすぎるよw
あそこ毎公演笑い起きてるのもすごかったな~。

大野君のおうちにお邪魔するところの一言も毎回細かく変えてて、一番笑ったのは「あ、段差気をつけてくださいね!」「わしの家じゃよ!」のやり取りだったかもw
あそこで「あっ、見事な山が見えますね~!あれなんですか?」「富士山。」「ああ、富士山~!立派ですね~!」とか、わざとらしすぎて最高だったな!富士山がわからん清水の高校生、おらんだろ!笑
「ポリ公には気ィつけな」とかはめちゃ凄みのあるかっこいい声をだすのに、ベテランに翻弄される「紫Tシャツぐんだ~~ん!!!」のところは一転して甲高い声になってて、その緩急もうますぎました。
紫Tシャツ軍団の人数が減ったことへのコメントも「あ、老衰。」「寿命。」「星になった。」っていろんなバリエーションがあったよね!笑
総長として尊敬され愛されてる理由がわかっちゃうな~って思う、なんとも魅力たっぷりの昭和のヤンキーをありがとう!

後藤大さん/黒岩準

ここにもめちゃくちゃおもしろい俳優さんおった……てなりました、なんなの!?まるステ、人材が豊富すぎるよ!
後藤くんはお友達の推しなので、面白い俳優さんらしいことは知ってはいたんだけど……ここまでとは!!!
わたしがちゃんと見たことあるのって、テニミュの仁王とパタリロのマライヒだけなんですが、いやーーーー、黒岩くん、かっこいいのに面白かったw
あんなにビジュアルモンスターなのに!?っていうギャップがまたすごくて。
お顔の小ささ、どないなってます!?って思うよね!?
またその小顔っぷりに似合いすぎる長めのウルフカット+長ランのコーディネートで、本当に抜群すぎるスタイルの良さが引き立っていらっしゃった~~~!

その美しさなのに、舞台上にいる時間のざっくり半分くらい白目剥いてませんでした???笑
あんなに美しく白目を剥ける俳優さん、私他に見たいことないや……てなりました。名人芸か???
あと超ハイクオリティの犬の唸り声ね。笑 青木様に「落ち着け!」って言われた後に「ガウウッ……」って急に唸るから、初めて聞いたとき爆笑してしまった。トータルで存在が狂犬だった。笑
かと思えばダンスはキレッキレなんですねぇ!!?Get readyのサビでセンターはってらして、「いや振り幅!?ギャップ?」になり本当に驚かされました。
すごい目をぎゅーって瞑った笑顔で走る振付踊ってるところはめちゃくちゃキュートだった!
かっこよくて面白くて鬼のようにスタイルが良くて、トータルとしてなんて情報量の多い面白い俳優さんなのかと……長年の友人が推してる存在なのも、もはや納得しかなかったよ!!!笑
楽のカテコ、隼くんと並んでわりとちょっと涙滲んでた?ように見えたのも、なんだかちょっぴり意外でした。イキってるけど不憫で憎めない悪役、最高だった!

福島海太さん/白田嵐

海太くんもわたし多分お芝居としてはテニミュぶりに見たきがする(四天宝寺の小春ちゃん)!
彼もまたとにかく芸達者の極みでした。中落ちマグロ水産高校、集まったキャストが強すぎて最高のチーム感出まくってましたね……!
この間アクターズリーグinバスケでチアリーダーとしてたかのくん率いるダンスチームにいて、ダンスうまいよな~!?って思って見てたんだけど、ちょっとしたセリフの間に重ねる体の使い方がすごくうまくて、あ~ダンスが得意な俳優さんならではのテンポ感だったなって!
花輪クンにはめられて警察署に行っちゃうところの「なんか、雰囲気のある方々だね☆あなたがたは?」のセリフの言い方とか、絶妙~~~!ってなりました。
「柔道三段!剣道四段!」で大野君に即・ぶちのめされる気の毒さとか、笑いを担う存在としての仕事が完璧だったなって思います。
第二の子分として黒岩君に命令されて出撃するたびにしっかりボコられて帰ってくる王道のやられ役っぷり、最高でした!

もうね、中落ちマグロ水産高校、まとめて愛しかないよ!みんな最高!!!可愛くて面白くて憎めない敵役を本当にありがとう!!!

大高洋夫さん/西城秀治(ヒデじい)

本当に「愛」に溢れまくっているヒデじいでした……!涙
花輪クンのことを、お仕えしお支えする存在としてだけではなく、
守り育てるべき青少年として見つめている、その眼差しが本当にどこまでもあたたかで。
ふたりの間にある確固とした信頼関係、とてもとても大好きでした。
書割のロールスロイスには笑いながらも、車内でのあのやり取りにはどうしたって涙させられてました。
あとから振り返れば、日常の中の本当に些細な会話だったのだろうけど、花輪クンにとってはきっと後からとても大きな意味を持つ時間だったんだなって、そんなことが伝わってくるシーンで。
何気ない日常の光景だからこそ、振り返るとそのかけがえのなさが光るような。。
花輪クンにヒデじいがいてくれてよかったなぁって、見ていてたくさん思いました。
ジェントルマンとして、人生の先輩として、出過ぎることはしないけれど、それでいてそっと全てを包み込んでくれているような愛の在り方が最高のヒデじいでした……!

大堀こういちさん/金井先生

大好き!大堀さん!!!また舞台で拝見できて、もうほんと~~~~~に嬉しかった!!!
私は大堀さんが仕掛ける笑いへの耐性がゼロどころかマイナスなので(自分でもどうかと思う)、あの地獄のようにしつこい笑いに耐えられないキャストを見ているところまでがセットで、本当に幸せになりました。笑
大堀さん、なんで出てくるだけであんなに面白いんだろうか……?
人生経験を積んだ紫Tシャツ軍団として出てくる「指圧の心は母心(※って何??昭和の元ネタあります?笑)」のシーン、
体の使い方がもう完全に帝一でいうところの毘沙門天なので、センターに座ると笑いすぎてどうにかなりそうでした。無理。
それでいて、みんなに恐れられつつも愛されてる先生としての威厳はちゃんと出してくるし、もう、その振り幅が、マジでにくいんだよな~!?ってなった。
帝一が大好きな友達と共にふたたび顕作さん演目で大堀さんが見られただけで、私にとってはもう本当に幸せな冬でしたよ!!!

酒井敏也さん/大野くんのおじいちゃん

もうとにかく、チャーミング!の一言につきる酒井さんのおじいちゃん。
思い悩むそのエネルギーをグレた見た目で表出させるしかない孫のことを、叱るでもなく責めるでもなく、ただ優しく受け入れて、程よく放っておいてくれるあの優しさ。

おじいちゃんが大野くんを叱るのは、ヤンキーの格好をしてつっぱっていることにではなく、家に来てくれた友達(じゃないけど)を怒鳴って追い返すことに対してのみ。
本来は、仲間思いで心根の優しいはずの愛する孫・けんいちが、なにかに苦しんでいるその様子にただ心を痛めているおじいちゃんは、
「お前は何も悪くない」の全肯定の一言を大野くんに投げかけます。
初日見たとき、この一言だけでもう、涙が出ました。
まるっきりの子供ではないけれど、それでもやっぱりまだ「守られる」存在である高校2年生に対して、明確な大人として伝える言葉が、お前は何も悪くない、なのが。。
大人として理想というか、あるべき愛の傾けかただよなって感じて……。
あのおじいちゃんの優しい「ごめんな。」に対してなら、大野くんも思わず素直に「いや、ごめん……なさい。」になってしまうのも、わかる。。


お三方ともに、舞台上にいてくださるだけでなんともいえない安心感や包容力がにじみ出ていて、なんて的確なベテランの配置なのか!?と思うとともに、
それでいて紫Tシャツ軍団としてはあれだけ淡々と笑いに振り切ってくださるの、本当に最終的に「愛」しかない!でした。ありがとうございました。。

境秀人さん/高橋陸人さん/斎藤一誠さん/松本建吾さん(紫Tシャツ軍団その他)

アンサンブルキャストとして、舞台上を色々な形で彩ってくださった4名の皆様!
楽カテコの顕作さんからの紹介で、斎藤さん松本さんは「今回が初舞台です!」って紹介されているのにもグッと来てしまった。。
お芝居パートだけじゃなく、歌謡ショーでも一緒に沢山歌って踊ってくださってて、
本当に舞台上にいる全員でまるステを作り上げているんだな~って実感する日々でした!
としやさんの乗ったソリを押してる境さんの溌剌とした笑顔とか、目がにこーってなくなる感じの陸人くんの可愛さとか、ショーにも色々思い出があるよ……
あそこに集う全員に感謝しかありません!!!



久々に、常軌を逸した長文を書きました。明らかに気が狂っているので字数カウントは見なかったことにしてます。「~くん」と「~君」表記の揺れを直す余裕もない!笑

銀劇に集ってるオタクたちも、まじでみんないい感じに楽しそうに狂っていて、本当に最高の舞台でした。
こんな夢みたいな演目、あるんだな~って。久しぶりにこの感覚を味わえて、一年のラストにありえんくらいの元気をもらえました。

全16公演、正直ガチで全通したかったですが労働もあるのでそうもいかず、年の瀬☆限界社会人ムーブでできる限りの12公演入ったんですけど、悔いはありません!
願わくは、またみんなに会えないかな……と!続編希望です!!!

最高の冬を、ハッピーでしかない夢みたいな時間を、本当にありがとうございました。
まるステは最高!
大好き!!!あいしてる!!!

前楽の座長が天才だった写真を添えて〆。

ド年末にきちがいの長文読んでくださってありがとうございました!
(最初に書いた1記事目も貼っておきます~)
anagmaram.hatenablog.com

*1:まつしまくん福岡出身だからこそのセレクトかなってつい思ってしまうところがある笑

まるステの山根つよし君が世界一可愛かった話と、12月25日の思い出

濃密に過ぎた10日間があっという間に終わり、ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』:通称まるステは12月25日クリスマスの夜に千穐楽を迎えました。
(楽の一日に起きた出来事は最後にちょっと書きます。)

この記事ではもう気の済むまで、「まるステの山根くんが可愛い」話をします!
大抵そうなんだけど、このたぐいの記事を書くときの私、「可愛い!好き!!!」を数千字に引き伸ばしただけのものを書くので以降はそういうつもりでご覚悟のほどよろしくお願いいたします。笑
※作品全体の感想は一記事目からどうぞ!
anagmaram.hatenablog.com





お芝居パートについて:”気弱そうに見えて筋の通った”を体現する、友達思いの真っ直ぐさ

……山根くん、好きだったな~~~!!!
いきなりの感極まり。りょうがくんの山根くんのお芝居、本当に好きだったな!!!

原作の山根くんのことを思い出したりしながら見ていたんですが、本当にキャラクター紹介に書かれている通りの人物像だなぁと思いました、山根くん!
(原作ではわりと頑固というか、怒ると手がつけられない的な描写もありましたよね。アニメではちょっと極端に描かれてたような記憶も蘇ってきたりした。)

クラスの仲間の気のおけないやり取りの中でも、そんなことないんじゃない?それはちょっと違うんじゃない?と思ったら、曖昧にせずにちゃんと自分の言葉を口にする意志の強さが山根くんの特徴。

「浜崎くんのギャグがつまらないのはいつものことさ」という永沢君の一言に乗っかって軽口を叩き合うクラスメイトたち。
でもそこに「浜崎くんは僕たちのクラスのムードメーカーだよ?」って投げかけるのが山根くんなんだね。
「つまんねぇ!ボツ!」ではまじに一蹴された永沢君のラジオ投稿ネタのハガキには「いや、でも僕はそんなに悪くなかったと思うけど……」と腹痛を抱えながらも健気に意見表明したり、
周りがどう思うかではなくて、あくまでも自分がどう思うかを軸にして行動できる芯の強さがある人物像が伝わってくる山根くんでした。


その真骨頂は金井先生への直訴でしたが、藤木君の歌詞ノートが投げ捨てられてからの一連の時間で、徐々に変わっていく表情が大好きでした。
反射的にそれは違う!と心の中に湧いた思いを最初は堪え、でもやっぱりこれは間違ってる、僕はそうは思わない、って決意して明確に立場が上の人に反論しにいくところ、
山根くんが内側に持っている勇気と芯の強さが現れていて、とても好きだったな。
その後のクラスのみんなが「かっこよかったぞ山根ー!!!」って口々に褒めそやしてくれる優しさと、
ホッとしながらそれを嬉しそうに受け止める山根くんの笑顔が、どちらもとてもあたたかでした。


中落ち鮪水産高校の番長グループに絡まれるシーンでは、助けに入ってくれた花輪くんの意見に賛同するようにそうだそうだ!って感じにブンブン頷いていたり、
百万円を要求されて「ひゃくまんって……」と小声でつぶやいたり、
その後の僕たち仲良しです!揉めてません!のフリをしに握手を求めてくる白田くん黒岩くんにはガチガチにビビり散らかした表情を見せたり……もうとにかく全てが可愛かった。。
というか、あの花輪くんに救われる山根くんの絵面が良すぎましたね。。あそこの花輪くんはかっこよすぎて正しく少女漫画だったよね!笑


ラスト、みんなが夢を語るシーンでは、目を輝かせて星空を見上げて、本当にきらきらとした瞳でお医者さんになる夢を叫んでいて。
山根くんはちょうど立ち位置がセンターで夢を叫ぶのもあって、その絵面になんともいえない眩しさがあって大好きなシーンだったな。
友達思いの山根くんが描く夢、ちゃんと叶うといいな、胃腸の調子ともうまく付き合っていけたらいいな*1……って思いながら見つめていました。


教室の奥の方の席にちょこんと座って、周りのみんなや先生の話を聞いている表情がくるくると移り変わるその様子、あ~~~お芝居をずっと見ていたいな~!って気持ちになりました。
もうね、本当にね!笑顔が!優しくて!!!可愛かったね!!!
クラスのみんなとのやり取りの中にいろんな種類の笑顔があったし、なにより本当に「楽しい!」が溢れていて、見ていて幸せな気持ちになってました。


ここまでは比較的冷静になれそうだった(ほんとか?)お芝居の話を、まずは先に書いたよ!
あのね、大変だったのはね、

山根くんの、ダンスが……!(突然の語彙消失)

もうね、本当にやばかった、たいへんだった、見たいものが潤沢に見られすぎて、まじでしぬかとおもった……。

山根くんを演じる石川凌雅くんは、今年上演された刀ミュ「江水散花雪」で本格的な役者デビューとなった俳優さんです。
昨年11月まではダンスボーカルグループでの活動を数年間されていた経歴のため、つまり歌とダンスはお手の物なのだな!というのを、我々は江水→らぶフェスの流れで存じ上げた次第なわけですが。
こちらのブログには、刀ミュ肥前くんに沸き倒した記録がしっかりと残されてもおりますが、
本当にもう、りょうがくんが踊っている姿が大好きになってしまって……「ええ~~踊ってるところ、もっと見たいよ~~~!!!」と常々思っておりました。(※6月のブログ、開き直ったタイトルすぎて自分で書いときながら笑っちゃった)
anagmaram.hatenablog.com


今回のまるステね、まじでありえんくらい踊る。
間違いなくこの冬の銀劇で、あんたの夢叶えたろかスペシャが起こってた。びっくりした。
数えたんですけど、1部のお芝居パート+2部の歌謡ショーで、トータルまさかの7曲も全力で歌って踊る姿が見られてですね……?
「え、なに?夢???」てなったよね!!?
いや正直、小林顕作さんの演目なので歌って踊ることはわかってた!!!
歌唱指導・振付の先生の存在もクレジットで明記されていたので、わかってはいた!!!
でもまさか、こんなにたくさん見られるとは思ってなくて、本当に本当に嬉しすぎたんです。
夢かと思った……。あれ??やっぱり夢だったかな???見たいものとして都合が良すぎたんだよな???
まって、トータルで本当に夢だな、だって小林顕作演目にりょうがくんが出ていて歌って踊ってたのか……そうか、夢だな!!!(混乱)(※現実だよ)


初日、オープニングの「TOKIO」でもうめっためたになりましたよね!
だってこの数ヶ月、ずっとめちゃくちゃ見てみたかったやつでしかなくて……
もうどう言語化したらいいのかわからないんですけど、りょうがくんのダンスのすべてが本当に好きすぎるんですよ!!!
なんなんでしょうか。あのすべての拍が可視化できる感じのリズム感とアクセント。体の使い方がもう本当に!!好き!!(根底にある運動神経の良さ!!!)
「この世にこんな好みのダンス踊る人いるんだーーー!!!」って叫びたくなる感じの……この好き加減、もはや言語化できないことに気づいて若干諦めてきました。。
でもね、ここまではいちおう、肥前くんのときに散々わかってたことではあるんだけどさ、
今回肥前くんと何が違うって、全力笑顔なのよ!!!!!!

肥前くん以来、御本人の人となりについてもそろりそろりと理解が深まった(つもりが友人と同時にドボンしたため爆速で色々掘り下げてしまった)結果、
りょうがくんご自身は本来ものすごく陽のキャの方であることは明確でして、、
「待って?それなのに!?普段あんなに笑顔なのに、肥前くんのときはそれを全封印してたの!?すごすぎん!?一体ぜんたいどうやって!?」みたいな気持ちに、あとからなりまくったりしたわけなんですけど、
今回はさ、本来お持ちの笑顔を全力・全開!にしてOKだったので!!
結果、眩しさで目が、目が……!!!ってなりましたよねマジで。目が。。ありがたき幸せです。


1部のお芝居パートの時点で、TOKIOハイティーン・ブギ→Get readyでなんと3曲も!爆踊りが見られて天国だったんですけど、
もうさ、特にラストのGet readyがさ!!!涙
あ~~~思い出したら書いてて涙出てきたな……。

「壁など突き破って」で、ぶちぬいてやるー!って勢いでグーパンチを笑顔で繰り出すのみならず、客席をめちゃくちゃ見ようとしてくれたり、
「何も間違ってない」の明確に貫く意志の強さの表れだったり、
本当に歌詞のとおりに空を飛べそうなエネルギーときらめきが全身から満ち溢れていて、なんなんだろう?この衝撃的なほどの眩しさは?って、最早あっけにとられながら見てました。発光してるんか!?て思ったもん。。舞台上で発光する役者さんっているよね!!?間違いなく光ってたわ山根くん……

ちょうどGet readyの山根くん立ち位置ゼロズレの席で同じくりょうがくんファンの友人と連番した回があったんですが、
休憩に入って客電がついた状態で無言で顔を見合わせたら、お互いボロボロ泣いていたというシンクロが起きました。笑
「眩しさのあまり涙が出た」としか言えない体験だったので、本当にびっくりした。。
忘れられない光景だったし、友達と共有できてよかった大切な思い出になりました。。
作品の世界観の詰まった歌詞、"夢を追う姿"をまさに今体現しているようなりょうがくん本人の在り方ともどうしてもダブって見える部分があって、あんなの絶対、忘れられない。本当に幸せな景色でした。

”アイドル・山根つよし”がもうどうにも止まらない歌謡ショー

そしてお芝居のあとは完全に”ショー”に振り切られた2部ですが、もうね、アイドルと化した山根つよしを止められる人は、誰もいなかったよね。。
すんごいことになってた。徹頭徹尾・爆踊りです。やばいです。本当に……これは……息も絶え絶え……(本望)

最初の山本リンダメドレーから情報量が多すぎて!?ってなってたんだけど、
公演が終盤になるに従って、イントロのステップ増やしまくってたよね?いやめちゃくちゃ動くやん!?なった。
あとさ、わたしの記憶違いでなければ1回指笛鳴らした回あるよね!?いつか忘れたけど!たぶん最初の土曜日かな?たまげたわ!!!笑
1,2公演目は平日夜だしまだお客さんもさぐりさぐり、みたいな空気感があったなか、
3公演目あたりで劇場の様子や自分の立ち位置から見える景色も掴んだとみえ、より一層アイドルとして全開になったとお見受けいたしました。
もうさ~~ほんっっっとうに楽しそうに歌って踊るので……見てて幸せしかなかったです。
何度も言うけど、夢が叶いまくってたんだよなぁ!!?っていう気持ちが新たになった。書いててやっぱり泣けてきた~~~。。


もうショーは徹頭徹尾やばいのでどこを切り取っても大変でしかないんですけど、
ていうか!ギター!ギターまで見れたよ!!!イルカにのった少年!!!
原作を知っている人にはおなじみ、山根くんといえば城みちる城みちるといえば「イルカにのった少年」なので、セトリが出た時点で山根くんが歌うことはわかってたんだけど、ギターまでついてくるとは思わなんだ。。
そうなんですよりょうがくん、ギターもめちゃくちゃお上手なんですよ!ほんと多才すぎてびっくりするよね!!!
らぶフェス代々木後半のセトリで、まさかのエレキギターを抱えて出てきた肥前くんの衝撃も記憶に新しいですが、マジでギター、お上手なんですよ……
「りょうがくんが爪弾くギター音が、また聞けた~!(しかも松島くんとのデュオで!?*2)」という喜び!からのギター即オフ → やっぱり全力アイドルダンス!の緩急にやられまくりました。。
あのイルカイメージのふりつけ、可愛すぎるよね。。キュッキュッって感じの腕の動き。
そんでもってさ~~最後のアウトロさ~~~!振付にあわせて下手→上手にウィンク飛ばしたりもしててさ!!!
本当にアイドル山根つよし、誰にも止められない。。


あとまじでびびるくらい客席をくまなくご覧になりますね!?でした。
目に見える範囲のうちわ全部見てるでしょ!?って思いながら見てました、すごすぎる。
公演期間中のりょうがくんが突然「コンタクトの度数上げたら遠くまで見える、すご~い!」みたいなツイートをしたときは、友達とふたりで「これは…3階席のうちわまで見えてるよって意味でOK?」と思わず確認しあったほどでした。絶対見えてそう。笑
今回、公演日によってお客さんの入り具合にも若干の変動がありましたが、その入り方にあわせて同じ曲でも視線の配り方変えてるのがわかって、匠の技なのか???になってた。
結論として、「自分のことを見に来たお客さんを絶対笑顔にして返す!!!」の気概が、まじですごかったです……。プロ意識の塊。。そこにある意志と優しさにやられた。
「いくらなんでもやさしすぎん!?」って思うくらい優しくて、その上で本人常に超絶楽しそうですごかった……ノンストップアイドル、山根くん。。


ダンスの話に戻るんですが、クリスマスソングメドレー最後の「恋人がサンタクロース」も大変に命が危のうございました。ええ。
今回全般的にそもそも振付が好みすぎたんですけど、マジでかんわいかった!この曲!!!もう全部の動きが好き!可愛い!!!
わりと覚えやすくもある振付だったので、楽しすぎるあまり公演途中からペンライトの振り方をおもっきし振付に寄せて振っておりました。(※1本だけだし、周囲の迷惑にならんレベルのうっすらなのでご安心ください笑。最後の土日とかけっこううっすら踊ってるお客さん増えててたのしかったな~!)
この曲の中でとくに好きだったのが「プレゼントを抱えて」の”プレゼント”のところで、手首ひねりながら左右交互にサムズアップ飛ばしつつステップ踏む動きだったんだけど、
それだけに飽き足らず、山根くんったらここでもたまに自主的にメニュー追加してウィンク飛ばしてましたからね!ギャーッ!!!アイドル!!!
そんなのばっかり見られるなんて、まじで「夢」でしかないんだよ……わたしはこれが見たかったんだよ……。
しみじみ、嬉しかったなぁ。。。見たかったものがこれ以上ない形で存分に見られるという、マジで最高に幸せな冬でした。あれ、夢だった……???(この人、さっきからループしてる???)



最後に、楽日の出来事について、すこしだけ。

楽日、12月25日の出来事。

今回のまるステのこと、私は数年来の友人と共に、公演発表時点から本当にどうかと思うほど楽しみにしていて、
12月24日も友人と3人でそれはもう賑やかに楽しく過ごしておりました。
りょうがくんファンの友達と一緒に「あの爆踊りが見られるの、もうあと2公演なんだねー!!!さみしーねー!!!」って言い合ったりなんかして。


楽日となった12月25日。
りょうがくんの体調不良が発表になり、山根くんは演出変更にて急きょ声だけでの出演の形に変更となりました。
開演の1時間前に公式で出たお知らせを見て、真っ白なままの頭でとりあえず友達と予定通りに合流して、でも友達の顔を見たら涙が出てきて。

前楽はまず開演前の顕作さんのご挨拶の時点でボロボロ泣いて、山根くん登場のシーンで公演グッズの山根くんアクスタを取り出してくれた花輪クンの気遣いに涙腺をやられて、
山根くんのいるはずのTOKIOの立ち位置を見て不在を痛感し、また涙が止まらくなって……
本当にいろんな気持ちがこみ上げる観劇になりました。

いないけどちゃんといる、山根くんの声、そしてそこにいるかのように背中をさすってくれたり手を差し伸べてくれる2Bのみんなの優しさに胸がいっぱいになって、
むしろ笑いにも変えてくれる主に花輪くんによるアクスタ芸にあふれる愛に、泣きながらもあまりの面白さに爆笑して、
Get readyの2回目Bメロ、みんなが肩組むところどうするのかな……て思ったら、肩は組むけど山根くんぶんのスペースをちゃんと空けてくれていることに、また泣いて。

お芝居でもショーでもありとあらゆる理由の涙が流れたけど、でも同じくらい笑顔にもなりました。
ものすごくさみしくて、だけどやっぱりまるステは、楽しかった。


千穐楽では、声だけの演技の間合いがよりブラッシュアップされていて、クラスのみんなとの呼吸の合い方も上がっていて、
顕作さんが「皆さんのあり余る想像力で山根くんの姿がきっと見えてきます!」って言っていたとおり、うん!なんかもう、山根くんの姿、見えたな!って思ったシーンいっぱいありました。

これで最後なんだなって思いながら見たGet readyでは、24日までに力一杯見つめつづけた、あのキラキラした笑顔を山根くんがいるはずのスペースに思い浮かべていたんだけど、
最初のBメロで横1列にならぶタイミングで、本来隣にいるはずの山根くんの位置を見て本当に優しい笑顔を浮かべてる丸尾くんに気づいて号泣し、
ラスサビで学ランの内ポケットからアクスタを取り出して両手で掲げてくれたはまじを見て号泣し……
カンパニー内に溢れだしているたくさんの愛が、本当に本当にあたたかで、嬉しかった。
歌謡ショーでも、恋人がサンタクロースの杉山くんが、下手側を見るタイミングで本当に何度も笑顔で舞台袖の中を覗き込んでいて、
あぁ、つまり山根くんがそこにいるんだな、見てくれてるんだな……とわかって、もうめちゃくちゃに泣かされました。


ラストのカテコは昼夜ともに衣装だけつけてメイクは無しの状態でりょうがくんも出てきてくれたのですが、
楽では笑顔を見せてくれたことが、とても嬉しかったです。万全ではない中なのに、出てきてくれて本当にありがとう。。
最後の顕作さんのキャスト紹介のとき、顕作さんがりょうがくんに「頑張ったよ!」って声かけてくれたのにも、また泣いた。


本当に、どれだけ悔しかったのだろうと、こちらからは想像することしかできない、
でも私はこの日を見に来られて嬉しかったし、ちゃんと楽しかったし、
でも最後の日にやっぱり、山根くんに会いたかったよね!って……
そんなふうに複雑だけど、同時に確かに幸せでもあって、
とにかくまるステが本当に大好きだな!!!って、繰り返し繰り返し、思い続けた一日でした。
言葉にならないけれどきらきらとしたものが胸の中にいっぱいに溢れて、
泣いてるけど笑顔にもなれて、なんかもうよくわからない!だけど幸せだなって、そう思いました。

この作品に関わったすべての人に、心からの御礼をお伝えしたいです。まるステに出会えてよかった。



本当に、いろんなことがあります。同じ一瞬は二度とない。
儚さと表裏一体の、今ここに生きている証を刻み込む舞台という芸術形態が、わたしはやっぱり大好きです。
個人的に、言葉に尽くせぬほど激動だった2022年の締めくくりに、こんなふうにハッピーで優しくて楽しさしかない演目に出会えたこと、本当に幸せでした。
また会えたら嬉しいな……!続編、ワンチャンありませんかね?
ちびまる子ちゃん35周年記念の演目なことは重々承知ですが、この感じならもしかして続編、いけたりしません!?笑
それくらい、まるステは最高!!!また会いたい!!!


最後にりょうがくんへ!
全16公演本当に本当にお疲れ様でした、そして10日間、世界一可愛い山根くんに出会わせてくれて、楽しい時間をたくさん過ごさせてくれて、ありがとうございました!!!
どうかまたすぐに元気な姿で会えますように!



追記:まるステ3記事目を後日書きました。
anagmaram.hatenablog.com

*1:腹痛ってもうある程度もう付き合ってくしかないもんね、、ってお腹の調子悪くなりがちな持病持ち勢はめちゃくちゃ感情移入して見てしまいました、山根くんの胃腸に平穏あれ。

*2:まるステ2日目になってようやく「待ってこれどんなBurn Outなん?」なって面白すぎてそこでも笑ってしまった。。笑

まるステは最高!~ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』感想~

最高の冬 in 天王洲銀河劇場が始まってます!!!

ちびまる子ちゃん THE STAGE 『はいすくーるでいず』、通称「まるステ」初日の幕が、12月15日に上がりました。
とてもコンパクトな上演期間で、10日間16ステージ……ゆえに公演がすでに折り返していることがもう寂しくて仕方ない!

様々な理由から、個人的にそれはもう最大級の期待を持って待ち望んでいた演目だったのですが、もうね。その期待どおりだし期待以上だし。
ただただ「最高」でしかないです。 まるステは最高!
1日10回くらいツイートしてる気がするけど何度でも言いたい。まるステは最高!!!


本題に入る前に、簡単に私にとっての「ちびまる子ちゃん」について触れますと、
アニメも漫画連載もリアルタイムで見ていて、ちびまる子ちゃんに親しんだ人のちょうど"中央値"あたりの年齢なんじゃないか…?という気がします。たぶん。りぼんでまるちゃん読んでたよ。
なので世界観というかキャラクターにはもう馴染みまくっている立場ではあるんですが、
そうは言っても発表を聞いたときは「……なにをいっているのかわからないよ?」と本気で思いました。そりゃそうやろ。笑

「いや、8年後のもしもの話ってなんだよ!?まるちゃんもたまちゃんもいないのかよ!いくらなんでも『もしも』が過ぎるだろ!?ネルケ、一体なにをどうするつもりなんや……!?」

当然のように、まずは困惑しか浮かんでこなかったわけなんですが、
でもそこに「演出:小林顕作の名前を見つけた瞬間、その戸惑いは私の中であっさりと「勝ち確」に変わりました。
それくらい私は顕作さん演出が好みだし、信頼しています!(この話は記事の最後に触れますね)


そして実際観てみた結果、やっぱり最高だったな!だよね!って感じなので、
楽しみにできる安心感がある演目が、思ったとおり、いやそれ以上に楽しかった!っていう、パーフェクトな観劇体験ができて浮かれ騒いでいるこの数日間です。まるステは最高。
以降はそんなハッピーバカちゃんおたくによる感想と思っていただければ幸いです。
存分にネタバレします!



のっけから最高がすぎる、一瞬ですべてを持っていく花輪クンと「TOKIO」オープニング

上記のとおり、とにかく「見てみるまで何が待ち受けてるかさっぱりわからん!」という状態の今作でしたが、
初日、まだ幕の降りた舞台上に、上手袖からゆったりと歩み出てきた花輪クンが「チャオ、ベイビーたち〜!僕は花輪和彦さ!今日は来てくれてどうもありがとう♥」の優雅極まりない挨拶をしてくれた瞬間、
「あ~~~~もうはい、完璧!最高!!!」になり、本気のにやつきがとまらなくなりました。秒で楽しくなりすぎて、めちゃくちゃ笑っちゃった。

だってほんと、佐奈ちゃんの花輪クン、まじ花輪クンでしかなくない!?最高ですよね!!?
8年後、って言われてすぐに「あ~そうだね!高校生になったらきっとこんな感じ!」って一瞬で納得させられてしまうハンサムでRich☆なビジュアルと、なんといってもあのあっぱれな台詞回し!
あのアニメの花輪クン独特の、ふわ~んと語尾が間延びする喋り方を、本当に自由自在に操る佐奈ちゃん、すごすぎるよ。
2.5次元演目だからといって喋り方をアニメに寄せる必要は特にないよねと普段は思っている派なんですが、今回はなんせ『もしも』の世界なわけで、
客席側が元々持つキャラクターのイメージと舞台上の実像を繋ぐ要素として、声を寄せるという判断は正解だと感じました。(他のキャラクターもそこの努力がすごい。特に藤木君と永沢君!)
ていうかさ!?客席ひとまとめに「ベイビーたち」にしてもらえるの、めっちゃ嬉しいよね!?ってなって、その時点でもニヤニヤしちゃいましたよね!


上記の次第で、客席を一瞬で惹きつける華やかさで登場した花輪クンによって「この世界は8年後の『パラレルワールド』なのさ~☆」という、清々しく開き直り200%の説明がされたのち、
今では高校2年生になったというかつての3年4組の男子たちが次々に登場します。

あのさぁ、楽しすぎるんよ?

ひとりずつそのキャラクターらしさを溢れさせた挨拶をしてはまた幕裏に元気良く引っ込んでいくのですが、もうね、何!?楽しいね!?みんなそっくりで可愛いね!!?
……いやそっくりもなにも、冷静に考えると本来は”再現度”なんてあったもんじゃないはずなんですよ(繰り返しになるけどこれ、『もしも』のお話だからね!?笑)。
でもそれなのに全員「再現度が高い!?」って思ってしまうという、極めて謎の事象が起きました。
2.5次元演目見て久しいけどこのタイプの衝撃って他にない気がする、だって存在しないはずのものなのに……ええ、何???(改めて混乱してきた)


そうしてはまじをラストに2年B組の男子全員の紹介が終わったところで!
幕があがったそこには、弾けるようにエネルギッシュに踊る笑顔のみんなの姿がありました。
オープニングナンバーはなんと「TOKIO」!真正面から昭和、きた~~!!!
もうここで「やった~~~!!!歌って踊った~~~!!!」の全力笑顔になりました。
こんなのさ~~~、楽しいに決まってるんよ!!!
キャストの振りにあわせて客席から自然と起こった手拍子も相まって、初日はもうこの時点でテンション上がりまくりでした。
またこの振り付けが大変に可愛くてですね!!?
キラキラで元気いっぱいで、歌詞に合わせて空を飛んでたりタバコくわえてみたり、いろんな動きが散りばめられていて、本当に振り付けが好みすぎる!

このとおり、開幕した時点で「最高」を確信する舞台なわけなんですけど、
なんとその後も!ずっと最高です!!!やったね!!!

「夢」をモチーフに、てらいなく青春ど真ん中を描く爽やかな作品

物語は、8年ぶりに東京から静岡に戻ってきた大野君、そして彼の”最強バディ”である杉山君を中心として進みます。
花輪クンはストーリーテラーとして、ヒデ爺とタッグを組んで物語の進行役をつとめるような形で活躍。
そこにかつての3年4組、現しらす高校2年B組のクラスメイトのみんなそれぞれの描写が「夢」をテーマに重なり合っていくんですが、
清々しいまでに「青春ど真ん中!」といった空気感のストーリーになっていて、本当に見ていて胸のすくような爽快感があります。

軸となる大野君と杉山君の関係性はもちろん、それだけじゃなく、
教室の内外で交わされるいろんなやり取りの中で、クラスメイトそれぞれの性格や特徴がリアルに立ち上がっていて、
8年経ったら、きっとみんなこんなふうに会話してるんだろうな!って当たり前に思ってしまえる自然さがあるんです。
もうね、ひとりひとりが、本当にびっくりするくらい魅力的なの!

藤木君と永沢君の関係性は相変わらずだし、
はまじがクラスのムードメーカーになってバンドを組むのも納得だし、
丸尾君はブレずにエリートとして努力を続けていて、
ブー太郎は無邪気さ全開!って感じで笑顔で嬉しそうに大野杉山コンビの隣にいて、
小杉君は筋トレに目覚めたらああなるのもわかる!って感じだし、
山根君は気弱そうと見せかけての芯の強さをバリバリに持っていて……全員、好きしかない!

そんな彼らが紡ぎ出すエピソードの数々やその立ち居振る舞い、とにかく「世界」の根底に確かな原作愛が感じられて、そこにまためちゃくちゃグッと来ます。。
途中、漫画の原作絵が登場するシーンもあるんですが、
久しぶりにさくらさんの線で描かれたまるちゃんの絵を見たら、なんと表現したら良いかわからない感傷的な懐かしさがこみ上げました。
子供の頃に出会って、それ以来自分の中にずっといた、まるちゃんに久しぶりに会ったようなそんな気持ちがして。
まるちゃんが役としては出てこない=不在であるからこそ、逆にリアルにちびまる子ちゃんの世界を感じられるような仕掛けになっているのが面白い。
ここまで中身の予想がつかない作品も珍しいよという感じでしたが、流石に無理があるんでは、原作とかけ離れたものになってしまうのでは……?みたいな懸念は、きれいさっぱり外れた形です。


今作では、原作に登場しないオリジナルキャラクターの高校生も3人いるのですが、
絵に描いたような「昭和の不良」を、全員それぞれ溢れんばかりの個性でものすごく魅力たっぷりに演じていて、オリキャラ全員ひっくるめて大好きになります。
青木様も黒岩くんも白田くんも役者の皆さんが芸達者ぞろいで、あんなん笑わずにはおられんし好きになるに決まってる!
”紫Tシャツ軍団”その他、場面を盛り上げてくれるアンサンブルキャストの4人も、
金井先生・ヒデ爺・大野君のおじいちゃんを演じる大ベテランのお三方も、
全員で賑やかにワイワイ楽しく作りあげているのが「まるステ」なんだな!って感じがして、
とにかくギュッと密度の濃い、幸せがはち切れそうな空間がそこにはひろがっているのでした。
この空気感の素晴らしさについては顕作演出の特徴と絡めて書きたいので、また最後に触れようと思います。

”最高”のダメ押しをしてくる昭和歌謡ショー

しかし!そんなお芝居の素晴らしさだけでは終わらないのがまるステ!
なんと、2部は「まるステ ザ・歌謡ショー」として、25分のショーパートがあります!贅沢!!!


当初「2部は歌謡ショー」と聞いたとき、てっきりアニメの歌をやったりするのかな?と思ってたんですがそうではなくて、
ちびまる子ちゃん原作に豊富に登場する昭和歌謡を思いっきり歌って踊るよ!っていうコーナーでした。
さらにそこに、季節柄ぴったりであるクリスマスソングメドレーも加わって、何が起きているかというと、やっぱり「最高」が起きています。。

まさかのセトリ事前解禁だったり、ペンライトが”フラッグ”つき仕様だったり……まるステはもうまつわるすべてが面白すぎる。。
そんなわけで、我々は客席で好きな色を光らせて旗をフリフリ楽しむわけなんですが(※ちなみにペンライトにはキャラごとの色指定も特になく「お好みの色でお楽しみください」となっております笑)、
なんかもう、構成としてエンタメ性が強すぎませんかね……!?こんなに楽しませてもらって大丈夫!!?
25分間がほんとうに体感あっという間で、夢だったかな?ってなる感じ。。
その時間のわりに、視界に届く情報量が色々と濃すぎるんですよ。笑
衣装も当然歌謡ショー用のやつだし、それどころか衣装チェンジまであるし、初日観たあとは本当に情報を処理しきれずに「最高なことしかわからないよ」になってました。


歌謡ショーはまず山本リンダメドレーに始まり、殿さまキングス「なみだの操」→西城秀樹「傷だらけのローラ」→城みちる「イルカにのった少年」→山口百恵「プレイバックPart2」→オフコース「さよなら」と、畳み掛けるように昭和歌謡が続きます。

ちびまる子ちゃんの特徴として、アニメ・漫画連載があっている当時の段階ですでに、作品世界と現実の時間軸が異なっていたことがあると思います。
作品の中に流れているのはあくまでも「少し前の昭和」の時間だったので、作品中で歌のタイトルや歌手の名前を見たとて、子どもの立場では「さっぱりわからん」ではあったわけなんですよね。でもわからんなりに、とりあえず名前はしっかりと記憶に刻み込まれたというか。
それが時を経て、こうして舞台化された空間の中で歌謡ショーとして披露されてる光景、想像なんてできるはずなかった!笑
でも本当に、ひたすらに楽しい!!!
そもそもこんなの顕作さんにとっての得意ジャンルすぎて、そりゃあ最高になるに決まってるやつだった(※顕作さん、懐メロのパロディがめちゃくちゃにお得意です)。


事前にセトリが公開されはしたものの、誰がどの曲を歌うのかは初日が開くまでお楽しみ!だったんですが、
一番の笑いという名の衝撃を与えてきたのは……やっぱり藤木君永沢君の「プレイバックPart2」だったよね。笑
もう出てきた瞬間爆笑しましたもん……あれは流石にズルすぎん???
ここ二人を演じるキャストが、またベテランだからさぁ!?
ま~本当にのびのびと暴れていらっしゃって、そして歌がうまい(とくに矢田さん)ので、もう手がつけられないって感じに仕上がってて。
”ハンドル切るの”の歌詞にあわせて、ハンドル切るのみならずクラクション押しまくって真顔であおり運転してる永沢君、ほんと面白すぎて無理!w
捌けていくときのMCも永沢君が毎回やりたい放題をして帰っていくので、毎度爆笑させられてます。なんであんなに面白いんやさとちゃん。。


そんなこんなで笑いも多分に存在しつつなキラッキラなショーの一番最後に歌われるのは、「また明日」というオリジナルソングなんですが……これがも~。。もうね。しっとりと泣かせる名曲になっています。
小林顕作さんお得意の、最後にまた会おうね!ってメッセージを客席に届けてくれる1曲なんですが、
今回その中に「さくらさん ありがとう」っていう歌詞が入っておりまして。
初日聞いたとき、本当にびっくりして涙が出ました。。ここでそのぴったりな言葉をチョイスできる、確か過ぎるセンスにただただ脱帽してしまう……。

この歌は、ラストの歌詞がそのまま「また明日」なんですが、
客席に手を振って笑顔でお辞儀をするキャストのみんなに拍手をしながら、
「あ~これは千秋楽、めっっっっちゃ泣くだろうな……」という確信しか浮かばないのでした。あれはずるい。好きすぎる。


ここからは、個人的な「最高」の源泉の話をします。

小林顕作演出ガチ勢」が見たかった世界がそこにあった

冒頭に触れたとおり、私は顕作さんの演出する舞台が本当に本当に大好きなんです。
私が顕作さんの演出に出会った、すべてのはじまりは「学蘭歌劇 帝一の國」。
2014年から2016年にかけて上演され、2017年にはまさかの大海帝祭というライブ演目で帰ってきてもくれたこの作品が、
私は本当~~~~にどうかと思うほど大好きで……多ステ観劇の面白さを覚えたのも帝一のせいだったりします。

残念ながら観劇当時の記録はすべて、もう閉鎖してしまった別のブログにあるので具体的な感想は紹介できないんですが(もったいないね!)、
帝一でその作劇センスに痺れて以来、私は「顕作さんの舞台は絶対行く!」と決めています。
実際、これまで上演された2.5次元演目は全部見てきたんじゃないかな(パタリロ!のスターダスト計画だけは映像でしか見れてないけど、あとは全部現地で見たはず)。
今年に至っては史上稀に見る顕作さんイヤーだったので、今年かかった顕作作品、4演目*1すべて観劇制覇しました。
じゅじゅステは観劇時の感想を書いたのでついでに貼っておきます。
anagmaram.hatenablog.com


顕作さんの演出する舞台って、なんかもうどうにも、「愛」が溢れちゃってるんですよね。
原作への、キャストへの、舞台への、お客さんへの愛。
いろんな方向にあったかい矢印が飛びまくっている。
演者とお客の立場は違えど、そこに集った人たちが間違いなく一体となれる、不思議な魔法を使える演出家だなぁと常々感じます。

その大きな「愛」が溢れるゆえに、客席と舞台上とで、楽しいねー!!!って気持ちの循環とか交歓みたいなものが、明確に起きている感覚があるんですよね。
キャストが全員本当に楽しそうに板の上に立っていて、それを見ているお客さんもひたすらに笑顔になるしかなくて、
そうしてお互いにニコニコしあって「ありがとう、今日も楽しかったね!」って帰っていく感じ。
うまくいえないんだけど、顕作さんが作る舞台を見ていると、お客の立場として「仲間」に入れてもらえる、そんなあったかい感覚になります。

”多幸感の洪水”を生み出せるのは、そこに確かな演劇の力があるから

今回、まるステのために顕作さんが書き下ろした「Get ready」というテーマソングがあるんですが、
劇中でははまじ・藤木君・小杉君の組んだバンド「ハングリー」が作った歌として登場し、
時間軸が進むに従って曲が完成に近づいていく様子が描写されています。
物語の中で少しずつ耳に馴染んでいたその曲が、最終的にお芝居のエンディングテーマとして全員で歌唱される展開が、本当に心憎くて!
この曲を歌って踊るみんなを見ているときの、幸せすぎて涙が出てくる、あの多幸感の洪水。本当にたまらないです。
あの魔力は、本当にたくさんの人に味わってほしい。。

ストーリー展開とも絡めた「あの宇宙まで」という歌詞で終わる、それこそ空まで突き抜けていくような青春のきらめき刹那炸裂!キラーチューンなんですけど、
物語のエッセンスを歌詞に的確に凝縮してしまえるのもすごすぎるし、
それだけじゃなくメロディも良すぎて。毎度毎度*2、本当にどうやったらあんなメロディ思いつくの?
つまりは天才なのかよ!!?って叫びだしそうになります。いや、実際顕作さんは間違いなく天才。
「ジャーンジャージャジャジャン!!」のラストのギター音に合わせて、みんながバッ!とお辞儀をしたところでお芝居パートは終わるんですが、
拍手をしながらちょっと呆然となるくらいです。
その空間を構成している要素のすべてがあまりにも過不足なく素晴らしいので、毎度放心してしまいます。


顕作さんの演出の特徴のひとつに、ギャグ方面に常に全力があると思うんですが、
今回もお芝居に登場する花輪クンちのロールスロイスがしっかりと書割だったり(ロールスロイスなことを表すためにタイヤのホイールに「R」って書いてあんの無理w)、
大堀こういちさんの暴れが存分に放し飼いになっていたり(あの暴れに耐えられなくて笑う若手を見るところまでが様式美って感じで、本当に大好き!)、
超ベタな笑いを真正面から仕掛けてきてて、まっとうな力技で笑わせるところも大好きです。私は単純で楽しいものに弱い。笑

でもそれでいて、実は物語の筋そのものにはものすごく硬派な向き合いをしているっていう、そのギャップがたまらないんですよね。
楽しくバカやってますだけなんじゃなく、作品作りがどこまでも演劇的だったりもして。
そして最後は作曲センスあふれるオリジナルソングの力で、これ以上ないくらいに完璧に、世界をひとつにまとめ上げるその手法は、本当に他では見られないやつだな、と思います。
舞台・演劇が楽しくて、そこに集まる人達のことも全部まとめて大好きだから、こんなに素敵な世界を作り出せるんだろうなぁって感じます。

まるステが発表になったとき、イケメン集めてキラキラさせればなんでも舞台にできると思ってる?お客や原作のことばかにしてるんじゃないの?みたいな意見も見かけたけど、
「……ちげーーーよ!!!」って全力で思ってました。そんなふうになるはずがない、大丈夫に決まってるよ!っていう確証しかなかったのでなんの心配もしてなかったけど、
その予想どおりに、楽しくてハッピーな最高舞台がそこにはありました。

やっぱり、顕作さんのことは魔法使いだなって思っちゃうなぁ。
舞台を観る中で大事にしたいと思う部分をいつも間違いなく体験させてくれる、私にとって大好きな演出家*3です。これからもまじで一生ついていく。
まるステ最高!な気持ちの源泉をさぐると、私の中にはやっぱり顕作さん演出への信頼と愛がありました、というお話でした。



というわけで、とりあえず「まるステ最高!」を心ゆくまで叫びたかったので叫びました!
ハードル上げまくって待ち望んでいた演目がその期待通り・それ以上に最高って、舞台おたくやっていてもそう何度もできない経験だったりするので、
今はとにかく「幸せだ~~~!!!!!」って叫んで走り出したい、そんな気持ちでいっぱいです。まるステは最高!!!
25日の楽日は昼夜ともに配信がありますのでご興味がありましたら是非!リアタイ視聴だけじゃなくアーカイブもあるよ!
chibimaruko-stage.com
チケット最初は正直余裕だったのに(なんせ初日のカテコで佐奈ちゃんが販促するくらい)、幕が開いてからはあれよあれよという間に売れていって……事前の当日引換券の販売は売り切れ、当日券は毎公演ありますがラストの土日は抽選になったりするんじゃなかろうか。
「あとからチケットが売れるのは良い舞台の特徴!」とそんなところも嬉しくなってしまっている、まるステガチ勢なのでした。
ここまでで書くの忘れたけど、カテコでは写真撮影OKタイムがあるし、ラストはなんと客席通路を降りて帰ってくれるというサービス精神のかたまり演目です。
コロナ禍で姿を消した客席降りを本当に3年ぶりに体感し、その懐かしさに咽び泣いたりもしております。


でもね、私には、あと一個声を大にして叫びたいことがあって……。
それは「山根くんが可愛すぎる!!!」っていう話なのですが、それは別記事にしたいなと思います!

そう、私は山根くんに狂っている。
Yes, Yamane-kun drives me crazy. って感じです。(と言われましても???)

山根くんの話をしようとしたらもうそれしか書けないなと気づいたので、この記事にまとめることは潔く諦めた……というわけで、山根くんの可愛さについては、待て次号!


追記:後日2記事目・3記事目を書きました。
anagmaram.hatenablog.com

anagmaram.hatenablog.com

*1:アマネギムナジウム、呪術廻戦、パタリロ!ファントム、まるステの4本でした。うち3本が銀劇上演なのおもろいな!

*2:帝一も基本全曲顕作さん作曲だったんですけどわけのわからん名曲揃いなんですよ~「歌劇」と銘打たれてたので曲が多いんです。よかったら帝一も楽しいから観てみてね!

*3:好きなクリエイターがそのままの形でお仕事を続けてくれるとは限らない、というのもあるからこそ、本当に観られる作品は全部大事に観ておきたい

テキスト文化と心中したい

Twitter、お前、しぬのか……?


情報を追うごとに、ここ数日でどんどんと怪しくなっていく雲行き。
Twitter、本当にどうなってしまうん?」
という気持ちがおさえきれず、未だ今年のエリザの感想記事すらあげられていない(ほどに文章を書くことを休みたい気持ちが強かった)のに、思わずブログを更新してしまっています。


わたくし、どう考えてもTwitterヘビーユーザーです。ないと本当に困る。特に趣味において困ることが多すぎる。
自分がなんちゃないことをだらだらと書き連ねるつぶやきの機能はもちろんこそと、
そもそも日常の「情報収集」はTwitterに全頼りで生きています。
ここに関しては趣味のみならず、この人なら信頼できるなと思うソースたり得るアカウントをフォローすることで、時事の話題もそれなりに追うことができていました。
それで不便を感じずにここ数年過ごしてきたので、仮に急に「もう使えません」と言われたら、本気でどうしたら良いかわからなくなりそうです。



こういう、幅広い情報収集が行えるツールでTwitterに代わるものって、どう考えても今のところないですよね……?
という時点で、これだけ影響力の大きなサービスに於いて「どうにもならなくなる」ことが現実に起きうるものなのかはわからないんですけど、それにしてもザワザワします。

「退避先としてマストドンにアカウント作る?」といった意見もあって、
親切に概要をまとめてくださった方のツイートなんかも流れてきてふむふむと読んだのだけど、
これを世の大半の人が使いこなせるとは到底思えず……マジョリティが流れる先のツールには、まずならないよなぁ、という印象です。


かといってじゃあInstagramなのかと言われると、それも絶対に違うわけで。。
そもそもタイムライン的な機能を放棄していて「こっちが見せたいものを見せるからね!」の押し付けが強すぎるインスタとは、わたしは現時点で本当に気が合いません。
俳優陣のアカウントをフォローするだけの、自分では一切投稿しないアカウントこそあるものの、
この先自分が積極的にインスタを活用していくイメージは全く持てていないのでした。
タグでの情報検索とかは、たしかに便利だしメイク動画とかは色々見られて面白いんだけど、SNSの活用として中心に据えることは難しいな……と思う。


やっぱり、140文字という「テキスト」で作り上げられている世界だからこそ、わたしはTwitterが好きなんだよなぁとしみじみ思います。
画像も動画も投稿はできるけど、主たる要素はやはり文章にあるわけで。

当たり前のことですが、画像って情報量がものすごく多いですよね。
伝えられる内容も、パッと見で与えられる印象も、文章よりよほど投稿者の意に添いやすい形で運用ができるように思います。
だからこそわたしはインスタが苦手なんですが……「こういう風に見てほしい」という理想のもとに切り取られた画像の集合体に感じられてしまって、怖いんですよね。
正直、なんて容易に嘘がつけるのだろうと思って見てしまっているところがある。
そりゃあ文章でも虚飾に走ることは可能なわけですが、そうは言ってもやはり限界がありますもの。


それこそブログもそうなんですが、
どんなに廃れていっても、わたしはインターネット上で出会う情報としては、一番「文章」を愛しているし、これからもそれは変わらないと思います。
その時点で時代にはとっくに取り残されているのかもしれないし、切り捨てていかれる層なのかもしれない。
でもそれならばそれで構わないよと思うくらいに、わたしはテキスト文化が大好きです。
テキスト文化と心中させてくれ。


そのためにも、Twitterには是非とも踏みとどまってもらいたい……のだけど。
システムを支える立場の人たちがいなくなったら当たり前のこととしてサービスは持たないに決まっているだろうし、
本当にある日突然使えなくなるなんてことも、出てくるのかなぁ。。無理すぎるなぁ。。


深く付き合いがある・ないに関わらず、相互であるかどうかも関係なく、
ただ「この人が書いてる内容を日々眺めていたい」という感覚で時系列で文章を好きに追える、そんな場所としてのTwitterが大好きです。

まともに使い続けられるなら全然課金もやぶさかではないけど、なんかそういう話ですら無さそうで、とにかくざわついているよ、というお話でした。
果たしてこの懸念は、笑い話で済むのかどうか。。本当にどうなっちゃうんだろうな。

及川光博ワンマンショー「GROOVE CIRCUS」@人見記念講堂 ツアーファイナル・7月31日の感想

書くと言いつつだいぶ遅くなってしまったのですが!
ミッチーさんワンマンショー2022・人見2デイズ2日目、ツアーファイナルの感想です!

~ここまでのあらすじ~
anagmaram.hatenablog.com
ベイベー4年目の姉の導きにより、ついに及川光博さんのワンマンショー現地にやって来ることが叶った私。
ドキドキワクワクしながら参加したその場があまりにも楽しくて、どうしてももう一度行きたい!という衝動に抗えず、
フッ軽現場オタクらしく思い切って2日目にもお邪魔することに!
さて、どうなるワンマンショー・ソロデビュー!?

※以下、記事内に登場するセトリのカンニング元です!(姉の記事)
purplekuina246.hatenablog.com




「ひとりでできるもん!」ワンマンショー、予定外のソロデビューを果たす。

土曜日は姉と連番だったわけですが、そんなこんなで急も急、いきなり飛び込んだ2日目はソロでの参加になりました。
前日同様、光るタンバリンとポンポンをちゃっかり再度貸し出してもらい、いそいそと一人で着席。
姉のアシストでお譲りいただいたのは後方のセンターブロックのお席だったのですが、大変に見やすかった……!
(あとやっぱりセンブロなので音響がだいぶ聞きやすい印象でした!)


始まる前は「なぜ私は今日もここにいるのだろうか?」と自分でもこの状況が面白くなってしまい、真ん中!という座席ならではの空気感を、存分にうきうきと味わっていました。
客入れのSEが終わり、前日よりも更に早く、より熱を持って立ち上がり出す客席。
今日はちゃんと確認するぞ!と気合いを入れて臨んでいたので、下手側からニコニコとステージに登場するミッチー団長をしっかり目撃することができました!笑
(1日目は「いつの間にかステージ上にミッチーさんがいた」だったので。リベンジできた!笑)


おもちゃ箱のようなごっちゃりした賑やかさにあふれた「The Curtain Rises」に続き、勢いよく始まる「Don't Stop Me Baby」
土曜の公演よりも、指差しだったりウインクだったり投げキスだったりが気持ち多めに見えたミッチーさん。ショーマンとしてのその姿の華やかさにのっけから目を奪われました。
やはりツアー最終日ゆえのボルテージの高さかな?と感じました。すっごくニコニコしていて、嬉しそうで!
コーレスのような作りの「Don't Stop Me Baby」イントロ、Dance! Dance! で朗らかに突き上げられる、きらめくタンバリンの海。
や、やっぱり、楽し~~~ッ!!!

実を言うと、本当のところはちょっぴり不安だったのです。
前日は手取り足取りの引率をしてもらったわけですが、今回は完全なる一人ぼっち。
「果たして私は一人でも問題なく楽しめるのだろうか……?」と、ほんのりと違う意味でのドキドキを抱えていたのですが、そんなのは全くの杞憂でした。
決まったフリを外さずに踊ることは当然できないんですが、やっぱりどうしたって、客席で音楽と共に在ることのできるこの時間が、楽しい!!!ただその一言で、もうオートマティック笑顔でした。

全景!って感じの見晴らしの良い視界いっぱいに広がる、2日目のワンマンショーの世界は、少し文脈を理解したからこそぐっと親密度を増したものに感じられました。
その真ん中で、会場じゅうを「愛」で埋め尽くすミッチーさん。正面からその愛を受け取れる気がして最高の体験だった!
後方センターの席ってお芝居を見るときも大好きな位置なんですが、全身で入り込める感覚があるのがたまらなかったです!

昨日なかった曲!?の驚き→バラードへの落涙→「血の繋がり」の実感(?)

そしてすごく驚いたのが、ファイナルの2日間でもセトリが全然違ったこと!
PARANOIA「気まぐれラプソディー」(曲順間違えましたすみません!)では、なんかいい感じに乗れたぞ、ふふん!と満足していたんですが、
直後に「いや、絶対昨日はなかったよね!?」という曲がやってきたので、踊れる気になってきていた初心者はだいぶ慌てました。笑

なんかすごく重厚でどっしりしてる!と感じたこの曲、確認したら「まるごとフルーツ」だった模様。
テンポは気持ち緩めで、なんというか低音部にずどん!と重心があるような印象の曲ですよね。
完全なる初心者がダンサブルに捉えるにはやや難度の高いこのナンバーのあいだじゅう、私はどうしていたかというと、
「ミッチーさん!『グルーヴ』がわかりません!こうですか!!!」
みたいな気持ちで、なんかこう……ひたすらグネグネしました。つまり、全然かっこよくは乗れなかったw
「うわ~これをおしゃれに乗りこなせたら、かっこいいんだろうな~!!!」と思いながら、現実はもちゃもちゃ→グネグネとした楽しげな動きで、2日目にして初対面の一曲を乗り切ったのでした。笑


そしてやってきたバラード、「願い」
センターで聴くと更に没入感すごかったし、ミッチーさんが全身で歌い上げるそのエネルギーに本当に圧倒されました。

この先の道が別れていくことは決まっている、けれどそれでも「ずっと幸せでいて いつでも想っているから」と微笑んで送られるその優しさが、甘く苦しい。
お互いに音圧で遠慮なく殴り合うみたいなはじめさんのサックスとの掛け合いに、前日以上に涙が出ました。
本当に素晴らしいアクトだった。。
お隣の席のお姉さんもほぼ顔を覆うように泣いていて……すごいものを見せてもらったな、という気持ちで放心しました。ミッチーさんの魂の歌唱。


そうして圧倒されてぼんやりしている泣きっ面に、今度は耳馴染みのあるやたらとご機嫌なイントロが聞こえてきて……!?

「そんじょそこいらの恋とは ワケが違うのさ♪」
ハッまさか、もしかしてあなたは……ロディアス!!?

数年来、私の中では「メロディアス」=「お姉ちゃんが好きな曲」として認識されています。何故なら姉は、メロディアス芸人である。

最初にこの曲を知ったのは、多分姉と一緒にいったカラオケでだったと記憶しています。
「すごくいい曲なのに、歌うと低いから自分だと全然聞いてて気持ちよくないー!これじゃ曲の良さが伝わらないー!」ってその日の姉は悔しがっていました。笑

そんなこんなで親しみしかないメロディアス。このタイミングで聞けるとは全く思っていなかったのでびっくり&嬉しさで、客席で「わぁ~!」とシンプルに喜んでいたのですが(※もちろん振り付けは全然わからない)、
しかしここで、私に予期せぬ異変が起きた。


「心が壊れそうになる 現実の苦しみから 解き放ってくれるのは Baby君なんだから」
この、Bメロの歌詞にリンクした眼前の光景が、私の涙腺をぶっ壊しました。


ここを歌うミッチーさんがね、本当に心からの、ニッコニコな笑顔だったの。
笑顔で客席を見つめて歌うミッチーさんと、ニコニコ&シャラシャラ(※タンバリン)で愛を返す客席と、それを包み込む底抜けに明るいメロディと……その全てが作り出すどうしようもない多幸感に、涙が溢れて止まらなくなりました。

天井から「幸せ」の概念が輝きながら降ってくるような、キラキラした光に空間中が埋め尽くされていくような。
その愛のシャワーが本当にたまらなくて、もはや踊ることもままならず。
定番曲らしく客席はすごく楽しそうに踊っていて、サビ途中の「パンパン♪」の手拍子なんかはそれこそバッチリ揃って決まっているんだけど、
私といえばあまりに泣きすぎていて、それすら最後までできなかったです。笑


幸い、今のところ私は人生にさしたる深刻な悩みもなく元気に暮らしているけれど、
でももしも「心が壊れそうになる」現実の苦しみがやってきたら、きっとこの時間を思い出さずにいられないな。
そう思うほど、圧倒的にポジティブでラブリーな、きらめくスターの愛を全身で受け取ってしまいました。勝手に。
だってこんなの、ド正面から生きてくことを肯定しまくるぜソングだよ。
人生そのものの応援歌だよ。その真っすぐさ、どうしたって泣くんよ。……メロディアスが好きだ!!!
だって「メロディアスな君」っていう修飾の仕方、めっちゃときめかん?最高の口説き文句では!!?
ロディアス=褒め言葉としか受け取れない!ってなっています。好きぃ。。!!!

「……ところでこのリアクション、何?血筋?」になって最終的には面白くなり、とりあえず休憩で姉にメロディアス号泣を報告しました。おもしろ喜ばれた。


そのあとの「Q.I.D」→「CRAZY A GO GO!!」で一気に畳み掛ける流れはさながらジェットコースターのようで、
今泣いた烏がもう笑った!みたいなスピード感でめっちゃ楽しく踊りました!全然踊れてないけど!笑
でもCRAZY~にも最終的にはなんとなく食らいつけた気がするので、自己肯定感が上がりました!楽しかった~!!!

可愛さ全振りで登場するMC、お祭り騒ぎのような2部

休憩明けのミッチーさんの登場曲、土曜日はキャンディ・キャンディだったのが、この日は一休さんだった~!
曲にあわせてけっこう長い時間、ステージ上をかみしも行ったり来たりしてるミッチーさん、あまりにもso cuteでした。
右足だけ膝のところできゅっと曲げて上げて静止する、やや内股気味のあの可愛らしいポーズは一体何だったんです!?かんわいかったな!!?

いやあの、なにがすごいって、あれミッチーさんご自身で「可愛い」ってわかっててやってるよね!?
なんかもう本当に「すげえな……」ってなるんですよ。すごいお人だ!!!可愛い!!!

その後の「愛と哲学の小部屋」コーナーでは、前日にご挨拶していた姉の友人の初心者ベイベーさんがおもっきし読まれる事件が発生し、客席で「もしかしてッ!?」ってなれたのもすごく楽しかった!
昨日が楽しくて今日も来ちゃった!っていう初心者からのひとことに対し、返す刀で「…好きっ。」っていうのは、、ちょっと、ミッチーさん、超よくないよね!!!(褒めてる)
聞きながら「ウ、ウワー!!!助からないやつ!これ絶対助からないやつだ!!!」ってめちゃくちゃ興奮しました。だって落とし方が的確すぎる。プロのお仕事、お見事でございました!!!


その後のアンコール前までの2部の曲は、全体的に賑やかっ!って感じですごく楽しかったです。なんというか、お祭り騒ぎ感あって!

「死んでもいい」が始まる前、客席へ「いいかい!(ポンポンで)一面の!ラベンダー畑を作るんだ!」って呼びかけるミッチーさん、めっちゃ気合いが入ってたなぁ。
ステージ上から見たらやっぱりすごく綺麗な光景なんだろうなぁと。実際、当日も客席をたくさん褒めてくださっていたような記憶が!
ポンポンの海の一部になってたゆたうの、本ッ当に楽しいです!!!もう顔じゅうで笑顔になっちゃう。
その甲斐あって「死んでもいい」の後半どこかで、ミッチーさんから視線をいただけた気がほんのりとしたので嬉しかったです!(←本日もポジティブ)

続いての「コングラッチュレーション!!」は、振り付けがYoutubeに上がったとのことだったので、やっぱり見ておけばよかったなァ~と2日目にして思いました!
サビ最後らへん(たぶん)の右手のキメが、なかなか合わせられない!と悔しがりだす自分に気づく。
こうして人は、及川光博ワンマンショーの深みにハマっていくんですね。ニッコリ。
最後の「ポン酢・ポンザー・ポンゼストは、土曜日はミッチーさんin下手だった阿波踊り部分が、この日はセンターだったため再び目の前で腰を落とした阿波踊りを見られて嬉しかったです。お前はどこに重点を置いているんだ?笑

アンコール、そしてエンディングへ

アンコール一曲目のバラード「君の中へ」
このナンバーは、照明と音楽がシンクロした空間の美しさがすごく心に残りました。

発散と収束を繰り返すようなライトの動き、センターで見ていたせいもあると思うんですが、いい意味でゾワッとしました。
中心からぐわっと光が広がっていくサビ。遠くまで伸び切ったところで静止した輪っかの光は、曲の終わりに向けて、ゆっくりとまた中央に集まっていく。
その光の集まる場所にいるのは、他でもないミッチーさん。
光をあつめて音を纏うスター、その真実性
音楽・空間・そこに流れる時間そのものすべてを掌握し、ひとつの芸術として客席に届けるミッチーさんの、アーティストとしてのこだわりを感じたような一曲でした。


そしてアンコールでは、その場にいた誰しもにとって、本当に衝撃だったに違いないお知らせがありました。
「理枝ベイベーからお知らせ!」と声を張ったミッチーさん、その紹介で理枝さん本人が語ったのは、ワンマンショーツアーからのご卒業でした。
今、とんでもないことが起きているのだということだけは、混乱した私の頭でも理解できました。
本当に長い間ツアーに参加され、ミッチーさんのステージを隣で支えてこられたその事実は、完全に伝聞ではありますが存じ上げてはいるところだったので、
初めて来たこのワンマンショーがその姿を見られる最後になってしまうのかという衝撃と、私なんかがここにいて、これを聞いていていいのかという申し訳なさと……色んな感情が頭の中を駆け巡りました。

声を震わせてご挨拶を終えた理枝さん。でもその後の曲フリでは、「乗れよ」っていうミッチーさんのアテレコに合わせて、すっごい柄悪くバイクにまたがる動きを颯爽とやりきっていて、本当にかっこよかった。
ラストの「Shinin' Star」は全然踊れなかったんだけど、だけどこれが色んな意味での最後なんだって、訳がわからないなりに一生懸命、音楽とひとつになりました。


全ての曲が終わり、最後にエンディングとして歌入りの音源が流れる「Don't forget me」。
もともと、どうしたって泣いてしまう曲だと思うんですけど、
ミッチーさんが歌詞をひとりでつぶやくかたちでシンガロングするように、なぞっていったあの時間。

「ねえ、」って客席に語りかけるような一言ののちに、
「忘れないでいて。」って、ふっと零すような柔らかな笑みを添えておっしゃった、あの瞬間。

人見記念講堂でのこのファイナルを。この2022年のワンマンショーの日々を。
そしてそれだけじゃなく、
これまで理枝さんと一緒に過ごした時間のことを、忘れないでねって、ミッチーさんはそう言っているんだなと思い……堪えきれずに泣きました。
今どんふぉげを流しながらここを書いてたんですが、改めて泣きました……

そこには愛だけがあるし、きっとこの先も残るんだなって、そんなことを思いました。

及川光博ワンマンショー」とは何なのか

以下は、ミッチーさんのワンマンショーの何がこんなに響くのだろう?心揺さぶるのだろう?と考え、たぐり寄せてまとめた個人的な感覚です。


根本的になるべく”いい人”でいること、まっとうであること、出来得る限りポジティブでいること。
そのような姿勢や物事は、もしかしたら小馬鹿にされたり蔑ろにされたり、生きているとそういう時もあるかもしれないなって思うんですが、
でもそうして人として「善くあろうとする」その心持ちを、ミッチーさんからはごく自然に、正面から肯定してもらったような気がします。

何も「いい人でいなさい」って意味じゃなくて、出来ないこともあるしダメダメな時もそりゃあたくさんあるけど、でも根底で善くありたいって希求するその心こそが大事なんだよって、その立ち姿から語りかけられた感じがしています。


そして、生きていることは、本質的には絶対に「死」と結びついている。
人見一日目のMCで、ミッチーさんが「みんな、死ぬんですよ」「僕たちは、死に向かって歩いていく」ってごく当たり前のように仰っていたのを聞いた時、
それが紛れもない事実だとわかるからこそ、そんなこと言わんといてー!って気持ちでぎゅーって眉間にシワが寄ったし、ちょっと涙が滲みました。

今は今しかなくて、同じ時間は二度と来ない。
観劇オタクであるところの私は、いつだってその一回性にこそ命を燃やして生きています。
きらめきに溢れるこの幸せな時間は、過ぎ去ってしまえば二度と戻ってこない。でもだからこそかけがえがなく、愛おしい。舞台に通っていると、日々そんなことを思います。
ミッチーさんの、死生観に裏打ちされたゆえの人生を肯定するパワーと姿勢は、そんな私にとって、ものすごく刺さって抜けない何かだったのでした。


時間は巻き戻せないから、手元にある今この時を大切に見つめて、自分にできる範囲の「いい人」で生きていこう。
その人生がより楽しくなるように、音楽とダンスを添えて。そして何よりも、笑顔を忘れないでね!

ミッチーさんの光り輝くスター性から、そんな言葉を受け取れたような気がします。
忘れられない、私のワンマンショーデビュー、2デイズになりました。



ここまで一気に書き上げて改めて思ったのは、本当に本当に、2日間ともに心から楽しかった!ということ。
今年も年末にゆくくるが開催されたら連れて行ってね~!と姉とは約束済みです。
なんなら来年のツアー地方も行きたいまである。私がすでに異種掛け持ち多忙すぎ舞台オタクでなければ……!(だからこそ何かとくっつけていけないか?って考えるのが、本当に私の悪いところだよ。笑)


エンタメに、生きることに真摯に心を砕くその姿に、たくさんの元気と幸せをもらいました。
次にまたミッチーさんにお目にかかれる日を、心から楽しみにしています!
\いつまでも夢見テンダネス♪/(←言わずにおれなかったこのワンフレーズを添えて、終わります!笑)

夕闇に沈み始めた人見記念講堂