こたえなんていらないさ

舞台オタクの観劇感想その他もろもろブログです。

2019年の観劇とイベントまとめ

まとめてたら紅白に追い抜かされてしまった!大晦日ですね。
まいとしこのまとめ記事を書くときは「さぁ、お前の罪を数えろ!」の気持ちになります。
今年は超あっさりとですが、せっかくなので月ごとの振り返りコメント+各月ごとに更新した記事の中から、ピックアップ記事を貼ってみました。




◆1月

1/20 ミュージカル『刀剣乱舞』 三百年の子守唄2019 ソワレ★初日
1/26 荒木健太朗カレンダーイベント
1/26 ミュージカル『刀剣乱舞』 三百年の子守唄2019 ソワレ
1/27 黒羽麻璃央ファンミーティング2019 1部2部(東京)

★振り返り3行

  • 2019は現場初め(?)が刀ミュだったんだな~と今気づいた!
  • あらけんさんのカレイベは御笠ノさんが司会だったのですがSNS禁な分面白い話が沢山聞けました。
  • ファンミは我慢して東京だけにしたんだけど、仙台の日に友達とアフタヌーンティーをしていたら「あなぐまちゃん、やっぱり新幹線に乗るって言い出すんじゃないかと思った」と言われました(たしかにやりかねんと思った)

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◆2月

2/2 ミュージカル『刀剣乱舞』 三百年の子守唄2019 マチソワ
2/7 The Brow Beat Live Tour 2019 "Hameln"
2/23 ミュージカル「キューティ・ブロンド
2/24 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」★Wキャスト初日
2/27 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」マチネ

★振り返り3行

  • 予習間に合わずで行ったけどブロビはやっぱり楽しかったな
  • 初演で見に行けなかったキューティに行けてよかった!
  • ロミジュリが幕を開けた。たいへんなことになった。

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◆3月

3/2 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」ソワレ
3/3 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」ソワレ
3/5 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」ソワレ
3/9 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」マチネ
3/10 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」マチネ ★東京千秋楽
3/12 ぼくは明日、昨日のきみとデートする 19:30公演
3/15 愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」ソワレ
3/16 ミュージカル『刀剣乱舞』 三百年の子守唄2019 ソワレ
3/17 「2.5次元トップランナーたち」刊行記念トークイベント
3/21 愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」マチネ
3/21 ミュージカル『刀剣乱舞』 三百年の子守唄2019 ソワレ
3/23 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」マチソワ
3/24 愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」マチネ ★東京千秋楽
3/24 ミュージカル『刀剣乱舞』 三百年の子守唄2019 ソワレ ★大千秋楽

★振り返り3行

  • 3月のスケジュール、端的に言って、気が狂っている。
  • 三河ヴェローナとレキシーランドをせわしなく出たり入ったりしていた
  • 3演目とも全部違うベクトルで好きで楽しくて最高の1ヶ月、やりきった感があった(でしょうね)

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◆4月

4/12 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」マチソワ ★200回記念公演
4/13 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」ソワレ ★Wキャスト千秋楽

★振り返り3行

  • ロミジュリ梅芸、Wキャストならではのゆったりスケジュールのおかげで、遠征先でお友達と遊べて楽しかった!
  • 楽がソワレだったので新幹線の最終に間に合うべくリアル夜道ダッシュしたのもいい思い出
  • 現場じゃないんですが「日清旅するエスニック」も4月ですね!タイに行きかけたあの日。

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◆5月

5/6 ミュージカル『刀剣乱舞加州清光単騎出陣アジアツアー凱旋 マチソワ
5/11 舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZE マチソワ
5/12 舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZE マチネ
5/18 ミュージカル「レ・ミゼラブル」マチネ
5/25 楽天イーグルスVSオリックス・バファローズ(麻璃央くん始球式)

★振り返り3行

  • 加州清光はおれたちの永遠の総隊長!涙
  • くろステあんまり見に行けなかったけど本当に素晴らしいシリーズ集大成でした
  • 始球式、タオルの陣とかあって大変だったけどすっごく楽しかったな~

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◆6月

6/2 映画「広告会社、男子寮のおかずくん」完成披露試写会1~3部
6/8 The Brow Beat ~KLAXON PARTY 2019 at 野音
6/14 映画「耳を腐らせるほどの愛」公開初日舞台挨拶
6/15 Rock Opera R&J ソワレ
6/23 ミュージカル「エリザベート」ソワレ
6/30 和合の輪感謝祭 in東京 1部

★振り返り3行

  • おかずくんの完成披露試写会、まりつば現場は最高だな!と改めてハッピーになった
  • 2年目のブロビ野音、安定感と説得力がましててとても良かった
  • エリザ2019が始まって大興奮

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◆7月

7/6 黒羽麻璃央26thバースデーパーティー1部2部(東京)
7/7 ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸双騎出陣2019 ソワレ
7/15 映画「広告会社、男子寮のおかずくん」舞台挨拶
7/15 ミュージカル「エリザベート」ソワレ
7/20 楽天イーグルスVS福岡ソフトバンクホークス(麻璃央くんコラボ観戦イベント)
7/21 黒羽麻璃央26thバースデーパーティー1部2部(仙台)
7/23 ミュージカル「エリザベート」マチネ
7/23 会えるの?小山内三兄弟ファンミーティング 2部3部
7/27 黒羽麻璃央台湾ファンミーティング 1部2部

★振り返り3行

  • 3月に次ぐきちがいスケジュール月。仙台と台湾に行っている。
  • お誕生月なこともあって、とにかくまりおくんに会いまくる1ヶ月でした!
  • 久しぶりの海外遠征、超弾丸だったけど行ってよかった!

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◆8月

8/3 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 ソワレ ★初日
8/4 スタンレーの魔女 ソワレ
8/9 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 ソワレ
8/12 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 マチネ
8/17 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 ソワレ

★振り返り3行

  • 葵咲本紀が始まってしまった月
  • 鶴丸かっこいい国永さん」事変勃発
  • しにそうになってましたね…

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◆9月

9/7 映画「いなくなれ、群青」トーク付き上映
9/14 「テレビ演劇 サクセス荘」ふりかえり上映会1~3部

★振り返り3行

  • 群青、すごく好きな映画でした
  • 本当は3連休に予定してた葵咲本紀の神戸遠征は、公演中止により幻に
  • サクセス荘イベント、けんすけくんの相変わらずのトーク力にわらいじんだ

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◆10月

10/19 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 ソワレ
10/20 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 ソワレ
10/22 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 マチソワ
10/25 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 ソワレ
10/26 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 ソワレ
10/27 ミュージカル『刀剣乱舞』 葵咲本紀 マチソワ ★大千秋楽

★振り返り3行

  • 葵咲本紀にはじまり、葵咲本紀におわった一ヶ月
  • とち狂ったけどほんとうにたのしかったです…
  • 鶴丸かっこいい国永さんの成長をつぶさに見届けられて、ただただ幸せでした

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◆11月

11/16 黒羽麻璃央カレンダーイベント1~3部(東京)
11/24 ミュージカル『刀剣乱舞』歌合乱舞狂乱 マチソワ(長野)★初日

★振り返り3行

  • なんとまりおくん現場が9月以来だったので、2ヶ月あきました(※珍しい)
  • そしてついに始まってしまう歌合乱舞狂乱
  • またしても現場じゃないんですが、まりおくんのエリザデビューが解禁になった月

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◆12月

12/8 NHK文化センター横浜教室「表現者として」(麻璃央くん講師)
12/13 ミュージカル『刀剣乱舞』歌合乱舞狂乱 マチソワ(福岡)
12/19 NHKラジオ「クイズイマジネーター」公開生放送
12/21 黒羽麻璃央1stトレーディングカード発売記念イベント2部
12/28 Hey!Say!JUMP LIVE TOUR 2019-2020 PARADE

★振り返り3行

  • NHK講座、まりおくんの話が90分も聞けてハッピーの極み
  • 幕末天狼傳ぶりに地元福岡で刀ミュが見られて最高になった
  • 人生初のジャニーズのコンサートを経験、楽しかった!

★記事ピックアップ
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去年より現場の数は減ったのでは?って思ったけど、去年が「88」で今年が「85」なのでほぼ変わらずだった!相変わらず体感がザルだ!
(※回数は日数ではなくチケットの枚数で換算しております)
わりとあちこちにいったなぁ。刈谷(愛知)・大阪・仙台×2・台湾・長野・福岡で遠征は7回、これもわたしにしては多めです。
遠征多めだったせいもあるのか、なんだかトータルでジェットコースターのようにあっという間に感じられる一年だったなぁという印象です!…忙しかった!笑
7月が特にやばくて、仙台→仙台→仕事→有給とってエリザからの小山内ファンミ→仕事→仕事→仕事からの羽田前乗り宿泊→早朝5時便で台湾入り、をやったときに流石にヘトヘトになり「もう二度とこんなバカなスケジュールは組まない」と固く心に誓いました。
おたく、無理ができるからってついけっこうな無理をしがち。遠征は計画的に!体調くずして倒れなくてよかったです。…でも楽しかった!笑


今年は、自分の中で優先度がはっきりしたというか、マイルールがより明確にできたようなきがします。
まりおくんの年3回の個人イベントとまりおくんが出る舞台が最優先、次点で刀ミュです。
刀ミュ、やっぱりどうしたって演目まるごと推しなので、見たい気持ちしかなくて…ブレーキがまじで難しいんだけどね…がんばってほしい、2020年のわたし。(ひとごと)


この現場まとめでようやく、という感じなんですが、大晦日まで来て、ためまくってた半券の整理がやっとこさできました。
それに際してゲットしたのがサンリオのエンジョイアイドルシリーズのチケットファイル!まさにもとめてた商品だ~と小躍りして買いました。(オンラインショップはずっと品切れ起こしてるけど、実店舗だと探せば普通に買える気がします!)
https://shop.sanrio.co.jp/products/detail.php?product_id=64549shop.sanrio.co.jp
このファイルの何が良いって、ポケットのサイズが大きいことと、ひとことコメントを残せるメモ欄がついてること!
プレイガイドのチケットはともかく、ファンクラブチケットはポケットのサイズが合わないことが多くて収納に難儀してたのですが、これは大判チケット対応で、見事にぴったりおさまりました。
半券整理してちゃんととっておきたい派には、かなりおすすめです。


2019年はこれがブログ更新の48記事目でした。
だいたい1ヶ月に3~4記事更新できたらいいなぁとぼんやり思っていたのできっちり目標達成できたっぽい!
2020年はどんな年になるのかな。
ひとまずエリザベートにすべてを捧げる人になる予定なので、ある意味スケジュールも立てやすいのですが、
ゆうて何をどこまで我慢できますやら?みたいな感じですね。(またしてもひとごと)
あとまりおくんが2020年に隠し持ってるお仕事、エリザ以外にまだ相当でかいやつがあるっぽさを今日のツイートで感じたので、ドキドキしますがすごく楽しみです…!ハ~ついに推しin朝ドラとか来ちゃう年になるのかなぁ…ソワソワ…!


今年一年お世話になった方、ブログを読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください!

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シナモロールちゃんとロミジュリ初日チケットだよ

刀ミュ2020年春の新作詳細が発表になったのでとりあえず今の気持ちを叫ぶ

これは単なる、タイトルどおりの日記です!個人的な叫びを叩きつけるだけのやつ!…ブログなんだからいつもそうでは?




◆新作に鶴丸がいる(※知ってた…)

はーーーきちゃった。きちゃいましたね。新作の詳細告知。
その発表は、それはそれは唐突にやってきた。

…いやほんと、めちゃくちゃに急!!!笑
なんの前触れもなくぬるっと発表になったのでまじでひっくり返りました。
仕事中に友人からのLINE通知で見てしまって(18時すぎ)、そこから正直仕事にならなかった。ので、本来残業しないとまずい仕事を抱えているはずが無になって定時退社してきてしまった。明日のわたしがんばってくれ。


そして当然、文字列を見て真っ先に思いましたよね。
鶴丸おるね。

…いやしってた。しってたよ!!!だってさ!!!!

葵咲本紀の大楽カテコ。
「どうだ主。急に俺みたいなのが来て驚いたか?だが、本当の驚きはまだまだこんなもんじゃないぜ」
的な挨拶をなさいましたよね。鶴丸さん。びっくりしすぎて挨拶の後半覚えられなかったもん…。笑
もうあの瞬間に客席で「は?待って」って思ったんですよね。はい来た、新作出るに決まってるやつ~!まさかの宣言来た~!って。
あそこまで明確に、近い将来出てくるよ!ってキャストに予告てきな挨拶されたことなかったから、この時点で若干ひきつけをおこしそうになっていた。
「知ってるよ!わかってるよ!どうせ次も鶴丸出るんでしょ!もうひとおもいにらくにして!!」って思ってたから、うん、鶴丸がいるっていう事実、一応受け止められはした!したよ!!でもな!!!

◆おたくは選択を強いられている

ほんとにね…。過去の自分がすべてを予言していたんですよね。


…まぁ、そうなるよね。みたいな気持ちです。ええ。
全部きっちり当ててどうすんじゃい!!!!!!フラグ回収が得意かよ!!!!!
「一番やばいパターン」で「さすがにそれはわらうしかない」という自分の予想を地で行ってしまうので、まぁ、笑っていますね!ワ~~つら~い!!!ウケる~!!!(混乱)


えー、今のわたしの最新ステータスを3行で説明するとこうなります。

  • ①まりおくん(推し)がまさかのルキーニ役でエリザでの帝劇デビューを果たすため、つまりはおたくとしても一世一代のアレがやってくる

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  • ②しかし同時にわたしは葵咲本紀で鶴丸かっこいい国永さんにやられた。もっと言うと演じているくるむくんさんにもだいぶやられた。

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  • ③して、お前はどうする気だ?推しを増やすんか?…そこはまだ、結論だせねぇ~!(※なぜなら財布はひとつだから)

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そうなんです。これが今のわたしが置かれている現状!

…もう仕方ないんだよーー!!!二兎を追うもの一兎も得ずになっちゃうから、選ぶしかないんだよ!!!(号泣)


いやね、本当に。取るものもとりあえず、わたしは2020年春は、帝劇に駆けつけるしかないのである。
だって、「推しがエリザでルキーニ」なので…。
何度も言うけどわたしはまりおくんがエリザに出るなら絶対にルドルフだと思ってたんじゃ!でもルキーニだったんじゃ!…そんなん一大事すぎるわ!というわけで、推しがエリザでルキーニ。わたしはこれを、2020年の標語にして、最優先にして生きていくと腹を決めているのです。
そして皆様ご存知でしょうか。帝劇のS席は14,000円です(ちなみに値上がりしました)。た、高~!!!刀ミュをみても5000円弱お釣りがくるのやばいですよね。ヒ~!
そんなものが控えてるんだもん、当たり前に緊縮財政になるわけです。じゃないと死ぬ。当たり前に死ぬ。即死。だってわたしは大富豪ではなくただのしがない会社員である!
なんせエリザ4ヶ月ありますからね!帝劇で終わるわけじゃないんや…!

そんなわけなので、「いいかお前。たとえ鶴丸がいたとて、葵咲本紀ほどは、次の新作に通うことはできないぞ。諦めろ、我慢のときだ!」って、新作告知第一弾のあとから自分にず~~~っと言い聞かせて過ごしてきたわけなんですが、いや~。。向き合うとやっぱりつらいです!つらい!

だってわたし、くるむくんの鶴丸が本当に好きなんだもん…!
歌合で改めてそれをいやというほど思い知らされています。
あろうことか歌合期間だけでもまた進化なさってて。詳しくはネタバレ解禁後にあげる記事で書くけども。あまりにも目が離せない才能すぎる。
こんなふうに才能が音をたてて伸びていく様子をリアルタイムで見られることもそうそうない気がしていて、なんて貴重な瞬間に立ち会っているんだろう…と思うとそれだけで胸が熱くなる。
だからこそ、わたしは通いたかった。叶うことなら、鶴丸がいる新作、思う存分、自分の全力で、通いたかった…!涙

ほんとうになぁ。趣味だからこそ、シビアなんです。時間もお金もとにかく有限。
自分が何を選んで何を見ていくのか、悔いがないように悩み抜いて選んでいくしかない…!
葵咲本紀で本当に好き放題暴れて、みたいだけみたのが正直なところなので、それができてよかったと思っておくしかないです。この秋に、その選択をしていてよかったんだと思います。
あそこで悔いを残してたら、きっと今もっと苦しかったと思うから。。

◆「新人」から「先輩」へのステップアップ

急に真面目な話をしますが、次の新作、まきしまくんとくるむくんが、もうすでに刀ミュにおける「先輩」としての役割を担うことが明確になっているので、そこにめちゃくちゃにゾクゾクしています…!
だって、おふたりとも刀ミュの世界にやってきたのは2019年が初めて。それぞれ1作ずつの本公演、共通して歌合を経て、いきなり次はもう新人を一気に3人(未発表の1名が居るはずなので、たぶん4人)迎え入れる立場になるわけです。
これ、それぞれみほとせ再演と葵咲本紀に置き換えるとやばさがわかると思う!


みほとせ再演、まきしまくんはたった一人の新加入メンバーとしての公演参加でした。
自分だけが刀ミュの世界を未経験、という状況はかなりしんどいものがあったと思うし、実際大楽のあとのツイートでほんの少しだけ、辛かった気持ちを書いていたりもしたけど、逆に言うとつまり周りは全員頼れる先輩たちのいる現場でもあったわけです。
更にはエーステで一緒のりゅうぎくんもいたし、挑戦していく立場として存分にぶつかっていける環境があったことと想像します。

次の葵咲本紀では、みほとせ再演とは構成比ががらっと変わり、新人4人をベテラン2名が支える座組になっていました。くるむくんはそこに、新人のひとりとして、というかその中でも一番経験値の少ない若いメンバーとして参加していました。
葵咲本紀におけるもっくんとspiさんのお二人は、本当に見ていて言葉が出ないほど、大きな役割を果たされていました。ただそこに居るだけで、世界がどっしりと根付いたものになる、その深い存在感に、本当に胸を打たれました。
あのお二人がいたからこそ、葵咲本紀は途中に辛いアクシデントがありながらも、大きく実を結ぶ素晴らしい公演になったと思っています。


そして、次の新作。
まきしまくんとくるむくんは、いうなれば葵咲本紀で言うところのもっくん・spiさんと似たような形で、あたらしいキャストを迎える立場に回ることになります。
迎えてもらう、引っ張ってもらう立場から、全く逆の立ち位置へ。新人から先輩へ、ごく短期間での転換。
この構図を見て、刀ミュが明確に「新世代の育成」に力を入れているんだな…ってことを、個人的にですが強く感じました。


2019年は、刀ミュが次なるステージに大きく漕ぎ出した年だったなと思います。
冬のお祭りの集大成としてのらぶフェス2018、紅白歌合戦への出場という大舞台を経て迎えた今年は、”現状維持には決してとどまらない”という刀ミュの強い意志をあらゆる場面で感じました。
驚きの連続だった双騎出陣、演出面でも新しい展開が多々あった葵咲本紀、そして度肝を抜かれる要素てんこ盛りの歌合乱舞狂乱。
年明けに始まったみほとせの再演は、その新しい世界への橋渡しをいぶし銀のような存在感で、担っていた印象があります。単騎アジアツアーでは、変わらない本丸の総隊長の眩しさも存分に見せてもらいましたよね。

この新しい取り組みの1年のラストを飾る、現在公演中の歌合には、これまでの刀ミュを深く支えてきたteam三条with加州清光の6振りのうち、半分にあたる3振りが不在です。
それだけでも、刀ミュが明確に”次の世代”に重心を置こうとしている様子が、見受けられるように思うのです。
歌合への出演メンバーが発表になった時、特に三日月と清光の2振り双方を欠くという点を見て、「あぁ、今の刀ミュはそれでもちゃんと世界を成立させられる、それだけ厚みの出た本丸だっていう自信があるんだな」と思ったことを覚えています。


葵咲本紀にもっくんとspiさんがいてくれた意義について、公演後に書いたブログで、こんな言葉をつかったことがありました。

これは勝手な想像なんだけれど、制作陣としては、おそらくは次世代の育成というか…刀ミュという世界が続いていく上で必要なエッセンス、その場に生きた人にしかわからないものを、「役者の生き様としてまるごと新しいメンバーたちに伝えてほしい」っていうような期待が、あったのではないかな。 生身の役者が、公演ごとにその時間を懸命に生き、お客さんに表現を届ける、それが舞台。 演じる側の人達の中で、一緒に作品をやらなければ伝わらない本質的なことって、きっとこちらからは想像もつかないくらい、たくさんあるんだと思うんです。 「それを伝えてやってくれ」っていう、これからの刀ミュに、刀ミュイズムというか、ある種のバトンを繋いでほしい…というような制作サイドの意志を、今回勝手にですがものすごく感じました。

刀ミュ 葵咲本紀 全体を通しての感想その1 ~それは奇跡という名のすていじ~ - こたえなんていらないさ

…たぶん、刀ミュの制作陣は、この点について、葵咲本紀で相当に大きな手応えを得たのだと思う。
色んな新しい試みに取り組んだ今年、それがいずれも、しっかりとした成果をあげた。
新人として迎えたキャストも、(おそらくは)当初の期待以上の目覚ましい成長を見せた。
よし、やれる。新しい力で、次の章をまたひとつ開いていける。…そんな刀ミュの力強い意気込みが、来年の新作の布陣からは、伝わってくるように感じられるんです。

「さぁ、次は君たちの番だよ」って、まだまだ若いふたりに、期待を込めて、刀ミュ本丸のバトンが渡されているように思えて、ものすごく胸が熱くなります。
ベテランのキャストがそこにいるのとはまた違う、荒削りな部分やまだ原石と呼べるような部分も備えている状態のふたりが先輩の役割を担うからこそ、作品にまた、新しい化学反応を生むこともできるんじゃないかな。


…そう考えれば考えるほど、新作、通いたくて泣けてきますね!ハー改めて新鮮につれえ~!笑
真面目な刀ミュの話をしたら落ち着くかなって思ったんですが、それは無理ですね。むしろ逆効果でしたね。何度でも言う。わたしは刀ミュ新作に、通いたい!!!
でも、推しがエリザでルキーニなんじゃ~!!!財布はひとつしかないんじゃ~!!!もうこればっかりは仕方ね~!!!ね~!!!(エコー)



やー、ここまで過酷な選択を突きつけられる日が早々に来るとはなぁ。
ほんと「そんな全部予想したとおりになるんか?ウケる!」って感じなんですけど、そして予想していたとて結局こうして苦しんでいるので、なんかそれ意味あった?って気持ちなんですけど…。ねぇ。笑

まぁでも、つらいって言ってるけど、実際やっぱり”楽しい”が勝つんですよね。
だってつまりは、大好きが保証されてる存分に命をかけられる演目が、2つも上半期に決まってるんですよ!
そんなの舞台おたくとして、どう考えたってもうそれだけで幸せでは!?やったね!!?


…とりあえず、2020年も「思いを残すな」を胸に刻んで、悔いのないおたく人生を歩もうと思います!(クラウチングスタートのポーズ)(歩むんじゃなくて走っとるやん)

「推し」は「好き」の先にあって、もはや生活なんだなと思う

もうずっと、なにかに向かう「好き」が過剰な人生を歩んでいるなと思うんだけど、
その好きの置きどころがわからなくなる事象にここ数ヶ月見舞われていて、ひとりでけっこう途方に暮れているので、その話を書く。
最初に断っておくと「途方に暮れている」ため、結論は出ていない。

◆私にとっての「推し」

もうこの説明もいらない気がするけど、私にはめちゃくちゃ応援している人がいて、その人のことが好きだー!とさけびながら夜道を駆け出していきそうなメンタリティで日々生きている。(※あくまでも心象風景であり本当にはやりません)
つまりその人はいわゆる「推し」であり、まぁそれはまりおくんのことなんだけど、この「推しだな!」と思い定めた人に向かって流れる感情の動きって、やっぱり本当に独特だなと感じる。


今日はNHK文化センター横浜ランドマーク教室であった、まりおくんが「表現者として」というタイトルで話をしてくれるという講座に参加してきた。もう、めっちゃ楽しかった…。
www.nhk-cul.co.jp
SNS・ブログでのレポは禁止ですと予め告知があったので詳細は書かないんだけれど、1時間半もの長い間、アナウンサーさんから問いかけられるたくさんの質問について話してくれるまりおくんの言葉をずっと聞いていられたので、そもそもインタビューの類が大好物な私にとっては願ってもない、ハッピーな催しだった。


新しい話がたくさん聞けたというよりは、普段から聞いてきた内容をより深堀りした、っていう印象に近くて、それで余計思ったことなんだけど、まりおくんは本当に「外に向けて発する」と決めた言葉にブレが生じないところが見事だなぁと感じる。
本音を隠しているという意味じゃないのだ。そうじゃなくって、「自分について語るとしたら、どんな色合いの内容がより届くか、自分の言葉で何を伝えるべきか」っていうことを、ある種すごく戦略的に考えて紡ぎ出しているような気がする。
発せられる言葉たちは、丁寧に選びぬかれている。どちらかというと本能的にぱっと動くタイプのような気もするまりおくんだけど、人前に立つ自分だから話すべき言葉、というところには、ものすごく注意を払っているように見えるな、とわたしは前から感じている。
前も書いたことだけど、それが雑誌やWEBのインタビューであっても、個人イベントで直接話す内容であっても、変わることがない。
そのブレのなさ、一貫性にふれるたびに、なんともいえない安心感が湧いてくる。
この人を応援しようと思った理由、好きだなと思った理由が、強固に裏付けされていくような感覚になる。


そんな感じなので、わたしはまりおくんについては、しみじみと「推しだな…」と実感する。自分はこの人を応援してるなっていう自覚が、ぽこぽことあたたかに内側に湧く。
心の中に、明確な「推し」という場所があって、そこにすっぽりと収めて、大事にしまってある感じがするのだ。
また全然別な話で、言葉に対して責任を取れる状態でいたいから、応援について「ずっと」っていう単語はもう使わないと心に決めているんだけど、まぁそうであっても、揺らぎのなさみたいなものを内面に感じるし、心の実家だなぁという安心感がただそこにある。

◆新しい「好き」の置きどころ

…で、である。冒頭の話題に戻る。

推しとは違う、全く別種の新しい「好き」が、豪速球で飛び込んでくることが、おたくをやっているとどうやら数年にいっぺんくらい起こるらしい。
説明するまでもないんだけど、わたしにとってのそれは、今年の夏~秋にかけて起こってしまった。
鶴丸かっこいい国永さんである。
いや、刀ミュにおける刀剣男士としての鶴丸にはもう完全降伏してるのでそれはいいのだ(いいのか?)。
問題は、中の人なんである…。


これは周りの友人知人とも100%意見が合う部分なんだけど、テニミュを出自とした舞台おたく、どうしたって中の人にフォーカスしてしまいがちな傾向にある。
もうある種文化として、キャストは公演を通じて成長していくものだ、っていう文脈が当たり前に念頭にあるというか。その努力をつぶさに見守り、「こんなに大きくなって!こんなこともできるようになって!あのときはああだったのに!」…っていうふうに感極まってしまう機能をもう数年前に心に実装済みなので、そこには絶対に抗うことができない。

そんなこんなで、中の人に注目してしまう派のわたし。
鶴丸かっこいい国永さんに心臓を撃ち抜かれた以上、演じているくるむくんさんに注目しないでいることはまずできない。
そこで自分なりにこの数ヶ月、めちゃくちゃ真剣に悩んでいる。
お前は推しを増やす気があるのか?と。

だが、ここについての答えは、まだ出ていない。
なぜなら、
好きは増やせる、でも甲斐性=ズバリ財布は、増やせない!
からだ。


応援には、いつだって取捨選択が生じる。わたしはもともと、全部の現場に通うおたくではないし、自分ができる範囲、あくまで自分がみたいものについてだけ、全力投球のスタイルをとっている。
なのでそれこそ予算&有給の都合で、見送る現場は現時点でたくさんある。
そうなったとき、まとめて二人を本気で真剣に応援できるだけの覚悟が自分にあるのか!?というところ…どうやっても答えが出せないでいる。
だって、なんかそんな中途半端なことを、一生懸命にがんばっている若者に対して向けては、そんなのバチが当たってしまう、と思うのだ(※うまれつき、むだに真面目な性格なんです…)。申し訳なくて、そういう意味で天秤にかけるような行為をやりたくない、と思ってしまう。
だって、向こうは覚悟を持って人前に立っているのだ。そんな人を応援する時には、どうしたってこちらからも、同等の覚悟を差し出したくなる。…なんで趣味にこんなに「覚悟」というワードが頻出してしまうのかはわからないんだけど、とにかくわたしは本気でそう思ってしまう。


鶴丸かっこいい国永さんの中の人であるところのくるむくんさんは(※説明が長いよ)、
どうしたってわたしにとっての「好き」をめちゃくちゃ大量に取り揃えなすっているお方で、正直「なんでこんなことに?」と思っている。
狙い撃ちってこういう時につかうのか?と言いたくなる。ちょっとわけがわからないくらい、わたしにとっての好きな要素しかお持ちでらっしゃらない。
比較的小柄でコンパクトな身長の中でスタイルがよく、運動神経が良い。お人柄はとても素直で真面目、純朴な長野から出てきた青年で、地元が大好き。そもそも「これは…わたしの…好きなタイプのお顔…」とうちのめされるように言いたくなるお顔立ち。わたしはああいうお顔が好きなんだ!お歌を歌えば意味がわからないくらいうまく、とにかく全方位伸びしろしかない。
そしてとどめ。「文章がうまい」。
さすがにこの要素は今まで若手俳優を見ていて出会ったことがないので、一番やられたのは正直ここだ。ここは予想してなさすぎて、10月30日に刀ミュプレミアム会員サイトで更新されたキャストブログを読んだ時、受け身がとれなくて動揺したし、文章がよすぎてめちゃくちゃに泣いた。(その後AOXのファンサイトに有料登録しに行き、新しい情報を取りに行ったところ、その好きな要素がガンガンに積み増されて11月のわたしは息も絶え絶えになった。)

上記のとおり、どこを向いてもオールビンゴなこの状況、さながら差し向けられた刺客である。まじでびっくりする。
とりあえず、そこに対して「好き」へのあらがいをすることはやめることに決めた。だって逆らっても無駄だもの。好きなもんはそりゃあ好きだわ。

やめたんだけど、その先については、わたしは自分の甲斐性にまったく自信が持てない…。
(※お察しのとおり、エリザのS席がいちまいおいくらまんえんか、という点が主な理由である)
稼ぎは有限、財布を2倍にすることはこの先も絶対にできない以上、自分にできることがなんなのか、一番後悔しない選択はなんなのか、悩み抜いていくしかないような気がする。せめてそれが自分に実現できる真摯さなのかもしれない、と思った。

◆「推し」は「好き」の先にあって、もはや生活である

で、ずっとこのテーマについて夏以来悩み続けた結果、最近になって
「推し」はあくまでも「好き」の先に訪れるもので、もはや生活そのものになっていくんだな、と感じた。

推しとは、自分の毎日を自然と彩ってくれる存在。がんばってるからがんばろう、と思わせてくれる存在。
直接はなんのつながりも無いような毎日の時間も、自分の中での些細な努力も、どこかで少しずつ推しに支えられていて、自分も自分らしくいようと前を向く勇気をもらえたりする。
寄っかかるのとも違って、自分の中に一本芯を通すような感覚。

それくらいに、自分にとってはよそからは不可侵で大切なものだから、やっぱり向き合う上では覚悟を備えていたいし、真剣さだけで勝負していたいな、と思う。…ほんとうにこのメンタリティはどこからくるのか、自分でもよくわからない。


ぴかぴか眩しく光りながら飛んできた「好き」を、無視することは私にはできなかった。
でもそれと同じくらい、いま自分の中にある「推し」の居場所はものすごく特別で大事。


このさきに新しい「推し」が果たして本当に訪れるのかどうかは、もう少ししつこく、ひとりで悩み続けていようと思う。もうそれしかできないから、それでいいや。ひとりで受け身をとろうしてとり損ねては、暴れてゴロゴロ転がっていようと思う…。


答えが出るかもしれない頃には、きっともう、次の夏がやってきている気がする。

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講座のかえり、みなとみらいの夕焼けが綺麗だった

刀ミュ歌合の福岡公演に行く人へ!西鉄バスの乗り方について解説してみた

刀ミュ歌合、まさに札幌が公演中ですね。来週はいよいよ福岡!
わたしは地元が福岡なんですが、福岡の中心部の移動手段、圧倒的にバスありきで考えられているところがあります。そう、福岡はバスに支配された街。
その覇者の名を、西鉄バスという。
ja.wikipedia.org

先程友人から
「歌合の会場までって、天神からだとどうやっていったらいいですか?」って尋ねられ、
「バスに乗ったらいいですよ!」って気軽に答えたはいいものの、
…いや、乗るバス把握するの、初見だとマジ難しすぎない?
って元・地元民ですら思ったので、簡単にかいつまんで解説記事を書きました!

※本記事は2019年12月上旬時点の情報に基づくものです。各種公式リンクを貼っていますので、最新情報はどうぞご自身にてご確認ください!

~目次~

西鉄バスとは

福岡の都心部のみならず、県内のひろい領域をカバーして走りまくっているバスです。
西鉄西日本鉄道の略でして、要は超強い私鉄なんだなと思ってください。
鉄道会社なのでもちろん電車も走らせていますが*1今回使わないのでいったんおいておいて、とりあえずバス。
福岡市内、バス無限に走ってる。笑えるくらいバスにまみれている。要は本数も路線数も、死ぬほどある。
なので当然便利なんですが、なにぶん数が多いゆえ、初見殺しの感が否めません。

◆前提:今回は臨時バスが出ない

西鉄バスではドームやマリンメッセ等で大きな催し・ライブがある場合、天神・博多エリアから会場直通の臨時バスを出してくれることが多いのです、が。
今回の歌合には残念ながらそれがなかった~!涙
www.nnr.co.jp
国際センターのキャパだと出ないのかも。。マリンメッセなら出たかもね…。同じ週末のGLAY先輩はマリンメッセだから出るようだ。あと歌合とほぼ同じ日程でGENERATIONSさんがドームにいらっしゃるようだ。つまり、そちらに臨時バスは振り向けられたっぽいな…。なるほど。
というわけで、改めてわれわれ審神者は通常の路線を乗りこなして歌合にむかう必要があります。


では本題!どのバスに乗ればいいのか、自分のために調べました。
(細かい乗り方とかは後半に解説しています!)

◆ルート1:天神エリアから福岡国際センターへ

まず乗るバス停ですが「天神ソラリアステージ前2(A)」がおすすめです。理由:場所が便利でわかりやすいから!
天神のど真ん中を突っ切る大きい通り、渡辺通りっていうのですが、その渡辺通り三越とかがある側、西鉄福岡駅がある側にそのバス停はあります。もうmapのストリートビューで見てくれ。これみたら絶対に場所わかるから!笑
www.google.co.jp

乗るバスの番号にはいくつか選択肢があって、

  • 選択肢1:BRT(降りる停留所名:国際会議場サンパレス前)/所要時間12分 おとな190円
  • 選択肢2:系統番号80(降りる停留所:国際センター・サンパレス前)/所要時間10~12分 おとな190円
  • 選択肢3:系統番号90(降りる停留所名:筑港本町)/所要時間10~12分おとな190円
  • 選択肢4:系統番号20(降りる停留所名:石城町)/所要時間10~12分 おとな190円

いずれかになるようです。
※時間帯にもよりそうだけどとりあえず12/13金曜マチネに間に合う時間帯で調べました。
後述しますがこの系統番号でバスを見分けてくださいね!

★一番わかりやすいのは多分BRT

理由:見た目が普通のバスじゃないから!
わたしもまだ乗ったことないんですけど、数年前から車両2台分が連結されてるバスが福岡市内中心部を巡回運行しているそうで、それを「BRT」と呼んでいるらしい。でかくて黄色いので目立つ!
(さっき貼ったソラリアステージ前のバス停のストビューにも思いっきり写り込んでた)
www.nishitetsu.jp
見た目が明らかに「お前がBRTか!」という感じで誰にとってもわかりやすいので、乗り間違える心配もなく、初めての人でも安心して乗れるんじゃないかと思います。
130人乗れるって書いてあるから、審神者の運送にも活躍してくれるのではなかろうか…?
(補足:上記のリンクから時刻表とバス停の場所が確認できるのですが、BRTのルート内で単に「天神」と表記されているのが「ソラリアステージ2(A)」になります。)

★「国際センター前」以外の到着バス停について

筑港本町(ちっこうほんまち)、石城町(せきじょうまち)いずれも、国際センターから見て一本内側の(=海から遠い)通りにあるバス停なので、会場の目の前ではないのですが、本当にすぐ近くに到着します。
バス停名をいれてググってmapみたらすぐそこだな!ってわかると思いますので、ご確認ください!
参考に筑港本町はこのあたりにつきます!

◆ルート2:博多駅エリアから福岡国際センターへ

乗るバス停は博多駅西日本シティ銀行前F(キャナルシティ方面)」です。
博多駅を博多口から出て(新幹線からは遠い方。アミュプラザとかKITTEとかがある、より賑わってる方)、目の前の通りを向こう側に渡ったところにあるバス停です。これも場所は超わかりやすいはず。バス停はここです。
(あ、ちなみに駅前にあるような大きなバス停には屋根がついてて、その屋根にバス停名が書いてあるのですぐわかりますよ。)

こちらからも乗れるバスの選択肢はいくつかあって、

  • 選択肢1:BRT(降りる停留所名:国際会議場サンパレス前)/所要時間11~13分 おとな240円
  • 選択肢2:系統番号99(降りる停留所名:石城町)/所要時間11~13分 おとな190円
  • 選択肢3:系統番号88(降りる停留所名:石城町)/所要時間11~13分 おとな190円

いずれかになるようです。
※天神エリアと同じく12/13金曜マチネに間に合う時間帯で調べました。

天神と同じく、BRTが使えるので不安な場合はそれを待ってしまうのが楽かもしれませんね!
(要は天神と博多、同じ循環バスでも逆方向から向かう形になっています。循環ルート的に博多から向かうほうがやや遠回りになるので料金が240円になってるようです)

ちなみに博多駅方面から来た「石城町」だと多分このへんにつきます。

★飛行機で来る人は、とりあえずなにも考えず博多駅まで行こう

なにせ、福岡空港から博多駅までは地下鉄で10分なので!御存知の通り爆速なので!
この近さまじで意味わからん…って帰るたびに思うんですが、とにかく福岡空港から現地入りする審神者のみなさんは、なにも考えずに博多駅に向かいましょう。


以降はちょっとしたお役立ち情報てきなものです。

◆基本:バスの乗り方

安心してください!各種交通系IC使えます!
福岡エリアにはnimocaSUGOCAはやかけん*2という3種類の交通系ICが存在しており、その時点で「いや何かがおかしくね?」って昔から思ってるんですが(こんな小さい街になんで3種類もICカードがあるんじゃよ)、まぁそれもおいといて、交通系ICの普及は地方都市の中ではめちゃくちゃ早い方に入ると思います。
ですので、皆さんがお手持ちのICで相互利用できるので、そこはひとまずご安心を。

乗り方は簡単。

  • 後ろ側のドアから乗る
  • ②乗り口にあるICパネルにICをタッチする
  • ③降り時に乗務員さんのとなりで再度ICタッチする

で、OKです。
現金の場合は乗る時に整理券を取って、その番号の小銭を払おう!

◆バスの「系統番号」をぜったいに把握しよう

バスの正面の電光掲示板に書いてある番号のことです。さきほどルートの紹介で「系統番号」って書いた番号ですね。
行き先名じゃバスの判別はまず無理ゲーなので、この番号で自分の乗りたいバスを特定しましょう。
同じバス停に、全然違う方向に行くバスもばんばかやってくるので、間違っても来たやつになんとなく乗ったりしてはいけませんよ!笑
自分が乗りたいバスの番号を把握し、やってきたバスに対して「それと同じ番号だな!?よし!」と確認した上で乗りましょう。

◆バス利用検討するなら、とりあえずアプリ入れるのおすすめ

「にしてつバスナビ」というアプリがあります。
自分がのりたいバスを検索すると、今どのあたりにいるのかの最新位置も教えてくれたりします。
(サイト版だった頃しかしらないけどアプリになってた、使いやすかった)
www.nishitetsu.jp
上記で紹介したルートは所要時間含めすべてこのアプリで確認したものです。ぜひご自身でも検索してみてください!当日はそれで確認しながら移動することをおすすめします。
西鉄公式のWebサイトで出てくる検索情報、なぜか画面遷移先で別ルートが出てきたりしちゃったので、アプリで確認するほうがよいと思います…。笑)

また、「バス停の名前がそもそもわかんないよ!」っていうときは、
乗る場所の指定で「ランドマーク」を選ぶと「天神地区」とか「博多駅地区」とかの粒度で乗れるバスをサジェストしてくれます。

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地名や施設名を入れてランドマークを選択すると、下にサジェスト出してくれる
↑ただこれ、ランドマーク検索すると「出てきたバス停がどこにあるのかを突き止める」っていう作業が生じてしまうのがつらいところだな、と思った…笑

バスナビ、翌日以降に福岡観光予定されてる場合なんかにも、役に立つかもしれないですね!

◆バス停、整列乗車したくてもできないがち

日常的にバス運行に遅れは当然生じるので、「後から来るはずの別の系統番号のバスが先に到着する」とかもザラにあります。
また市内中心部のバス停だと、発着するバスが多すぎてバス停に収まりきらないこともしばしば…。
到着のタイミングが重なってしまった場合は、「いやそこもはやただの道端やん、バス停じゃないやろ!?」みたいな数メートル離れた場所でいきおいよくバスがとまり、そのまま乗降が始まったりします。
…なんかわりとそんなカオスな感じなので、人の多いバス停にいると「うわ~これどう並んだらいいかわからない!」って思うと思うんですが、地元の人もそう思ってるので、あんまり気にしないでください…。笑
無理に追い抜いて強引に乗り込んだりしなければ大丈夫だと思う、、笑

◆終演後、「福岡国際センター」からの帰りは?

帰りはねぇ…。笑
行きと違って、いっせーのせ!でみんな同時に帰りだすので、臨時バスが出ない時点でバスのみでは輸送キャパを超えてるんじゃないかな、と正直思っています。ほんとわからないですね。。
行きに乗ってきたのと同じような系統番号のバスが来ると思うので、天神に行きたい人はとりあえず天神方面って書いてあるバスに、博多駅に行きたい人は博多方面って書いてあるバスに、とりあえず乗るといいと思う(いきなり雑)
あとは大博通りをまっすぐ博多駅方面に進んで「呉服町」から地下鉄に乗ってしまうのも手かなと。国際センターからなら、15分あれば着くのではないかしら。

呉服町駅からは天神へも博多へも、地下鉄では2駅です!

あと、師走の木・金曜日、どう考えても忘年会シーズン真っ只中なので、基本的に夜の道は混むと思います。帰りバスをあてにしてるとなかなか乗れなくて身動き取れなくなる…なんてことも、もしかしたらゼロではないかもなので、上記のとおりちょっと歩いて地下鉄に乗るか、タクシー相乗りも選択肢に入れておくとよいかと思います。(ただ道が混んでるとタクシーも同じくアウトではあるけど。。)

◆タクシー利用はあり?

全然ありだと思います。
博多駅からも天神からも、混んでなければ10分ちょっとくらいで着くはずなので、複数の友人と一緒であればタクシー使っちゃうの楽だと思います!とくに昼間。
帰りにどの程度国際センターにタクシーが待っててくれてるかは、正直わたしにもわかりません…!笑
どうしてもすぐに乗りたい場合は時間指定して予約することになるかなと思いました。

◆ソワレの会場戻り時間に気をつけよう

開演が19時なので、夕方の道の混み具合も勘案して、スムーズに会場に戻れるようにしておくとよいかなと思いました!
万が一の場合、ALL徒歩でも、天神からなら25分くらいでいけなくはない、と思う。歩こうと思ったことないけど…!



以上、ツイッターで書くには情報量が多すぎたのでブログにしてみました。
私はいま福岡に住んでいるわけじゃないので友人に最新情報聞いたりしつつ、住んでないからこそわかる「外から来た人」が知りたそうな目線でまとめてみましたが、お役にたてばうれしいです。
在住期間は本当にバスを乗り倒していたので西鉄バスにも愛着はある。そうだわたしは福岡がすきなんだ!(わかったよ)

は~幕末天狼傳ぶりに刀ミュで帰省できるの嬉しくてたまらないです。
みんな!歌合を楽しんだあとは、福岡の美味しいものたくさん食べて帰ってね~!


…というわけで、最後にだいすきなうどん屋さんを唐突に紹介して終わります。
ソラリアステージ店は、天神のルートで紹介したバスのりばのすぐ近くだよ!
なんと福岡空港店もできたのでぜひ食べてみてね~!
inabaudon.com

*1:太宰府天満宮九州国立博物館に行く時に福岡天神駅から乗る電車、あれが西鉄です!西鉄大牟田線といいます。

*2:nimoca西鉄SUGOCAJR九州はやかけん福岡市営地下鉄を運営している福岡市交通局がそれぞれ発行主体。

【ネタバレなし】刀ミュ 歌合 乱舞狂乱 初日in長野ビッグハットを見た感想

わーんついに今年も始まってしまった、冬の刀ミュの一大事…(いちだいじって…)
刀ミュ「歌合 乱舞狂乱」初日公演の11月24日、in長野ビッグハットに行ってまいりました!
もう始まる前から「いったい今年は何を見せられるんだ?」という、完璧にステータス:<怯え>だったわけなんですけれども…ほんとこわかったんだけど…
結論から申しますと、公式から「ネタバレしないでね!」っていう正式なお達しがありましたので、まじでネタバレはいたしません。
さじ加減を考えて、本記事の構成要素、こうなりました。

~この記事を読んでわかること~
  • 歌合 乱舞狂乱初日を見た人の心情、感想
    • 見たものについては一切具体的な説明はせず、結果として湧き上がった感情だけを書きます。何があったのかは絶対わからないように書いてやる。笑
  • 鶴丸国永さんがかっこいいこと
    • これは単に言いたいだけです!(でしょうね!)
  • 客席降りについて
    • ここは情報としてほしそうな人が多いので&そういう意味でのネタバレが禁止されたとは思ってないので(歯に物が挟まった言い方になってしまう…笑)
  • など、ネタバレを一切しない範囲の【感想】
~この記事を読んでもわからないこと~
  • 具体的なセトリ
  • 特定の刀剣男士の見せ場
  • 歌合ってそもそも何
  • あの怖い動画何

…こんな具合でいきます!
いわゆるエモバレも一切見たくない!という人は、どうぞご自身の目で体験される日まで読まないでくださいませ!




◆ステータス:怯えは、ステータス:放心に変わった


ほんとこれだった。これすぎた。
始まる前の怯えは、見た結果、放心からの100%の混乱になって終わりましたね…いい意味で!

歌合、なにを見せられるのかまじで予想できなかったのでまぁなんの予想もしてなかったんですけど(ひらきなおり)、
もうなんていうか「そ、そう来るかァ~!?」のオンパレードでした。見たものを今思い返しても「なんちゅうものを作ってしまったん?」という気持ちになる。
らぶフェス2018はお祭りとしての集大成だったわけでして、どちらかというと「まじかよ、ここまでできるのか」みたいな、あくまで【お祭り】としての受け止めの覚悟はあったけど、レベル感として予想を超えてこられたことへの驚きが大変…という感じだったんですけど…。今年はガチで、未知の領域すぎました。


脚本家が複数いる、ということの威力が凄まじかったですね。今まで見たことのない刀剣男士たちの姿がたくさん見られた気がする。
で、タイトルどおりの「乱舞狂乱」だった。なにが言いたいかと言うとね、
乱舞狂乱すぎて、刀ミュくん、感情が急。いやまじで急。
わたしに言われたくないと思うけど、まじでいっぺん落ち着いてほしい。


「待っ!待って!ちょっと待って!いっぺんストップストップ!落ち着いて!」
ってなる感じの、緩からの急、いや違うな?急からの急か!?ってなる展開のオンパレード。
”感情表現の起伏が急”、とか、”情緒の動きが急”、って補ったほうが正しい日本語なんですけど、ざっくり「感情が急!」って言う方がなんだかあの驚きにそぐう感じする!
「まじで待ってくれ、心の準備できてねぇ~~~!!!」ってなる瞬間が多々ありすぎて、いやなんかもうどうしたらいいのか…見てもらったらわかります!笑

なんかねぇ、色んな人が色んな目に遭うと思う。予想しても受け身が取れないことがたくさん起こると思う…。どう、怖いでしょう?怖いんですよ!!!
恐ろしいな~刀ミュくんほんと相変わらずだな~!って、見終わったらヘトヘトになった。めちゃくちゃに楽しかったです。

「今まで見たことない」でいうと、途中、刀ミュでこんなに笑ったことないよなってくらいに爆笑する時間があって、昼公演も夜公演も本当に誇張じゃなくわたしはお腹が痛くなりました。笑いすぎて。あの大きな会場じゅうがぶっ壊れたように笑っていた…
その笑いが、確かな表現力の上に成り立っているっていうのがまた、にくい…!
その場に集うひとたちの実力があるからこそ、あの止まらない大爆笑が生まれるわけだよね…と冷静になった今は思う。昨日はただ、ひたすらわらいじにそうになっていた。あれ、稽古場で出番じゃないキャストも絶対わらいじんでたと思う。その話早く聞きたい~!
(※ちなみにこの大爆笑のシーンの直後に一切予想してないものがものすごい勢いで飛び込んでくるので、「いやほんと感情が急!!!」ってなりました)

◆えっ…鶴丸どこまでかっこよくなっちゃうの国永さん…!?

もうさ~大変だったんだけど!!?ねえ!?大変だったんだけど!?(おちついて)
もうやだ逃げたい!ってなった。かっこよすぎて。あんなの泣いちゃう。

歌合の鶴丸かっこいい国永さんを見た結果、「葵咲本紀からさらに成長してきなさったーーーーッ!!?」ってなってもうだめの人になってしまいました。あれはだめです。びっくりした。えっ…まだびっくりしてる…
何がどうかっこいいのか言いたいんですけど、それを話すとつまりは中身や演出に触れるので言えません!でも本当にめちゃくちゃに
かっこいいです!!!(大声)

え~~…まじですごい…ほんと…21歳の伸びしろかくや、って感じ。今思い出してたけど具合悪くなってきた。さいこうすぎて。なにあれ?どういうこと?バグる。
鶴丸を見るのをたのしみにしている人は大変な目に遭うので覚悟したほうがいいですよ!命に危険がおよびますからね!!!
葵咲本紀も大概だったけど、歌合もまじでやばい。進化に感情が追いつけなくて頭の中で大事故が起きてます。
鶴丸役のくるむくん、長野がご出身だそうで、つまりいきなり初日が凱旋で地元に錦を飾る形に…となり、よかったねぇ…とおたくはしみじみとしていました。よかったねええええ!!!!!(どさくさにまぎれて言いたいことを言う作戦)

でさ、それだけめちゃくちゃにかっこいいのにさ…二部衣装の時、いきなりウルトラキュートになってしまうのなんでなん?どうしたらいいん?ってなりました。つらい。ヒーン。。
なんかもうほんと、わたしは葵咲本紀以来かんぺきに刀ミュの鶴丸国永のおたくになってしまっているわけですが、キャスティングの確かさがもはや恐ろしくなるというか…狙いや期待がここまでハマることもそうそうないのでは?っていう奇跡を見せつけられてる気になってる。
くるむくんを見出して鶴丸という役に据えた刀ミュの偉い人たち、本当にものすごい仕事をやったなと思う…そしてその高すぎると言えそうなハードルや期待に努力と才能でバチバチに応えてみせるくるむくん。。…うわ~んもうだめだ~!!!(泣きながら夜道を走り出す)
歌合で初めて生で鶴丸見た人もたくさんいると思うんですけど、びっくりしたでしょう…という気持ちです。わたしはまだびっくりしてるよ。

◆某曲が、あまりにも和田俊輔さん

とりあえずこれだけは言いたい!某曲があまりにもわだしゅん節炸裂!!!
和田俊輔さんは舞台オタクの中では、脚本家の末満健一さんとタッグを組む機会が多いことで知られている作曲家さんかなと思います。わたしがはじめて和田さんの音楽に触れたのはTRUMPです。他に2.5次元の演目だとずっと「ハイキュー!」の音楽を担当されていますよね!(初演を見たきりなんだけど、ハイステのメインテーマもめっちゃかっこいいよね!)
作品にぴったりと寄り添いつつも、個性が鋭く光るメロディ。その旋律によって刀ミュの中に新しい扉がガンガンに開いたことを客席で体感してのけぞった。
刀ミュの世界観の中であの感じの曲調を聞くことになるとは!?っていう凄まじい衝撃。なんかほんと、、すっっごい曲なんですよ!詳細についてなにも言えないから、ものすごく頭がわるい文章になっていることを感じます!
たぶんわかる人には「あの曲でしょ!?やばいよね!」って首がもげるほどうなずいてもらえるところ…。あれはあかん…要素の色々が相まって、思い出しても鳥肌が立つ。
本当に、唯一無二のメロディーラインを書かれる方ですよね。今回あたらしく刀ミュに関わってくださって嬉しさの極みでした。。は~はやくもう一回あの曲を聞きたいよ…すごいものを見た…。

◆タイトルを明かさないでセトリについて書くコーナー(?)

以下、歌われた二部曲についてのわたしの感想(一部)です。箇条書き単位で一曲になってます。
全曲に触れているわけではないと思うし順番も前後しちゃってるんですけど、初日見ていてわたしの好みや思い入れを知ってる人はどれがどの曲に対するキャプションか当ててみてください!…んな無茶言うな!笑

  • 「えっっっ嘘やろ!?まじで!?その歌やんの!?えっ、ていうかまってえっ、アーーーーッ(死)」
  • 「いやいやいやさすがにそれは嘘でしょ?それをそう!?その組み合わせで?正気か?えっ、いや待って、アーーーーッ(死)(2回目)」
  • 「ワーイやった~~~やってほしかった曲だーーー!!!やるべきだと思ってたよ!!…と思ったらなんかすごい斬新な演出挟まってきたー!?」
  • 「オリジナルメンバーかと思いきやこりゃ一大事、あの刀剣男士がいねぇ!?でも代わりに入ってるあの子がちょうかわいい!」
  • 「うわーーーーん(ただ号泣)すき!!!だいすき!!!!!」
  • 「えっ今年あらためてそれやるの!?意外すぎるんだけど!?振り付けが健在で嬉しい!」
  • 「(大好きな曲だけど今年聞くと心がバラバラになるので初日イントロで号泣)」
  • 「ギャーこれは大きな会場で聞くと最高にハマる最高の曲…すき!!!」


…こんなかんじです!どんなかんじだよ!!!(放り投げて次に行きます)

◆客席降りについて

今年とりあえず長野で歌われたのは「100万回のありがとう」と「勝ちに行くぜベイベー」でした!回がわり要素は告知されていないので、曲は変わらないんじゃないかな?と思います。
勝ちに行くぜベイベー、予想どおりすぎてめちゃくちゃ嬉しい~!タオルをぶん回すいわゆるタオル曲はこれでした。
でね、今年は去年の幕張方式で、降りになると着席が指示されます。堀川くんだったかな?「ここからは僕らが主さんたちの近くに行くので、座って待っていてくださーい!」てきなことを言ってました。
個人的にはこれめっちゃ嬉しい。視界良好だから誰がどこにいるのか見つけやすい。
あとキャストのことを考えても絶対そのほうがいいと思う、意図的でも意図的じゃなくても通路にはみ出してくるお客さんを防げますもんね。大きな会場で立ち状態だと、通路に降りてる間キャスト陣にスタッフさんからもおそらくは目が届きにくいだろうから、ちょっと心配だなと思う部分があったんですよね。なので着席スタイル大賛成ですー!
ルートがどうなのかはわからないけど、みた感じ昼夜大きく変わってないっぽかったな。
今回けっこう会場サイズに幅があるので、会場によっては変わるんだろうな~って気持ちです。ちなみに鶴丸さんは3階にいたので相変わらず高いところがお好きなんだな!ってなった。(あとでアリーナにもステージにも来たけどね!葵咲本紀ではやたら2階3階にいらっしゃりがちだったのでした。)

◆ペンライトに関するおすすめ

これは超個人的な感想なんですけども!
去年までは各公演から選抜して上限の6本持ち込むおたくをやっていたのですが、今年は見てみた結果、作品の構成にも、それやんなくてもいいかもしれないな?ってなりました。
なにせ先述のとおりミュージカル刀剣乱舞くんの感情が急なので、対処するのがけっこうたいへんだったというか…演出上どうしても立ち座りが頻繁に起こる部分があるので、集中して楽しむためにはペンライトについては取り回しが楽、かつ早いことがこれまで以上に大事かも、と感じました。(本数たくさん扱いたい派じゃなければそもそも困らないポイントだけどw)
わたしは推しの色は最低3本光らせてないと心に不安が生じるので、葵咲本紀カラーで3本、あと1本は公式の18色出せるやつ買おうと思いました。店舗販売分で遠征前にゲットできたらいいなー。

◆名は体を表す。まさしく「乱舞狂乱」でした

タイトルが発表になったとき、「いや、公式が狂うって文字入れて来ないでほしい(※狂うのはおたくの専売特許の意)」とか「2回乱れるって字が入るのほんとどうなの!?」って感じのことを口々に語っては怯えていた我々なんですが、なんていうか…見事なくらいにタイトルどおりの演目だったなあと実感しました。
乱舞狂乱とは本当によく言ったもので…!だからこそのこういう構成なんだな、って納得する部分も多々あり。コンセプトを偉いひとたちが会議で決めたんだと思うけど、何に挑戦したかったのか、何をお客さんに新しく提示したかったのか、ある意味すごくわかりやすく伝わってくる部分もある気がしました。


そして、ここまで一切触れてきませんでしたが、「歌合」が指すものについて。
もうこれは…ほんとに何も言いません、見て体感してください!そして驚いてください。という気持ちです。

ミュージカル刀剣乱舞という世界の中では、描けることに限りなんてない、ということを今回まざまざと見せつけられました。まだまだ、この世界には先がある、深まっていく、その予感に胸が熱くなる。
いつだって見たいものを見せてくれるんだけど、それだけじゃなく、全く予想もつかない新しい景色を見せてくれる、それが刀ミュだなと痛感しました。
エンターテイメントに対して本気な人たちだけが、この作品に集っていることがよくわかります。そうじゃなきゃ、あんなもの絶対に作れない。
いま同時代に生きて、観客としてその試みや新しい表現を受け取っていけることがやっぱりものすごく嬉しい、って思った一日になりました。
刀ミュが好きでいられて楽しいし幸せだよー!って心底思う。そんなふうに感じられる演目に出会えることが、そもそも奇跡みたいなものだと思います。



中身についての本気の感想ももちろん書くんだけれど、今年はいつアップしてよいものかわからないから…とりあえず水面下でひっそりと書き溜めておくことにします。初回の衝撃が薄れないうちに!

今年の冬もなんだか大変なことになりそうです!

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長野ビッグハット外観。昨日は季節外れの暖かさだったらしく、天気に本当に恵まれた一日でした!楽しかった!

刀ミュ 葵咲本紀 全体を通しての感想その3(まとめられない断片的な思い出たち)

「エッ、さっき葵咲本紀の話はもうおしまいって言ってたじゃん!?」なんですが、なんていうかこう…まとまった文章にはしきれないけど、言いたいことってほんとうにまだまだたくさんあって。。
記事にする中でこぼれ落ちた内容を別メモに移したりしてたんですが、そのまま書かないでいるのももったいないなぁと思えてきて、書けるだけ書いておこうかなと。歌合の前に…笑
以降、すべて箇条書きに近いスタイルで、前後の項目には全然つながり無いです!




◆一夜を駆け抜ける物語

ヤンジャンの対談で茅野さんが脚本に対して言っていた内容、見てみてなるほどなぁと思った。
たしかに、疾走感というか、ごく短い時間軸の中におきた出来事をたどっていくタイプの物語、実は刀ミュでははじめて。
今まではもっと長い時間のお話ばかりだった。みほとせは言わずもがなだけど、それ以外の作品も、数ヶ月~数年の開きのある歴史上の出来事の現場に立ち会っている場面が多い。
鶴丸たちが村正と蜻蛉切に合流して、そこから検非違使からいったん逃げるために二手に分かれる。わかれた先でそれぞれの集団の中でちょっとした衝突や相互理解を繰り返しながら再び合流。そこへ現れた検非違使鶴丸がひとりで引き受けて、その間に5振りは秀康を正気に戻すことに成功。最後に重傷を負いながらも検非違使を追い詰めた鶴丸が戻ってきて、全員で検非違使にとどめを刺す。…なんと、ここまでが一晩の出来事!
途中で回想シーンが複数はさまれはするけれど、時間軸としては本当にたった一夜のお話なんだな、と思うとびっくり…。そう考えると冒険活劇っていう色も強いよね。
徳川家っていう歴史の大本流を描くからこその、オープニングの大河ドラマ然とした演出も最高にハマってた。「葵咲本紀」っていうタイトルがババーン!映し出された時、かっこよさというか、重厚感あふれる演出から滲む作品への自信に、ひっくり返るかと思った。
やっぱり描き方というか、作品の組み立てに、新しい部分が多々見受けられる新作だったなぁと改めて。

◆舞台セットの文様について

あれ、モチーフは青海波じゃないのかなぁって思ってたんだけど、どうかな、違うかな…。
なにか青海波に特別な意味があるのかなって思って調べてみたところ、「どこまでも続く波のように、平穏な生活がずっと続きますように、という意味が込められている」といった感じの説明のサイトをたくさん見つけた(けど、原典というか根拠資料にまではどこでも当たれず!)。
広辞苑にも純粋に波をモチーフとした文様、っていうシンプルな説明しかのってなくてううむ。
でも日本大百科全書によると

日本では奈良時代以降今日に至るまで吉祥(きっしょう)模様の一つとして愛用されている。

とのことなので、おめでたい文様であることは間違いがないようだ、なるほど。

平穏な生活が未来永劫ずっと続きますように、っていう願いが本当に青海波に込めてあるのだとしたら…それはまさしく、泰平の世を望み続けた家康の姿に重なるし、百姓という立場からその同じ夢を描くと決めた信康の思いでもあるよな…って思った。
それを背景に描かれる物語だとしたら、なんというかすごくグッと来るものがある。

◆秀忠と信康

秀忠と信康のシーンを見ていて思ったこと。
秀忠は、いきなり見ず知らずの男に「秀忠殿。…少し、儂と夢を語ってくださらんか」って声をかけられるわけだけど、それにしては随分とすっと返事を返している。
怪訝そうな表情ではあるんだけど、そこには警戒心があまり見られない。
ここ、原嶋くんの演技が後半とくに変わったところだなぁと思ってみていた。
なんというか、秀忠から信康に対しては「この人、どこかで…?」っていうような、なにか自分に縁のある人物なんじゃないか、って思っているような印象を受ける。
只者ではないって思っているというか。
あのシーン、信康が生きているのはいわゆる「本当の歴史」では無いわけで、刀剣男士たちが(というか、この点に関してはもはや三日月が…)作り出した継ぎ接ぎの歴史なんだけれど、
その中で兄と弟が邂逅して、弟の迷いを兄が振り払ってやる、っていう優しさに満ちたシーンであることに、ぼろぼろ泣けて仕方なかった。
「ごへいちゃん殿!」って嬉しそうに顔中に笑顔を広げた秀忠が、信康にお辞儀をした時、信康はさっと表情を引き締めて、深々とした礼を返す。
あの瞬間、信康は自分の”弟”に対してではなくて、”未来の天下人”に対しての礼を返していたな…って思ってみていた…そしたらまた涙が止まらなくなった。

◆「本当にそうか?」っていう御手杵の問いかけについて

「なぁ…歴史から消されるって、どんな気分なんだ?」「別にどうってこたぁねえよ」
このやりとりの後に、御手杵が貞愛にかける言葉。
あのセリフの意味をずっと考えながら見ていて、凱旋の何度目かで自分の中で答えが出たかな?って感じたことがあった。

「だったらお前が覚えてろ。…俺もお前のこと、覚えててやっから」

何度目かの観劇でこの貞愛の言葉に触れたとき、あぁ、後世に出来事を繋ぐのは人の”思い”なんだ、ってことを痛いほどに感じた。
その思いを受け取った刀剣男士だから、歴史を守ることができるんだな…。

御手杵は元の主である秀康が、天下人になることの叶わない悲しみや苦しみを抱いていることをわかっている。元の主である彼に、本当は華々しい姿を叶えてほしかった、っていう思いもきっと持っていたんだと思う。
でもその秀康の悲しみすらも、そもそも決して表舞台に出てこない貞愛の存在の上に成り立っていることを、御手杵は今回はじめて知ることになる。
表舞台に出ている中で、役割を担えないことに苦しんでいる人もいる。じゃあだったら、そのさらに「陰」にいる人の気持ちはいったいどうなってしまうんだろう、という思いが、御手杵の中に募って、それが「本当にそうか?」っていう問いかけに繋がったのかなって。

そして当然、御手杵の中には、三名槍として世に名を知られながらも、焼けて失われてしまったという自身の過去へ対する、言葉に尽くしがたい思いもある。
「歴史から消される」っていう言葉を聞いたとき、御手杵の心には、焼けてこの世から無くなってしまった自分のことが、どうしたって想起されたのだと思う。

あの時御手杵は、貞愛から返ってきた「だったらお前が覚えてろ」って言葉を聞いて、本当の意味での覚悟というか、自分の役割をつかむことができたんじゃないかな、って思った。
貞愛は表舞台には出ない、出ないけど、確かに生きた証がある。
胸を張って「ここに存在したことに変わりはねぇ」って言い切る貞愛の姿に、自分が刀剣男士として果たすべきことがなんなのか、御手杵にははっきりと見えたんじゃないだろうか。
その覚悟が「三名槍がひとつ。御手杵!…行くぞォーッ」のセリフに、熱く込められているなって思った。
あそこの表情、本当にかっこよかった…。

◆秀康と貞愛

東京公演はわたしの理解がまだまだふかまる前だったので、要くんの演技の細部が追いきれていないのが本当に悔しい。。
なのでどうしても代役で演じられたりおんさんの記憶になってしまうんだけど、秀康と貞愛、しっかりと「きょうだい」だったなぁって思った。
鬼哭啾啾のラストで、貞愛が秀康の肩を受け止めたとき、秀康はもうその腕から逃れようとするのではなくて、貞愛の腕に自分の手を伸ばし返している。
家康が鳥居元忠の討ち死にの知らせを聞いた時、秀康はすとんと膝を落として静かに座り込む。それを横からそっと支えるように肩を抱く貞愛に対して、やっぱり秀康は自分の手を伸ばして、そっと貞愛の腕に触れる。
引き離されて育てられ、全く異なる立場の人生を歩むことになったふたりだけど、その様子を見ていると、ふたりは変わらずにずっと「きょうだい」だったのだなぁ、と思えて…
血の繋がりだけが家族じゃねえ、なんだけど、同じ時に、同じ血を引いて、この世に生を受けたふたりには、どうしたって他には変えられない、分かち難い絆がある。
道も立場もわかれてしまっても、断絶してしまうのではなくて、ちゃんと通い合うものを持ち続けていることが伝わってきて。
「ただいいか 忘れるな 歩むべき道違えど」っていう、二部の徳川兄弟の曲の歌詞が本当に刺さった。

◆「人間じゃないんだから」

明石国行に関してはー!!!
わたしはちょっとどう理解をしたらいいのかがわからなくて、保留にしているところがある…。なんか無理してわかりたくねぇ!みたいな気持ち。
このラストの「人間じゃないんだから」の表情、何だったんだろうなぁ…ってずっと考えている。
あの瞬間の明石は、刀剣男士とはどういう存在なのか、というところに改めて思い至ったのかな…だって、明石はまだ顕現してから日が浅いんだ。
自分たちはモノでありヒトである。人間のようではあるけれど、あくまでも人間とは異なる存在。
そして、そんな独自の存在である自分たちを<刀剣男士>たらしめているのは、過去の人々の「思い」なんだってこと。そんなことを明石は今回の出陣で身を持って体験したんじゃないだろうか。

「すべてを救えないなら、何も救えていないのと同じだ」って言う時だけ標準語になる彼は、犬・猫・蝸牛の存在を通じて時間遡行軍の在り方に理解を深めていく巴ともまた違って、どうやら最初から、時間遡行軍たちが名もなき刀たちの成れの果てであるってことを、予め知っているようにも見える。
顕現してから日が浅い、にも関わらず、いろいろを察している風であるその背景はいったい何なのだろう?って一応考えるんだけど、今は無理にこじつけた答えを出したくはないので、この先の作品で刀ミュがきっと描いてくれるであろう内容を楽しみに待とうかな、と思っている。

◆出陣前に各男士が主と交わした会話は?

鶴丸はね、ともかくとして、ここでは他の男士について。
こてぎりくんは多分だけど、「自分に縁のある刀が結城秀康の側にいる、どうやら時間遡行軍の今の狙いは結城秀康のようだから、その刀も何らかの形で時間遡行軍の企みに巻き込まれないとも限らない」っていう部分を、なんとなく主から聞かされていたのではないかな?という気がする。
主に出陣を告げられた回想をしているシーンで「…いえ、できるかどうかじゃありませんよね。やるしかないんですよね」っていう彼は、自分にしかできない任務としてなにかを託されている自覚をしている風だった。
その後、出陣前に出会う明石に「えらい思いつめた顔してはりますなぁ」って声をかけられても、詳細を語らないところを見ると、そうなのかな…って余計に思う。
鶴丸から作戦曲で「篭手切。頼んだ」って言われてるのを見るにつけ、やっぱりそうなんじゃないのかな、先輩の存在を念頭に置いて出陣していたのではないかな、と。

で、それに対しての、明石国行な~!
「一応、気にかけておきましょか?」の”気にかける”は、篭手切江のことだったのかな…ってちょっと思う。秀康を操る刀に対する対処が、あまりにも端的で鮮やかだったから。(こてぎりくんに止められて実現はしないのだけど)
最初は元の主に対峙することになってしまう御手杵のことなのかな?とも考えたんだけど。いや、後で明石はその二人に対して諭すような歌も歌ってるし、どっちもに対してかなぁ。。うーん…
でも多分こてぎりくんのことだったような気がする。たぶん。。

仮にそうだとすると、いや刀ミュ本丸の主、あんた…ってなるよね。
だってつまりこてぎりくんに作戦の根幹部分を任せながら、そこで明石とこてぎりくんがぶつかるだろうことまで想像しているわけでしょう。で、きっと主の想像どおり、こてぎりくんの思いに揺さぶられた明石がある種態度を変容させるであろうことまで読んでいるってことになるのでは…ええ…(こわい)
さらに最終的にすべてを引き受けて場を収集する役割は、まるっと鶴丸国永に任せていたわけですよね。。
どの刀剣男士がどう動くかを、ほぼ完全に見切っているのではないかと思わせられる、あの本丸の主。。
「ま、どうせ君が無茶苦茶な任務をやらせて鍛えたんだろうけどな!」ってあけすけに言ってのける鶴丸、なんというか今までみんなが言いたかったことを言ってくれた!感があった。笑
ほんとだよ!まじで無茶苦茶な任務ばっかりやぞ!

葵咲本紀における「刀剣男士たちが見ている角度がそれぞれにバラバラ・情報格差が部隊の中に存在している雰囲気がある」っていう状況が、本当につはものを彷彿とさせた!この点においては、2作品の作りがそっくりだった気がする。
…まぁその感覚がまさかの三日月宗近によって補完されてしまうんだけどね!涙
まじで忘れられん。なんで私は8月3日に突然推しの姿を銀劇で見ることになってしまったんだろう…。ひどい目にあったな…(遠い目)



とくにまとまってないです、言いたいことを書いただけ!丁寧にまとめることは放棄してるので、ある意味ツイッターのつぶやきを引き伸ばした感じの文体!笑
葵咲本紀が好きすぎるので…とりあえず叩きつけて満足した!寝る!(もはや日付は歌合当日である。)



▼「葵咲本紀」についてのその他感想記事はこちらにあります
anagmaram.hatenablog.com

刀ミュ 葵咲本紀 全体を通しての感想その2~刀も人も、夢を見る~

早くしないと歌合初日に追いつかれてしまう!という必死さに駆り立てられるようにして書いています。そんな今日の日付は11月23日…しかももはや夜!歌合前日やないかい!笑
去年もらぶフェス福井の前に阿津賀志巴里の記事を慌てて更新したりしてたな(成長してない)。
ちゃんと書けるか自信がないのですが、葵咲本紀で今回メインテーマのひとつとして描かれている、と感じた言葉について、頑張って文章にしてみました。(※いつものことですが長いです!)




◆長らく「役割」を描いてきた刀ミュ。今回新たに描かれたのは「夢」だった

葵咲本紀に対する、私の中での大きな印象のひとつに、この内容があるんです。
折りに触れて「夢」という言葉がとても明確にセリフや歌詞の中で登場する今回の物語。様々な角度から「夢」を描くことが、葵咲本紀のひとつのテーマだったように思えています。


これまで刀ミュの世界では、ご存知の方も多い通り、長らく「役割」についてがメインテーマとして描かれてきました。
それはたとえば、下記のような場面に顕著です。

  • 「ぼくのやくわりはなんだろう?」と、無垢な笑顔で元の主である義経公の元から走り去る今剣。(阿津賀志山異聞)
  • 沖田総司の早逝の運命に苦しむ安定を、側で追い詰めずに見守りながらも、安定が一線を越えそうになった時は自分がかたを付けると決めている清光。(幕末天狼傳)
  • 歴史を守る刀剣男士として、それがどんなに意に沿わないことであっても果たそうとして、慈しんで育てた信康に手をかけようとする石切丸。(三百年の子守唄)
  • 自分たちの実在性に疑問を抱き、その事実が与えるであろう衝撃からなんとかして今剣を守ってやりたいと願う岩融。(つはものどもがゆめのあと)
  • 時間遡行軍の企みにより史実よりも命を長らえる可能性の出てしまった元の主・土方歳三を、命日には必ず殺さねばならないと、覚悟を決めようとする和泉守兼定。(結びの響、始まりの音)

…こうして挙げていくとそれこそきりがないほどに、刀ミュの物語を通底して流れている重要な要素、それが「役割」です。上記以外にも、たくさんの男士たちが、己の役割と対峙し、悩みながら成長していく場面が数多く描かれてきました。
さらに刀剣男士だけでなく、歴史上に生きたかつての主たちも、その時その場で己が果たさねばならないことが何であるのかという内容に対して、痛いほど真摯に向き合い続けています。


葵咲本紀でも、これまでと同様に、その「役割」を感じさせる描写は当然のこととしてあるのですが、それに加えて今回わたしがひとつ特徴的だなと思ったのが、「夢」という言葉の使われ方でした。

そこでより理解を深めるべく、広辞苑にお尋ね。「夢」という言葉の説明は下記のとおりです。(*用例は略しました)

ゆめ【夢】
①睡眠中に持つ幻覚。ふつう目覚めた後に意識される。多く視覚的な性質を帯びるが、聴覚・味覚・運動感覚に関係するものもある。精神分析では、抑圧されていた願望を充足させる働きを持つとする。
②はかない、頼みがたいもののたとえ。夢幻。
③空想的な願望。心のまよい。迷夢。
④将来実現したい願い。理想。

ここに挙げたような「夢」の様々な側面が、葵咲本紀では入れ代わり立ち代わり、といったふうに、様々に色合いを変えて登場していきます。
以降、具体的にどんな場面に夢が描かれていたか、説明してみます。

◆秀康と「夢」

葵咲本紀の冒頭は、暗がりの中にぽつんとひとり立ち、「ここは…?」とあたりをぼんやりと見渡す秀康の姿から始まります。
彼が目にしているのは、これからまさに切腹せんとする兄・信康と、その様子にただ黙って視線を落とす父・家康。
「おやめくだされ兄上!…父上!なぜ止めてくださらないのですか!なぜ兄上が死なねばならぬのですか!」
その悲痛な秀康の声は届かず、信康は覚悟を決めた表情で腹をかっさばき、介錯されて命果てます。
「兄上ェ…!」
そう叫んだ秀康でしたが、そこで「夢か…」と、はっとした表情で我に返ります。そしてどこか嘲笑するような表情でこう言うのです。
「…ふん。くだらぬ夢よ!」

◆篭手切江と「夢」

次に夢という単語が出てくるのは、篭手切江によるM2。
歌って踊れる付喪神を目指している彼は、心の中に描く”夢のすていじ”を思い浮かべ、本丸でひとり歌い踊ります。
篭手切江の心の中の情景が幻となって現れていることを示すような、ダンサーさんたちと一緒になったにぎやかなダンス&歌唱シーン。
しかし盛り上がった歌がラストを迎えるところで、ダンサー陣はさっと掻き消えるように姿を消していきます。はっと気づいた篭手切江の周りにはもう既に誰もおらず、そこにいるのは彼ひとりだけ。
さっきまでの光景は…?と一瞬虚を突かれたような表情になる篭手切江ですが、すぐにまた笑顔になり”今はまだ夢を 見ているだけ”と、自身の状況を語るように歌うのです。

その次の御手杵との”れっすん”のシーンでも、夢ははっきりとセリフの中で語られます。
御手杵に「なぁ、なんでれっすんを続けてるんだ?」と尋ねられた篭手切江は、こう答えます。「それは…夢があるから」と。

御手杵と「夢」

上記の篭手切江とのやりとりの直後、篭手切江が発した「夢」という言葉に反応した御手杵は、怪訝そうな顔から徐々に苦しそうな表情へと、顔つきを変えていきます。
そんな彼の背後を覆い尽くすようにばさりと降りてくる、大きな面積の真紅の布地。
暗闇の中にはたはたと揺らめくその様子に想起されるのは、当然のことながら、「炎」そのものです。
なにか幻覚を見ているような表情の御手杵は、隣で話している篭手切江の声も耳に入らないまま、顔をしかめて苦しげに、絞り出すように叫びます。
「これは…夢だ!」

◆信康、秀忠と「夢」

そこに更に重ねられるのが、弟である秀忠に対して、信康が語る「夢」です。
武勇に優れた兄・秀康がいるのに、兄ではなく自分が後を継ぐように指名されたことに納得が行かず苦しむ秀忠。
史実上で既に亡くなっているはずの信康は、弟である秀忠に兄としての声をかけることは叶いません。秀康は自身の正体を伏せたまま、秀忠に「わしと夢を語ってくださらんか」と声をかけます。
怪訝そうな表情をしながらも、秀忠は請われるがままに、こう答えます。
「夢…夢ですか。夢というほどのものではないですが、私は、父上が目指す泰平の世を築くことができたら、それでよいと思っております」
その言葉を聞いた信康は、さも嬉しそうにこう呼びかけるのです。
「私の夢も、全く同じにございます!」と。
百姓に身分を変えたのち、かつて武士として生きていたころに一度諦めた「泰平の世を目指す」という夢に、また再び巡り合うことができたと語る信康。
「夢は、身分や立場が叶えてくれるものではございません。願い続けた者だけが、叶えられるもの。…私はそう思います」
そう力強く諭すように語りかける信康。その勢いに押されるように、秀忠は家康から自分が跡継ぎに指名された件について、再び向き合ってみる決心を固めるのです。
「納得の行くまで、父上に、尋ねてみようと思います」と。



こうして見てくると、まさに最初に引用した辞書どおりですが、「夢」とは本当に色々な意味を持つ言葉であることがわかります。
冒頭の秀康や御手杵は、自身の内側にあるトラウマや苦しみを、①、もしくは③として目の前に映し出してしまう。
篭手切江は、④のいつか果たしたい望みとして、眩しい舞台の光景を思い浮かべている。
秀康や秀忠が心に決めているのもまた、大志とも言うべき④の在り方です。


そして夢を語る上で最後に触れなければならないのは、やはり篭手切江の「先輩」について。

結城秀康の所持している刀

今回、結城秀康が時間遡行軍側に取り込まれてしまうきっかけとなったのは、自身が所持している刀と感応してしまったことでした。
劇中で秀康は、敬愛する兄・信康との幼き日の思い出の回想から、その兄を死に至らしめた父・家康への怨みの感情を爆発させます。
舞台上にはその秀康の感情に呼び覚まされたかのように、黒い「陰」のような存在が滑り出てきます。そしてその「陰」は秀康の苦しみに呼応するように、秀康自身が受けた仕打ちを、次々と言葉にして耳元で囁きかけるのです。
「己の子と認めなかった」「まるでモノのように」「たらい回しに」と。
その声によって己の内面にくすぶる様々な思いを増幅された秀康は、ついに腰に帯刀していた刀を抜き去ります。そこで舞台上・秀康の背後に現れるのは、不気味に蠢く時間遡行軍たち。
不遇の出来事に見舞われた歴史上の人物たちの悲しみや怨みにつけいるようにして、時間遡行軍側が彼らの意識を乗っ取るという描写は、刀ミュではある種定番のようにもなってきましたが、今回の結城秀康は、阿津賀志山異聞での義経、幕末天狼傳の沖田総司に続く、3人目のパターンとなりました。


葵咲本紀で出陣を命じられた鶴丸たち4振りには、今回の敵の狙いは「結城秀康である」と主からはっきりと伝えられていますが、それを全うする形で、秀康の刀から生じたこの「陰」と、篭手切江とが真正面から対峙するシーンで、物語はクライマックスを迎えます。

この「陰」のような存在は、篭手切江にとっては”先輩”=縁のある刀であることが(詳細な背景は明確には語られませんが)、途中で明らかになります。
篭手切江は、今回の事態への対処について、異なる見解を持つ明石との衝突を経ながらも、”先輩”をなんとかして救いたいという思いを抱き続け、クライマックスのシーンではそれを実現させようと試みます。
秀康の目を覚まさせよう、操られている状態から解放しようとする上で、その原因となっている存在=先輩の刀を折るのではなく、あくまでも語りかけて阻止しようとする、という手段を選ぶのです。

決意を固めた篭手切江がその刀を握ると、刀は途端に暴れるように動き出し、篭手切江の全身を振り回しはじめます。同時に舞台上には陰のような存在がまろびでて来ますが、その場にいる誰にも、その姿は映っていないように見えます。
緊張感のみなぎる表情で見守る刀剣男士たちに、必死で「大丈夫です」と叫ぶ篭手切江。「これは僕が向き合わなくちゃいけないことなんです!」と覚悟を決めている彼は、「思い出してください、先輩!」と懸命に呼びかけます。
その篭手切江の声に、「お前は…誰だ」と応じる様子を見せる陰。
「僕です、篭手切江です!」
「篭手切江…?」
その声に、何かを呼び覚まされたのか、”先輩”は再び激しく蠢くように動き始めます。
それに再び操られた状態になり、体を引きずられるようにして動く秀康。
二人はここで、とある歌を歌います。

◆「先輩」と夢

この場面で、”先輩”と秀康の二人によって歌われる歌は、「鬼哭啾啾」というタイトルであることが後日明かされました。
「しゅう しゅう」という音は、作品の冒頭に歌われる秀康の歌の中でも何度も繰り返されるのですが、「きこくしゅうしゅう」という単語自体、私は観劇の間では聞き取れなかったし、そもそもこの言葉の意味も知りませんでした。
でもただ、この音を聞いて、「ああ、哀しくて泣いているんだな」っていうことは、見ていて自然と伝わってきていました。
声と音の響きに、あまりにも哀切が満ちていたから。

  • 鬼哭啾啾(きこく-しゅうしゅう)

浮かばれない霊魂の泣き声がもの哀しく凄い感じであるさまを表す語。

つまりおそらく、”先輩”、そして”先輩”に感応した秀康にとっての夢とは、②の意味の存在だったのでしょう。

②はかない、頼みがたいもののたとえ。夢幻。


決して手の届かないものとしての「夢」。
それを望む切なる思いが、叶えられないことへの悔しさが、秀康と”先輩”を結びつけてしまう端緒となってしまった。

描かれていない話なのでこれは完璧に想像でしかありませんし、史実も一切無視したものとして聞いてほしいのですが、
"先輩"は、まるでたらい回しのように3つの家を行き来させられた自分の主=秀康の不運と呼ぶべき状況に、なにか憤りのような悔しさを「モノ」なりに感じていたのかもしれません。
もしくは、”先輩”には過去にそのような不遇の目に遭った別な持ち主がおり、その記憶を保持した状態で秀康に出会ったため、秀康の状況にその悔しさを増幅させていくに至った…など、いろんな可能性が考えられるな、と思いました。*1

秀康は、その力を誰よりも強く示さねばならない/示すことのできたはずの天下人の子として生まれたにも関わらず、いつも天下とは縁遠い場所に追いやられてきました。
そんな彼がその手に<刀>を握るとき、いったい何を思っていたのか。
誇れるはずの生まれ、華々しさを伴うはずの血筋。
でもそれ故に、父は幼い自分を無下に遠ざけ、さらには敬愛してやまない兄の命まで奪った。
武士にとって、常に傍らにあるもの。それが刀。武人の誉である刀を手にしながら、秀康の胸中に渦巻くのは、怒りや悲しみ。
思うようにならないことばかりが起きる時間の中で、秀康にとって「夢」とは叶えるためのものとしてではなく、儚く消えるものとして、徐々に位置付けられていったのかもしれません。
そしてその感情が「モノ=先輩」に宿る思いと、感応してしまったのでしょう。

◆刀も人も、夢を見る。それは、そこに「心」があるから

ここまで見てきたとおり、葵咲本紀の物語においては、本当に様々な角度から「夢」というものが描かれ、語られていました。

「夢を叶える」という行為自体は、輝かしく喜ばれるべきものとして認識されることが、一般的には多いように思います。
しかし同時に、その背景には、たくさんの「叶えられなかった夢」も存在しているのが事実です。

誰かの眩しい夢の陰で、ひっそり泡と消えた己の夢を、じっと抱いたままの人もいる。
かつて描いた夢について「あれはまさに”夢”だったんだ、現実はそんな甘いものじゃない」と、諦めたような思いで日々を過ごす人もいる。
また更に、たとえ夢を叶えることができても、その過程で様々に苦しい思いを経験している人だっている。
もしかしたら、夢を達成したいという強い願いは、いつのまにか呪いのように働いてしまうことだってありえます。


そんなふうに様々な思いや変化を人にもたらす「夢」。
人が夢を得て、自身の中に思い描いたり、それに向かって努力をしたりできるのは、人に「心」があるから。
そして、その心は、人の身を得た刀剣男士にも等しく存在するのです。


刀も人も、夢を見る。
わたしが今回葵咲本紀を見ていて最終的に感じたのは、そんなことでした。


篭手切江が微笑みながら<とくん、とくん>と歌う時、彼は自分の胸元にそっと手を当てています。
今は血の通った体を持つ篭手切江。
だからこそ、彼は「歌って踊れる付喪神になる」という夢を抱き、それに向かって努力をすることができる。
夢を、叶える対象として、自分の力で追い求めることができる。

そして、「その篭手、もらいます!」と叫ぶ声があり、握ることのできる手があるから、
誰かを思い、手を差し伸べたいと願う心があるから、
篭手切江は、任務の中で”先輩”を救うことができた。


かつてはモノとして人々の傍らにあり、彼らの喜びや悲しみ、迷いや希望を受け止め続けてきた刀剣男士たち。
人の身を得た彼らは、今はかつての主たちと同じように、夢を語り、夢に惑う。時に苦しく翻弄される。でも「ともに」夢を叶えようとすることもできる。
そのことが持つ力というか、刀剣男士たちが「生きている」という事実そのものを、わたしは「夢」というモチーフによって、葵咲本紀に語りかけられたような気持ちになりました。


「天下は…夢か」
そう篭手切江に問いかけた瞬間、”先輩”の姿は、他の刀剣男士たちの目にも映る存在として初めて姿を表します。
刀剣男士として顕現しているわけではない、まだ混沌とした意識のみの、未分化の存在の先輩にも、宿る思いが確かに息づいている。

刀剣男士と<そうでないもの>との違いはいったい何なのか。何によって彼らは区別され得るのか。
明石が今回の出陣の途中で篭手切江に真正面から突きつけたように、その境目は、おそらくとても曖昧でもあります。
それでも、自らの意志を持ち、他の誰かに寄り添える彼らだからこそ、<刀剣男士>として本丸の仲間たちと、歩むことができるのでしょう。
ときに、かつての主が抱いた夢を、痛みとして心に映しながら。



絶対に書きたかったこの「夢」の話なんですが、長期間寝かせた割に、ぜんぜんうまく書けませんでした!難しいよ~…!
葵咲本紀、書けば書くほど言葉にしたいことが増えるというか、触れたい場面が増えていく。それに追いつけることがいつまで経ってもない気がする。
いったん葵咲本紀についての記事はこれでおしまいかな?見ながら沢山書いておいて本当によかった。
読みにくかったと思いますが読んでくださった方ありがとうございました!



▼「葵咲本紀」についてのその他感想記事はこちらにあります
anagmaram.hatenablog.com

*1:なお、秀康を惑わせ、操る原動力となるこの存在が具体的にはいったいどの刀であるのか、葵咲本紀の中では明らかにされません。 作品展開のバランスを考えても、わたしは「この刀の正体が具体的には何なのか」については、あまり重要なポイントではないのかな…?という気がしています。 説明が難しいのですが、ええと、誰でもいい・どうでもいい、ということを言いたいのではなくって…どちらかというと、史実がどうかということより、そこに託された物語性のほうがより大事なのかな?という気がするんです。 結城秀康の元に、もしかしたら何らかの形で篭手切江と縁の深い刀があったこともあるかもしれない、くらいのニュアンスで受け取っておければ十分なのかな…?と。(歴史に詳しい人であれば簡単にわかる内容なのかもしれませんが!)